「爽やかなアイボリーカラーでグラマラスなキャンプシーンを気軽に演出」というキャッチフレーズがピッタリな、snowpeak(スノーピーク)のHDタープヘキサエヴォPro.アイボリー。
発売当時は、snowpeakにしては珍しいアイボリーカラーが衝撃的であり、グラマラスなキャンプシーンを描いた宣材写真に心を奪われたキャンパーさんが多かったのではないでしょうか。
そんな心を奪われたキャンパーの1人でもある筆者が、 購入時から愛用し続けているHDタープ ヘキサエヴォ Pro.アイボリーの使用レビューをいたします。
当記事のコンテンツ
HDタープヘキサエヴォPro.アイボリーの基本情報
基本情報
サイズ | 920×1160cm |
重量 | 5.3kg |
収納サイズ | 60×20×20(h)cm |
セット内容 | タープ本体(テフロン撥水加工・UVカット加工) 、インナールーフ、 自在付二又ロープ(×2)、自在付ロープ(×6) キャリーバッグ、ポールケース、ペグケース |
対応人数 | 6人 |
耐水圧 | 1800mm |
機能性 | PUコーティング耐水圧1,800mmミニマム、テフロン撥水加工、UVカット加工 |
HDタープヘキサエヴォPro.アイボリーのユーザーレビュー
ペグ6本で簡単に設営出来ました。
撤収時に多少の汚れを覚悟しましたが、意外と無事無傷で片付けられました。
キャンプ場でも目立ち直ぐに見つけられるので、迷子の心配がない。
試し張りでデイキャンで広げたところ、ポールが無い。
この時に初めてポールは別売りと知りました。
翌日に慌てて購入し、改めてデイキャンに行きました。
ペグの位置決めが難しかった。
HDタープヘキサエヴォPro.アイボリー、ここが良い!
まさにグラマラス!
HDタープヘキサエヴォPro.アイボリーは、昼夜を問わずキャンプ場で魅力を放つ存在です。
しかし、ただのドーンと大きいだけのタープでは終わらず、魅力的で上品なグラマラス感を感じられるのは、アイボリーカラーと変形ヘキサタープいう特徴が大きいからと言えるでしょう。
アイボリーカラーは、自然や優しさ、上品さを感じられる色になります。
まさに自然と一体になれるアイボリーカラーはキャンプとも相性が良く、穏やかな優しさも感じられるのでリラックス効果がありながら、どこか余裕感も感じられます。
また、上品さを感じられるアイボリーカラーに、ヘキサタープの変形ともいえるスタイルが融合する事で、色と形の美しい競演が見られます。
この競演があるからこそ、アウトドア感がありながらも上品さを感じずにはいられない魅力的なタープになっているのです。
HDタープヘキサエヴォPro.アイボリーをピンと張った時の姿は、周囲のキャンパーさんはもちろんですが、所有している自分でさえ一目置いてしまう上品さがダダ漏れ状態です。
張る度に所有感が満たされ、HDタープヘキサエヴォPro.アイボリーを選んだ自分のセンスに酔いしれてしまいます。
変幻自在
通常のヘキサタープであれば、ポール部分にデッドスペースが生じてしまいます。
ヘキサタープはポールに近い幕のラインが内側に湾曲してるので、有効面積が狭い、日射しが入りやすい、小雨でも雨が打ち込んでくるという事があります。
しかし、HDタープヘキサエヴォPro.アイボリーは、ヘキサタープでありながら変形を加えた事で、デッドスペースを軽減し状況に応じて様々なバリエーションを展開することが出来ます。
もちろん、美しさと有効面積の広さを両立しつつ、ヘキサタープの変形ともいえる斬新なフォルムをキープしたまま・・・です。
フリーサイトで周囲を気にせず大らかに過ごしたい時には、タープの6隅をピンと張ることで、タープ内に心地いい風が通り抜けユッタリと過ごす事が出来ます。
幕下から見える周辺の景色も取り入れながら、HDタープヘキサエヴォPro.アイボリーと景色が一体化することで、そこは自分達だけの特別なリビングルームになるでしょう。
しかし、お隣のキャンパーさんが想定よりも距離を詰めてきてプライバシーが保ちにくいという状況におちいる事も、キャンプ場ではよくある話です。
そんな時には、お隣からの視線を遮断するようにHDタープヘキサエヴォPro.アイボリーの一部の幕を地面まで下げることで、プライバシーを確保することが出来ます。
変形ヘキサタープがゆえに、状況に応じて他のタープでは出来ない微妙な展開も可能で、バリエーションは豊富です。
また、HDタープヘキサエヴォPro.アイボリーは有効面積が広いので、タープの一部を下げてもテーブルやチェアを移動させる必要もありません。
そして、狭さを感じさせないのも良い所です。
逆に、追加のポールがあれば、一部の幕を思いっきり跳ね上げておくことでリズムが出来てコナレ感も加わり、上級キャンパーに仲間入りできるかもしれません。
目線や日射しの入り方など、どのような状況になっても心地良い空間を確保することが出来るのが、HDタープヘキサエヴォPro.アイボリーがの特徴です。
インナールーフで日射し対策
HDタープヘキサエヴォPro.アイボリーが登場した時に、ピーカー(スノーピーク愛好者)さんであれば、日射し対策が気になった事でしょう。
それまでのスノーピークのカラーと言えば、ダークトーンやグレイッシュトーンが主流でしたよね。
そんなダーク~グレイッシュトーン系のカラーに加え、遮光ピグメントPUコーティングも施されていたので、夏キャンプでも日射し対策は万全でした。
他のカラーに比べても圧倒的に日差しを透過しやすいアイボリーカラー。
そんな弱点を克服するために、HDタープヘキサエヴォPro.アイボリーの内側の天井に、遮光の役割を果たす「インナールーフ」を装着することで遮光性を高めています。
公式サイトで見ると、インナールーフの機能は「68Dポリエステルタフタ」と記してあります。
68Dの「D 」は、糸の太さを表す単位でデニールと読み、数字が大きくなると糸が太いことを意味し、生地が厚くなる分だけ重量や収納サイズも大きくなります。
女性なら秋冬のタイツの厚さを見る時にお馴染みのデニールですが、オートキャンプ用のテントであれば、68D~210Dの間で展開されることが多いようです。
タフタとは、糸を縦と横に交互に交差させた織り方で密になります。
HDタープヘキサエヴォPro.アイボリーのインナールーフは、日射しをシャットアウトと言うよりは、影を作り過ぎずに適度に明るいリビング空間を作り出すというイメージでしょうか。
自然光を生かしつつ、タープ下を明るく優しく包んでくれるタープなのです。
機能性が充実
HDタープヘキサエヴォ Pro. アイボリーは、レクタタープとヘキサタープの良いとこ取りをしたタープになります。
レクタタープのように広い空間を確保しながら、ヘキサタープのようにポール2本で設営できるという両方の利点を持っているのが特徴です。
また、変形ヘキサタープにする事で、ヘキサタープの欠点になるポール部分のデットスペースを軽減することに成功しているので、雨天時に雨がタープ内に侵入してくる確率が減り多少の雨であれば慌てる事も無いのです。
宿題を持参した子供も、適度な明るさの中で籠り感もありながら勉強ができています!
さらに有難いのは、snowpeakの耐水圧の定義です。
他のブランドでは、耐水圧の数字を生地の平均値を表記しています。
しかし、snowpeakでは「ミニマム」という表記を使用し、生地のどの1点を測定してもその最低耐水圧を保証するという意味になっているのです。
snowpeakの生地に対する拘りと、ユーザー目線に立ったスペックでもあるのです。
HDタープヘキサエヴォPro.アイボリー、ここは気を付けたい!
区画サイトに収まらないかも!
多分・・・HDタープヘキサエヴォPro.アイボリーが収まる区画サイトはないでしょう。
snowpeakが推奨している280cmポールで張った場合、ロープまで含めて最低でも920×1160cm以上の広さが必要だからです。
逆に言うと、HDタープヘキサエヴォPro.アイボリーの特徴を考えた時には、区画サイトに収まっているよりフリーサイトなどで悠々と張っている方が格段に良さが引き出されると思います。
大きいので重量もそれなりにある
筆者が所有しているタープの中では一番重い、5.3kgあるタープになります。
5.3kgと言えば、生後3・4ヶ月の赤ちゃんの体重と同じです。
子供を出産して1歳になるまで、夜の睡眠時以外はほぼ抱っこしていた日常を思い返せば持てない重さではないですが、軽量化が進むアウトドアギアの中では逆行しているかもしれません。
それを加味したとしても、HDタープヘキサエヴォPro.アイボリーは重さに勝る魅力があるので、わが家は気にしていません。
汚れが目立つ可能性がある
美しいアイボリーカラーが維持できれば、サイトに張った時の美しさは断トツです。
それゆえに、汚れの付着が気になりますよね。
わが家では、芝生のサイトを意識して土が多いサイトには張らない、大雨の日は避けるという事を意識しています。
しかし、大雨を避けたつもりだったのに雨女が雨を呼び(笑)何度も遭遇しています。
そんな状況を経験していますが、コーティング効果もあるのか、芝が付着する程度で酷く汚れる事はなく綺麗な状態で使用できています。
また、汚したくないという気持ちがある事でHDタープヘキサエヴォPro.アイボリーの管理意識も高くなり、同時に他のキャンプギア全般への心配りも出来るようになった気がしています。
最後に追加情報です。
雨のキャンプの際、キャンプ場のトイレからサイトに戻る時に見えた「宣材写真のような、しっとりとした美しいHDタープヘキサエヴォPro.アイボリー」を、しばらくそのまま眺めてしまった、というエピソードもあります。
汚れるのは嫌だけど、雨の日にしか見れないシーンもありますよ。
グラマラスなHDタープヘキサエヴォPro.アイボリー
snowpeakのHDタープヘキサエヴォPro.アイボリー、いかがでしたか。
同じアイボリーカラーでも、キャンプ場で確実に被る流行りのテントやタープとは違います。
HDタープヘキサエヴォPro.アイボリーはフリーサイトで悠々とグラマラスな雰囲気を漂わせながら、状況に合わせて変形もしつつ、上品さと機能性を存分に発揮してくれますよ。
HDタープヘキサエヴォPro.アイボリーがいれば、それでいい。
みなさんにも、ぜひ、その感覚を味わって頂きたいです。