冬キャンプの朝晩は、想像以上に冷え込みます。
そのため寒さ対策が不十分だと寒くて寝られないといったことや、寒すぎてテント内で過ごせず帰宅するなんてことになりかねません。
そこで今回はお手軽に実践できるテント内の寒さ対策5つを紹介します。
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テント内の寒さ対策で考えるべき点
テント内の寒さ対策を行う上で考えるべき点は大きく2つです。
1つ目は地面からの冷気を遮ることです。
底冷え対策をしていないと、どんなにテント内が暖かくても、横になったときに地面の冷気によって身体が冷えてしまいます。
2つ目はテント内の空気を温めることです。
テント内を温めることだけを考えるのであればストーブを使用すれば良いのですが、一酸化炭素中毒や火事の危険性から各種メーカーはテント内でストーブを使うことを禁止としています。
そのためテント内でも安全な熱源を使用する必要があります。
以上の2点を踏まえて、テント内で手軽に実践できる寒さ対策を紹介していきます。
テント内で手軽に実践できる寒さ対策【5つの小技】
最も安く効果的な”暖”を!敷物を使った小技
テント内の底冷え対策として効果的なのが銀マットを敷くことです。
銀マットは断熱性が高いため地面からの冷気をかなり遮ることができます。
また冬場は銀の面を上にすることで自身の体温を反射し保温性を高めてくれます。
銀マットがない場合は、ブランケットや段ボールなどを下に敷き詰めることでも地面からの冷気を遮ることができます。
またブランケットなどを何層も重ねることで、より断熱性が高まります。
テント内の底冷え対策には、とにかく下にマットなどを何枚も敷き詰めることが効果的です。
何枚も重ねることにより、地面と身体の間に何層もの空気の層ができるため断熱性を高めることができます。
寒さ対策の基本!帽子・マフラーは必須!
底冷え対策やテント内を温めるのとは異なりますが、帽子やマフラーを着用することも防寒対策としてオススメです。
寝るときは寝袋に入るため身体は温まりますが、頭部は寝袋の外に出ています。
そのため朝方になると頭が冷えて目が覚めてしまうということがあります。
寒いときには帽子を被って寝ることで頭が冷えてしまうことを防ぐことができます。
また頭と同様に首元も寝袋の外に出ている部分となります。首元には太い血管が通っているため、マフラーをすることで体温が外に逃げるのを防ぐことができます。
また首元を温めることで身体全身が温まるという効果もあります。
ペットボトルでも作れる!湯たんぽでお手軽にポカポカ
出典:amazon
キャンプの防寒対策として必須なのが湯たんぽです。
湯たんぽは寝袋の中に入れておくと寝袋の中が温まり快適に寝付くことができます。
寝るときには足元に置いたり、湯たんぽを抱いて寝たりすることで、かなり暖かく過ごすことができます。
湯たんぽがない場合は、ペットボトルにお湯を入れてタオルを巻くことで簡易的な湯たんぽとすることができます。
ペットボトルを使用する場合は、熱によりペットボトルが変形する危険性があるため、入れるお湯の温度に気を付ける必要があります。
通常のペットボトルの耐熱温度は50℃程度です。
ホット飲料に使われている耐熱用のペットボトルでも耐熱温度は85℃程度と言われています。
そのため耐熱用のペットボトルであっても、沸騰している熱湯を入れることはできません。
ペットボトル湯たんぽを作る場合には耐熱用のペットボトルを使用し、沸騰してすぐのお湯は入れないように気をつけてください。
また湯たんぽでは低温火傷の恐れがあるためタオルなどを厚めに巻きつけて、触っても熱くない状態にしてください。
人も熱源に!テントの中で多く過ごそう!
出典:GRAX公式サイト
人間1人あたりの発熱量は100Wと言われています。
つまり人間も1つの熱源として考えることができます。
そのため寝る直前にテントの中に入るのではなく、ご飯を食べるときなどできるだけ長い時間テントの中で過ごすことでテント内を温めることができます。
さらにテント内で温かいご飯を食べることも効果的です。
また熱源が多いほど温かいのと同様に、人が多いほどテント内を温めることができます。
そのため4人用テントであれば4人で過ごすなどの定員上限の人数で過ごすことで、より効果的にテント内を温めることができます。
ストーブがなくても安心!ダッチオーブンを利用した熱源作り
出典:pixabay
想像以上に寒く、どうにかしてテント内を温めないと寝ることができないような場合は熱源を作ってテント内を温める必要があります。
しかしテント内で火を扱うのは火事や一酸化炭素中毒の危険性があるため、取り扱いには細心の注意を払う必要があります。
そこで安心でかつ簡単な方法として、焼き石を用いる方法があります。
焚き火で石を熱して焼き石を作り、焼き石をダッチオーブンに詰め込むことで簡易的な火鉢のようになります。
焼き石を用いるため一酸化炭素中毒の心配はありません。
焼き石を詰め込んだダッチオーブンをテント内に持ち込むことでテント内全体を温めることができます。
石を集めるのが面倒な場合は、ダッチオーブンに多めの水を入れて沸かすことで大きな湯たんぽのようにしてテントを温めることも可能です。
ただし水を使う場合は、こぼれやすいため注意が必要です。
ダッチオーブンを直接テントの上に置くと、熱によってテントが溶けてしまう恐れがあるため、テーブルなどの上に置くようにしてください。
結露対策をしておこう
出典:pixabay
冬キャンプでは朝起きると、テント内が結露で濡れていることがあります。
どれだけ寒さ対策をしたとしても寝袋などが濡れてしまうと結局寒くて目が覚めてしまうことになります。
結露対策としてはテントの端の方にタオルを敷き詰めることで結露が発生してもタオルが吸収するため寝袋などが濡れることはありません。
また寝袋を濡らさないためにはシュラフカバーを準備しておくと安心です。
シュラフカバーがない場合はゴミ袋などで寝袋を覆っておけば結露で濡れる心配はありません。
万全の寒さ対策を!
冬キャンプは、いかに寒さ対策をするかが重要です。
電源を用意しておくなど、準備の段階で十分な寒さ対策をしておく必要があります。
ただ十分に寒さ対策の準備をしたと思っていても、予想以上に寒いということもあります。そのようなときには今回紹介した寒さ対策を利用してみてください。