いよいよ冬キャンプの季節となりました。
冬キャンプで快適に過ごすには、服装以外にも寝具が大切になってきますが、暖かいダウンシュラフは値段が高いので躊躇してしまいますよね。
そんな方におすすめの、mont-bellの化繊シュラフ「アルパイン バロウバッグ #0」を詳細にレビューしていきます。
当記事のコンテンツ
化繊シュラフとは?ダウンとの違いは?
今回紹介紹介する化繊シュラフとは、中綿に化学繊維を使用しているシュラフのことを指します。
ダウンシュラフと比較すると、以下のようなメリットとデメリットがあります。
- 値段が安い
- 湿気に強い
- 形状回復が早い
一番のメリットは値段が安いことです。今回紹介する「アルパイン バロウバッグ #0」は快適温度が−9度でありながら定価が20,350円となっています。
同じ快適温度帯(-8度)のダウンシュラフ「ダウンハガー 650 #0」は定価が42,900円なので、そのコスパの高さがお分かりいただけると思います。
値段以外にも、結露の多い冬には湿気に強い化繊シュラフが有利で、形状回復が早いので焚き火中にシュラフを膨らませていて穴が開いてしまうということも防げます。
- 重い
- 収納サイズが大きい
- 長く使える
逆に化繊シュラフの1番のデメリットは、サイズと重量です。
「アルパイン バロウバッグ #0」は∅22.8×45㎝(14.9L)、1,990gで、「ダウンハガー 650 #0」は∅20×40cm(11.1L)、1,390gです。
しかし数cm、600gの差なので、登山キャンプなどでない限りあまり気にならない差だと思いました。実際にmont-bell店舗で比べましたが、このサイズ・重量差と価格差を天秤にかけ、化繊シュラフを選びました。
アルパインバロウバッグの特徴
アルパイン バロウバッグは、マミー型の化繊シュラフで、使用可能温度に応じて12,650円〜20,350円で販売されています。
アルパイン バロウバッグ #0の概要は以下の通りです。
素材 | 表地:40デニールスーパーマルチ・ナイロン・タフタ[はっ水加工] 中綿:エクセロフト® |
重量 | 1,875g(1,990g) ※( )内はスタッフバッグを含む総重量です。 |
カラー | レッド(SURD) |
収納サイズ | ∅22.8×45㎝(14.9L) |
快適温度 | -9℃ |
使用可能温度 | -16℃ |
適応身長 | 183cmまで |
特殊な中綿構造「エクセロフト」採用
アルパイン バロウバッグ #0には、mont-bell独自の中綿構造「エクセロフト」が採用されています。
「エクセロフト」とは、中綿を交互に重ねた瓦葺きの原理で熱が逃げないようになっています。
伸縮性を上げる「スパイラルストレッチシステム」
また、布地の繊維を斜めに配置し、裁縫も斜めにすることで伸縮性を高める「スパイラルストレッチシステム」を採用。
これにより、ゴムを使用していないのに最大115%伸縮するようになり、軽量化と寝心地が向上されています。
快適温度は驚異の-9度
アルパイン バロウバッグ #0は化繊シュラフでありながら、快適温度-9度、使用可能温度-16度という驚異的な保温性を持っています。
中国メーカーの快適温度は当てになりませんが、mont-bellの示す快適温度は国際標準化機構で定められた方法でテストされています。
実際の使用感は後述しますが、快適温度-9度の実力は本物です。
アルパインバロウバッグの外観
ここからは、実際の写真を用いてアルパイン バロウバッグ #0の外観を見ていきましょう。
収納ケースはゆとりを持ったサイズで、ケースに入れた後に3本のベルトで絞っていきます。
ケースから取り出した全体像は、以下のようになっています。
取り出してすぐに寝られるほど形状回復が早く、厚みも結構ありました。
チャックはYKK製で、チャックに布地が食い込まないよう布地に補強がされています。さらにダブルジッパーを搭載し、暑い時に足元を空けられるようになっていました。
首元には、熱が逃げないように「ネックバッフル」という中綿の入ったチューブがありました。このチューブはマジックテープで固定でき、紐で絞ることもできます。
足元にはリングが2つついており、乾燥時にフックなどにかけられる仕組みになっています。
アルパインバロウバッグの使用感レビュー
ここからは、実際に冬キャンプで数回使用して感じたことを3つご紹介します。
平地なら真冬でも十分な性能
1つ目は、冬キャンプでも平地なら十分耐えられるということです。
年末に、群馬県沼田市にて折衷キャンプを行いました。その日の最低気温は-14度でしたが、ヒートテックに薄手のシャツ1枚で朝まで快適に過ごすことができました。快適温度は-9度とありますが、私の場合は-14度でも薄着で十分快適でしたので、平地での冬キャンプには問題ないレベルだと思います。
むしろ、氷点下にならない場合は暑くて寝苦しいほどですので、注意が必要です。
マミー型なので身動きは難しい
2つ目は、「アルパイン バロウバッグ #0」に限らないのですが、マミー型なので身動きが難しいと感じました。
アルパインバロウバッグはスパイラルストレッチシステムという、mont-bell独自の技術でマミー型でも伸縮性が高くなっています。
以前に封筒型を使用していたため余計に感じるのだと思いますが、最初は朝起きると体が痛くなっていました。
伸縮性を求める方には、より伸縮性を強化した「スーパーストレッチシステム」を採用したバロウバッグがおすすめです。
細かなところまで質が高い
3つ目は、細部までこだわる質の高さです。
ここはさすが日本企業と言ったところで、裁縫・ジッパー・布地など細かい部分を見ても、荒さが全くありませんでした。※製造は中国です。約2万円という安さで、この品質を出せるmont-bellに感激です。
まとめ
mont-bellのアルパイン バロウバッグ #0をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
冬用のシュラフ=ダウンシュラフと考えていた方も、化繊シュラフという選択肢も考えていただければと思います。