キャンプ歴6年になる私ですが、その間に様々な分野の業種や海外製キャンプギアの参入でアウトドア業界は大きな躍進を遂げ、その変化と共に過ごしてきました。
そういった中で、以前はある程度画一化されたデザインしかなかったキャンプ用チェアの需要は減少し、バリエーション豊富なキャンプ用チェアに人気が集中しています。
そして、老舗も新生のアウトドアブランドも切磋琢磨する中でヒット商品が生まれたり、これまでになかった新しいキャンプ用チェアが発売されるようになりました。
これは、キャンパーにとっては追い風になります。間に合わせじゃなく、様々なキャンプ用チェアの中から自分の希望に合ったキャンプ用チェアに出会える確率が高くなったという事だからです。
ただ、キャンプ用チェアの数が増えたことで、しらみつぶしに調べていく作業は気が遠くなりそうです。
そこで、キャンプ歴6年の私が、経験談を踏まえた上でガチでおすすめしたいキャンプ用チェアをご紹介し、みなさんの希望に合ったキャンプ用チェア選びのお手伝いが出来たら嬉しく思います。
当記事のコンテンツ
ガチでおすすめしたい理由があるのです
「手頃な物」で始めても、最終的には無駄遣いになる
アウトドアブーム直前の6年前に、キャンプをしたいと言って来た主人。「虫が嫌、暑い、寒い、片付けが面倒!」しか思いつかず消極的だった私。
しかし、型落ちでセールになっていたテントとタープの前でどうしても欲しいと懇願され「取り合えず買ってあげれば、それで落ち着くだろう。」と思ったのですが、主人のキャンプ沼は始まっていました。
その後も「キャンプギアって何であんなに高いんだ?」とネガティブなイメージしかなかったので、キャンプギアの購入条件はとにかく手軽に買えるものでした。
しかし、キャンプ回数を重ねるうちにキャンプにハマっていた私。ただ、キャンプ場でわが家のサイトを改めて見ると、テンションが上がらないのです。
好きなギアがない。
統一感がない。
正直、ダサい。
金額優先で購入していたので、それぞれのキャンプギアが他のキャンプギアとも馴染まず使い勝手も悪かったのです。
キャンプサイトって、センスや拘りを嫌でも外に向かって披露してる場所。
「こんなダサい中でキャンプは出来ない!」と思い、そこから少しづつ変更していきました。拘り始めたら止まらないのがキャンプ沼で、結局、フル入れ替えになりました。
手軽と言うだけで購入していた初期のキャンプギア達は、ほとんど使用される事なく「場所を取る荷物」になり倉庫で眠っています。中古で売った物もありますが、アウトドアブーム直前のキャンプギアが多いので古めかしさは否めません。
わが家の場合、主人が直ぐに飽きてしまうのを狙っていたので仕方ないのですが、購入の基準がズレていたような気がします。
今は、手軽でもオシャレなキャンプギアが多くなりました。
購入時には、キャンプギアに対して何を求めるのか、自分がキャンプ場で何をしたいのか、という機能性と目的を基準に選んでいくことをおすすめいたします。
今は選べる時代!妥協せず自分の理想を貫こう!
キャンプを始めた当初は、憧れのブランドはネットで眺める事しか出来なかったり、大型スポーツ用品店の一角にキャンプコーナーがあるものの、現物を見る事ができるキャンプギアは限られていました。正直、気持ちが上がるキャンプギアは少なかったです。
さらに、自分達のキャンプスタイルも確立されておらず手頃な金額と言うのが基準だったので、気になったキャンプギアであっても、予算オーバーなら候補にも上がって来ませんでした。
以前は、手軽なキャンプギアにオシャレさを求めるのは難しかったのですが、今はキャンパーにとっては追い風の時代です。手軽なキャンプギアでも、オシャレで機能性を持ったキャンプギアを見つける事は出来ます。
また、様々なグレードのキャンプギアがあるので、自分に合ったキャンプギアをじっくりと見つけることが出来ます。
ぜひアウトドアショップへ足を運び、見て触って体験をして頂きたいです。使用感をお試ししたい時は、レンタルなどの活用もおすすめですよ!
あなたのキャンプ用チェアのスタイルは?
ハイスタイル
座面の高さが40cm前後のキャンプ用チェアになります。家庭用ダイニングチェアと同じような感覚で使用できるので、立ったり座ったりする時にストレスがないでしょう。
サイズが大きめになるので、積載やコンパクト性に欠ける難点があります。
ロースタイル
座面の高さが30cm前後のキャンプ用チェアになります。ここ数年、流行しているスタイルです。
地面に近く焚火の際やジックリ座って時間を楽しむ時に向いています。楽しむ時間を有効にするためにも、周辺のキャンプギアもロースタイルで揃えた方が良いでしょう。
作業場面が多い時には、動作が面倒と感じるかもしれません。
くつろぎ重視のロースタイルキャンプ用チェアは大型化している物もあるので、一概にコンパクト性があるとは言えないものもあります。
ガチでおすすめしたいキャンプ用チェア
SNOWPEAK 「ローチェア30」
ガチ中のガチ!
愛用中のキャンプ用チェアになりますが、世界中のキャンプ用チェアは、このローチェア30で良いんじゃないか!と思える逸品です。
ECサイトのローチェア30の紹介文に「とにかく座ってみてください!立ち上がりたくなくなるリラックス感、なのに食事も作業もしやすい安定感。」と記載があります。
はい、その通りです!
作業時の動きのストレスもなく、ハイバックなので座り心地も良い。
非が見つからないローチェア30です。
[jin-iconbox07]ハイバックとは背もたれが高いチェアのこと。頭まで寄りかかる事が出来るので、身体を包み込んでくれるような安定感があります。[/jin-iconbox07]
腰痛があり一代目のローチェアには座れず、二代目キャンプ用チェアを検討している時に出会ったのが、ローチェア30でした。
ショップで座った時は「自分のキャンプ用チェアが、やっと見つかった!」と思い、とても嬉しかった気持ちは今でも覚えています。
腰痛持ちの方、座り心地と安定感を求める方にはおすすめです。
ロースタイルにしては大きめで、中央収束タイプの収納システムになっています。
コンパクト性があるとは言い難いですが、その大きさを帳消しにするような抜群の座り心地の良さがあるので、積載の際も他のキャンプギアが積載候補から脱落しても、 ローチェア30が外れる事はありません。
高額ではありますが、わが家では日常での普段使いとキャンプの際と日々活躍してくれているので、思い切って購入して良かったと思っています。
しかし、残念ながらECサイトでは常に完売状態ですので、タイミング良く見かけた時はチャンスです。
LOGOS 「Tradcanvas ポータブルあぐらチェア」
従来のあぐらチェアよりワイドになり新登場したLOGOSのTradcanvas ポータブルあぐらチェア。
大人の男性でも余裕でゆったりと座れるサイズになっている上に、付属のドリンクホルダーまで付いていれば、設営の後にマッタリと過ごすしかないでしょう。
ぜひ、座面20cmの世界をお楽しみ頂きたいです。
マッタリと過ごすための工夫も多く、座面に適度な角度がついている事で深く腰掛けることが出来ます。さらに、ハイバック仕様なので安心して身をゆだねることも出来るでしょう。
また、流行を意識したサンドカラーはオシャレでキャンプ場でも馴染みやすく、他のアウトドアブランドも含め、これまでのあぐらチェアシリーズの中では断トツでヒットしそうな予感がします。
ワイドになったのに、なるほどと思えるような収納方法を編み出し、収納サイズが従来品よりもコンパクトに出来ているのには頭が下がります。
ロースタイルの中でも、座面が20cmで後方へ角度が付いていることから、食後などにゆったりと座るシーンに向いていそうです。
腰痛のある方にはストレスになるかもしれないので、ショップなどで実際に座って体験する事をおすすめしたいです。
Coleman「コンパクトフォールディングチェア」
限定品や仕様を変えながら、キャンプ用チェアとしてロングセラーになっているコンパクトフォールディングチェア。
現在はオリーブとレッドの2色展開で、オリーブは今を意識したカラー展開になっています。レッドは、今年120周年を記念して発売されるColemanの限定キャンプギアがレッドなので、拘りのある方ならコーディネートも出来そうです。
注意点として、Colemanのフォールディングベンチのオリーブとの色合いが微妙に違うので、カラー統一を考えていらっしゃる方は気を付けて下さい。
似たような名前でオリーブと表記されているなら同じ色のようですが、コンパクトフォールディングチェアはスポーツオーソリティ特注商品になるので、色味が微妙に違うようです。
コンパクトフォールディングチェアの魅力は、座面28cmというロースタイルでありながら深く沈み込まない事で、立ったり座ったりする時の動きがストレスにならない上に座り心地も良いところです。
同じような特徴で座面高も近いSNOWPEAK ローチェア30と比べると、1.5kg軽くてコストも約1/3になっています。
背もたれの高さの違いがありますが、コンパクトフォールディングチェアは持ち運びに便利なハンドル付きになっているので、コンパクトで持ち運びが楽なキャンプ用チェアを望まれる方にはおすすめです。
注意点として、座面がやや狭めなので、体格の良い大人の男性は窮屈に感じるかもしれません。
また、地面に接するフレームが横に長い構造になっているので、地面に石が多い場所やデコボコの場所では安定しずらいかもしれません。
Hilander「ウッドフレームチェア コットン」
Hilanderは、インターネット販売を手掛けるナチュラムから登場したアウトドアブランドです。
高額にも関わらず大人気で購入制限まであるカーミットチェアをかなり意識したキャンプ用チェアが、ウッドフレームチェアコットンになります。
カーミットチェアに比べると、コットン生地やブナ材を使用することで低価格を実現し、手軽に購入しやすくなっています。
ウッド性のフレームはステンレス製のフレームに比べ温かみがあり、冬キャンプの際に腕が当たっても冷たい思いをしなくても良いのがメリットです。
また、木の温もりとコットン生地のナチュラル感が相まって、センス良くキャンプサイトに馴染んでくれるのも魅力です。
ウッドフレームチェアコットンはロースタイルの中でも座面が数センチ高いので、座りやすさは良いでしょう。背もたれに補強の生地が挿入されているので、座面に座り体を預けた時の安定感があります。
カーミットチェアとウッドフレームチェアコットンは、それぞれにメリットデメリットがありますので選択する作業は悩ましいですが、どちらを選択されても満足していただきたいです。
LOGOS「グランベーシック チェアfor1」
LOGOSのグランベーシック チェアfor1は、LOGOSのチェアの中でも、落ち着いた空間をつくりだす高級感あふれるロースタイルチェアという位置づけになります。
アームレストに木製パーツを使用することで、温かみがありながらも高級感ある雰囲気になっていたり、可動部分には錆びに強いステンレスパーツを採用することで耐久性を挙げています。
さらに、別売りの「グランベーシック チェアfor1専用カバー」を装着することで、冬キャンプでも暖かい上に座り心地もグレードアップし、ソファに座っているかのようなグラマラスな気分に浸れるでしょう。
また、グランベーシック チェアfor1はコンパクト収納を実現しています。
折りたたむだけというシンプル構造になっていて、畳んだ後も便利な持ち手ハンドルが付いているので持ち運びにもストレスを感じない工夫がされています。
ここ数年のLOGOSのオシャレ感には目を見張るものがあります。
リサーチ力と商品開発の向上を行いながらも低価格を実現しているLOGOS。これからも、私達をワクワクさせてくれるようなキャンプギアを展開してくれるでしょう。
Coleman「レイチェア」
ロースタイル全盛期という事もあり、ロースタイルチェアをご紹介してきましたが、Colemanレイチェアは、今回紹介する中で唯一のハイスタイルチェアになります。
Colemanのレイチェアの大きな特徴は、3段階リクライニング機能がある事です。
キャンプシーンでのチェアは、食事の時と寛ぐ時のチェアの機能としては相反するものがあります。しかし、別々に揃えるのも悩ましいところ。
そんなキャンパーの悩みを一気に解決してくれるのがレイチェアです。食事、寛ぐ時、お昼寝する時とリクライニングの角度を調整すれば、このレイチェア一台で事足ります。
同じハイバックチェアの中でも座面の奥域が長いので、大人の男性でもゆったりと座れるのも良いですよね。お子さんなどはスッポリと隠れてしまうかもしれません。
また、購入後に判明する収納の良し悪いも、レイチェアなら問題ありません。畳んだ時に自立してくれるので、地面に立てて収納袋を上から被せていくだけです。なんて簡単!
Colemanのレイチェアは、アウトドアブランドとして歴史の長いColemanならではの、キャンパーの声に耳を傾け商品開発を行っていくという魅力が詰まったキャンプ用チェアと言えるでしょう。
好みはあれどガチ中のガチの紹介でした!
目的次第で購入するキャンプ用チェアは変わってきますが、特に、座り心地を重要視したキャンプ用チェアをご紹介してきました。
アウトドアショップや友人宅で実際に体感してきましたが、チェア次第では痛みが出現する私の腰痛もありませんでした。
ご紹介しておきながら、私自身が2台目が欲しくなっています。
みなさんの希望に合ったキャンプ用チェアが見つけれたら幸いです。