冬キャンプのときの暖を取る方法には、石油ストーブやガスストーブ、ファンヒーター、薪ストーブなど様々な種類があります。
なかでも石油ストーブは、電源が不要で扱いやすく、簡単な調理にも使えるのが魅力です。
今回はそんな石油ストーブの中でも、トヨトミの「レインボーストーブ」について徹底解説します!
気になっていた方はぜひ参考にしてください。
当記事のコンテンツ
70年の歴史を持つ「株式会社トヨトミ」
トヨトミは1949年に創業された、名古屋に本社を置く暖房・空調器具メーカーです。
1952年に石油コンロ、1959年に対流型石油ストーブを販売しました。
今ではよく見られる、ガラス燃焼筒を世界で初めて反射式ストーブに採用したのも実はトヨトミです。現在では特許が失効し、他のメーカーでも数多く採用されています。
ほかにもいくつか世界初を持つトヨトミですが、今回紹介する石油ストーブの「レインボーストーブ」も世界初の商品。
対流型と呼ばれる石油ストーブに特殊コーティングを施したガラスを使用しており、炎が7色に光ります。
レインボーストーブの特徴
特徴1:7色の炎
トヨトミのレインボーストーブ最大の特徴は7色に光る炎です。写真を見ると炎が浮かび上がっているように見えますが、実際に浮かび上がっているわけではありません。
ガラスに特殊なレインボー加工が施されており、7色に浮かび上がって見えるのです。
炎の明るさはおよそ白熱球の40W相当で、部屋の中を優しく照らします。
特徴2:におい軽減機能
石油ストーブを消したときの独特のにおいは、未燃ガスのせい。消火する際に急に火が消えると、未燃ガスが残り独特のにおいが広がってしまいます。
一方、レインボーストーブはゆっくり火が消える仕様です。においの原因となる未燃ガスを燃やしきり、においの発生を抑えてくれます。
特徴3:安全装置
レインボーストーブは、2重タンク構造と耐震自動消火装置を採用しています。
給油口から入った灯油が必要な分だけ内側へ供給されて芯に浸透する仕組みなので、万が一倒れた際にも灯油がこぼれにくいのが魅力です。
また、レインボーストーブや地震などや転倒などで強い衝撃を受けた際、自動消火するため火災も起こりにくくなっています。
レインボーストーブの共通スペック
畳数 | 木造:7畳 コンクリート:9畳 |
暖房出力 | 2.5KW |
乾電池 | 単2(4本) ※不要タイプあり |
重量 | 6.2kg |
燃焼継続時間 | 20.2~40.2時間 |
容量 | 4.9L |
レインボーストーブの種類
レインボーストーブとして販売されているのは、現在5種類です。
RL-25N・M
ランタン調がかわいいレインボーストーブです。
RL-25Nはグリーンとレッドで、RL-25Mはウォームホワイトとなっています。価格は違いますがスペックは同じです。
電子点火タイプなので点火ツマミを回すだけですぐに火が付きます。
RL-25N・Mのスペック
カラー | ウォームホワイト・レッド・グリーン |
サイズ | 48.57×38.8×38.8cm |
RB-25N
初代レインボーストーブの面影が残る、ベーシックなデザインのレインボーストーブです。
RL-25N・M同様、電子点火タイプで、つまみを回すだけで簡単に点火できます。
RB-25Nのスペック
カラー | ホワイト |
サイズ | 47.45×38.8×38.8cm |
RL-G25N
RL-G25Nは一見RL-25Nと同じデザインに見えますが、電子点火ではなく手回し点火タイプのレインボーストーブです。
電池不要のため、本当の意味で電気がなくても暖をとれます。
大地震の際には電池が手に入りにくいことあるため、災害時にも活躍するモデルです。
詳しくはこちら:トヨトミ公式オンラインストア
RL-G25Nのスペック
カラー | ウォームホワイト |
サイズ | 48.57×38.8×38.8cm |
RB-G25N
RL-G25Nと同様、手回し点火タイプのレインボーストーブです。
電池がなくても点火できるため、アウトドア・災害時どちらのシーンでも役立ちます。
RB-G25Nのスペック
カラー | ホワイト |
サイズ | 47.45×38.8×38.8cm |
RR-GE25
PR-GE25は、限定モデル「GEAR MISSIONシリーズ」のレインボーストーブです。”無骨なアウトドアライフスタイル”をコンセプトにつくられました。
電池が必要な電子点火タイプです。
現在(24年1月)、トヨトミの公式ストアでは完売してしまっていますが、Amazonなどではまだ販売されています。気になる方は早めにチェックしてみてください。
RR-GE25のスペック
カラー | オリーブ・コヨーテ |
サイズ | 48×38.8×38.8cm |
石油ストーブのメリット・デメリット
メリット
キャンプで石油ストーブを選ぶメリットは、電源が不要で、簡単に点火できるところ。薪ストーブの用に火の粉が飛ぶ心配もありませんし、燃料費も格安です。
また、天板の上に鍋ややかんをのせておけば、暖を取りながら調理も同時に行えます。
デメリット
電気ストーブやガスストーブに比べると、本体が重いのがデメリット。
また、安全に石油ストーブを持ち運ぶためには、本体から一度灯油を抜く必要があり、少々手間がかかります。
ただし、今回紹介したレインボーストーブを含む対流型の石油ストーブは灯油タンクが一体型のため、灯油漏れはしにくいと言われています。基本的にはそのままでも持ち運べますが、絶対に漏れないとは言い切れないので注意が必要です。
キャンプで石油ストーブを使うときの注意点は?
キャンプで石油ストーブを使う際、一番気を付けたいのが一酸化炭素中毒です。
一酸化炭素は、酸素が不足した状態で不完全燃焼が起こると発生する、無色・無臭の気体。毒性が強く、最初は頭痛から始まり、吐き気、めまいなどが起こり、最悪の場合死に至ります。
テント内で使用する場合は十分に換気を行ったうえで、一酸化炭素チェッカーを設置しましょう。
トヨトミのレインボーストーブで冬キャンプを快適に!
発売当初から人気の高いトヨトミのレインボーストーブ。優しく灯る7色の炎が特徴です。
対流型なので、部屋全体を暖めてくれますよ。
気になるモデルを見つけたら、ぜひチェックしてみてくださいね。