テントやタープのセットの中に当たり前のように入っているペグ。設営時には必ず使う道具です。いざキャンプ場でペグを打つと地面が固くて曲がってしまった、なんてことありませんか?
実はペグには色々な種類があります。
本来は環境によってペグを使い分けるべきなのですが、意外と盲点になっているケースが多いです。
「たかがペグ、されどペグ」ということで、今回はペグの種類と選び方とともに最強のおすすめペグを徹底解説していきます。
当記事のコンテンツ
ペグの種類と選び方
ペグって全部同じじゃないの?
いえいえ、そんなことはありません。ペグの世界は奥深く、大きく分けても数種類のタイプに区分けできます。今回は代表的な6種類のタイプにフォーカスして紹介していきます。
プラペグ
出典:ロゴス公式サイト
テントセットの中に付属でついてくることが多いプラスチック製のペグです。ABS素材のものが多く、価格が安く軽量でやわらかい砂地で使うのに適したペグです。金属やゴムハンマーでたたくと壊れてしまうので必ずプラスチックハンマーを使用しましょう。
砂地サイト | ○ |
芝生サイト | △ |
土サイト | △ |
砂利混じりの硬いサイト | × |
ピンペグ
出典:ロゴス公式サイト
1番よく使われているペグです。鉄製やアルミ製のものが多く、初心者テントセットには必ずといっていいほど付属しているペグです。砂利混じりの硬い地面で無理やりたたくと曲がってしまうことがあります。砂地でも抜けやすいのが残念ですが、比較的値段が安いのが良ポイント。
整地された芝生サイトや土サイトに適したペグです。最近では硬い地面にも対応する強度の高いステンレス製のピンペグも販売されています。
砂地サイト | × |
芝生サイト | ◎ |
土サイト | ◎ |
砂利混じりの硬いサイト | ×(材質によっては○) |
ネイルペグ
釘の形状になっているペグです。ピンペグに比べて頭の部分が平らになっているので、ハンマーでたたき安く地面刺さりやすい初心者でも扱いやすいペグです。
整地された芝生や土サイトに適しています。頑丈な鉄製のものが多く、あらゆる環境で使うことができます。
砂地サイト | × |
芝生サイト | ◎ |
土サイト | ◎ |
砂利混じりの硬いサイト | △ |
V字ペグ
先端から見るとV字型の形状になっているペグです。アルミ製のものが多く、抜けにくいのが特徴です。整地された芝生や土のサイトに適しています。重ねられるのでコンパクトに収納できます。
砂地サイト | ○ |
芝生サイト | ◎ |
土サイト | ◎ |
砂利混じりの硬いサイト | × |
Y字ペグ
出典:コールマン公式サイト
先端から見るとY字型の形状になっているペグです。V字型のペグに比べて地面にくい込むので更に抜けにくいのが特徴です。強度の高いジュラルミン製のものもあり、砂利混じりの硬い地面でも使うことができます。
砂地サイト | ○ |
芝生サイト | ◎ |
土サイト | ◎ |
砂利混じりの硬いサイト | △(材質によっては○) |
鍛造ペグ
出典:スノーピーク公式サイト
金属に力を加えて鍛えながら形状化する鍛造加工によって作られたペグです。ペグのなかで最強の頑丈さを誇ります。やわらかい砂地のサイトでは不向きですが、砂利混じりの硬いサイトでは大活躍します。
砂地サイト | × |
芝生サイト | ◎ |
土サイト | ◎ |
砂利混じりの硬いサイト | ◎ |
ペグの正しい打ち方
出典:スノーピーク公式サイト
ペグの打ち方次第でテントやタープの強度や仕上がりが大きく変わってきます。ペグの正しい打ち方とはどのような方法なのでしょうか?
正しい角度と位置にペグを打とう
図のように地面に対して45度から60度の間に傾けてペグを打ちます。この時ロープがペグに対して90度になるようにします。ロープの張り具合を調整するためにペグは3センチ程出しておきましょう。
テントやタープの角の部分と一直線になるような位置にペグを打ちましょう。基本をしっかり実践すれば、頑丈にテントやタープを設営できます。
ペグの抜き方
やわらかい地面のサイトなら手で引っ張ったり、ロープを引張たりすると抜くことができます。硬い地面の場合はペグハンマーについているフックでテコの原理を使って外すことができます。
厳選!最強おすすめペグ9選
プラペグ部門
ロゴスABSペグ・ハンマーセット
出典:ロゴス公式サイト
プラペグの定番です。プラハンマーとセットになっているので便利です。砂地などのやわらかい土用です。ペグの色が黄色で目立つので暗くなっても視認しやすいです。
ユニフレーム海ペグ400
出典:ユニフレーム公式サイト
めずらしい砂浜専用のプラペグです。材質に強度、対衝撃性に優れたポリアセタールを使用。特殊な形状で砂浜にがっちりくい込み、抜けません。
ピンペグ部門
コールマンアルミピンペグ
出典:コールマン公式サイト
軽量なアルミ製の定番ピンペグです。持ち運びが楽なのはもちろん、収納しやすい21センチサイズがポイントです。
ユニフレームパワーペグ
めずらしいステンレス製のペグです。長さは200~400ミリ、重さは70~100グラムのラインナップ。錆びにくく、強度も十分あり硬い地面でも変形しません。価格もリーズナブルです。最強のピンペグです。
ネイルペグ部門
キャプテンスタッグスチール丸棒ネイルペグ
ネイルペグの定番品です。他メーカーと比べて非常に価格がリーズナブルです。打ち安く地面に刺さりやすい、初心者キャンパーの入門ペグにおすすめです。
トークスネイルペグ
出典:楽天市場
トークスはチタニウム製のウッドストーブやポットなどで有名なアメリカのアウトドアメーカーです。高品質なチタニウム製のペグは強靭であるにも関わらず、なんと重さはわずか9グラムです。山登りでのキャンプなどで持ち運びにも非常に便利なペグです。
V字ペグ部門
ロゴスVペグ22センチ
出典:ロゴス公式サイト
定番のスチール製のV字型のペグです。砂地などのやわらかい土でも抜けにくく、収納にも便利な220ミリの長さです。価格も非常にリーズナブルです。初心者キャンパーの入門用のペグです。
Y字ペグ部門
キャプテンスタッグ セブンカラーズ ジュラルミンペグ
おしゃれキャンパー向けのカラフルなペグ。長さは180ミリと230ミリのラインナップ。カラーだけではなく頑丈なジュラルミン製で地面に刺さりやすく、抜けにくい形状になっています。
鍛造ペグ部門
スノーピーク ソリッドステーク
出典:スノーピーク公式サイト
鍛造ペグといえば1番に頭に浮かぶのがスノーピークのソリッドステーク。金属加工で有名な新潟の燕三条で鍛造されていて品質は折り紙つきです。硬い地面でも刺さりやすく、非常に頑丈です。価格は少し高めですが、長く使える一品です。
ペグは縁の下の力持ち
いかがだったでしょうか?テントやタープは例えるならば、住宅です。その住宅を土台のように支えているのがペグなのです。
正しいペグの知識を持っていないと強風に煽られてテントやタープが飛んで行ってしまうことも…。その時にペグも一緒に飛んで行ってしまったら、とても危険です!
ペグについての知識があれば、キャンプ場でのテントやタープの設営の時間の短縮だけでなく、どんなキャンプ場の環境でも頑丈に設営ができるようになります。ペグは縁の下の力持ちなのでぜひ参考にしてみてください!