あれこれ準備をする必要がなく、設営の大変さとも無縁のグランピング。
ゆったりと安全にアウトドアを楽しむ方法の1つとして、初心者やファミリーにもおすすめできるスタイルです。
そこで今回は、奈良県にあるおすすめのグランピング施設を６箇所ご紹介します！
次のキャンプ地や旅行先の候補を決める際に、ぜひ参考にしてみてくださいね。
当記事のコンテンツ
グランピングの魅力はどんなところ？
「グラマラス」と「キャンピング」を融合させて生まれた「グランピング」という言葉。
その由来のとおり、グランピングとは魅力的な価値が付加された環境でキャンプを楽しむスタイルです。
「グランピング」と「キャンプ」の明確な境界はありませんが、多くのグランピング施設では充実した設備やこだわりのインテリア、地元食材を使った食事、種類豊富なアクティビティなどで特別な時間と空間を提供しています。
面倒なキャンプの準備や設営が必要なく、手ぶらのような気軽さで豪華なアウトドア体験をできる点は、グランピングの大きな魅力の１つです。
また、室内設備が充実していたり、屋根付きのバーベキュースペースを完備していたりと、雨が降っても問題なく楽しめる施設が多い点も魅力ですね。
つまりグランピングは、ホテルステイとキャンプの良いところをピックアップしたスタイルだといえます。
キャンプ初心者の方や小さなお子さんとキャンプを楽しむ方はもちろん、「特別な日を過ごしたい」という方にもおすすめですよ。
グランピング施設を選ぶ際に確認しておきたいこと
グランピング施設を予約する前に、確認しておきたいポイントについて解説します。
トイレなどの設備について
グランピング施設には、テント、コテージなど様々なタイプがあります。
設備も施設によって異なるため、必ず予約前に確認してください。
確認する際には、「トイレ」「シャワー」「冷蔵庫」などご自身が希望する設備をピックアップしたうえで、その設備の有無と、設置されている場所を確認する方法がおすすめです。
トイレやシャワーなどは、サイト内に設置されている場合もあれば、共有設備を利用する場合もあります。
また、食材を持ち込む場合は、調理器具や食器類などが揃っているかどうかも確認しておきましょう。
「グランピング＝すべてが揃っている」と思ってしまいがちですが、必ずしもそうではありません。
「前回泊まったグランピング施設にはあったから」という思い込みにも注意しましょう。
料金システムについて
グランピングではない通常のキャンプでは、「区画使用料」のみ、もしくは「区画使用料＋人数分の入場料」が1泊の利用料となるシステムが一般的です。
たとえば区画使用料が5,000円のサイトの場合、定員内であれば何人で宿泊しても5,000円という価格は変わりません。
しかしグランピング施設の場合、ホテルのように「１人１泊〇〇円」と設定されていることも多いため注意してください。
その場合、予約サイトに「１泊１万円」という表記されていれば「１万円×人数分」が必要です。
また、食事が基本料金に含まれているプランや、予約時に食事をオプションで選択して別途料金がかかるプランなどがあります。
食材を持ち込む場合は持ち込み料がかかることもあるので注意しましょう。
奈良県のおすすめグランピング施設６選
【吉野郡天川村】Camp Base Kadojin
出典：Camp Base Kadojin
Camp Base Kadojinは、洞川温泉郷にある「角甚旅館」が運営しているグランピング施設です。
「小鬼」「前鬼」「後鬼」と名付けられた３つのタイニートレーラーでグランピングを楽しむことができます。
室内はホテルのような快適さを確保しながらも、トレーラーハウスならではの「基地感」や「アウトドア感」を楽しめる雰囲気です。
Camp Base Kadojinでは、各サイトに本格的なバレルサウナが設置されており、外気浴や水風呂まで自分たちだけのプライベートエリアで完結できます。
さらに、屋根付きのデッキにはチェア、デーブル、焚き火台、バーベキューコンロをはじめ、炭や薪まで完備。
区画内にすべてが揃っているので、サウナやバーベキューなどそれぞれが自由に楽しみながら、同じ時間を過ごすことが可能です。
ずっと室外にいても楽しめそうなCamp Base Kadojinですが、室内設備も充実しています。
冷蔵庫や冷暖房設備はもちろん、各トレーラーにシーリング型のプロジェクターが完備されており、無料で動画の視聴が可能です。
冬季には、こたつ付きのトレーラーもあります。
Camp Base Kadojinであれば、雨の日でも退屈する心配はなさそうですね。
ただし、トイレとシャワーは共用施設の利用になる点だけご注意ください。
なお、Camp Base Kadojinの宿泊者は、角甚旅館の日帰り温泉を無料で何度でも利用できます。
洞川温泉は散策するのも楽しいエリアなので、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。
Camp Base Kadojinの基本情報
| 住所 | 奈良県吉野郡天川村洞川446‐1 |
| TEL | 090‐7358‐6867 |
| チェックイン/アウト | 14:00～18:00/11:00 |
| 公式サイト | Camp Base Kadojin |
【吉野郡天川村】天の川青少年旅行村GLAMPING NATURA
天の川青少年旅行村GLAMPING NATURAは、美しい「天の川」沿いのキャンプ場内にあるグランピング施設です。
目の前の清流では、川遊びや釣りを楽しむことができます。
グランピングサイトは珍しい構造になっており、屋根付きのウッドテラスの中に円形のコットンテントが張られたレイアウトです。
ウッドテラスにはビニールカーテンが張られているため、テントの前のリビングスペースは半野外(半屋内？)のような雰囲気となっています。
雨風が強くてもビニールカーテンを締めれば安心して過ごせますし、天気の良い日にはカーテンを全開にしてたっぷりと自然を感じることができますよ。
なお、各サイトには、Weber製のバーベキューコンロ、冷蔵庫、ミニキッチン、テーブルセット、調理器具、アメニティ、タオルなどが用意されています。
食事付きのプランはないので、お好きな食材をお持ち込みください。
テントの中はシンプルながらも、ふかふかのベッド、テーブル、ランタンなど必要な設備をしっかりと完備。
各サイトにシャワーとトイレはありませんが、グランピングエリア専用のシャワー＆トイレ棟が隣接されているので安心です。
また、グランピング宿泊者は近くの温泉「天川薬湯センターみずはの湯」へも無料で入浴できます。
こちらも天の川沿いにあり、秋には紅葉を、冬には運が良ければ氷瀑を眺めながら入浴が楽しめる温泉です。
車で5分ほどの場所にあるので、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。
なお、天の川青少年旅行村GRANPING NATURAは３月～11月末までが通常営業、1月～２月は冬季休業期間です。
12月の宿泊については要相談とのことなので、利用を検討されている方はご注意ください。
天の川青少年旅行村GRANPING NATURAの基本情報
| 住所 | 奈良県吉野郡天川村庵住81 |
| TEL | 080‐8526‐2694 |
| チェックイン/アウト | 14:00/10:00 |
| 公式サイト | 天の川青少年旅行村GRANPING NATURA |
【吉野郡下北山村】Angler’s Base SHIMOKITAYAMA
Angler’s Base SHIMOKITAYAMAは、アウトドアショップ、カフェ＆ダイニング、宿泊施設が揃ったアウトドア複合施設です。
コンセプトは「釣り人(アングラ―)の基地」。
バスフィッシングの聖地である池原・七色で、釣り人たちが集う場所として2022年8月に誕生しました。
そんな場所でグランピングを楽しめるのが、Aフレームといわれる珍しい構造のグランピングロッジです。
玄関側の壁が一面ガラス張りになっているため、自然豊かな景色を室内からたっぷり堪能できます。
室内には、しっかりしたベッドやソファをはじめ、シャワー、トイレ、洗面台などの水回りも完備。
また、ロッジの前にはプライベートジャグジーがあり、いつでも自由に入ることができます。
宿泊者専用の広々としたデッキスペースでは、レストランのテラス席のような雰囲気のなかバーベキューが楽しめますよ。
春になるとAngler’s Base SHIMOKITAYAMAは桜が美しい場所なので、お花見ができる季節に訪れてみるのもいいですね。
Angler’s Base SHIMOKITAYAMAの基本情報
| 住所 | 奈良県吉野郡下北山村上池原418‐1 |
| TEL | 0742‐87‐2616 |
| チェックイン/アウト | 15:00～20:00/11:00 |
| 公式サイト | Angler’s Base SHIMOKITAYAMA |
【吉野郡吉野町】GRANPARK YOSHINO
GRANPARK YOSHINOは、ファミリーキャンパーに優しいグランピング施設です。
宿泊するドームテントは、家族みんなでゆったり過ごせるゆとりのある広さ。
敷地全体を見てもキレイに整備されており、「大自然すぎる場所は少し苦手…」という方でも訪れやすいロケーションなのではないでしょうか。
緑のなかに規則正しくドームテントが並ぶ光景は、どこか近未来的な雰囲気さえあります。
１棟限定の「ドームテントスイート」は、４名まで宿泊でき、専用のサウナ付きです。
また、すべてのドームテントに冷蔵庫、エアコン、専用バスルームが備えられています。
トイレとキッチンについては共用スペースを利用することになるのでご注意ください。
とはいえ、とてもキレイに管理された共用スペースなので安心して利用できます。
食事は、持ち込んだ食材でのバーベキューなども可能ですが、「BBQ＆朝食付きプラン」がおすすめです。
地元の食材を活かしたシェフ考案のメニューは、お肉だけでなく野菜や調味料にもこだわりが感じられます。
また、漫画のような大きなお肉を豪快に焼いていただく「トマホーク・ステーキ」や、フォトジェニックな焚き火を楽しめる「スウェーデン・トーチ」などのオプションもぜひお試しください。
GRANPARK YOSHINOの基本情報
| 住所 | 奈良県吉野郡吉野町色生1080‐1 |
| TEL | 090‐8485‐3174 |
| チェックイン/アウト | 15:00～17:00/10:00 |
| 公式サイト | GRANPARK YOSHINO |
【奈良市】GLAMPING GATE 奈良
GLAMPING GATE奈良は、自然の中の秘密基地に滞在するような冒険心が刺激されるグランピング施設です。
一歩外に出れば、様々な植物や昆虫たちが息づく森林を散策できます。
そんなGLAMPING GATE奈良の宿泊施設は、「ドームテント」と「コテージ」の２種類。
「秘密基地感」にこだわられたドームテントは、グランピングの高級感とアウトドアのワイルドさが両立する雰囲気となっています。
「一つの空間で皆で２段ベッドで眠る」という体験をすれば、大人も童心にかえって解放的な時間を過ごせそうです。
一方、コテージはリビングやダイニングも兼ね揃えたオシャレな別荘のような雰囲気。
活動エリアと寝室が分かれているので、子ども連れの方でも利用しやすいのではないでしょうか。
とはいえこちらも秘密基地感を大切にしたデザインとなっているので、屋根裏や吹き抜けなどわくわく感をくすぐられる仕掛けが随所に散りばめられています。
提供される食事は、こだわりの国産牛を使用したバーべキューです。
お肉以外にもスキレットやストウブで調理されたメニューが提供され、「キャンプ飯欲」が満たされます。
また、スパークリングワインやケーキが付いたアニバーサリープランもおすすめです。
グランピングという非日常を味わいながら、誕生日や記念日などをお祝いしてみてはいかがでしょうか。
なお、GLAMPING GATE奈良では、無料送迎が利用できます。
1月～3月までは近鉄天理駅、4月～12月までは近鉄榛原駅からご利用ください。
GLAMPING GATE 奈良の基本情報
| 住所 | 奈良県奈良市針町414‐1 |
| TEL | 0743‐83‐0528 |
| チェックイン/アウト | 15:00～18:00/10:00 |
| 公式サイト | GLAMPING GATE奈良 |
【五條市】ゆしおファーム 天地のテラスGLAMPING
ゆしおファーム天地のテラスGLAMPINGは、「農×里山体験」をコンセプトとしたアウトドア施設です。
農産物など地元の新鮮な食材を使ったバーベキューや、自然豊かな里山での暮らしを体験できます。
そして、ゆしおファーム天地のテラスGLAMPINGの大きな魅力といえば、五條市を一望できる絶景のロケーション。
１日２組限定のグランピング施設ということもあり、この絶景を独り占めするかのような素晴らしい体験ができます。
宿泊できるグランピング施設は、「ドームテント柿」と「ドームテント梅」の２種類。
どちらも最大８名まで宿泊可能で、基本的な設備は同じです。
冷蔵庫をはじめ、電子レンジ、炊飯器、ケトル、IHコンロなどが利用できます。
食事のプランは、スタンダードなバーベキュープランのほか、ジンギスカンや和牛サーロイン、特大有頭エビ、丸鶏ビア缶チキンなどバラエティ豊富な品揃えです。
また、足りない食材については持ち込み可能とのこと。
平日限定でお得に利用できるワーケーションプランもあるので、リモートワークが可能にもぜひ訪れてみてほしいグランピング施設です。
ゆしおファーム 天地のテラスGLAMPINGの基本情報
| 住所 | 奈良県五條市西吉野町湯塩35 |
| TEL | 0747‐26‐1831 |
| チェックイン/アウト | 14:30～17:00/10:00 |
| 公式サイト | ゆしおファーム 天地のテラスGLAMPING |
まとめ
自然豊かな紀伊半島の中央に位置する奈良県。
アウトドアを楽しむには絶好の環境であり、県内には魅力的なグランピング施設が点在しています。
いわゆる「海なし県」の奈良県では、沿岸部とはまた違った秘境感や雄大な景色が堪能できますよ。
