こんにちは、もめ(@momecamp0121)です!
灼熱だった夏を乗り切り、キャンプが快適な季節が近づいてきましたね!
でも、季節の移り変わりは早いもので、11月のキャンプとなると寒さを気にしなくてはならない時期になってきます。今回は各標高帯の11月の平均気温などを見ていきながら、寒さに見合った秋キャンプの持ち物を紹介していきます。
秋キャンプの準備前にぜひチェックしてくださいね!
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11月の平均気温はどのくらい?標高によって大きく異なるから事前チェック必須!
出典:Pixabay
まずは、11月の平均気温をおおまかな標高別にいくつか見ていきましょう。
ただし、平均気温は標高の他にも、緯度や地形(ロケーション)、天気、上旬なのか下旬なのかなどによっても大きく異なるので、あくまでも目安ということで参考にしてくださいね!
今回は例として、関東圏周辺のキャンプ場をピックアップしてみました。
夜は一桁台にも!低地(標高~500m)のキャンプ場の平均気温
11月の標高500m未満の低地のキャンプ場では、極寒!というほどの寒さになることは少ないです。ただ、夜は冷えるところが多いようですね。
今回は例として、埼玉県の月川荘キャンプ場の近く、埼玉県の鳩山町の11月の平均気温を見てみましょう。
月川荘キャンプ場(埼玉県/標高:44m)
平均気温(11月) | 9.7℃ |
最高気温(11月) | 16.1℃ |
最低気温(11月) | 4.1℃ |
日中は16.1℃とかなり暖かいですが、最低気温は4.1℃と冷えることもありますね。月川荘キャンプ場の標高は44mなので、平野部のキャンプ場はこのくらいの気温を参考にしてもいいのではないでしょうか。
ちょっと早めの冬が訪れる!(標高~1,000m)のキャンプ場の平均気温
出典:“ソロ”を楽しむ
平野部よりも標高を上げて、大体1,000m以下のキャンプ場の平均気温はどうなんでしょうか。
例として、標高584mの山梨県ほったらかしキャンプ場、標高989mの山梨県本栖湖キャンプ場をそれぞれ見ていきましょう。
ほったらかしキャンプ場(山梨県/標高:584m)
平均気温(11月) | 8.4℃ |
最高気温(11月) | 14.5℃ |
最低気温(11月) | 3℃ |
最低気温は3℃。この標高だと、氷点下までは行かないようですね。体感では夜は寒く感じると思いますが、焚火などをしていればかなり快適な気温帯なのではないでしょうか。
本栖湖キャンプ場(山梨県/標高:989m)
平均気温(11月) | 5.8℃ |
最高気温(11月) | 12.1℃ |
最低気温(11月) | 1.6℃ |
標高約1,000mの本栖湖は、最低気温は1.6℃です。水が凍るほどではありませんが、風があるとかなり寒そうです。
本栖湖キャンプ場の反対側にある「洪庵キャンプ場」は、湖からの風があるので冷えそうですね。
11月でも極寒レベル!(標高~1,500m)のキャンプ場の平均気温
このあたりの標高になると、11月からは冬季閉鎖というキャンプ場が多くなってきます。早めの冬どころか、冬本番の装備でのぞまなければキャンプを楽しむことは難しいでしょう。
陣馬形山キャンプ場(長野県/標高:1425m)
平均気温(11月) | 1.8℃ |
最高気温(11月) | 7.8℃ |
最低気温(11月) | -2.9℃ |
長野県にある天空のキャンプ場とも言われる「陣馬形山キャンプ場」。標高は約1,500m弱です。最低気温は-2.9℃。水が凍りはじめる温度です。
この標高まで行くと完全な冬装備でないと、凍えて眠れないでしょう。
最高気温も7.8℃と低いですが、晴れていれば陣馬形山キャンプ場のような開けたキャンプ場は少し暖かく感じることもあるかもしれません。
こうして大体500mごとに平均気温を見ていくと、きれいに少しずつ下がっていくのがわかります。標高は気温を見るうえで重要な指標になり得ます。
11月の大体の平均気温がわかったところで、次は11月のキャンプで持っていくべき道具を紹介していきます。
11月の秋キャンプの持ち物は?調整のしやすい冬キャンプの装備でのぞもう
出典:“ソロ”を楽しむ
平均気温を見ていてわかる通り、キャンプ場の11月は平地で言うとほぼ冬であることがわかります。暦の上では「秋キャンプ」といえども、キャンプは冬用の装備でのぞむのが良いでしょう。
冬用の装備にする上で特に注目したい持ち物をいくつかピックアップしています。いつものキャンプ道具に加えてみてください!
①シュラフ・マットは冬用を
キャンプでの寒さ対策でまず欠かせないのが寝具関係。
シュラフは対応温度マイナスレベルの冬用シュラフを用意した方が安心です。
マットもしっかりと厚みがあり、R値が高いものを選ぶのが良いですね。
R値(R-Value)とは・・・
マットの断熱力を数字で表したもので、数値が高いほど断熱力が高くなります。2枚以上使うときはそれを足し合わせた数値を基準にできます。現在は、サーマレストやNEMOなど多くの大手メーカーが標準規格『ASTM F3340-18』を採用しているため、比較が可能です。
ちなみに、シュラフの仕様表示には様々な温度が書いてありますが、どこを見て基準にすべきかはご存じですか?
- 快適温度・・・不自由なく寝ることができる温度
- 限界温度・・・凍えながらも場合によっては睡眠可能な温度
シュラフの仕様表示は、主にこのように分けられていることが多いです。
温度の分け方はメーカーによって異なるので、自分が買おうとしているシュラフのメーカーの説明をよく読んでから買うようにしましょう。
例:mount-bell(モンベル)の温度表示方法
コンフォート温度 一般的に代謝が低く、寒さに対する耐性がない人がリラックスした体制で寒さを感じることなく睡眠することができるとされる温度。コンフォート温度域(コンフォート温度以上)では、多くの人が快適に寝れる。 リミット温度 一般的に代謝が高く、寒さに対する耐性が高い人が、寝袋の中で丸まった状態で寒さを感じることなく睡眠することができる温度。コンフォート温度よりも低い温度域(トランジション温度域)では、着衣の工夫次第で快適性を高めることも可能。 エクストリーム温度 一般的に代謝が低く、寒さに対する耐性がない人が寝袋の中で丸まった状態で厳しい寒さを感じ、震えを伴いながら6時間まで持ちこたえられるとする温度。モンベルでは、このリミット温度以下の温度域(リスク温度域)での使用は推奨されていない。 出典:mount-bell
例えば、最低気温0℃の地域でキャンプするなら、モンベルのいう「コンフォート温度」が最低でも0℃以下に対応しているシュラフを選ぶ必要があります。
②テントは結露対策にダブルウォールを用意
冬のテントを選ぶうえで気を付けなければならないことは、結露対策です。
冬に家の窓の内側に水滴がついてしまうように、外と内の気温の差と息や汗など人間の出す水分によって湿度が高くなり、テントの内側に水滴がついてしまいます。
ダブルウォールテントはシングルウォールに比べて、インナーテントとフライシートの間に空気の層が一層できるため、インナーテントの内側には結露しづらいと言われています。
ダブルウォールテントとは・・・
インナーテントとフライシートの2重構造になっているテントのこと。布が一枚のシングルウォールテントと比べて総重量は重くなりますが、結露がしづらかったり、前室スペースが生まれたりと居住性はアップします。
寒い時期にキャンプをするのならダブルウォールテントがおすすめです。
③カイロや湯たんぽを使って気軽に寒さ対策
冬に気軽に暖を取るのならやはりカイロや湯たんぽです。まだ11月だからと油断せずに用意しておきましょう。
カイロや湯たんぽは活動中に使うのももちろんいいですが、寝る30分程前からシュラフに入れておくのもおすすめです。
事前に入れておくことで、温かい状態のシュラフにいきなり潜り込めます。幸せです。(火傷する危険があるので、寝るときは出しておいた方が良いです)
④服装はヒートテックやダウンジャケットを活用して重ね着を意識
服装も悩みどころですが、基本は「重ね着」を意識します。重ね着をすることで、主に2つのメリットがあります。
- 体温調節がしやすい
- 空気の層がたくさんできるからより暖かい
まず、重ね着スタイルだと気温によって調節がしやすいです。キャンプ場によっては日中は太陽が当たって暖かくなることが多く、昼間と夜の温度差で体調を崩してしまうことも。
ヒートテックやフリース、ダウンジャケットを状況によって使い分けるのがおすすめです。
さらに、重ね着をすることで、服と服との間に空気の層がいくつも生まれます。空気の層は断熱材の役割を果たすため、それが多いほど体を暖かくキープしてくれます。重ね着をすることは寒さ対策としても有効なわけなのです。
⑤電源サイトやポータブル電源で、電化製品を活用する手も!
出典:Amazon
電源サイトやポータブル電源を使って、ホットカーペットや電気ヒーターなどの電化製品活用するという手段もあります。
キャンプ場によっては「電源付きオートサイト」など、電気を使うことができるテントサイトを用意している高規格なキャンプ場があります。キャンプ場に電源がなくても、最近は大容量のポータブル電源を個人で持てる時代になってきました。
これらを駆使して、電気の力で暖まっちゃいましょう。ガスストーブや灯油ストーブよりも比較的に安全なので、小さいお子さんがいるファミリーキャンパーさんにもおすすめですね!
⑥対流型の石油ストーブがあれば、超快適!
電源のないキャンプ場や大容量のポータブル電源をお持ちでない方は、対流型の石油ストーブを検討してみましょう。灯油を燃料とし、空気を送るファンがないので、電気をまったく使いません。
ファンがないので音が静かなのもメリット。暖かい中でも自然の音を楽しめますよ。
また広くなっている天板にお鍋などを置いて調理することもできます。寒いと暖かいものが食べたくなりますが、天板を使うと数人分の食事を一度に作れるので、とても便利です。
※石油ストーブをテント内で使用する場合は、一酸化炭素中毒に注意してください。定期的に喚起するなどの対策をしましょう。また天板などに触るとやけどする危険があります。小さいお子さんのいるファミリーは特に注意してください。
寒さ対策をばっちりして、気持ちの良い秋キャンプを楽しもう!
今回は11月のキャンプ場の平均気温と、それに合わせたオススメの道具を紹介しました。11月は暦の上では秋に入りますが、キャンプをするのならそれはもう実質「冬キャンプ」。場所によっては氷点下付近になるキャンプ場もあります。
寒さ対策や下調べ等、事前準備をしっかり行い、この季節ならではの気持ちの良いキャンプを楽しみましょうね!