日本の南西、九州の最南端に位置する鹿児島は、海と山に囲まれた自然豊かな環境が自慢です。
そんな自然豊かな環境を生かし、様々な特徴があるキャンプ場が多く点在し、鹿児島のキャンパーを飽きさせません。
鹿児島と言うと暑いイメージがあると思いますが、冬になると積雪があったり気温がマイナスになるエリアもあり、そのようなエリアは夏になると涼しく過ごせるので、夏キャンプでは多くのキャンパーが涼を求めて賑わいます。
今回は、南国鹿児島の暑さも吹き飛ばしてくれる、涼しく過ごせるキャンプ場をご紹介します。
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涼しく過ごせるキャンプ場の探し方
標高が高いかどうか
涼しいキャンプ場と言えば、標高の高いキャンプ場を思いつきますよね。
山と海に囲まれた鹿児島は、標高の高い場所にあるキャンプ場も多く点在しています。
標高が100m上がると気温が0.6~0.8度下がるという目安があるので、海抜0度前後の海のレジャー等に比べると、体感気温は大幅に変わってくるでしょう。
また、標高が高くなれば涼しく感じられると同時に、鹿児島の象徴である桜島をダイナミックに眺められるという特典付きのキャンプ場が多くあります。
その絶景を自慢にしているキャンプ場もあるので、涼しさとダイナミックな眺めを同時に味わうことも出来るのです。
日陰が出来る障害物があるかどうか
近年、熱中症アラートが頻繁に出るようにもなりましたが、命の危険に直結するので、日差しを直で受けないためにも木の影を利用する事は大切です。
UVカット機能付きのテントもありますが、日差しを甘く見ることのないようにしましょう。
テントを陰に設置すれば日向より涼しい事はもちろんですが、陰を通り抜ける風も冷やされるので心地良く過ごせます。
昭和時代の心地い暑さは昔の話になり、近年の日本の暑さは知らず知らずのうちに私達の体力を消耗してしまう事を忘れないようにしましょう。
鹿児島の涼しく過ごせるキャンプ場
【南九州市川辺町】岩屋公園キャンプ場
鹿児島で夏キャンプをするのに最適と思われるのが、南九州市川辺町にある岩屋公園キャンプ場でしょう。
山あいにある岩屋公園キャンプ場は、周辺を木で覆われ園内には遊水可能な川が流れています。
1000本を超える桜も春には見応えがありますが、夏には他の木と同様にグングン生い茂り園内に沢山の影を作りだしているのです。
フリーサイト、常設テント、ロッジ、ケビンなどが並ぶキャンプ場は、そのような沢山の木が生い茂っている環境の中にあるので夏の強い日差しからキャンパーを守ってくれています。
木の陰の下のテントで過ごすのも良いですが、さらに涼を感じたくなったら、キャンプ場の目の前に見える遊泳可能な川に飛び込んでも良いでしょう。
お子様とパパが川で遊んでいるのを、川沿いの木の下でビールを飲みながら眺めているママ、という絵柄も、暑い夏ならアリだと思います。
ビールが苦手でも、川沿いの売店でカキ氷などの販売もあるので至れり尽くせりな環境です。
太陽が沈みかけた夕暮れ時などは、キャンプ場内を冷やされた風が駆け抜け心地良く感じられると思います。
夜から早朝にかけては気温も下がるので、ロッジにお泊りであれば網戸にして入眠されると朝の目覚めが良いかもしれません。
テント泊でちょっと肌寒くて目が覚めたら、早朝の静かな公園内を散歩したり早朝ヨガへの参加などいかがでしょうか。
前日の子供達の賑やかな声やBBQの香りが嘘のように浄化され、清々しいパワーを感じる事が出来るでしょう。
標高 | 100m |
陰があるエリア | 常設テント、ロッジ、ケビン |
料金 | 2200円~ |
IN/OUT | 14時/11時 |
オススメポイント | 園内に遊泳河川、ソーメン流し、売店充実、トイレシャワーが綺麗 |
URL | 岩屋公園キャンプ場 (iwayacamp.com) |
住所 | 鹿児島県南九州市川辺町清水3882 |
【鹿屋市輝北町】輝北うわば公園キャンプ場
鹿児島の地図を開くと半島が2つに分かれているのですが、錦江湾に突き出した桜島がくっ付いている半島が大隅半島になります。
その大隅半島の中央に位置する鹿屋市輝北町の標高550mの高台にあるのが、輝北うわば公園キャンプ場です。
牧場などを横目に比較的開けた山道をグングン上がっていくと、いきなり視界が開け、キャンプ場と風車が現れます。
キャンプ場からは、南に鹿児島湾に浮かぶ桜島や太平洋、北には霧島連山を望む360度の大パノラマが眺められ、いつもは見上げている桜島を見下ろす体験も新鮮でしょう。
夏の夕方であれば、桜島の右側に夕日がユックリ落ちていくのを眺めることも出来ます。
キャンプ場は、パノラマサイト12区画とフリーサイトがあり、360度の大パノラマを堪能するならパノラマサイトの桜島側サイト6区画がオススメです。
整備された芝生で気持ち良いのですが、一面が芝生で植栽がないので木の陰は期待できません。
その代わりに、550mという標高が涼しさを補い360度大パノラマというプレゼントが満足度を高めてくれると思います。
また、公園内にはユニークな形の天文台があります。
輝北町は、環境庁主催の星空継続観測で、日本一星空がきれいに見える所という結果を過去に7回も受賞している実績があるのです。
天体望遠鏡で壮大な星空を近くに感じた後は、キャンプサイト前の芝生に寝転びましょう。
目の前の大パノラマと共に、壮大な星空を自分の目で体感できます。
鹿児島の夜空の天体ショーを心おきなく満喫しつつ、そのまま眠りにつくのも良いですよね。
標高 | 550m |
陰があるエリア | 無し |
料金 | 1張1620円 |
IN/OUT | 15時/10時 |
オススメポイント | 標高が高い、絶景、夜空、天文台 |
URL | 輝北うわば公園ホームページ (kihokuuwaba.jp) |
住所 | 鹿児島県鹿屋市輝北町市成1660-3 |
【薩摩郡さつま町】北薩広域公園オートキャンプ場
鹿児島県薩摩半島のやや上に位置する薩摩郡にある県立北薩広域公園オートキャンプ場は、公園内にあるキャンプ場になります。
ドーンと鎮座する大型の木製遊具が有名ですが、他にも自然体験教室が盛んだったり整備された園内のお花や芝生など魅力溢れる公園です。
自然に触れ合いたいキャンパーさんに人気があったのですが、近年のキャンプブームで更に人気が高まり、現在ではかなり予約が取りにくいキャンプ場になっています。
キャンプ場自体の標高は100mもないのですが、キャンプ場内に植栽が多いことと山の陰になることもあり、暑さが苦手な筆者でも我慢できる環境ではあります。
涼しさが絶対条件であればバンガローサイト利用が賢明ですが、テント泊を希望される場合には、夕方以降から陰になるオートサイトエリアの11番、10番あたりがオススメです。
フリーサイトもありますが、植栽がないことと幹線道路が見えることもあり、騒音や自然の中で過ごしている感覚がなく、キャンパーさんによっては少し物足りなく感じる方もいらっしゃるかもしれません。
また、管理棟内に天然掛け流しの大浴場があり、露天風呂と内湯が完備されています。
汗をかいても、ユッタリと入れる温泉施設があるのは嬉しいですよね。
標高 | 76m |
陰があるエリア | オートサイトは遅い番号になるほど陰になる |
料金 | オートサイト2360円~、バンガロー10460円~ |
IN/OUT | テント14時/11時、バンガロー14時/10時 |
オススメポイント | 掛け流し温泉、木製大型遊具、イベント多い |
URL | 鹿児島県立北薩広域公園のホームページです。 (synapse.ne.jp) |
住所 | 鹿児島県薩摩郡さつま町虎居5470 |
【霧島市】黒石岳森林公園キャンプ場
黒石岳森林公園キャンプ場は、標高530mの森林を中心にした自然豊かな公園の一角にあるキャンプ場です。
山頂からは、360度の大パノラマが望める環境で、南に桜島と錦江湾、約9500年前の縄文時代早期の遺跡が発掘された上野原台地を見下ろすことが出来ます。
さらに、西に鹿児島空港、北には霧島連山を望むことができ、まさに360℃の大パノラマが楽しめるのです。
こちらはバンガロー泊のみになりますが、森の中に点在しているので、四季を通じて鳥のさえずりを楽しむことが出来ます。
注意点として、キャンプ場内のバンガローエリアは勾配になっているので、小さなお子様が怪我をしないように見守る必要はあります。
クルマの横付けも難しいので、バンガローエリアの下に駐車となります。
標高が高く森の中のバンガローということで、森林浴が楽しめ夜の星空を眺めながら静寂な時間を楽しむキャンプ場という感じでしょうか。
比較的マイナーなキャンプ場であることから利用者は少なめですが、夏には涼しさを求めるキャンパーさんで賑わいます。
また、バンガローから森を抜けて歩いていくと、園内には遊具や展望台などもあるので周辺を散策してみるのも良いでしょう。
歩いた先に、どんな眺めが待っているのか期待値も上がりますね。
標高 | 530m |
陰があるエリア | バンガローサイト |
料金 | バンガロー5000円(定員4人) |
IN/OUT | 記載なし |
オススメポイント | 絶景、遊具、ドッグラン |
URL | 鹿児島県霧島市|霧島市黒石岳森林公園 (city-kirishima.jp) |
住所 | 霧島市国分川内4227-48 |
【姶良郡湧水町】栗野岳ログ・キャンプ村 FIELD ART
栗野岳ログ・キャンプ村FIELDARTは、姶良郡湧水町の栗野岳中腹に位置しており、ご紹介する中で最も高い680mの標高にあるキャンプ場になります。
その標高の高さから、南国鹿児島にも関わらず冬には積雪が見られ、夏でも太陽が沈んだ後の夕方から翌朝にかけてはヒンヤリとするくらいです。
周辺には、牧場や公園、日本一長い枕木製階段などアクティビティも充実しています。
自然に溶け込んだ面白い企画が目白押しの美術館も、見所満載です。
栗野岳ログ・キャンプ村FIELDARTは、キャンプ場としては広くはないですが、綺麗に整備された芝生エリアにテント泊とバンガロー泊が出来るようになっています。
そのキャンプエリア周辺を緩やかに高木が覆い、周りは乗馬体験のコースになっているので、お馬さんを見かけることもあるでしょう。
全体的にマッタリとした雰囲気のキャンプ場なので、ガヤガヤしたキャンプ場が苦手な方であれば、自然を満喫しながら夏に涼しく過ごせる栗野岳ログ・キャンプ村FIELDARTはオススメかもしれません。
まさに、下界での日常生活から脱出し、標高680mの天界で緩やかに過ごしたい方にピッタリなキャンプ場になっています。
標高 | 680m |
陰があるエリア | 敷地内外周に大木あり |
料金 | テント1張1100円、タープ1張550円
入村料:大人330円、小学生220円 |
IN/OUT | 13時/12時 |
オススメポイント | 標高が高い、自然体験できる施設が多い、ゆったり過ごせる |
URL | 栗野岳ログ・キャンプ村 | 霧島アート牧場|ホーストレッキング (kirishimaart.co.jp) |
住所 | 鹿児島県姶良郡湧水町木場6340-12 |
涼しい鹿児島のキャンプ場でダイナミックな体験を!
鹿児島の涼しく過ごせるキャンプ場、いかがだったでしょうか。
標高の高さで涼を感じると共に、鹿児島の象徴である桜島を取れ入れたダイナミックな景色が自慢のキャンプ場が多かったですね。
2021年は、初夏にもかかわらず既に30度越えの暑い日が続いている鹿児島。
安心安全に夏キャンプを楽しむためにも、暑さ対策を万全にしてキャンプへ出かけましょう!