「暑い時期でも快適にキャンプをしたい!」と思いませんか?
日本の夏は年々暑くなっており、警報級の高気温により注意喚起が出されることも多くなったように感じます。
しかし、キャンパーにとっての夏はハイシーズン。まとまった休日を使って、夏のキャンプ場でバーベキューや野外アクティビティを楽しみたいですよね。
本記事では夏でも涼しくキャンプをするためのポイント、また山梨県内で快適にキャンプができるスポットを紹介します。
当記事のコンテンツ
涼しく快適なキャンプをするために知っておきたいポイントを解説
出典:写真AC
真夏の山梨県でも涼しく快適にキャンプをするために、どのような点に着目すればよいでしょうか。
夏でも快適に過ごすためには、いくつかの要因が必要です。本章ではキャンプ探しのヒントとなるポイントを4つ紹介します。
各ポイントを理解しておけば、キャンプ場選びをする際の指針になるため、より手早く、より満足のいくスポットを見つけられるでしょう。
標高が高いキャンプ場は気温が低い
出典:写真AC
標高の高い地点にあるキャンプ場は、気温が低い傾向があるため真夏の山梨県でも快適に過ごせるでしょう。
標高100m毎に気温は約0.6℃下がります。
東京の8月の最高気温の平均は29.2℃とのこと(2023年)。東京の気温観測地点である北の丸公園(千代田区)の標高は22.9m。
気温が定まる要因は様々ですが、標高のちがいによる気温の変化のみを考えると、標高900mのキャンプ場では東京と比べて約5.26℃低い約24℃の環境で過ごすことができると考えられます。実際に山梨県北杜市大泉(標高864m)の8月平均気温は24.7℃でした(2023年)。
夏の厳しい暑さも、標高の高いフィールドを探せば快適な環境で余暇を楽しめるでしょう。
林間サイトでは日射を避けられる
直射日光を避けるだけでもキャンプの快適さは格段に変わります。
高原のキャンプ場は空が広く爽快感を得られる一方、日差しを防ぐものがありません。タープやテント等を準備しないと、炎天下の中で設営作業・火起こし作業をしなければならないですよね。
林間サイトのような天然のカーテンがあれば、涼しい環境でキャンプを楽しめるでしょう。さらに、木の葉が揺れる音が私たちの心理面にも良い影響を与えるといわれています。
山梨県は県内全域が豊富な自然をもち、木々に囲まれたキャンプサイトをもつキャンプ場が多数存在します。
キャンプ場選びの際に林間サイトを選べば、日陰で涼みながら、五感でリラックス効果を得られる時間を過ごせるでしょう。
水辺の近くのキャンプ場では涼しい空気を感じられる
涼しく選べるキャンプ場探しのポイントとして、水辺近くのサイトにも注目してみましょう。
山梨県は海こそありませんが、富士五湖をはじめとした湖や、道志川・釜無川といった清流など、水資源が非常に豊富なのが特徴です。
涼しさを感じるメカニズムとして、大きな要因となるのが水です。
・温度が変わりにくい水の周辺は、気温も変わりにくい。
・水よりも温まりやすい地面上に上昇気流が生じると、上昇した空気の代わりに水面上の冷たい空気が流れ込んでくる。
・水面の小さな水滴が蒸発する際に周りの気温を下げる。
上記の通り、水が周囲の涼しさに様々な影響を及ぼします。
水辺のキャンプは、過ごしやすく快適なキャンプの時間を私たちに与えてくれるのです。
キャンプ場の設備を使ってリフレッシュ
快適なキャンプのために自然の力だけではなく、各キャンプ場の設備もうまく駆使しましょう。
具体的には次のような設備が挙げられます。
・シャワー室、露天風呂、浴室
暑い日中に汗をかいた後、汗を流してリフレッシュすると、体温を効果的に下げられます。冷水シャワーがあると、さらに涼しさを感じられるでしょう。特に夜間に温泉を利用すると、温泉の涼風効果で心地よい涼しさを感じられます。
・屋根付き炊事場
直射日光を避けながら料理を準備できるため、涼しい環境で快適に食事の支度ができます。また、雨の日でも濡れずに利用できる利便性もあります。
・電源付きサイト
扇風機などの電気機器を使える電源付きサイトは、暑い日でも涼しい環境を維持するのに役立ちます。
あるものを有効活用しながら、賢くキャンプを楽しんでみてはいかがでしょうか。
山梨県で涼しいキャンプをするなら、ここ!ポイント別にオススメキャンプ場を紹介。
真夏でも涼しく快適なキャンプを過ごすための4つのポイントを確認しました。
では、実際に山梨県内のキャンプ場をポイントに沿って紹介します。
みなさんは山梨県のキャンプでどのような楽しみ方・過ごし方をしたいと考えていますか?富士山の火山活動により形成された5つの湖。八ヶ岳の麓には日本100名水にも選ばれた清流が流れます。甲府盆地を見下ろせる山々。キャンプブームの火付け役となったアニメの舞台。
是非、ワクワクした気持ちでキャンプ場選びの参考にしてみてください。
【韮崎市】雲の上のキャンプ場(標高が高い)
「雲の上のキャンプ場」というインパクトのある名前をもつキャンプ場。
名前の通り、標高約1600mの高地に位置します。単純計算で、平地と比べて約9.6℃低いことになります。甘利山登山口に隣接する場所にありますが、キャンプ場までは自動車で行けますよ。
隣接する登山口からは甘利山の登山を楽しめます。登山口から約30分ほどの比較的易しい登山道です。
高地の涼しい環境でのキャンプ体験・絶景を楽しむ登山体験は非日常体験となり、いつまでも心に残る思い出になるはずですよ。
【道志村】山伏オートキャンプ場(標高が高い)
山中湖から相模原市に抜ける道中、日本でも有数のキャンプ場密集地と知られる道志村。村の中央を道志川が流れ、自然豊かな地域であることや、関東地方からのアクセスも良好であることから、ハイシーズンには多くのキャンパーが集う地域です。
オートキャンプ場は山中湖に近い場所に、標高は約1000mに位置しています。平地と比べて約6°c気温が低い環境でキャンプ体験ができるスポットです。
清流道志川での川遊びや魚取りを通じて、大人から子どもまで普段はできないようなことを体験できるでしょう。
【笛吹市】黒坂オートキャンプ場(林間サイト)
甲府盆地の南側、果樹園が点在する森林の中に黒坂キャンプ場はあります。
山を切り開いてつくられたキャンプサイトはエリアごとに個性のあるサイズ・形状があることが特徴的です。甲府盆地を見下ろせる場所にあるため、昼夜を問わず甲府市街を望めますよ。
黒坂オートキャンプ場の林間サイトは、頭上を木の葉のカーテンが覆っているかのように感じるほど、自然が溢れています。日中でも日陰の中でキャンプ設営や焚き火が楽しめるため、酷暑にうなだれなることは避けられるでしょう。
【北杜市】尾白の森キャンプ場(林間サイト)
自然公園の一角に位置する尾白の森キャンプ場は真夏のキャンプにぴったりの場所です。
実は、今回紹介した4つのポイントをすべて満たすキャンプ場なのですよ。
標高は約650m。尾白川沿いに位置し、豊かな森林に囲まれています。温泉施設も隣接し、電源サイトも用意されています。
夏の暑さを避けるために尾白の森キャンプ場でのキャンプを楽しんでみてはいかがでしょうか。
【身延町】浩庵キャンプ場(水辺が近い)
有名キャンプアニメの舞台にもなっているキャンプ場。ご存じの方も多いのではないでしょうか。
富士五湖の中でも隋一の透明度を誇る本栖湖畔に沿うようにキャンプ場が設けられています。すぐ目の前に本栖湖があるため、涼しい風を感じながらキャンプができるでしょう。
林の中にもキャンプサイトがあるため、直射日光が木になる方は林間のサイトもご検討ください。
カヤックやパドルボートなどのアクティビティで夏の暑さを気持ちよさに変えるのもおすすめです。
【市川三郷町】四尾連湖水明荘キャンプ場(水辺が近い)
出典:写真AC
四尾連湖は甲府市街南側の山中にある周囲約1.2kmの小さな湖。
都市部の喧騒から離れた四尾連湖水明荘キャンプ場では、四尾連湖を間近に眺めながらキャンプができます。夏場でも涼しい風を感じながら楽しめるでしょう。
標高も約800mの場所に位置するため、平地と比べても涼しい環境です。
ただし、四尾連湖までの車道が狭いこと、キャンプサイトまで車の乗入ができないこと、シャワーがないことなどにより難易度は高めです。万全な準備をして出かけましょう。
【身延町】道の駅しもべオートキャンプ場(シャワー)
山梨県には道の駅に隣接するキャンプ場もありますよ。売店の建物のすぐ隣にキャンプサイトが設けられています。
道の駅しもべオートキャンプ場の大きな魅力は24時間シャワーを利用できること。比較的新しいキャンプ場なので、シャワー設備もキレイで清潔です。いつでも汗を流してリフレッシュできます。
売店では地元で生産された特産品が多く販売されます。キャンプアニメの関連グッズも豊富です。
開けたキャンプサイトなので、タープやテントなど、日陰をつくれるキャンプギアを準備して出かけてください。
【甲府市】未完の里キャンプ場(温泉)
甲府市街の北側、山の斜面沿いにキャンプ場がオープンしています。
甲府盆地を常に望める場所にあり、解放感は抜群です。さらに、未完の里キャンプ場には露天風呂まで備わっていますよ。入浴後、甲府盆地からの風にあたれば気持ちが良い涼しさを感じられるでしょう。
夜になれば、甲府市街の夜景がキャンプに彩りを与えます。ロマンチックなキャンプをするには最適!
南側からの日光を避けるために、日よけのためのキャンプギアを忘れずにもっていくことをおすすめします。
酷暑が続く夏のキャンプは、ポイントを押さえてキャンプ場選びをすればOK!
山梨県でキャンプ場を選ぶ際は、4つのポイントに注目してみてください。各ポイントを押さえれば、気温の低い環境・リフレッシュできる環境でキャンプができるからです。
・標高が高いこと
・川や湖などの水辺が近くにあること
・林間サイト等で木々が日よけになること
・シャワー、電源などの設備があること
今回紹介した8つのキャンプ場を参考にしながら、理想とするキャンプの計画を立ててみてはいかがでしょうか。
日本の暑さ厳しい夏の時期も、山梨県で素敵なキャンプの思い出をつくりましょう!