「もやい結び」とは輪を作って物を縛る基本のロープワークのことで、強い力に耐えながらも解きやすいことから「結びの王様(キング・オブ・ノット)」と称される最も重要な結び方のひとつです。
英語では「ボーラインノット(Bowline Knot)」と呼ばれ、もともとは船を岸に係留するための結び方として発展しました。
キャンプでは木にロープを結びつけたり、輪を作って何かを引っ掛けたり、テントの設営など様々な場面で活躍する万能ノットで、覚えておくと一生役立つスキルです。
もやい結びの特徴
もやい結びには優れた特徴がいくつもあります。
強い力に耐える
強い荷重がかかっても結び目が締まりすぎず、ロープを傷めません。テント設営など強い張力がかかる場面でも安心して使えます。
解きやすい
強く引っ張った後でも、結び目を緩めるだけで簡単に解けます。撤収時にロープがほどけずに困ることがありません。
輪のサイズが変わらない
作った輪のサイズが力をかけても変わらないため、安定した固定が可能です。物を縛る場合も、絞まりすぎる心配がありません。
もやい結びの使いどころ
木にロープを結びつけてタープを固定する、テントの一端を木に固定する、荷物を引っ張るための取っ手代わり、緊急時の人命救助(輪を体に通して引き上げる)など、幅広い場面で活躍します。
覚え方のコツ
有名な覚え方として「ウサギが穴から出てきて、木の周りを回って、また穴に戻る」というストーリーで覚える方法があります。具体的には、ロープに小さな輪(穴)を作り、もう一方の端(ウサギ)を下から穴に通し、長い方(木)の後ろを回って、再び穴に戻すという手順。一度覚えれば一生忘れない、シンプルで美しい結び方です。
練習のすすめ
最初は太めのロープでゆっくり練習し、片手だけでも結べるようになると上級者の仲間入り。船乗りや登山家にとって必修のスキルなので、キャンパーも覚えておいて損はありません。


