高い実用性と愛くるしいデザインが人気のストウブ鍋。
形やサイズの種類も豊富で、種類によって最適な使い方が異なるので、複数のストウブ鍋を所有している方もいるようですよ。
そんなストウブ鍋は、家庭用コンロでの調理だけでなく、冬キャンプで重宝する薪ストーブとの相性も抜群です。
この記事では、ストウブ鍋と薪ストーブの組み合わせについて解説するとともに、最適なストウブ鍋の選び方とおすすめ商品を紹介します。
当記事のコンテンツ
キャンパーにおすすめ。ストウブ鍋と薪ストーブの組み合わせ。
ストウブ鍋は、薪を使った直火で調理をすると破損のおそれがあるため、キャンプで使用する際は注意が必要な調理器具です。
しかし薪ストーブを駆使すれば、ストウブ鍋はキャンプグッズとして重宝するものになります。
薪ストーブで調理すれば、直火はあたらず、天板を通じて熱を伝えられます。
直接火にかけなくても、ストウブの素材であるホーローの高い熱伝導率と保温性により、安定して食材を温め続けられるのです。
さらにストウブ鍋には、美味しく調理をするための工夫が凝らされています。
なかでも特徴的な工夫として、
・鍋蓋の裏に施された「ピコ」と呼ばれる凹凸
・鍋内部のざらざらとした「エマイユ加工」
が挙げられます。
鍋蓋の裏に施された「ピコ」とは？
「ピコ」は食材の風味を料理に閉じ込める役割を担っています。
食材を熱することで生じた蒸気には、食材独自の風味が詰まっています。生じた蒸気は密閉されたストウブ鍋の蓋裏で水滴となり、ピコをつたって食材に降り注ぐのです。
食材の風味がストウブ鍋の中で循環し続けることで、よりジューシーな料理が出来上がります。
鍋内部のざらざらとした「エマイユ加工」とは？
一方で、鍋内部のざらざらとした「エマイユ加工」は食材の高い仕上がりと、ストウブ鍋の後片付けのしやすさで役に立ちます。
エマイユ加工とは、ガラス質を含んだ薄い層を鍋内部に施すことを指し、鍋が焦げ付きにくくする働きがあります。焦げ付きを防ぐことができれば、洗い物にも苦労しません。
ストウブ鍋は料理が美味しくなる仕組みが満載！
「ピコ」と「エマイユ加工」の２つの工夫は、ストウブ鍋と薪ストーブを使ったキャンプでも活躍します。
薪ストーブ内の焚火から生じる熱は、天板を通じてより安定した温度となり、鍋全体をじっくりと温め続けます。
ストウブ鍋に入れた食材もゆっくりと温められ、食材の香りや味が凝縮された蒸気が出てきます。ピコにより作られた風味いっぱいの水滴をまんべんなく浴びた料理は、野外調理とは思えない出来上がりとなるでしょう。
しかも、エマイユ加工により焦げ付きを防ぐことができるので、食器洗いのための道具を十分に揃えられないキャンプでも安心して使えます。
どっちの形を選ぶ？はじめてのストウブなら正円のラウンド型・楕円のオーバル型がおすすめ
ストウブはバリュエーションが非常に豊かな商品です。種類がとても多いので、どれを買えばいいのか迷ってしまいますよね。
最適なストウブを選ぶときにチェックすべきポイントは「形」と「サイズ」の組み合わせです。
「薪ストーブで調理するためにストウブを買いたいけど、どれを買っていいのかわからない。」
と思っている方に、ストウブ鍋の選び方と、おすすめしたい商品を紹介します。
正円深型のラウンド型
ラウンド型のストウブは扱いやすく、オールマイティに使えるのが特徴です。
一般的な鍋の形をしており、鍋底からの熱が均一に伝わります。
また、深さがあるため幅広い種類の料理に対応できるのも強みです。炊飯や炒め料理だけでなく、汁物や煮物の料理も作れます。
楕円浅型のオーバル型
オーバル型は底が浅めに作られているので、料理の取り分けがしやすいのが特徴です。大人数で、料理を囲む食事をするのにピッタリです。
さらに、食材がゴロゴロ入った料理を作るのも得意です。長さと幅があるため、大きく切った食材をそのまま入れられます。アスパラガスや焼き芋のような長さのある食材は、丸々１本入れて調理できますよ。
どんなキャンプをしたいかによって決まる。ストウブのサイズ選び
形によって、最適な使い方があるストウブ鍋。
サイズと形の組み合わせの中から、おすすめしたいストウブ鍋と、どんなキャンプが楽しめるかを紹介します。
ラウンド型×14cm 幅広い使い方をしたい方におすすめ
一人キャンプで、数種類の料理を揃えたい方におすすめです。
14cmのストウブ鍋は１合の炊飯をするのに最適です。ストウブ鍋でお米を炊いて、別の調理器具で主菜・副菜を作ってみるのはいかがでしょうか。
その一方で、炊飯はメスティンや飯盒で行い、ストウブ鍋でもう一品料理を添えたい時にもピッタリなサイズです。うどんなどの汁物や、蒸し野菜などを作れるので、献立が華やかになりますよ
ラウンド型×18cm 一人用の一品料理を作るのに最適
一品料理で済ませたい一人キャンパーの方におすすめです。
２人分の料理をまかなえるだけの容量があるので、１合分の米に、野菜やお肉を入れて薪ストーブで炊飯すれば、簡単に一人分の炊き込みご飯ができてしまいます。
調理器具を最小限に抑えたい方にもってこいの使い方ではないでしょうか。
オーバル×15cm おつまみ作りにピッタリ
一人キャンプでおつまみを楽しみたい方におすすめ。
ゆっくりとつまめるアヒージョや蒸し煮を作るのにピッタリです。アスパラガスやスイートコーンを１本丸々入れて調理できます。
ラウンド型×22cm みんなで分け合う料理をつくるのにうってつけ
大人数キャンプで料理を楽しみたい方におすすめです。
鍋の深さが必要なカレーやシチューなどを、みんなで分け合いながら食べる時間は格別でしょう。
玉ねぎをそのまま入れて作るオニオンスープで温まりながら、家族や友達と談笑する体験は特別なものになるはずですよ。
オーバル型×27cm 料理の時間で盛り上がろう
大人数型でのキャンプで、料理の時間を一大イベントにしたい方におすすめ。
鳥を丸ごと入れてローストチキンを作れるサイズです。豪快な料理で盛り上がる時間を過ごしたいならオーバル型×27㎝を検討してみてはいかがでしょうか。
ストウブ鍋と薪ストーブで、胸が高鳴るキャンプ料理の時間を過ごそう
薪ストーブの熱で調理した料理は、ストウブ鍋の工夫を凝らした構造により、他の調理器具では実現できない料理が出来上がります。
ストウブ鍋は「形」と「サイズ」の組み合わせによって、スタイルの違った調理ができるので、この記事でおすすめした組み合わせを参考に自分にピッタリのストウブ鍋を見つけてみてください。
ストウブ鍋と薪ストーブにより、皆さんのキャンプライフが一段と素敵なイベントになるはずです。
