いつも家族3人(息子・妻)でキャンプに行っているマーボです。
突然ですが、夏のキャンプは暑さや湿気対策が大変だと思っていませんか?
「夏の暑い時期にキャンプなんて信じられない!」
なんて言われたことがある人は多いはずです。
実は、テントの素材を考え直すだけで、夏のキャンプは飛躍的に過ごしやすくなります。
その夢のようなテントの素材は”コットン”です。
今回は、2020年夏のキャンプにおすすめな”コットンテント”を【7選】紹介します。
コットンテントがおすすめの3つの理由
出典:Pixabay
まず初めに”コットンテント”と呼ばれているテントとは、どういうものなのかについて簡単に説明しておきます。
天然素材のコットンをベースに作られたテントで、色合いが優しく、柔らかな印象があります。
今主流のコットンテントは、テントとしての使い勝手や機能を向上させるために、化学繊維のポリエステルとコットンを合わせた混紡素材がよく使われていて、T/Cテントやポリコットンテントなどと呼ばれています。※TCテントの”TC”とはテトロン(Tetoron)とコットン(Cotton)の頭文字です。
グランピングでもコットンテントがよく使われています。
ちなみに、グランピングとは”グラマラス+キャンプ”を合わせたもので、直訳すると”魅力的なキャンプ”という意味になります。つまり、高級ホテルのような贅沢で特別・快適なアウトドア体験ということになります。
そんなグランピング(高級キャンプ)でも使われる”コットンテント”のメリットについてお伝えしていきます。
メリット
出典:Pixabay
メリットその1 丈夫で長持ちする
コットンテントは、しっかりメンテナンスをすれば20年以上も使うことができます。
現在、ビンテージテントといわれている70年代~80年代に作られた昔のテントは、全てコットンテントで作られています。数は少ないですが、現在でも販売されていて、現役で活躍しています。そのレトロな見た目から、幅広い世代の人に人気があります。
メリットその2 オールシーズン使用可能
天然素材のコットンは透湿性にとても優れていて、湿気を逃がしてくれるので、夏のジメジメした環境でも心地よく過ごすことができ、さらに冬の寒い時期には、暖かい空気を逃がさないという特徴もあります。
コットンの網目状の繊維の隙間が、空気の通り道になり”結露”を起こりにくいという、キャンプにはうれしい性質もあります。
メリットその3 焚火(火の粉)に強い
コットンは火の粉に強く、多少火の粉が付いても、穴があいたり燃え広がる事はありません。
テント生地としてよく使われているナイロン・ポリエステルなどの化学繊維はとても優秀なのですが、焚火の火の粉に弱いです。その原因は、化学繊維の原料が石油からできているためで、少し火の粉が触れただけで繊維が溶け、すぐに穴があきます。特にポリエステルは燃えやすく、燃えたときには黒煙や刺激臭がします。
洋服は化学繊維でできているものが多く、焚火の時に着ると穴だらけ……なんてこともよくあります。焚火用のウェアとしてもコットン製がおすすめです。
ちなみにワークマンからも、火の粉に強い焚火ウェアが発売してあります。
夏キャンプにおすすめのテント
では、早速【2020年夏】におすすめなコットンテントを紹介していきます。
どれも魅力的なテントばかりなのでぜひチェックしてみてください!
その1:夏でも冬でも使える最強のテント「コールマン」4Sワイド2ルーム コクーンIII
出典:コールマン公式サイト
まず初めに紹介するのは、キャンプの王道ブランド「コールマン」の最上級モデルです。その名も”4Sワイド2ルーム コクーンIII”2020年の新商品です。
この4Sというのは4シーズン使えるという意味で、春から冬まで1年中使用可能です。2ルームといわれる、食事などをするリビングスペースと、寝室が一体化したモデルで、かなり大きいです。
子連れなどのファミリーキャンプには嬉しい「天窓」が付いているので、テント内から星空の観察なんかもできます。もちろん開閉自由なので、明るさ調節にも使えます。
テント内のいたるところに換気システムがあり、テント内に空気がとどまることが無く常に空気が循環するので、とても涼しいです。しかもコットン素材の特徴でもある、透湿効果で暑い夏でもジメジメせずに結露の心配もありません。
フレームもかなり太く丈夫なので、まさに最強のコットンテントだといえます。
【価格】 | 173,800円(公式サイト価格) |
【設営時の大きさ】 | 約670×400×220(h)cm |
【重さ】 | 約34kg |
【対応人数】 | 5~6人 |
その2:木陰のように涼しいテント「テンマクデザイン」サーカスTC DX
テンマクデザインから発売された大人気のワンポールテント”サーカスTC”のDX(デラックス)バージョンです。2019年9月に発売されました。
ワンポールテントというのは、インディアンの家みたいな、三角で尖った「THEテント」という見た目のテントです。
で、ノーマルと比べてどの辺がDX(デラックス)なのかというと、片方の入口にサイドフラップと呼ばれる、布を張りだして玄関やタープ(日除け)雨よけを作る機能がついていることです。
サイドフラップがついていると、さまざまなテントの張り方ができ、その時その時に合わせたバリエーションが増えます。
TC素材は生地が厚いので、遮光性があり過ごしやすいです。
【価格】 | 39,800円(公式サイト価格) |
【設営時の大きさ】 | (約)4,200×4,420×2,800(高)mm |
【重さ】 | 約12.3kg |
【対応人数】 | 1~2人 |
その3:前室・後室がある水に強いコットンテント「ハイランダー」アルネス
出典:ナチュラム
自然と調和するデザインのポリコットンテントといわれていて、2019年7月に発売されました。
テント内には、小物入れに使えるポケットや、換気用の小窓など、嬉しい機能も充実していて、コットン素材にもしっかりと撥水加工がしてあるので、水や雨に強いテントになっています。
前室・後室がある珍しい形のテントで、インナーテントと呼ばれる、寝室が最初から付属してあるので、後で買い足す必要が無く買った瞬間にキャンプに行くことができます。
しかし、テントの高さは1番高い所で150cmしかないので、大人は天井に頭が当たるので、立って過ごすにはチョット不向きかもしれません。テントの中でゴロゴロして過ごしましょう。
【価格】 | 44,800円(ナチュラム価格) |
【設営時の大きさ】 | 幅470×奥行き210×高さ150cm |
【重さ】 | 約14kg |
【対応人数】 | 3人 |
その4:ロングセラーモデルがさらに進化した「OGAWA]ティエラ5-EX-Ⅱ
出典:OGAWA公式サイト
2003年に発売の人気モデル「ティエラ」シリーズの2020年改良版で、全てにおいてバランスの良いテントといわれています。
その特徴としては、フレームで使われているポールが太くて丈夫になっていて、換気用の窓が多く、空気の通り道が多いので、夏でも涼しく過ごすことができます。
夏には突然ゲリラ豪雨が降ってきた!なんてこともよくありますが、フライシートと呼ばれる、テントの上にかぶせるシートがとにかく雨に強く、テント内に雨水が侵入してくることがありません。さらにインナーテントの床部分がPVCで完全防水で強度があります。※PVCというのはポリ塩化ビニルと呼ばれるプラスチック素材のことです。
【価格】 | 167,200円(公式サイト価格) |
【設営時の大きさ】 | 310(幅)×555(奥行)×205(高さ)cm |
【重さ】 | 約21.2kg |
【対応人数】 | 4~5人用 |
その5:コットンテントといえばコレ!「ノルディスク」アスガルド
出典:ノルディスク公式サイト
コットンテントの超定番で大人気なモデルが「ノルディスク」のアスガルドです。白いくまのマークが特徴的な大人気なブランドです。
2019年冬には、日本限定発売で広島の老舗デニム会社「ハイカラ株式会社」とのコラボ商品が発売されています。白やクリーム色というのがコットンテントの代表的なイメージですが、このコラボ商品の色はなんと「デニム(青)」。老舗デニム会社らしいカラーですね。屋根は2トーンカラー(濃い青色と爽やかな青色)になっていて、かなりおしゃれです。
テントとしても申し分ない仕様で、組み立てもかんたんです。テントの真ん中と入口にポールを立てるだけで完成します。しかもポールの素材がアルミになっているので、従来のものよりも軽量化してあります。
かなり珍しいテントなので、人と被りたくない人にはおすすめです。
【価格】 | 175,000円(公式サイト価格) |
【設営時の大きさ】 | 300x265x高さ200cm |
【重さ】 | 約13.8kg |
【対応人数】 | 1~3人 |
その6:ワンタッチで設営簡単「DOD」カンガルーテント
出典:DOD公式サイト
DODの少し変わったコットンテントです。どの辺が変わっているのかというと、ある程度大きなテントの中に入れて使うことを目的に作られたインナーテントです。カンガルーでいう所の”子供”にあたるコットンテントです。
カンガルーテントなので、基本的に防水の必要が無いため「コットン100%」で作られていて、結露も最大限に抑えられるし、全面メッシュ使用なので、過ごしやすさは文句なしです。
ワンタッチテントと呼ばれる、設営がかなり簡単なテントなので、組み立てには全く時間がかかりません。
サイズもS(2人用)とM(3人用)の2種類があります
ちなみに、このカンガルーテント単品でも使えるように、フライシートと呼ばれる、テントの上にかぶせるカバーも販売してあります。遮光性もあり耐久性にも優れています。
【価格】 | 15,400円(楽天市場価格) |
【設営時の大きさ】 | W220×D150×H128cm |
【重さ】 | 約4.3kg |
【対応人数】 | 2人 |
※Sサイズ
その7:アメリカ大陸の開拓時代から続く「たき火」コンセプト。「ブッシュクラフト」ブッシュクラフターズテント
最後に紹介するのは、キャンプというよりも「野営」に近いテントを探しているワイルドな人にピッタリな「ブッシュクラフト」のブッシュクラフターズテントです。
海外で”キャンプファイヤーテント”と呼ばれるものを改良したモデルになります。そのキャンプファイヤーテントの歴史は古く、アメリカを開拓した人々が使っていたテントだということです。上記で紹介したワンポールテントがインディアン(アメリカ先住民)のテントだとすると、このキャンプファイヤーテントは全く逆の位置づけになるテントです。
コットン100%なので、とにかく焚火・火の粉に強く、テントの前室の真下(日除け部分)で焚火をしても大丈夫になっています。※絶対燃えないわけではないです。
設営は1人でも可能で、フレームやポールを使わずにロープワークのみでの設営も可能になっています。使うたびに自身のスキルアップになるテントです。
【価格】 | 160,000円(公式サイト価格) |
【設営時の大きさ】 | 長さ約420×幅約220×高さ約200 |
【重さ】 | 20.5kg |
【対応人数】 | 4人 |
夏のキャンプを快適にするなら「コットンテント」がおすすめ
今回は天然素材コットンを使用した”コットンテント”を紹介しました。
夏のキャンプの炎天下で、テントの中で汗だく……なんて想像しただけで地獄です……(よほどのサウナ好きは別として)
特に、子供がいるファミリーキャンプの場合は、熱中症が気になって
「楽しくキャンプ~」
なんてのんきなこと言ってられません。
快適に涼しくキャンプするためにも通気性・調湿効果に優れた”コットンテント”の使用をおすすめします。
コットン素材のテントは、夏はもちろん冬でも使用可能になっているし、長く使えるので、最初に購入するファーストテントとしても、かなりおすすめですよ。