冬シーズンのキャンプに活躍する石油ストーブ。キャンパーの方の中には、天板の上に鍋を置いて料理をする方も多くいます。
しかし、キャンプ初心者の方の中には「石油ストーブを使って料理をするなんて危険じゃないの?」と疑問を抱いている方もいるでしょう。
今回の記事では、石油ストーブで鍋料理をする際の危険性や正しい使い方を解説します。石油ストーブを使って調理がしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
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石油ストーブを使っての鍋料理は危険?
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石油ストーブを使っての鍋料理は、完全に安全なものではありません。火を扱うストーブなので、どうしても火事や火傷などのリスクを伴います。
一方で注意点や正しい使い方を覚えておけば、事前にリスクは回避できます。鍋料理を美味しく安全にいただくためにも、石油ストーブの危険性を理解しておきましょう。
石油ストーブの鍋料理の危険なポイント!
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石油ストーブを使って鍋料理を作る際の危険なポイントは、以下の3点です。
石油ストーブの危険なポイント!
- 火傷をする場合がある
- ストーブが故障する
- 火事の可能性がある
上記のポイントの理由を以下で詳しく解説します。危険性について理解を深め、楽しく鍋料理を作ってみてください。
火傷をする場合がある
石油ストーブで鍋料理を作る際は、火傷に気をつけないといけません。天板に鍋を置いて調理をするので、徐々に鍋が高温になります。
ですので、ちょっとでも指が触れたり、移動時に接触したりすると危険です。ひどい火傷をしてしまい、キャンプどころではなくなるでしょう。
ストーブが故障する
石油ストーブの天板で調理をしていると、ストーブが故障する場合があります。鍋の水が沸騰すると、吹きこぼれてしまい、ストーブの内部に侵入する恐れがあるからです。
また、鍋の汁が石油ストーブにこびりついて、悪臭を漂わせてしまう場合もあります。後での掃除も困難になるので、良くありませんね。
火事の可能性がある
火事が起きてしまう可能性もあります。火を扱って料理をするものなので、火事などのトラブルとは切っても切れない関係性です。
もし、鍋から水がなくなり空焚き状態になれば、鍋が変形したり、発火した炎がテントに燃え移ったりします。最悪なトラブルに繋がる危険性があるので、慎重に扱わないといけません。
石油ストーブで鍋料理をする際の正しい使い方!
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石油ストーブで鍋料理を作る際の正しい使い方は、以下の通りです。
石油ストーブで鍋料理を作る際の正しい使い方!
- 周囲との距離を十分に離す
- 水を入れて天板の真ん中に置く
- 煮立つまで近くで待つ
これらの情報を知っておくことで、リスクを減らして美味しい鍋料理が食べられます。冬キャンプで石油ストーブを使用される方は、必ずチェックしておきましょう。
①周囲との距離を十分に離す
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石油ストーブで鍋料理を作る際は、周囲との距離を十分に離しましょう。特にテントや衣服などの布類とは、最低でも約1m以上離しておく必要があります。
この際に、着火してから移動すると火傷してしまう可能性があるので、着火前に移動しておくと良いです。周囲のアイテムとの十分な距離が確保できたことを把握してから、着火するようにしてください。
②水や具材を入れて天板の真ん中に置く
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鍋に水や具材を入れてから、石油ストーブの天板にセットしましょう。後々追加してしまうと、汁がこぼれる場合があるので、事前に入れておくと良いです。
また、この際に天板の真ん中にセットするのがポイントです。端っこの方は安定感がなく、鍋が落下してしまう恐れがあります。
誰かに鍋の汁がかかったり、鍋が接触したりしてしまうと危険です。火傷の可能性があるので、十分に注意しましょう。
③煮立つまで近くで待つ
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煮立つまで近くで待つようにしましょう。鍋を放置していると、高温になりすぎて水分が蒸発し、空焚きに繋がる場合があるからです。
鍋料理が出来上がったら、安全なテーブルの上に慎重に移動してください。鍋用の手袋や耐熱性の手袋を使って、火傷しないように移動しましょう。
石油ストーブで鍋料理を安全に作るコツ
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石油ストーブで鍋料理を安全に作るコツは、こちらです。
石油ストーブで鍋料理を安全に作るコツ
- 横を通過する際は注意する
- 鍋から目を離さないようにする
- 水を少し多めに入れる
上記のポイントを押さておけば、さらにリスクを減らすことができます。安全にキャンプを楽しむためにも、最後まで確認してみてください。
横を通過する際は注意する
鍋の横を通過する際には、十分に注意しましょう。特に石油ストーブを使って鍋料理を作る時は、秋〜冬のシーズンです。
服は厚手のものを着ているので、鍋に引っかかったり触れたりして、下に落としてしまう可能性があります。高温の汁がかかって火傷をしてしまうので危険です。特に小さいお子様がいる方は、注意しないといけません。
石油ストーブと鍋を横切る際には、できるだけ感覚を空けて、ゆっくり通るようにしましょう。
鍋から目を離さないようにする
鍋から目を離さないようにするのも、重要なポイントです。目を離した隙に、鍋から水が吹きこぼれてしまったり、空焚き状態になったりします。
ストーブの故障・火事などの危険性があるため、必ず意識してほしいポイントです。近くの場所に待機するようにし、他事に集中しすぎないようにしてください。
水を少し多めに入れる
水を少し多めに入れるのも、ポイントのひとつです。石油ストーブを使っての鍋料理は、火加減が調節しにくく、思わぬ高温になってしまう場合があります。
気付いたら汁がなくなっている可能性があるので、水を少し多めに追加しておくと良いです。
ただし、鍋料理に水を追加しすぎると味が薄くなってしまいます。味をこまめにチェックしながら、適切な水の量に調節してみてください。
石油ストーブで安全に鍋料理を作ろう!
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石油ストーブの天板を利用すれば、ガスコンロを使わなくても調理ができます。暖まりながら調理ができるので、一石二鳥ですね。
ただし、火傷や火事、故障などのトラブルが起きる可能性があります。十分に周囲と距離を離したり、目を離さないようにしたりして、鍋料理を作ると良いです。
今回紹介した内容を参考に、石油ストーブを使って安全に美味しい鍋料理を作ってみてはいかがでしょうか。