ここ数年、クラウドファンディング「makuake」をキッカケに、ブランド名より先に商品名が一気に認知される現象が見られるようになりました。
「ブランド名は知らないけど、このギアは知ってる!」みたいな。
そんな現象を起こしているアウトドアブランドの中の1つが、アイアンと焚火にトコトンこだわり抜いた「flames」です。
flamesは、アウトドアという環境下で焚火をおこなう際に不可欠な耐久性や耐火性を持ち合わせたアイアンにこだわり、メンテナンスを行いながら長期に渡って愛用して欲しいという想いで商品開発を行っています。
それでは、flameの焚火台「ファイヤースタンド」をご紹介しますね。
当記事のコンテンツ
flamesについて
flamesは、2018年に名古屋でスタートしたアウトドアブランドです。
flamesの認知が一気に広まったのは、2020年のmakuakeのプロジェクトに出品した焚火台「ファイヤースタンド」がキッカケになります。
ほとんどのブランドが、極限までのコンパクト性に拘って試行錯誤している中で、flamesのファイヤースタンドは、誰もが思い付かなかったデザインで責めてきました。
それが・・・
これまでの発想を180°変換した「L字型収納」です。
L字型の部分が、焚火台の本体になります。
この状態で収納袋に入れるというわけです。
どうせなら、後一折りしてペタンコにしたいところですが、そこをあえて行わずL字型で勝負に出た潔さがカッコイイと思いませんか。
そんな独自の収納方法とデザインが好評を得て、makuakeでは2ヶ月で900人を超える方から支援されたようですよ。
flamesのブランド名は、名前の通り「炎」と向き合う事を追求したいという思いから名付けられました。
必要十分な機能性を持たせつつ、究極まで無駄を削ぎ落とすというコンセプトを追及していくflamesの独特な発想も魅力的です。
ファイヤースタンドに限らず他のアイアン商品も魅力的なので、ECサイトは隅々までチェックしてくださいね。
flamesのファイヤースタンド
ファイヤースタンドの特徴
flamesのファイヤースタンドは、1枚のアイアン板を半分に曲げた3つのパーツを組み合わせることで完成するシンプルなデザインになっています。
余計な線がない、潔い直線美がステキですよね。
そんな直線美が輝くのは、1枚のアイアン板を半分に曲げただけのシンプルな本体のデザインが大きく担っているからでしょう。
シンプルな本体であるファイヤースタンドは、何の装飾もないことで本体の隙間などから炎の灯りが見えることはありません。
炎の美しさを最大限に引き立てるために、薪から立ち上がる炎だけを純粋に楽しむことが出来るようになっているのです。
本来なら、焚火台にちょっとデザイン性を持たせてオシャレに見えるようにしたくなるものでしょうが、ファイヤースタンドは、焚き火の炎を愛でるために余分なディテールは排除し焚火台をシンプルに仕上げているのです。
まさに、焚火に特化したflamesならではの焚き火の遊び方なのかもしれませんね。
また、L字型の本体に脚パーツ2枚を斜めに取り付けた姿は、キャンプ場でも人目を惹くフォルムですが、これはカッコイイ見た目をアピールしているのでありません。
結果的にオシャレになっているだけなのです。
実は、脚パーツを斜めに取り付けることで、本体から薪や灰が横から落ちるのを防いでくれるという大きな役割を担っています。
最近は、コンパクト性だけが重要視されてしまい機能性が劣る焚火台も見受けられます。
そういう中で、ファイヤースタンドは、見た目のカッコ良さと機能性の両方を持ち合わせた焚火台と言えるでしょう。
さらに、この脚パーツはファイヤースタンドの熱変形対策にも一役買っているようです。
熱による変形を完全に防ぐことはできない中、この脚パーツを本体にしっかりとセットすることで本体と脚パーツが互いに押し合うことが出来ます。
本体と脚パーツが互いに押し合うことで、全体が大きく変形するのを防いでくれるという役割を果たしているのです。
くわえて、ファイヤースタンドは脚パーツが本体に斜めにセットされる事で火種が本体中央に寄る形状になっています。
それにより、両端部分への温度上昇が抑えられ強度を保ちやすいというメリットがあるようです。
また、焚き火が進み炎が良い感じに育ってくれれば、脚パーツの斜めになった谷間から新鮮な空気が流れ込んでくれるので、炎の管理も楽に行えるでしょう。
ファイヤースタンドはソロキャンプ用として制作されているので、一般的な分類で考えるとSサイズ寄りになります。
キャンプする人数に合わせた焚き火台を選ぶのも良いのですが、小さめのサイズの焚き火台なら家族や仲間との距離を縮められるメリットもあるのです。
ソロでも仲間同士でも、小さな炎をユックリと育てながらジックリと楽しんで下さいね。
使用サイズ | W370×D230×H210mm |
収納サイズ | W320×D160×H170mm |
重量 | 2.6kg |
材質 | アイアン |
附属品 | バインダー兼ゴトク、キャリングトートバッグ |
ファイヤースタンドの組み立て方
組み立ては本体に脚パーツをはめるだけなので、数十秒で組み立てが完了します。
ファミリーキャンプなら、お子さんに組立させるのも良いかもしれませんね。
パーツを束ねるバインダーはゴトクとして活躍してくれますので、ケトルや網を置いて串焼きを楽しんだり出来るでしょう。
ファイヤースタンドの収納性
L字型のファイヤースタンド。
さぁ、どんな風に収納しましょう?
初見では、「え!L字型?」と戸惑いを隠せませんが、拘りがあるキャンパーさんなら徐々に「攻略したくなるモード」になりませんか。
ECサイトに、車荷室積載の隙間に難なくハマっている画像がありました。
こういう手があったか!
なんか・・・納得!
これまで、極限までフラットにと思っていましたが、様々な収納の形状があるキャンプギアを見極めた上で発案されたflamesの着眼点が、良い意味で普通ではありませんでした。
だからこそ誕生した、L字型ファイヤースタンドなのですね。
収納時の一番薄い所は約5mmで、トートバッグの厚みを入れても8mm程度という事です。
積載時の隙間探しも楽しくなることでしょう。
ファイヤースタンドの経年変化
ファイヤースタンドはブラックと無垢がありますが、どちらも使用頻度が増すことで独特な経年変化をたどるようです。
使い込んでいる感じが、ベテランキャンパーぽくって良いですよね。
ブラックより無垢の方が、使い込むほどにブラックになっているのも面白いです。
ブラックは黒染め加工と言われる表面処理がされており、アイアンの表面を酸化被膜(四三酸化鉄)で覆っているそうです。
塗装とは違いアイアンの地肌感があるブラックは、使い込む中で、無垢とは異なった表情が徐々に見られるようになります。
無垢の方は、2022年になってから外側表面の仕様をバイブレーション仕上げに変更された事もあり、使い込んで変化していく内面との違いを楽しむことが出来るでしょう。
あえて表面にキズ加工を行うことで使用時に付いてしまう傷を目立ちにくくしてくれるバイブレーション加工であれば、男前な感じでガツガツと愛用したいですね。
ブラックも無垢も、焚き火回数分の炎の色合いと思い出が上書きされていくことでしょう。
flamesのファイヤースタンドに焚き火の思い出色を刻んでいこう!
flamesのファイヤースタンドは、コンパクトに拘り過ぎたキャンパーの常識を良い意味でひっくり返してくれるコンパクトな焚火台でしたね。
炎の大きさと焚火の思い出は比例しません。
ユラユラと揺れるファイヤースタンドの小さな炎を眺めながら大切な人と語り合えば、後に、その時間は最も愛おしいものになるでしょう。