キャンプで焚き火を楽しむためには、焚き火台、焚き火シート、薪、ナイフ、着火剤…と多くの準備が必要になります。
もっと気軽に焚き火を楽しむことができないかと考え、購入したのが「ユニフレーム ネイチャーストーブ」です。
コンパクトなサイズで、燃料は現地調達。
今回は、そんな新しい焚き火の楽しみ方が生まれたネイチャーストーブのレビューをしていきます。
ソロキャンプで気軽に焚き火が楽しめる最高のアイテムです。
当記事のコンテンツ
UNIFLAME(ユニフレーム)とは
ユニフレームは1985年に新潟の燕三条で創業された国内のアウトドアブランドです。
国産ならではの使いやすさと丁寧な作りで、多くのキャンパーから愛されています。
ユニフレームのアイテムは、高品質でありながら手に入れやすい価格で初心者にも人気。
燕三条は金物づくりの町なので、焚き火台やダッチオーブンなどに定評があります。
洗剤で洗えるダッチーオーブンなど、キャンパー目線の使いやすいアイテムが特徴です。
長く使えるアイテムが多いので、ひとつはユニフレーム製品を持っているというキャンパーがほとんどではないでしょうか。
ユニフレーム ネイチャーストーブの基本情報
出典:ユニフレーム
ネイチャーストーブは、落ち葉や小枝など自然の燃料を集めて燃やすことができるエコなストーブです。
X部の脚とメッシュの底部で吹き込む風を取り込み、上昇気流に変化させることで燃焼効率を上げる構造となっています。
約320gの重量は持ち運びしやすく、ソロキャンプにも最適です。
商品名 | ネイチャーストーブ |
価格 | 6,600円 |
サイズ | 使用時:約14×14×16(高さ)cm 収納時:約13×13×1.5(厚さ)cm |
材質 | ステンレス鋼(メッシュ部のみ耐熱鋼) |
重量 | 約320g |
セット内容 | 収納ケース |
ユニフレーム ネイチャーストーブの特徴
コンパクトな収納
出典:ユニフレーム
13cm四方の正方形サイズに収納できるので、バックパックの隙間にも収まる収納力。
付属のケースは、しっかりとした生地でさりげないロゴがおしゃれです。
調理も可能
出典:ユニフレーム
調理にも使える充分な火力で、小型のクッカーを置けるゴトクも付属しています。
メッシュの底部
出典:ユニフレーム
底部のメッシュは、取り込んだ空気を温かい空気に換えて、燃焼速度を上昇させる効果があります。
実際に使ってみた
収納性
収納は手のひらサイズで、非常に持ち運びしやすいです。
パーツはひとまとめにし、ハンドルでロックできるのでバラバラになることもありません。
収納ケースも丈夫で余裕がありストレスなく片付けることができます。
設置場所
火床が低いので、地面で使うには焚き火シートを活用しましょう。
今回は、アイアンテーブルの上、さらに灰の落下を防ぐためにステンレスのバットの上で使用しました。
使用後確認したところ、灰の落下はあまりなかったのでバットはなくても問題ないかもしれません。
燃料を集める
雨上がりということもあり薪集めには少し苦戦しましたが、山を歩き枝を集めるのは楽しい作業でした。
薪を集める際に注意するべきは、生木は絶対に切らないということ。
自然を壊すだけでなく、水分を多く含んでいるので薪としても不適切です。
今回は杉の木の多い林間サイトだったので、枯れた杉の葉が多くありました。
杉の葉は、油分を多く含み燃えやすいので焚き付けにも活用できます。
他にも、松の葉や松ぼっくりも最適です。
歩きながら乾燥した枝や葉を集めておきます。
薪を燃やす
燃えやすい杉の葉やティッシュペーパーなどを一番下にして、側面の穴から着火します。
火が付いたら、少しずつ薪の太さを太くしながら火を育てていきます。
商品情報の通り、燃焼効率がよく簡単に大きな火を作ることができました。
上手く着火できない場合は、着火剤を使用してもいいでしょう。
エスビットの固形燃料は、着火剤としても役立つので常に持参しています。
お湯を沸かす
付属のゴトクでは不安だったので、今回は100均で購入した焼き網を使用しました。
ユニフレーム純正の焼き網も販売されています。
シェラカップやクッカーなど不安定な調理器具を使用する場合は、焼き網の方が使い勝手がいいかもしれません。
焚き火調理には調理器具が煤で汚れるという難点がありますが、それ以外はとてもコンパクトに素早くお湯が沸かせるのでとても気に入りました。
今後は焼き物などにも挑戦してみたいです。
焚き火として眺める
火の暖かさや美しさはキャンプの醍醐味です。
ネイチャーストーブでも、焚き火を楽しむことができました。
大きな焚き火台と違ってこまめな薪の調整や追加が必要ですが、それがまた自然と向き合うとてもいい時間となりました。
気になるところ
薪の投入口が欲しい
燃焼効率がいいので、小枝や枯れ葉はあっという間に灰になってしまいます。
火を絶やさないためには、火の勢いのあるうちに薪を足していかなければならないので、上部で調理などをしていると、薪の追加のたびに調理器具を移動しなければなりません。
側面に投入口があれば、長さのある枝も折らずに入れられて便利なのではと感じました。
付属のゴトクが不安定
ネイチャーストーブにゴトクが付属しているのですが、安定感に不安があり、ほとんど使用しませんでした。
代わりに焼き網を使用することで、安定感が増し、調理器具の移動もストレスなく行うことができました。
あっという間に薪がなくなる
着火前に小枝などを多く集めていましたが、予想以上の燃焼効率にあっという間に燃え尽きてしまいました。
途中で、燃料を探しに行こうにも間に合わずに火が消えてしまうことも…。
目的と、燃焼時間を計算して多くの燃料を用意する必要があります。
灰がたまると燃焼効率が落ちる
下部のメッシュ部分より空気を取り込んで燃焼効率を上げる構造なので、長時間燃焼を続けてメッシュ部分に灰がたまると、燃焼効率が落ちてきてしまいます。
長時間の使用にはあまり向いていないかもしれません。
まとめ
キャンプに行くと、やはり焚き火がしたくなります。
しかし、大きな薪を運んだり薪割りをしたりと労力がかかるものです。
気軽に焚き火ができるネイチャーストーブは、ソロキャンプの強い味方でした。
長時間の焚き火や本格的な調理には向いていませんが、気軽に焚き火を楽しめるメリットの多いアイテムです。
今後も活用していきたいと思います。