日中との気温差が激しい初夏や初秋などにも活躍する夏用シュラフ。
標高の高いキャンプ場などでは、ある程度保温性のあるシュラフは必需品です。
今回は、人気メーカーISUKA(イスカ)のアルファライト300Xを実際に使用し、レポートしていきます。
夏用シュラフ購入の際に参考にしてみてください。
当記事のコンテンツ
ISUKA(イスカ)について
出典:ISUKA
イスカは、1972年に創業した日本有数の老舗シュラフメーカーです。
日本人の体形、日本の気候に合わせた商品づくりをしています。
コストパフォーマンスの高さも魅力で、国内に多くのファンを持つシュラフメーカーです。
EU圏での流通を想定していないため、EN表記(快適温度、下限温度、極限温度)はありません。
代わりに「最低使用温度」として設定し、EN表記でいう快適温度から5℃~10℃マイナスした想定温度の表記となっています。
ISUKA アルファライト300Xの基本情報
出典:ISUKA
アルファライト300Xは、夏の中級山岳でのテント泊に適した保温性を持ったシュラフです。
重量は640gと超軽量。
シリコンコーデュラ素材の収納袋は耐久性に優れ、収納しやすい2段階構造。
コンパクトに持ち運ぶことができます。
商品名 | アルファライト300X |
価格 | 16,500円(税込み) |
生地 | 表/ポリエステル100%
裏/ポリエステル100% |
平均重量 | 640g |
中わた重量 | 300g(Micro Lite™) |
サイズ | 79(肩幅)×201(全長)cm |
収納サイズ | φ14×27cm |
カラー | フレッシュグリーン |
ISUKA アルファライト300Xの特徴
出典:ISUKA
保温性に優れた3D構造
アルファライトモデルのシルエットは、上部にゆとりを持たせたかまぼこのような3D構造です。
身体に沿った3D構造は、保温性低下の原因となる無駄なスペースを抑えつつ、睡眠中の動きを妨げることのないイスカ独自の構造です。
暖かく快適な足元
寒さに敏感な足元部分には、多めの保温材が使用されています。
ゆとりを持たせた逆台形の形状は、快適な睡眠を得られるよう工夫されています。
独自の保温材「マイクロライト」
マイクロライトとは、1.5デニールのマイクロ繊維と、中空ポリエステルを組み合わせた収納性と保温性能を兼ね備えたイスカ独自の保温材です。
女性でも収納しやすいスタッフバック
アルファライト300Xには、力の弱い方や女性でも収納しやすい2段階式のシリコンスタッフバックが標準装備となっています。
軽量で強度に優れ、シリコン特有の滑りやすさでスムーズにシュラフを収納することができます。
他のモデルとの比較
ISUKA ウルトラライト
出典:ISUKA
軽量、コンパクトを最優先に設計された夏用のシュラフです。
裏地にはポリエステルマイクロファイバーを使用し、肌触りのいい仕上がりとなっています。
リーズナブルな価格で購入しやすく、夏の平地や低山でのキャンプで活躍します。
商品名 | ウルトラライト |
価格 | 11,000円 |
平均重量 | 600g |
中わた | 160g |
収納サイズ | φ12.5×22cm |
最低使用温度 | 10℃ |
アルファライト300Xと比較
アルファライト300Xより40g軽く、収納サイズもひと回り小さい。
落ち着いたブラックカラーの展開があるのも魅力。
ただ、最低使用温度10度なので寒がりには不安が残ります。
公式サイトでも、夏の北海道ではさらに保温力の高いモデルをすすめています。
ISUKA エアドライド160
出典:ISUKA
エアドライド160の平均重量は360g。
フードを省くことで、夏用シュラフの中でも最大級の軽量モデルです。
中わたには撥水ダウンを使用しており、保温性に優れています。
商品名 | エアドライド160 |
価格 | 21,450円 |
生地 | 表/ナイロン100%
裏/ナイロン100% |
平均重量 | 360g |
羽毛量 | 160g(90/10 750フィルパワー 撥水ダウン) |
サイズ | 70(肩幅)×180(全長)cm |
収納サイズ | φ11×19cm |
最低使用温度 | 8℃ |
アルファライト300Xと比較
超軽量でコンパクトになる点が大きな魅力。
最低使用温度も8℃と、夏用のシュラフとしては十分なスペックです。
ただ、平地や低山でのキャンプでしか使用しないのであれば、ややオーバースペック気味。
より安価なアルファライト300Xのバランスのよさを選びました。
山登りや本格的なULキャンプにチャレンジする際に改めて検討したいシュラフです。
アルファライト300Xを実際に使ってみた
収納サイズ
冬用のシュラフ(ナンガ オーロラライト600DX)と並べてみると、収納サイズのコンパクトさがわかります。
商品情報の通り、ケースはとても滑りがよく簡単に収納できます。
寝心地
季節は梅雨入り前の6月、平地でのキャンプの際に使用してみました。
就寝時は蒸し暑く、ファスナーを全開にして使用。
朝方、冷え込んできた時間帯もファスナーの調整で快適に眠ることができました。
シュラフ内にゆとりがあり、寝返りも打ちやすく快適です。
もう少し寒い季節でも安心できる保温性がありました。
撥水加工の生地を使用しているので、多少の結露なら問題ありませんでした。
乾燥もあっという間でメンテナンスも楽々。
気になるところ
カラーが1色のみ
カラー展開はフレッシュグリーンの1色のみ。
アイテムにあまり明るい色を取り入れたくない人にとっては、少々残念に感じるのではないでしょうか。
テントの中で使用するとはいえ、アイテムの存在感が大きいです。
コードストッパーが外側のみ
スタッフバックは2段階式になっているのですが、コードストッパーがついているのは外側だけです。
内側にもコードストッパーが付いていたら便利なのではと感じました。
とはいえ、丈夫で余裕のあるバッグなのでコンパクトさには変わりありません。
さらにコンパクトにしたい時には、コンプレッションバッグを活用するといいでしょう。
まとめ
夏用のシュラフを持たずにキャンプを続けていましたが、荷物の軽量化やキャンプ場の選択を増やすために、今回イスカのアルファライト300Xを購入しました。
やはり、気温に合ったシュラフを用意すると、キャンプの快適さが違ってきます。
快適な睡眠はキャンプの質を上げる需要なポイントです。
特に夏のシュラフは、家庭でも洗濯できる化繊のシュラフを選ぶことで、メンテナンスのハードルも下がります。
季節に合った快適な寝具を用意して、睡眠の質を上げてみましょう。