北海道の冬は銀世界が広がり、澄み切った空気の中で大自然を満喫することができる特別なシーズンです。
そんな美しい大自然の中での冬キャンプは、忘れられない思い出となることでしょう。
今回は、通年営業している北海道のキャンプ場を厳選しました。
通年営業といっても、年末年始や融雪期には休業している場合もありますので事前に確認が必要です。
当記事のコンテンツ
冬キャンプの魅力
出典:unsplash
利用者が少なく静か
キャンプ場の利用者が最も少なくなる冬は、静かな環境でキャンプを楽しむことができます。
なかなか予約の取れない人気のキャンプ場や、人気のサイトの予約も取りやすくなります。
虫が少ない
虫嫌いの人が最も嬉しい冬キャンプの魅力が、虫が少ないこと。
冬のキャンプでは、蚊やアブ、蜂など、暖かい季節のキャンプで頭を悩ませる不快な虫がほとんどいません。
また、最近では様々なキャンプ場で目撃情報のあるクマヤ蛇なども冬眠に入るので少なくなります。
晴天率が高く乾燥している
台風やゲリラ豪雨の心配がある夏に比べて、冬の間は降水量が少ないので突然の雨の心配も少なくなります。
乾燥したキリっと寒い空気は、とても気持ちがいいものです。
最高の星空に出会える
冬の乾燥した空気は、天体観測にも適しています。
空気中のチリや水蒸気が少なく、澄んだ空気の中で見る星空は最高です。
天体観測の条件に適しているうえに、冬の星座にはオリオン座や北斗七星など、見ごたえある星空が楽しめます。
焚き火が気持ちいい
キャンプの醍醐味に焚き火をあげる人も多いのではないでしょうか。
冬の焚き火は、より火の暖かさを感じて楽しむことができます。
乾燥した空気で火起こしもしやすく、パチパチと爆ぜる音を楽しみながら時間を忘れて楽しんでしまいます。
温かい料理がおいしい
冬の定番料理といえば、鍋物やおでん。
寒い空気の中でぐつぐつと温めながら、熱々の食事を楽しめるのは冬の特権です。
冬の寒さでは料理が冷めてしまうのも早いので、石油ストーブの天板を活用するなど温かさを保つ工夫が必要です。
冬ならではのアクティビティが楽しめる
雪の積もる地域での冬キャンプは、近隣のスキー場を利用したり、雪遊びなどのアクティビティを楽しむことができます。
寒い季節ならではのイベントを企画しているキャンプ場も多くあります。
本格的な雪遊びをしなくとも、雪で食材を冷やしてみたり雪に触れるだけでも素晴らしい体験になります。
冬限定の景観
雪景色が楽しめるのは冬だけ。
積雪した森は、幻想的な景色を見せてくれます。
雪が音を吸収し、静寂に包まれた森はまるで異世界に迷い込んだような感覚を体験できます。
冬キャンプの注意点
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寒さ対策は万全に
冬キャンプの最大の問題が寒さです。
冬キャンプの寒さ対策は、しすぎるぐらいでちょうどいいと考えておきましょう。
適切な衣服や効率的な暖房器具を活用して、寒さに対する準備を万全にして行きましょう。
冬キャンプの就寝時の寒さは想像以上です。
電源サイトを使用したり、バンガローなど暖房器具の付いたサイトの利用も検討しましょう。
結露に注意
テント内の温度と外の温度に差があると、結露が発生します。
冬キャンプでは特に気温差が大きく、大量の結露が発生しやすいので注意が必要です。
結露したテントに触れると衣服や持ち物が濡れてしまうこともあります。
寒い季節は、衣服の水分は一気に体温を奪う要因となります。
また、ダウンシュラフは濡れると保温性が落ちてしまいますので、シュラフカバーを利用するなどして結露対策を行いましょう。
コットン素材のテントは結露に強いので、冬のキャンプにもおすすめです。
冬タイヤの装着
キャンプ場は、山の中や標高の高い場所にあることも多いので冬タイヤの準備が必要です。
積雪のない地域でも、道路の凍結や天候の急変が考えられますので万全の準備をしていきましょう。
雪道の運転は、経験があっても危険なものです。
自身の運転技術に合ったキャンプ場を選ぶのも大切です。
フィールドの状況確認
冬季のキャンプ場は、天候や時期によってフィールドの状況が大きく変わってきます。
特に融雪期はぬかるみが激しく、利用できないキャンプサイトもありますので、キャンプ場の指示にしっかりと従って設営しましょう。
一酸化炭素中毒の対策
テント内で、燃焼系の暖房器具を使用する場合は、一酸化炭素中毒の対策も忘れずに。
基本的に、テント内での石油ストーブやガスストーブの使用は認められていません。
使用する際は、一酸化炭素警報器を設置し、責任をもって管理しましょう。
お湯が出ない
給湯機が使えなかったり、シャワーの設備が利用できなかったりします。
洗わなくてもいい食器を用意するなど、事前に準備して行きましょう。
近隣の温泉施設を利用するのもいいですね。
氷点下対応のガス缶を使用する
一般的に家庭で使用されているガスコンロのガス缶では、気温が低いと使えないことがあります。
「液化ブタン」と表記されている安価なガス缶は氷点下には対応していないので注意が必要です。
アウトドアメーカーなどが、キャンプや登山用に販売しているプロパンを混合しているガス缶の利用が好ましいです。
通年営業のおすすめキャンプ場7選
八剣山ワイナリー焚き火キャンプ場
八剣山ワイナリー焚き火キャンプ場は、八剣山の麓のブドウ畑に隣接している自然豊かなキャンプ場です。
サイトの種類が豊富なので、ファミリーや初心者、熟練キャンパーまで様々なスタイルの方が楽しむことができます。
通年営業ではありますが、5月~10月の夏季期間と11月~4月の冬季期間では、受付の営業時間や利用可能なサイトが変わってくるので確認しましょう。
冬季ならではのイベントも多く、初めての冬季キャンプにもおすすめのキャンプ場です。
八剣山ワイナリー焚き火キャンプ場の基本情報
住所 | 札幌市南区砥山194-1 |
サイト種類 | オートサイト |
利用時間 | チェックイン 夏期 8:00〜18:00/冬期 9:30〜17:00 チェックアウト 11:00 |
レンタル品 | あり |
公式サイト | https://hakkenzancamp.com/ |
八剣山ワイナリー焚き火キャンプ場へのアクセス
北広島かえるキャンプ場
出典:北広島かえるキャンプ場
北広島かえるキャンプ場は、札幌や千歳空港からおよそ40分の位置にある、高規格キャンプ場です。
豊富な種類のキャンピングトレーラーが用意されており、冬季のテント泊が不安な方やファミリーにも人気のキャンプ場です。
通年営業ですが、雪解け期の1カ月は整備期間として休業しています。
冬キャンプでは、-20℃まで冷え込む北海道の冬を体感できます。
サウナからの雪ダイブができるのは北海道ならではです。
ペットのリードを離してのびのび過ごせるオートサイトや、林の中のブッシュサイトなど、オートサイトの種類も豊富です。
北広島かえるキャンプ場の基本情報
住所 | 〒061-1266 北海道北広島市三島62-1 |
サイト種類 | キャンピングトレーラーサイト、オートサイト |
利用時間(キャンピングトレーラー) | チェックイン:13時~17時 チェックアウト:9時30分~10時30分 |
利用時間(その他エリア) | チェックイン:11時~19時 チェックアウト:9時30分~10時30分 |
レンタル品 | あり |
公式サイト | https://www.kaeru-camp.com/ |
北広島かえるキャンプ場へのアクセス
ニセコサヒナキャンプ場
出典:ニセコサヒナキャンプ場
豪雪地帯でもあるニセコ周辺にある通年営業のキャンプ場です。
ありのままの冬の自然の中でキャンプをすることができるので、雪中キャンプファンに人気のキャンプ場となっています。
ニセコアンヌプリや羊蹄山などの名峰を見渡すことのできる景色は絶景。
薪ストーブ付きの小屋も用意されているので、初心者でも安心です。
パウダースノーを満喫できるスキー場や、ニセコの温泉にも近いので観光の拠点にも最適です。
ニセコサヒナキャンプ場の基本情報
住所 | 北海道磯谷郡蘭越町字湯里224-19 |
電話番号 | 0136-58-3465 |
利用時間 | チェックイン 13:30~ チェックアウト ~11:00 |
サイト種類 | バンガロー、オートサイト、区画サイト、車中泊 |
レンタル品 | あり |
公式サイト | https://sahina-camp.com/ |
ニセコサヒナキャンプ場へのアクセス
ルサンヴィレッジキャンプ場
ルサンヴィレッジキャンプ場は、2023年キャンパー目線で作られた新しいキャンプ場。
オーナーは元ミュージシャンで、野外ステージでコンサートが開催されることも。
区画サイト、バンガローを横一列に並べることで、どこのサイトからでも名峰羊蹄山を独り占めできる景色は圧巻です。
羊蹄山と尻別岳の伏流水であるルサン水は、滞在中センターハウスで汲み放題。
ルサン水を使ったコーヒーや炭酸水も販売しています。
バー営業時には30種類のアルコールドリンクやノンアルコールドリンクを用意しており、大人の時間も楽しむことができますよ。
ルサンヴィレッジキャンプ場の基本情報
住所 | 〒044-0212 北海道虻田郡喜茂別町留産21番地 |
アクセス | 札幌市からおよそ1時間 |
サイト種類 | オートサイト、バンガロー |
利用時間 | チャックイン 13:00 チェックアウト 11:00 |
レンタル品 | あり |
公式サイト | https://rusan.whitesnow.jp/index.html |
ルサンヴィレッジキャンプ場へのアクセス
Snow Peak Tokachi Poroshiri
アウトドアブランド「snow peak」が運営する通年営業の十勝のキャンプ場です。
全面芝生のフィールドで、冬はあたり一面が雪に覆われます。
世界的な建築家・隈研吾氏と共同開発したモバイルハウス「住箱-JYUBAKO-」の宿泊プランも大人気。
電源付きサイトも用意されているので、初心者にもおすすめのキャンプ場です。
売店では、snow peakのアパレルやギアを購入することもできます。
Snow Peak Tokachi Poroshiriの基本情報
住所 | 〒080-2337 北海道帯広市拓成町第2基線2-7 |
電話番号 | Tel. 0155-60-2000(10:00~17:00) |
サイト種類 | オートサイト、フリーサイト、住箱サイト |
レンタル品 | あり |
利用時間 | チェックイン 13:00 チェックアウト 11:00 |
公式サイト | https://sbs.snowpeak.co.jp/tokachiporoshiri/ |
Snow Peak Tokachi Poroshiriへのアクセス
遊び小屋コニファー
出典:遊び小屋コニファー
遊び小屋コニファーは、雪中キャンプを楽しめるフリーサイトから、初心者でも安心なバンガローまで選ぶことのできる手作り感満載のキャンプ場です。
蒸し風呂実験室というユニークな名称のサウナが常設され、大自然の中でととのい体験ができるようになりました。
遊び小屋コニファーの基本情報
住所 | 〒089-0355 北海道上川郡清水町旭山2-56 |
電話番号 | 0156677747 |
利用時間 | チェックイン 13:00 チェックアウト 11:00 |
公式サイト | https://camplabo.jp/pages/conifer |
遊び小屋コニファーへのアクセス
アサヒの丘キャンプ場
出典:なっぷ
旭川市内から35分のアクセスの場所にある 、アサヒの丘キャンプ場。
眼下に広がる雄大な田園風景は、都会の喧騒を忘れらる景色です。
アサヒの丘キャンプ場の魅力は、全サイトに炉がついており直火可能なところ。
満天の星空の下で楽しむ焚き火は温かさが身に沁みますね。
アサヒの丘キャンプ場の基本情報
住所 | 〒071-1439北海道上川郡東川町東9北3 |
電話番号 | 080-8297-9393 |
利用時間 | チェックイン 13:00 チェックアウト 10:00 |
レンタル品 | あり |
公式サイト | http://kamuy2.web.fc2.com/camp/index.html |
アサヒの丘キャンプ場へのアクセス
北海道で冬キャンプに挑戦!
出典:unsplash
北海道での冬キャンプは、ポイントをしっかり抑えれば安全に快適に楽しむことができます。
冬季は給湯が使用できなかったり、雪上でのトラブルや困難もあると思います。
それでも、冬のキャンプは非日常を感じられる体験を与えてくれます。
自身のキャンプスキルに合わせ、レンタル品を活用したり、バンガローや電源サイトを使用して無理のない計画を立てるようにしましょう。
自然の美しさは、自然の危険と隣り合わせです。
ぜひ準備を万端に、安全に冬の北海道での特別な体験をしてみてくださいね。