本記事では、着火剤を使わずにあえて不便なやり方で行う「フェザースティック」を使った焚き火のやり方をご紹介いたします。
キャンプ初心者の方でもできるよう必要なものもまとめておますので、ぜひチャレンジしてみてください!
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そもそもフェザースティックとは?
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フェザースティックとは、木の先端をナイフで削り、羽毛(フェザー)のよう見立てたものです。
フェザーの間に空気が含まれるため、通常の薪よりも着火しやすく、燃えやすいのが特徴。焚き火をするとき、着火剤としての役割もあれば、火を育てるときの燃料となる役割もあります。
フェザースティックを作る作業は無心でもくもくとできるので、作るのにはまってしまう人も続出!ワイルドなキャンプを体験できるのも楽しみの1つですね。
フェザースティックを使った焚き火を一度やってみると、着火剤を使った焚き火では物足りなくなるかもしれません。
焚き火に必要なもの
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実際に焚き火をするにあたって、必要なものは何かまとめました!フェザースティックを使用した焚き火をする場合は、こちらのものが必要になるでしょう。
- ナイフ
- グローブまたは軍手
- マッチまたはライター
- 薪
- 小枝
- 火消し壷(できれば)
まず、1つ目のナイフは薪を割る作業、フェザーを作る作業に必要です。
スウェーデン産のモーラルナイフは、初心者から上級者まで幅広い層に人気があり、多くの方が愛用しています。また、細かな作業だけでなく、叩き切るような作業にも使えるので、1つ持っておくとキャンプでは重宝します!
2つ目のグローブは、フェザーを作るときに手を怪我しないために必要なのでなければ軍手でもOKです。
しかし、実際に焚き火をするときや料理をするときなど、グローブがあった方が助かる場面も多いので、準備しておくことがおすすめ。
火を点けるマッチは、メタルマッチを使うとよりかっこよさが増しますよ!
初心者でも簡単に扱えるので、ぜひ試してみてください。
火消し壷は、焚き火の片付けのときに必要です。
薪を燃やし尽くして灰にするなら不要ですが、最後まで燃え尽きるのを待たないといけないため、持っておいた方が便利です。
フェザースティックを作ってみよう!
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それでは実際に、フェザースティックの作り方についてご説明します。
まず、フェザースティックは焚き火をする前に予め作っておきましょう。
たくさんあればあるほど便利ですが、時間がかかってしまうため2~4本ぐらい準備しておくと安心です。
焚き火をしながら作るのもいいかもしれませんね。
フェザースティックの作り方
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フェザースティックに適した薪は、燃えやすく、かつ削りやすい針葉樹を選びましょう。
そして、準備した針葉樹をナイフで指2本分ぐらいの太さ(約2~3㎝角)に割ります。
フェザースティックを作る用の薪が準備できたら、実際に羽毛を作っていきましょう。
上から下に向けてナイフでささくれを作るイメージで削っていきます。
下の方まで削ってもカールしない場合は、薪をひっくり返して先ほどとは逆方向から削ってみてください。
フェザーは厚くてもなるべく長く(20㎝程度)削るのがポイントです。
しかし、初心者の方は難しい可能性があるので、そのときは短くてもなるべく薄く削ることを意識してみましょう!
ちなみに、厚くて長いフェザーと薄いフェザーが混同すると、火がつきやすい部分と火を育てる部分、どちらの働きもしてくれます。
そのため、どちらか一方の削り方を意識しすぎる必要はありません!
もし、フェザーを切り落としてしまっても、後で焚き火に投入するので無駄にはせず取っておきましょう。
焚き火のやり方
それでは、いよいよ焚き火のやり方と流れをご紹介いたします!
小枝を集める
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まず、焚きつけ用の小枝を集めましょう。
杉の枯れ葉や乾いた松ぼっくり、白樺の皮などもがおすすめ。水分があると火がつきにくいので、乾いたものを選ぶのがポイント!
薪を組む
次に、太い薪を一本置き、その上に集めた小枝とフェザースティックを置きます。
それを囲むようにして中間サイズの薪を組みましょう。
火は上に向かって燃えるので、火が登るのをイメージして立てかけるような容量で置きます。
また、空気が通るようになるべく密着しないこともポイントです!
太い薪は長時間燃焼に適していますが、最初からたくさん置いてしまうとなかなか火がつかず、火がつく前に焚きつけ用の薪が燃え尽きてしまう可能性があります。
火がついて炎が安定してから追加するようにしましょう。
火をつける
メタルマッチなどで火を起こし、焚きつけ用のフェザースティックのフェザー部分に火をつけます。
そうすると周りの小枝にも火が移り、あっと言う間に火が燃え上がります。
そうしたら次のフェザースティックを上に足してください。
徐々に火が育って中間サイズの薪も燃え始めたら、しばらく安定するまでそっとしておきましょう。
薪が燃えてきて炎も小さくなってきたと感じたら、薪を追加して調節してくださいね。
焚き火の最後はマナーを守って後片付け
焚き火はマナーを守って後始末をしないと、火災の危険も考えられますし、他の利用客の方へ迷惑をかけてしまいます。
最後までしっかり後始末をしましょう!
焚き火の終わり方は、主に燃やし尽くす方法と火消し壺を使う方法の2つあります。
1つ目は薪を燃え尽くして灰にし、指定の場所(灰捨て場など)に捨てることです。
就寝時間や撤収時間の1時間ぐらい前から薪を追加するのを止め、炎を調節しましょう。
一方、火消し壷を使用すれば確実に消火することができます。
火消し壷に入れた薪などは火が消えるまで放置し、その後、指定の場所(灰捨て場など)に捨ててください。
もし、灰捨て場がないキャンプ場だった場合は、放置したり地面に埋めたりせずきちんと持ち帰って自治体のルールに則って捨てましょう!
焚き火に癒やされよう
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フェザースティックを使った焚き火のやり方をご紹介しましたが、いかがでしたか?
着火剤を使用すればあっという間に火をつけることはできますが、あえて時間をかけて焚き火をやることもキャンプならではの楽しさではないでしょうか。
ぜひ気になった方は試してみてくださいね!