熊本県と言えば、壮大な地球の歴史を感じる阿蘇を中心として標高が高い九州山地がそびえ立つ環境が特徴的です。
そのような大自然と共に生活してきた土地柄もあり、自然と一体化できるようなキャンプ場が多く点在しています。
そこで、そういったキャンプ場の中でも、夏に涼しく過ごせるオススメのキャンプ場をご紹介いたします。
当記事のコンテンツ
熊本県で涼しく過ごすには阿蘇周辺がオススメ!
阿蘇周辺は標高が高い!
熊本県は有明海に接しており、海沿いのキャンプ場も充実しています。
しかし、海沿いのキャンプ場は海の照り返しや標高が低いので、涼しさを求めるとなると山へ目を向けた方が良いでしょう。
阿蘇周辺は、標高が300~1000mの間に様々なキャンプ場があり、1000mのキャンプ場になると、夏でも夜から早朝にかけては肌寒く感じます。
とにかく涼しく過ごしたいという方は、標高の高さでキャンプ場選びをされると良いかもしれませんよ。
大自然の恩恵と解放感!
世界最大級のカルデラを有す阿蘇地域は、阿蘇山の恵み豊かな天然水が湧き出す水源の宝庫であり、多く点在する水源は夏の暑さを和らげて私達の心身を癒やしてくれます。
また、良質で豊富な湯量を誇る温泉も、キャンプ活動で流した汗を気持ち良く流してくれるので、熊本でのキャンプでは、水も温泉もセットと言っても良いでしょう。
さらに、カルデラ地形という事で、ちょっと走れば標高が一気に高くなり、目の前に広がる大パノラマを独り占めすることも出来ます。
涼しいキャンプ場を探しているのであれば、熊本の阿蘇という選択は当然なのかもしれませんね。
熊本の涼しく過ごせるキャンプ場
【阿蘇郡西原村】西原村青少年の森「風の里」キャンプ場
阿蘇山の西側、標高400mの地点に位置する西原村青少年の森「風の里」キャンプ場は、阿蘇の澄んだ空気の中で大自然を満喫できるキャンプ場になっています。
周辺には、観光施設や美味しい食べ物屋さんが揃うので、キャンプの前後で訪れてみるのも良いですよね。
西原村青少年の森「風の里」キャンプ場には、ロッジ、オートサイト、フリーサイト、常設テントサイトがあります。
涼を求める夏キャンプでは、エアコン付きのロッジ、フリーサイトの「虫の広場」がオススメです。
フリーサイトは、「虫の広場」と「野外ステージ」に分かれるのですが、野外ステージエリアは陰を作る樹木がありません。
一面が芝生で開けている分、目の前には俵山の展望が広がり気持ちは良いのですが、直で受ける日差しはキツイかもしれません。
逆に、虫の広場エリアは、木立の中にテントを張るので日差しが大木で遮られています。
日差しが届かない分だけ芝生がまばらな印象がありますが、涼を求めるキャンパーさんには日差しを除けることの方が優先順位が高いですよね。
また、この虫の広場エリアには大型遊具やトイレ、炊事場などもあるので、行動範囲が少なくて済みます。
注意点として、フラットなエリアが少ないので、早めのチェックインでフラットエリアを確保する事が夏キャンプの充実度に繋がってくるかもしれません。
晴れた日には、敷地内にある展望台からは熊本市街や有明海、雲仙普賢岳までも一望できて、夜は天体観測や夜景観賞も楽しめますよ。
標高 | 382m |
陰があるエリア | フリーサイト、常設サイト |
料金 | 1名800円~ |
IN/OUT | 14時/10時(フリーサイト) |
オススメポイント | 展望台からの眺め、木立の中のフリーサイト、シャワートイレが綺麗 |
URL | 西原村青少年の森「風の里」キャンプ場 (nishiharashoko.jp) |
住所 | 熊本県阿蘇郡西原村宮山1731-7 |
【阿蘇郡南小国町】ゴンドーシャロレーキャンプ場
雲海が見れる阿蘇のキャンプ場として有名なゴンドーシャロレーキャンプ場は、阿蘇岳に背を向けながら北へどんどん上がっていくと現れるキャンプ場です。
標高が937mで、阿蘇郡というエリアでありながらも大分県との県境に位置しており、周辺には全国的に有名な黒川温泉などの温泉地が点在する地域になります。
ゴンドーシャロレーキャンプ場の敷地はかなり広大で、園内を徒歩で活動しようと思ったら後悔してしまうので、なるべくトイレなどに近く樹木の多いエリアに絞っていく必要があります。
公園エリアと別荘エリアに分かれているのですが、夏キャンプで涼を求めてキャンプをするのなら、公園エリアのBサイトとG・H・Iサイト、別荘エリアの3サイトでしょうか。
いずれも木陰が多く、涼を感じるには最適なサイトです。
Bサイトは、棚田のように配置されたサイトの一番上になるエリアで、標高と同時に木陰が多いので涼しく過ごせます。
また、一番上のエリアなので、キャンプ場内でも最上級の大パノラマ付きです。
「雲海が見れる阿蘇のキャンプ場」という謳い文句通り、特別な景色を体験できるでしょう。
こちらは、区画分けと流し台付きなのも嬉しいですよね。
G・H・Iサイトは、Bサイトもある棚田の一番下に位置します。
こちらの3エリアは展望は望めないのですが、大木が多いために木陰が多いです。
フリーサイトでありながら、大木などが良い感じで仕切り替わりをしてくれるのでプライベート感も味わえます。
また、人気がある展望エリアに比べると良い意味で回転率が悪いのか、いつでも芝生が綺麗です。
小さなお子さん連れや人と距離を取って静かに過ごすキャンプをしたい方には良いかもしれません。
次に、別荘エリアの3サイトですが、フリーサイトになり流し台などが共同になります。
展望の良いエリアに比べると、圧倒的に高木に覆われていて木陰が多いこともあり、どこか落ち着いたエリアという印象です。
サバイバル的な感じで過ごすのも良さそうですが、トイレが遠くなるので我慢せずに早め早めの行動が良さそうですよ。
標高 | 937m |
陰があるエリア | Bサイト、Iサイトと3サイト(展望なし) |
料金 | 中学生以上1500円、小学生700円、3歳以上500円 |
IN/OUT | 13時/11時 |
オススメポイント | 天空のキャンプ場、サイトが充実 |
URL | トップページ|GondoSharolais (gondo-cr.net) |
住所 | 熊本県阿蘇郡南小国町大谷山6338 |
【阿蘇郡南小国町】瀬の本高原オートキャンプ場
瀬の本高原オートキャンプ場は、標高900mの高原の風が吹き抜ける大地に、九州でも最大級の100組以上が収容できる芝生が綺麗なキャンプ場になります。
この一帯は、春は新緑と花が美しく、夏は標高900mならではの涼しさを感じられ、秋にはススキが幻想的な風景を作り、私達の目を楽しませてくれます。
瀬の本高原オートキャンプ場は、瀬の本レストハウス内あるオートキャンプ場になり、周辺観光地の立ち寄りスポットとして、昼間は併設しているレストハウスやお土産屋さん、カフェなどで休憩される多くの観光客で賑わいます。
同じ敷地内にありながら、オートキャンプ場は敷地内の一番奥に位置しているので、レストハウスでの賑わいが噓のように静かに過ごせるようになっています。
キャンプサイト内は植栽があるので木の影も多く、太陽の動きなどを計算しながら設営すれば、木陰で涼みながらのキャンプも完璧でしょう。
瀬の本高原キャンプ場周辺の平均気温は、6月が20.9℃、7・8月になっても26℃です。
標高が900mあるだけの気持ち良さですが、日差しは強いので日焼け止めや帽子などは必要になるでしょう。
それでも、設営やお子さんと思いっきり遊んだ後に汗を流したい時もあるでしょう。
そんな時は、近くの瀬の本高原ホテルの天空の露天風呂はいかがでしょうか。
お風呂に入りながらの絶景を堪能していただきたいです。
また、温泉の泉質に拘りたい方は、周辺に黒川温泉や万願寺温泉など様々な泉質の温泉地が点在していますので、そちらに出かけられても良いと思います。
夜間は、レストハウスの綺麗なトイレが使用可能だったり、コンビニやガソリンスタンドも揃っているので、不測の事態に備えたいという方やある程度の綺麗な施設を希望される方にはオススメのキャンプ場になっています。
また、本当に何もしたくないという方であれば、レストハウス内にあるレストランで食事をするという事も出来ます。
名物の「赤牛ローストビーフ丼」に舌鼓みというのも良いですよね。
標高 | 953m |
陰があるエリア | オートフリーゾーン |
料金 | 3300円~ |
IN/OUT | 13時/11時(前日に空区画が有る時は、当日9時より受付後利用可能) |
オススメポイント | 標高900m、何でも揃う、施設もキレイ、様々な温泉 |
URL | キャンプ場 – 瀬の本レストハウス (senomoto.com) |
住所 | 熊本県阿蘇郡南小国町瀬の本高原 |
【阿蘇郡南小国町】蔵迫温泉さくら コテージ&キャンプ
周辺に名立たる温泉地が点在し、東に九重連山、南には阿蘇外輪山を眺める小高い丘に佇む蔵迫温泉さくら。
蔵迫温泉さくらは、全棟独立型の素泊まり自炊型貸別荘とキャンプ場が整った施設になります。
標高が674mになるので、冬には冷え込み道路凍結などもあります。
しかし、春から秋にかけては涼しく過ごすことが出来る環境で、早朝に美しい雲海を望む事も出来る夏キャンプにはピッタリなキャンプ場です。
キャンプ場は、九重連山を望む久住サイトが7区画、阿蘇の山々を望む阿蘇サイトが10区画からあり、サイトの目の前を遮るものがないので、山々の美しい眺めと満天の星空の下でオートキャンプを楽しむことが出来ます。
九重連山か、それとも阿蘇の山々を望みたいのか、でサイトを選択する方が多いかもしれませんが、夏キャンプに限っては、久住サイトがオススメです。
久住サイトには大木が多いからです。
展望の良さはどちらのサイトも変わりありませんが、圧倒的に久住サイトに日陰が多いので快適性で考えると、久住サイトに軍配が上がるでしょう。
一部サイトのみ、大木が少なめのサイトもありますので、気になる方は予約の際に尋ねてみた方が良さそうです。
また、阿蘇サイトでも時間帯によっては木陰が多くなるサイトもありますので、阿蘇サイトでもサイト次第では心地良く過ごせるかもしれません。
車やバイクはサイト横付け可能になっているので、チェックインした後はそのままサイトに行き、設営作業に入ることが出来るのは有難いですよね。
施設内には露天風呂と内湯がありキャンパーさんも利用可能になっています。
回数制限もないので、設営が一段落したら露天風呂で汗を流すのも良いでしょう。
露天風呂は2ヶ所、内風呂は管理棟に併設する建物内に男女別で1ヶ所づつあるので、全制覇するのも良いかもしれません。
キャンプ場内にあるトイレもリフォームされて綺麗で使いやすくなっており、比較的、他の施設を見ても手入れが行き届いている印象です。
また、熊本の大自然の恩恵をまだまだ受けたい方に、キャンプサイト炊事場にある水道水が天然の井戸水と言うのは嬉しい特典ですよね。
キャンプ中の乾いた喉を潤したり調理に使用するのもアリですし、チェックアウト時はボトルに詰めていくのも忘れずに行いましょう。
標高 | 674m |
陰があるエリア | くじゅう側サイト |
料金 | 入村料:中学生以上900円、4歳以上600円
サイト利用料:車2000円、バイク1500円 |
IN/OUT | 13時/11時 |
オススメポイント | 露天風呂入り放題、天然水、展望良好 |
URL | 蔵迫温泉 貸別荘さくら【公式サイト】 (kurasako-onsen.com) |
住所 | 熊本県阿蘇郡南小国町満願寺 2849-1 |
【上益城郡山都町 】井無田高原キャンプ場
熊本県山都町にある井無田高原キャンプ場は、熊本市内から車で山道を1時間半走ると現れるキャンプ場になります。
一面芝生のキャンプ場で、植栽はないので木の陰は期待できませんが、標高が632mという事と湖の側に位置している事もあり、夏でも涼しく過ごせるという口コミが多いキャンプ場です。
その湖ではブラックバス釣りが出来るという事で、デイキャンプで釣りを楽しんでいるグループなどの利用も多いようです。
井無田高原キャンプ場の評価の中でも特徴的なのが、管理人さんの人柄を絶賛するキャンパーの声が多いことです。
管理人さんの人柄に魅力を感じてリピートされている方が多いようですよ。
管理棟前に置かれた販売用の薪の案内を見ても、その人柄が現れていますよね。
平日利用であればキャンパーさんも少ないのですが、週末になると一気に増えてしまいテントを張る場所も限られてくるので、週末キャンプは早めにチェックインする事をオススメいたします。
特に、湖沿いは景観も良くプライベート感もあるので人気が高くなっています。
みなさんが、争奪戦に勝利できる事を祈っております。
施設に関しても、清掃がきちんとされているのかトイレもシャワー室も綺麗にされています。
管理棟に集中しているので、管理棟から遠いサイトほどトイレやシャワー室まで距離がありますので、小さなお子様連れの方などは気を付けた方が良いかもしれませんね。
湖周辺には、一定の距離でベンチも設置されているので、ベンチにユックリと腰を下ろして何もしないキャンプというのも良いのではないでしょうか。
標高 | 632m |
陰があるエリア | 無し |
料金 | 入場料:1人300円
テント持込+車1台:1,000円 テント持込+タープ持込+車1台:1,300円など |
IN/OUT | 記載なし |
オススメポイント | 標高の高さ、評判の良い管理人さん、湖で釣り可能 |
URL | 井無田高原キャンプ場 / 観光ナビ / 山都町 (kumamoto-yamato.lg.jp) |
住所 | 熊本県上益城郡山都町井無田1382 |
熊本の夏キャンプは涼しさを求めて阿蘇へ!
熊本の阿蘇やくじゅうを中心とした標高の高いキャンプ場は、夏でも涼しく過ごせるキャンプ場として賑わいを見せていましたね。
さらに、自然の恩恵を受けられる嬉しいポイントも多く、この広大で豊かな大自然に感謝の気持ちを込めつつ、再び訪れたくなりました。
今年の熊本での夏キャンプは、涼を求めて空に近いキャンプ場へ向かいましょう!