コロナ禍になり「おうちキャンプ」が流行っていますが、みなさんは体験されましたか。
おうちキャンプには、様々なメリットがありますよね。
利用料やガソリン代がないのでお財布に優しい、トイレやお風呂利用時間を気にしなくても良い、災害時のデモができる、おうちにいながら非日常が味わえるなどです。
しかし、意外や意外!
メリットがデメリットにも繋がり、想像していたようなおうちキャンプが出来なかったという声もチラホラと聞こえてきます。
そこで、今回はメリットがデメリットにならないような対策方法をお話しいたしますね。
当記事のコンテンツ
おうちキャンプの意外なデメリット
時間制限がないのでダラダラになる
おうちキャンプは、予約時間に合わせて自宅を出発したり移動時間を考える必要がないのがメリットです。
時間制限がないので自由なようで良いのですが、日常生活をしているからこそ、どこかで区切りを付けないとダラダラとなりキャンプモードになりにくいとも言えます。
家族によって気合いの入れ方が違う場合も困ります。
ママはキッチンでキャンプ飯の仕込みを始めているのに、パパは日頃のお疲れが積み重なりソファーでウトウト、子供さんにいたってはゲームに夢中だったりすると不穏な空気が流れることもあるでしょう。
いつものキャンプなら、チェックイン時間を基準に、キャンプ場までに要す時間を割り出し自宅の出発時間を考えたり、車への積載や自宅での準備時間などを計画的に考え、キャンプ当日の朝からバタバタと動いているはずです。
さらに、キャンプ場へ向かう途中で寄りたい観光名所やスーパーなどがあれば、さらに早めの行動をするでしょう。
キャンプ場へ向かう日は、家族全員が同じゴールを目指して動いているのです。
しかし、キャンプ場へ向かうキャンプと比べると、おうちキャンプは日常が常にあるので気持ちを切り替えるキッカケが必要となってきます。
そこで、日常生活からキャンプモードに切り替えるために時間を決めておくのがオススメです。
「〇○キャンプ場に行ったつもりで、チェックインの時間に合わせてキャンプモードに切り替えよう!」と決めてみたり、子供さんの習い事や済ませたい用事が終わり次第、おうちキャンプの準備を全員で始めるとか・・・でしょうか。
時間制限がないと言うのは、自由なようで決まり事を作っていないと、あっという間に時間が過ぎてしまいます。
おうちキャンプの大切な時間を気持ち良くスタートできるように、全員でスタート時間を意識しておくことが「おうちキャンプ成功」の秘訣かもしれません。
忘れ物の心配がないからこそ忘れる
おうちキャンプであれば、忘れ物をしても直ぐに取りに行けるので安心ですよね。
おうちの中でキャンプをしていれば室内を移動するだけですし、お庭やデッキでされていても数歩でおうちに取りに行けます。
こんな便利な条件は、おうちキャンプならではですよね。
しかし、忘れ物をしても直ぐに取りに行けるという安心感もあり、おうちキャンプをすると準備不足が目立つ事はありませんか。
直ぐに家の中に取りにいけるという心の緩さからなのか、キャンプ場へ向かう時と比べると明らかに気合いが入っておらず忘れ物が多いのです。
いつものキャンプなら、忘れ物をしても1つ2つで終わるのですが、おうちキャンプとなるとあり得ない数の忘れ物が頻発します。
筆者は庭のデッキでおうちキャンプをすることが多いのですが、リビングの窓を何回開け閉めするでしょうか。
先日のおうちキャンプはデッキにタープとテントを張って始めたのですが、何十回も家の中と外の往復が続き、その度に作業や調理が中断しました。
そして、いざツーバーナーを使用しようと思ったらガス缶が切れており、主人が若干イライラしながら(汗)自転車で買いにいくことになりました。
通常のキャンプであれば、事前のチェックは当然行っていたでしょう。
和やかムードは一変し、自分のことながら何だか勿体ない時間になりました。
おうちキャンプであっても、いつものキャンプと同じように「おうちキャンプ」に向かって事前に準備していく気持ちが大切です。
おうちキャンプなので忘れ物をしても安心!という気持ちは持ちつつも、充実したおうちキャンプにするために事前の準備はいつもと同じように行いましょう。
事前の積み重ねが、おうちキャンプの成功への近道と感じています。
非日常でありながら日常もある
おうちキャンプをすると、いつもの日常にキャンプ道具があるだけで非日常感が演出できます。
いつもの見慣れた庭の景色や家の中が一変しますよね。
おうちキャンプを紹介する画像などを見ていても「こんなに変わるんだ!」とテンションも上がります。
そんなステキな画像を思い描いて、おうちキャンプをするのですが、ある程度の片付いた家の中や庭でなければ、周囲には日常生活が溢れかえり理想とかけ離れてしまう場合があるようです。
室内にテントを張ってみたけど周辺がゴチャゴチャしているとか、庭にテーブルとチェアーをセッティングしたけれど横には洗濯物が干してあるなどです。
そんな時、おうちの中であれば1室だけを片付けてキャンプ専用にしてみませんか。
狭くてテントが立てられなくても良いのです。
シェラフで寝るだけでも、テーブルとチェアを置くだけでも大丈夫です。
おうちキャンプを楽しむために、その部屋の移動できそうなものは隣の部屋へちょっと移動させて「おうちキャンプを楽しむ事」を優先させるのです。
365日のうちの1日だけでも、そんな日があっても良いのではないでしょうか。
お庭やベランダであれば、この機会に片付けがてらいかがですか。
わが家でのおうちキャンプの際は、物置の部屋にシェラフを引きランタンだけで過ごします。
普段は荷物でゴチャゴチャしていますが、画像の反対側(カメラマンの後ろ)にある目隠し布の奥に荷物を追いやることで、なるべくゴチャゴチャ感を出さないようにしています。
これだけでも、グン!とキャンプの雰囲気を演出できているんです。
おうちキャンプなので移動時間や大がかりな設営撤収がない代わりに、「おうちキャンプらしくするため」にちょっとだけ時間と労力を費やしませんか。
家のWi-Fiが利用できるので子供はゲーム、大人もついついスマホを見てしまう
スマホメインの現代生活において、キャンプ場でのWi-Fiの有無は大切ですよね。
それは、おうちキャンプでも同じことです。
いつもと同じようにスマホが使えるので、Wi-Fiがないキャンプ場での苦労がないだけでも心が休まります。
ただし、いつもと変わらないからこそ、おうちキャンプ中もいつものようにスマホを見続けてしまってはいませんか。
また、子供さんが食後に大人のスマホでピコピコとゲームをしていたり、飽きてくればおうちの中に入って大画面でゲームを始めてしまったりする事もあるでしょう。
おうちキャンプをしているのに、ちょっと残念ですよね。
そんな時は、キャンプを始めた理由を思い出しましょう。
どうしてキャンプを始めたのか?
非日常を体感するため、子供さんに様々なキャンプ体験をさせるため、親子や友人同士の絆を高めるためなど人それぞれあると思います。
キャンプを始めた原点をシッカリと認識することで、おうちキャンプの際も、まずは自分からスマホをオフにしてみるのもありですよね。
大人がスマホをオフにして積極的に会話を繰り広げれば、子供さんもいつもと違う雰囲気に色々な話をしてくれるかもしれませんよ。
「いつでも出来る」からこそ意外と行動できない
コロナ禍になってから「おうちキャンプ」を推すアナウンスが多くなり、いつでも思い立った時に出来るキャンプとして少しづつ浸透してきた、おうちキャンプ。
ガッツリ準備する必要もなく家から出る必要もないので、取り入れやすいですよね。
おうちキャンプは、キャンプ道具の充実さに関わらず、ちょっとのキャンプ道具でも非日常が味わえる気軽なレジャーとして私達の生活に溶け込みつつあります。
しかし、意外と行動していない人が多いのも事実です。
「やろうと思いながら、やっていない。」
筆者の周辺キャンパーさんから聞こえてくる、最も多い声の代表になります。
オシャレなキャンプ道具を色々と所有し広いお庭まであっても、いつものキャンプのような気合いが入らないらしいのです。
筆者も・・・ちょっと理解できる。(笑)
いつものキャンプであれば数日前から気持ちも盛り上がり、積載や時間の事など「色々やることイッパイ!」と忙しそうにしていても、なんだか心はワクワクしていて楽しいですよね。
そして、日常生活の中でキャンプに向けてバタバタする中で、やっと辿り着いたキャンプ場でのマッタリする至福の時間は堪りません!
「自分は今、キャンプに来てる!」と実感できる瞬間です。
しかし、おうちキャンプだと、そんな忙しい工程がない分だけ達成感が感じられないのも確かにあります。
ただ、おうちキャンプだって楽しめる要素はたくさんあります。
余裕がある分、いつもと違うことをしてみてはいかがでしょうか。
いつもの食料品の買物をパパや子供さんにお願いしてみる、小学高学年以上であれば1人で買物に行ってもらうのも良いですよね。
買い忘れがあっても直ぐに買いに行ける環境なので、リカバリーも早くママもイライラする必要はありません。
また、調理を成長段階に合わせて子供さんの担当にしてみてはいかがでしょう。
子供さんでもできるキャンプレシピは沢山あるので、火を使用する時だけ大人が手伝えば子供さんの成功体験としても一石二鳥です。
いつものキャンプであれば設営などでバタバタしていて余裕がない事もありますが、おうちキャンプであれば、心にゆとりをもって子供さんを見守ることができますよね。
いつもと違う担当や動きをすることで、子供さんの気持ちの変化にも繋がると思います。
おうちキャンプは日常が舞台なので、いつものキャンプとは違う動きをすることで、新たな発見や経験をするチャンスかもしれません。
おうちキャンプの意外なデメリットを知っているほうが、おうちキャンプは充実できる!
おうちキャンプはメリットがたくさんありますが、裏を返すとデメリットにもなります。
しかし、考え方や行動次第でおうちキャンプは充実した貴重な経験になるでしょう。
自分達がキャンプを始めた理由を思い出しつつ、家族や仲間と集うことを大切にしながら楽しんでくださいね。