キャンプにハマっている友人や恋人、会社の同僚らに道具をプレゼントしようと考えている人も多いのではないでしょうか。とはいえ、キャンプ用品は値段もスペックもピンキリ。
キャンプ経験の少ない人が選ぶのはひと苦労です。
プレゼントする相手はどの程度道具を揃えているか、どのようなスタイルのキャンプを目指しているかなどによって、喜ばれるモノとそうではないモノがあります。
プレゼントを渡した相手に「この道具は自分で選びたかった」、「これは使う機会がない」などと心の中で思われてはやるせないですよね。
ということで、予算5,000円前後の「NGになりがちなキャンプ用品」と「喜ばれるGOODなキャンプ用品」を予習しておきましょう。
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NGになりがちなキャンプ用品
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まずは、逆に迷惑をかけてしまうかもしれないキャンプ用品。
プレゼントをもらった人が心の中で「迷惑」と思ってしまう理由はズバリ「こだわり」です。
キャンプ用品は多彩にあります。
その中で”運命の道具”を自分で見つけて手に入れるのも、楽しみの一つなのです。
もらったプレゼントは使わざるを得ないでしょう。確かに、何でもプレゼントされれば嬉しいものです。
ただ一方で、ブックマークしていた道具の類似品をプレゼントされた人にとっては、選ぶ楽しみを奪われる形になってしまいます。
スタイルを決めるメインギアは注意!
特にキャンプサイトのメインとなる「チェア」はNGになりがち。
チェアはキャンプで最も使うもの。自身のキャンプスタイルを決定付ける道具といっても過言ではありません。
数々のブランドが趣向を凝らしたデザインをリリースしています。
その中でサイズやカラー、機能性、用途などを考慮して選びます。
5,000円以下で購入できるチェアはたくさんありますが「安かったし渡す時にインパクトがあるから」と、安易に考えてしまうのは危険です。
夜のスタイルの主役となる「ランタン」も要注意。
ランタンは種類によって光の色が微妙に違います。
「無機質な真っ白ではなく、暖かいオレンジで照らしたい」などと考えている人は少なくありません。
こだわりが光る刃物類もNG!
特に男性は、キャンプ用品に対するこだわりが強い傾向にあります。
顕著に現れているのが「刃物」。薪を割るナタやオノ、ブッシュクラフトで使いたいノコギリやアーミーナイフなどには男のロマンが詰まっています。
無骨なデザインや海外ブランドに憧れる人も多く、「切れれば何でもいい」と思っている人は少ないでしょう。
ひと口に刃物といっても、割る、削る、裂く、切るなど、用途は様々。できればプレゼントでもらうよりも、専門店でしっかり吟味したいものです。
もらい物ウェアはいずれパジャマになりがち
キャンプで使えるトップス、ボトムス、Tシャツ、ニット帽、キャップ。
ものによってはシューズも5,000円以下で買えます。ネタ系Tシャツなどの「ウェア」は、プレゼントの定番ですね。
しかし、残念ながらもらい物のウェアはいずれパジャマになってしまうことがしばしば。
キャンプサイト同様、自分自身のコーディネートもしっかりこだわりたいのが本音かもしれません。
マグカップも意外と「こだわりアイテム」
プレゼントといえば嵩張らない小物系の品が鉄板ですが、キャンプ用品の小物を侮ってはいけません。
使い道が明確な「マグカップ」は、プレゼントにぴったりだと思われがちですが、ここも意外とこだわりが光る重要アイテム。
マグカップは主に、キャンプの朝に活躍します。明け方、暖かいコーヒーやカップスープを飲むと、とても上質なひと時を感じることができます。
それはお気に入りのマグカップで味わっているから。デザインやサイズ、ブランド、保温力など、自分にぴったりのマグカップで至福の一杯を飲みたいのです。
マグカップをプレゼントする場合は、要注意です。
喜ばれるGOODなキャンプ用品
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では、どんなものをプレゼントすると相手に喜ばれるのか。
キャンプにハマって道具を揃え出すとキリがありません。
まずはテント、タープ、チェア、テーブル、シュラフ、コット、ランタン、焚き火台といったメインギアから購入していきます。
そこから色んな便利道具に目移りします。
「あれも欲しい、これも欲しい」状態に陥るのです。しばらくすると、ブックマークしている道具を見つめ直す時期が来ます。
「あると嬉しいけれど無理に買う必要はないモノ」が見えてきます。
つまり、喜ばれるプレゼントというのは
「メインギアを際立たせるような、サブとして使えるモノ」
「自分では買わないがあると嬉しいモノ」
というのが基本路線になります。
主張しすぎない!カトラリー
プレゼントにオススメしたいキャンプ用品の一つが「カトラリー」です。
カトラリーとは食卓用のナイフやフォーク、スプーン、箸などの総称。
キャンプ飯を楽しむのに必要な道具といえます。
しかし、カトラリーはキャンプ用品を揃える際の優先順位があまり高くありません。
なぜなら100円ショップの割り箸などで代用できるから。キャンプ始めたての頃に買った大量セットが残っているケースも多く、「すぐに欲しい」とはなりづらいです。
また、主張しすぎないのも利点。
あくまで食事の時に活躍するもので、食卓テーブルを彩るサブ的な役割を持っています。
使い捨てカトラリーで食事をしていた相手に、マイカトラリーをプレゼント。
これはきっと喜ばれるでしょう。
刃物のケアに必須!シャープナー
刃物の切れ味を復活させる「シャープナー」も気が利いています。
刃物本体はこだわりを持って選びたいですが、それを研ぐ道具は二の次になってしまいがち。
砥石は敷居が高く、こだわるとキリがありません。
プレゼントであれば、一時的な切れ味を取り戻すシャープナーがスマートです。
何にでも使えるマルチツール
また、ハサミやニッパー、缶切り、栓抜きなどが一体となった「マルチツール」もGOOD。
焚き火やブッシュクラフトで使うナタやオノではなく、袋を開ける時など”ちょっとした時に使える”道具です。
複数の工具を家から持ち出してキャンプで使っている相手に、ぜひプレゼントしてあげたいモノ。
コンパクトにまとまっているため、ポケットに忍ばせておけば様々なシーンでサクッと使えますよ。
目に見えないウェアでサポート
ウェア関係なら「ソックス」や「アンダーウェア」といった、目に見えないながらも体をサポートするモノが良いでしょう。
厚手のアウトドア用ソックスや吸汗性、速乾性に優れた多機能インナーはいくつあっても嬉しいモノです。
消耗品を意識するべし!
無難に喜ばれるのは消耗品です。
例えば「コーヒードリップパックセット」や「アソートティーバッグ」。
お気に入りのマグカップで、プレゼントしたコーヒーを飲んで欲しいというメッセージです。
あると便利なゴミ袋などは消耗品とはいえ、プレゼントとしては適していません。
あくまで、キャンプシーンを想像して使えるモノを意識しておくべきです。
選ぶ楽しみを奪わない気配り
キャンプ用品をプレゼントするにあたって押さえておくべきポイントは、事前の調査です。サプライズで驚かせたい気持ちは分かりますが「すでに持っているモノ」や「これから自分で買いたかったモノ」と重複しないように、ある程度の探りは必要でしょう。
もちろん、今回NG例として挙げたキャンプ用品もしっかり事前の調査をしたうえで贈るのであれば、全く問題ありません。
最も重要なのは「気配り」。キャンプにハマった人は「気付く」「調べる」「比較する」などして、悩んで道具を選びます。が、その悩む行為すら楽しいと感じるのです。
キャンプ場に行って楽しむことだけではなく、現場に行く前からキャンプを楽しんでいます。そんな楽しみを奪わないプレゼントをチョイスしましょう!