近年のキャンプブームも手伝って、最近はソロキャンプを楽しむ女子キャンパーも増えてきました。
SNSの投稿などを見ていても、自分なりのスタイルでソロキャンプを楽しむ女性の姿は魅力的ですよね。
しかし残念ながら、ソロキャンプでトラブルに巻き込まれたり、怖い思いをしたという女性がいることも事実。
そこで今回は、ソロキャンプデビューを予定している女性に向けて、トラブル回避のためのポイントを解説していきます!
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女子キャンプの防犯対策!キャンプ場の選び方編
設備の整った有料キャンプ場にする
野営スタイルのワイルドなソロキャンプに憧れるという方もいるとは思いますが、少なくとも最初は有料キャンプ場を選ぶことをおすすめします。
ソロの場合、サイト利用料の負担が大きくなってしまいますが、ソロキャンプに慣れるまではファミリーに人気のある高規格なキャンプ場を選んだ方が安心です。
ソロキャンパーが多い無料キャンプ場などでは、自然とキャンパー同士の交流が生まれがちです。
それ自体が悪いということでは決してありませんが、交流があればそれだけトラブルのリスクも高くなるということを理解しておきましょう。
区画サイトを選ぶ
キャンプ場には大きく分けて「フリーサイト」と「区画サイト」がありますが、初めてのソロキャンプでは区画サイトを選ぶと安心です。
区画サイトでは自分のためのエリアがきっちりと決められているため、他人が不用意に入ってきにくくなります。
明確なエリア分けがないフリーサイトでは、不自然に近い場所で設営をされても、立場上なにも言えません。
また、テントのすぐ横を人が往来したり、サイトの位置によっては自陣内に炊事場やトイレへ向かう人たちの動線ができてしまうこともあります。
出入りがしやすいということは不審者も近寄りやすいということにつながるので注意しましょう。
管理人が常駐しているキャンプ場にする
管理人が常駐しているキャンプ場は、犯罪やトラブルが起こりにくい傾向にあります。
何かあったとき管理人に相談できるという安心感もありますよね。
ただし、日中は常駐していても、夜間までずっと管理人がいるというキャンプ場はあまり多くありません。
夜間が不安という方は、ホテルや民宿などの宿泊施設に併設しているキャンプ場を選ぶと、夜間もずっと誰かしらのスタッフがいるので安心ですよ。
スマートフォンの電波があるか確認する
山奥のキャンプ場などでは、スマートフォンの電波が届かないこともあります。
いざというときに連絡が取れるようにするためにも、予約時に電波の有無を確認しておきましょう。
もし到着してから電波がないことに気付いたら、管理棟付近など一部でも電波が入る場所がないか確認し、公衆電話がある場合はその位置を頭に入れておくといいですね。
女子キャンプの防犯対策!キャンプ場での過ごし方編
フレンドリーにし過ぎない
女性のソロキャンプで特に注意すべきなのは、現地で仲良くなったキャンパーとのトラブル。
自分と同じくソロキャンプをしている男性キャンパーと出会って意気投合したものの、サイトに居座られて困ってしまったというケースは珍しくありません。
なかには、酔っ払った相手に強引に迫られたり、真夜中にテントに押しかけられたりと、単なる「トラブル」では済まないような事件もあります。
もともと相手に悪意はなくても、男性側が「この女性は自分に好意がある」と思いこむことで起こるトラブルも少なくないので、適度な距離感を心がけるようにしましょう。
リアルタイムでSNSに投稿しない
キャンプで撮影した素敵な写真などをSNSにアップしたくなる気持ちはわかりますが、その方法にも注意が必要です。
公開範囲が親しい友人だけであれば問題ありませんが、「全公開」にしていたり、SNS上だけでつながっている相手にも公開している場合は、リアルタイムの投稿は控えること。
特に、今いるキャンプ場を位置情報やタグなどで明らかにすることは絶対にやめましょう。
投稿を見た人に突然押しかけられたり、知らぬ間に写真を撮られてSNSで顔を公開されていたなんてことにもなりかねません。
どうしてもリアルタイムでアップしたい場合は、料理の写真にするなど、場所が特定されにくい内容にしましょう。
お酒を飲み過ぎない
お酒好きの方にとって、焚き火を眺めながらのお酒は最高ですよね。
ソロキャンプデビューの達成感と日常からの開放感で、思わずお酒が進んでしまう気持ちはわかります。
しかし、飲み過ぎはあらゆることへの警戒心や判断力を低下させ、思わぬトラブルへとつながることも。
女性は特に、自分の身を守るためにも飲み過ぎには注意しましょう。
また、女性に限らず、酔っ払うことで火の始末がおろそかになったり、食材を放置して動物に荒らされたなんてことのないようにしましょうね。
女子キャンプの防犯対策!現地でできる防犯対策編
テントには南京錠を付ける
テントには施錠機能がないので、そのままではかなり無防備な状態です。
そこで、出入り口のファスナーに南京錠をつけることをおすすめします。
簡易的な施錠にはなりますが、就寝時の防犯になるだけでなく、サイトを離れる際にはテント内の貴重品を守る役割も果たしてくれますよ。
南京錠は100円ショップなどでも手に入るので、ぜひ試してみてください。
複数人分のキャンプギアを用意する
キャンプギアを2つ以上並べておくと、周囲に複数人でキャンプしているような印象をあたえ、防犯対策になります。
特にチェアは離れた場所からや通りすがりにでも目に入りやすく、ペアキャンプ(グループキャンプ)に見せかけるには有効なアイテムです。
荷物を増やしたくないという方は、目につく場所にカップを2つ並べておくだけでもOK。
子供だましのようにも思えますが、ターゲットを探してキャンプ場内を徘徊している不審者がいた場合などには、それなりに効果を発揮する方法です。
また、就寝時にはテントの前に自分の靴と男性ものの靴を並べておくと、不審者侵入のリスクを軽減できますよ。
テントに泊まらない
オートキャンプを予定している方であれば、思い切って車中泊に挑戦してみるというのもひとつの選択肢です。
テント泊と比べて車中泊は安全性が高く、それなりに広さのある車であれば快適に眠ることができます。
また、バンガローをテント代わりに利用するという方法も。
就寝時までは屋外でキャンプを楽しみ、眠るときだけバンガローに入るというスタイルです。
一軒家のような設備が整ったコテージとは違い、簡易的な設備しかないバンガローであれば、それほどコストもかかりません。
これからテントの購入を考えているという方であれば、とりあえず初回は安全に就寝できるこれらの方法を検討してみてはいかがでしょうか?
対策を万全にして最高のソロキャンプにしよう
女性のソロキャンパーが増えてきたとはいえ、まだまだ少数派であることに違いはありません。
キャンプ場ではよくも悪くも目に留まりやすい存在であるということを自覚しておきましょう。
ソロキャンプでは、自分の身は自分で守れてこそ1人前。
しっかり対策をして、初めてのソロキャンプを最高の思い出にしてくださいね。