冬の気配が近づく頃、わずかな間だけ訪れる美しい紅葉の季節。
そんな紅葉を全身で満喫するには、自然の中にゆったりと身を置くキャンプがおすすめです。
そこで今回は、紅葉が楽しめる関西のキャンプ場を5箇所ご紹介します。
関西の紅葉シーズンについても解説しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
当記事のコンテンツ
関西の紅葉シーズンはいつ頃?
日本気象協会が発表した2024年の紅葉見頃予想によると、西日本の紅葉の見頃は平年並みか平年よりも遅い傾向にあるようです。
観光スポットごとに発表されている見頃予想は下記のようになっています。
兵庫県丹波市 | 石龕(せきがん)寺 | 見頃予想11/1~ |
兵庫県豊岡市 | 城崎温泉東山公園 | 見頃予想11/11~ |
奈良県宇陀市 | 室生寺 | 見頃予想11/11~ |
滋賀県甲賀市 | 大池寺 | 見頃予想11/1~ |
上記は今回ご紹介しているキャンプ場の近くにあるスポットをピックアップしたので、訪れる際の参考にしてみてくださいね。
2024年版!紅葉が楽しめる関西のキャンプ場5選!
【兵庫県丹波市】日ヶ奥(ひがおく)渓谷キャンプ場
兵庫県丹波市にある日ヶ奥渓谷キャンプ場は、小さなダム湖畔に佇む静かなキャンプ場です。
ダム湖をぐるりと囲むようにオートサイトとテントサイトが配置されています。
このキャンプ場の最大のおすすめポイントは、なんといっても湖面への美しいリフレクション。
風が止んだ瞬間のなめらかな水面は、まさに鏡のようです。
撮影時はまだ木々が色づき始めた頃でしたが、緑と赤のコントラストも素敵ですよね。
日ヶ奥渓谷キャンプ場は「映えるキャンプ場」としても密かにファンが多く、湖面ギリギリにテントを張れるこちらのオートサイトは、確保できればラッキーという人気の場所。
特に紅葉シーズンは混雑が予想されるので、早めの予約がおすすめです。
また、場内にはダム湖へと流れ込む小さな川もあり、こちらでは川のせせらぎとともに紅葉を楽しむことができます。
なお、川の手前(写真右側)がオートサイト、橋を渡った先は車進入禁止のテントサイトです。
オートキャンプサイトであればAC電源を利用可能なので、紅葉シーズンにはコンセント式の暖房機器などを持ち込んでも良いですね。
ただし、日ヶ奥渓谷キャンプ場は4月下旬~11月下旬の季節営業となっているのでご注意ください。
そしてもう1点、日ヶ奥渓谷キャンプ場を紅葉シーズンに利用するおすすめポイントがあります。
それは、「秋の味覚が堪能できること」です。
日ヶ奥渓谷がある丹波市は、秋の味覚が豊富な地域。
毎年秋になると、丹波市には丹波黒豆や丹波栗を目当てに多くの観光客が訪れます。
キャンプ場近くの道の駅「丹波おばあちゃんの里」では、焼き栗や栗ご飯をはじめとする地元グルメや特産品が豊富に取り揃えられているので、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。
日ヶ奥渓谷キャンプ場の基本情報
住所 | 兵庫県丹波市春日町多利タキガナル252‐1 |
TEL | 0795‐74‐1549(8:00~20:00) |
チェックイン/アウト | 12:00/11:00 |
予約方法 | 電話予約 |
公式サイト | 日ヶ奥渓谷キャンプ場 |
【兵庫県豊岡市】湯の原温泉オートキャンプ場
湯の原温泉オートキャンプ場は、「いつまでも忘れられない思い出の場所」の創出をコンセプトにしている、子どもにも優しいホスピタリティあふれるキャンプ場です。
水道、流し台、AC電源付が完備された区画サイトは、子どもを連れてバタバタしがちなファミリーキャンプにもぴったり。
気持ちよく整備された場内の木々たちは、夏には緑が濃く色づき、秋になると大きく表情を変えます。
木々の種類ごとに異なる赤黄色の対比も美しいですね。
湯の原温泉オートキャンプ場では、2024年10月上旬時点ですでにユリノキの葉が色づき始めており、10月下旬には紅葉の見頃をむかえる予想とのこと。
場内にはクルミ、どんぐり、栃の木などもあるので、散策しているとあちらこちらで秋を感じられそう。
なお、紅葉だけでなく満点の星空も味わいたいという方には、解放感たっぷりのフリーサイトがおすすめです。
フリーサイトという名称ですが、ロープで区画がわけられているため、細かく場所を指定して予約ができますよ。
また、湯の原温泉オートキャンプ場には、その名前からもわかるように、場内に温泉施設があります。
週ごとに男女の湯が入れ替わる露天風呂は、阿瀬渓谷を見渡せる爽快なロケーション。
紅葉シーズンには、露天風呂からも色づく木々を眺めることができますよ。
なお、湯の原温泉オートキャンプ場は11月末までのシーズン営業となっているのでご注意ください。
また、こちらのキャンプ場では、問い合わせ時の聞き間違えや言い間違えなどによるトラブルを防ぐため、電話ではなく問い合わせフォームからのお問い合わせにご協力くださいとのこと。
予約についても、基本的にはWeb予約のみの受け付けとなるので注意してくださいね。
湯の原温泉オートキャンプ場の基本情報
住所 | 兵庫県豊岡市日高町羽尻1510 |
TEL | 0796‐44‐0001(9:00~17:00) |
チェックイン/アウト | 14:00~17:00/9:00~11:00 |
予約方法 | Web予約 |
公式サイト | 湯の原温泉オートキャンプ場 |
【奈良県宇陀郡曽爾村】TAWAキャンプ場
秋になると、場内の木々がパレットのように色づくTAWAキャンプ場。
昔ながらの里山と雄大な自然が残る奈良県曽爾村で2019年にオープンした、比較的新しいキャンプ場です。
トイレや炊事場も清潔で、安心して利用できます。
場内に特別な設備などはありませんが、ウッドデッキにテントを張れる「デッキサイト」をはじめ、電源付きの区画サイトや、直火可能な「焚火サイト」など、サイトの種類はさまざま。
木々に囲まれ落ち着いた雰囲気の、ソロ専用「シングルサイト」もあります。
また、TAWAキャンプ場では、11月までの平日(月~木)限定で、「アーリーチェックインとレイトチェックアウトがし放題」というキャンペーンを実施中。
最大で9:00~翌日17:00までの滞在が可能となるので、かなりありがたい企画です。
ただし、キャンペーンの利用には予約時に申請が必要ですのでご注意くださいね。
また、「曽爾高原温泉 お亀の湯」と「曽爾高原ファームガーデン」が徒歩圏内にあることも、TAWAキャンプ場の特徴の1つです。
お亀の湯は、湯めぐりシールラリーの「ゆらん」で常に上位を獲得しており、美人の湯としても知られる人気の天然温泉。
湯上りには、館内で曽爾村の郷土料理をいただくこともできます。
ちょっとオシャレな洋食ランチがお好みの方には、お亀の湯に隣接する曽爾高原ファームガーデンの「すすきの館」がおすすめです。
自然派キッチンのレストランで、地元の食材を使った贅沢なお料理が楽しめます。
すすきの館では、お土産や地元の採れたて野菜を購入することもできますよ。
また、TAWAキャンプ場を訪れた際には、曽爾村の代名詞ともいえる「曽爾高原」への観光も外せません。
一面に広がるススキの草原が、秋をむかえて黄金色に染まる姿は、息を飲む美しさです。
TAWAキャンプ場を利用する際には、キャンプ場を拠点に曽爾村をまるごと楽しんでみてくださいね。
TAWAキャンプ場の基本情報
住所 | 奈良県宇陀郡曽爾村太良路664 |
TEL | 080‐1503‐5401 |
チェックイン/アウト | 13:00/11:00 |
予約方法 | Webのみ |
公式サイト | TAWAキャンプ場 |
【滋賀県高島市】マキノ高原キャンプ場
スキー場としても知られるマキノ高原。
春~秋にかけては、ゲレンデを活かした広大なフリーサイトが人気を集めています。
さながら1つの村のようにテントがずらりと並ぶ様子は、人気キャンプ場だからこそ味わえる光景の1つです。
なお、ゲレンデの「高原サイト」以外にも、ヨキトギ川のほとりにある「林間サイト」、高台からキャンプ場全体を見下ろせる「広場サイト」、木立に囲まれた静かな環境の「川サイト」など、バリエーション豊富なサイトが用意されています。
紅葉シーズンには、高原サイトから色づく山々を遠景で楽しんだり、林間サイトで紅葉狩りをしながらキャンプを楽しんだりと、さまざま過ごし方ができそうですね。
また、敷地内には「温泉さらさ」があり、10:00~21:00まで利用できます。
温泉に併設されたレストランでは、キャンプ場や山々を眺めながら軽食やデザートが楽しめますよ。
湯上りのおすすめは、人気メニューのソフトクリームです。
ただし肌寒い季節は湯冷めしないように気を付けてくださいね。
なお、マキノ高原キャンプ場を訪れたら、絶対に立ち寄りたいスポットが「新・日本街路樹百景」にも選定されているメタセコイア並木です。
キャンプ場から車で3分ほどの場所にあり、年間を通して多くの方が訪れるマキノの観光スポットとなっています。
紅葉シーズン、2.4kmにわたって植えられた500本ものメタセコイアが一斉に色づく様は圧巻です。
ぜひ、キャンプ場の紅葉と併せて楽しんでくださいね。
マキノ高原キャンプ場の基本情報
住所 | 滋賀県高島市マキノ町牧野931番地 |
TEL | 0740‐27‐0936(9:00~17:00) |
チェックイン/アウト | 12:00/12:00 |
予約方法 | Web予約または電話予約 |
公式サイト | マキノ高原キャンプ場 |
【滋賀県甲賀市】大河原温泉アウトドアヴィレッジ かもしかオートキャンプ場
大阪方面だけでなく、名古屋方面からも多くのキャンパーが訪れるかもしかオートキャンプ場。
鈴鹿山脈のふもとに位置し、豊かな山々を眺めながらのんびりとした時間が過ごせます。
キャンプ場の前には野洲川の源流。
川を挟んだ向かい側に宿泊施設の「大河原温泉 かもしか荘」があります。
時期によっては平日でも予約が取りにくい、人気のキャンプ場です。
その人気の理由として挙げられるのが、手入れの行き届いた設備の安心感と、「3組以上のグルキャン不可」というルールの徹底ではないでしょうか。
ファミリーやご夫婦、カップルでの利用が多い印象で、昼間はにぎやかな雰囲気ながら夜になるととても静かな時間が訪れます。
キャビン付きサイトが多数用意されているのも、キャンプを気軽に楽しみたい方やファミリーにはうれしいですよね。
そして、かもしかオートキャンプ場を訪れたらぜひ利用してほしいのが、キャンプ場向かいにある「かもしか荘」の天然温泉です。
2025年2月までは、キャンプ場の宿泊者が温泉を無料で利用できるキャンペーンも実施されています。
くわしい実施日程については公式ホームページのカレンダーをご確認ください。
甲賀の奥座敷と呼ばれる大河原温泉でじっくり身体を温めれば、キャンプの疲れが癒されますよ。
なお、かもしか荘がある場所からは、夜になるとこのような光景を見ることができます。
対岸のキャンプ場の灯りと、照らされた紅葉する木々、それらが写り込む水面が美しいですよね。
温泉に足を運んだ際には、紅葉シーズンならではのこの景色もぜひご覧ください。
また、かもしかオートキャンプ場は、冬になると雪中キャンプが楽しめる場所でもあります。
季節ごとに訪れて、がらりと変わる雰囲気を楽しんでみてはいかがでしょうか?
大河原温泉アウトドアヴィレッジ かもしかオートキャンプ場の基本情報
住所 | 滋賀県甲賀市土山町大河原1104 |
TEL | 0748‐69‐0352(9:00~18:00) |
チェックイン/アウト | 13:00~18:00/11:00 |
予約方法 | Web予約または電話予約 |
公式サイト | 大河原温泉アウトドアヴィレッジ かもしかオートキャンプ場 |
わずかな紅葉シーズンをキャンプ場で満喫しよう
紅葉が美しく、美味しい味覚が豊富で、焚き火にも気候が適した秋は、キャンプにぴったりの季節だといえます。
ぜひ観光や温泉、グルメなども含めて、秋の紅葉キャンプを楽しんでくださいね。