「鉈(ナタ)」とは日本の伝統的な薪割り・刈払い用の刃物のことで、重量のある厚い刃を活かした強力な切断ができ、薪割りや太い枝の処理に重宝する道具です。
古くから林業や山仕事で使われてきた道具で、刃の重みで木を割る独特の使い方をします。シースナイフよりも力が必要な作業に向いており、太い薪を割ったり、太い枝を切り落としたりする場面で真価を発揮します。
近年はキャンプブームとともに見直され、ブッシュクラフトや本格的な焚き火を楽しむキャンパーから支持を集めています。
鉈の主な種類
鉈には用途や形状によっていくつかのタイプがあります。
両刃鉈
両側に刃が付いたタイプで、薪割りに向いた構造。重みで木を割るのが基本的な使い方で、太い薪も力強く処理できます。
片刃鉈(剣鉈)
片側だけに刃が付いたタイプで、切断と削り作業に向いています。獲物の解体や細かい作業にも対応でき、汎用性が高いタイプです。
腰鉈(こしなた)
腰に下げて持ち運べる携帯性に優れたタイプ。小型ながら必要十分な性能を持ち、ハイキングやブッシュクラフトに最適です。
鉈の使い方
鉈は重みを活かして使うのが基本。振り上げて自然に下ろすだけで、刃の重さで薪が割れます。無理に力を入れる必要はなく、リズミカルに作業を進めるのがコツです。バトニング(別の棒で背中を叩いて刃を入れる)も可能で、ナイフよりも安全に薪を割れます。
取り扱いの注意
鉈は非常に重く鋭利なため、取り扱いには十分注意が必要。使用時は周囲に人がいないことを確認し、安定した足場で作業しましょう。使用後は刃を拭いて防錆処理を行い、必ず鞘に収めて保管します。


