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わいわいとした夏キャンプも楽しいですが、秋から冬にかけてのキャンプは、夏のような虫も少なく、近年の夏に多いゲリラ雷雨にもあいません。
日中は汗をかくぐらい暑い日もありますが、基本的に快適な涼しさでとても過ごしやすいので、一年を通してもおすすめのキャンプシーズンなんですよ。
ただ問題は、朝晩一気に寒くなり冷え込みが厳しく、寒さを辛く感じることです。
アウトドアショップを覗いて見ても秋冬用のアウターやシュラフ(寝袋)、テントなど、費用の高いものが多くて、「寒いし、秋冬のキャンプは辞めようか…」なんて、楽しいキャンプが遠いてしまいます。
「お金はかけたくないし、寒いキャンプはもっとイヤ‼」
今回はそんな方に向けて、キャンプで使えるお金をかけない寒さ対策を5つご紹介します。
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方法①気温に応じた「重ね着」でがっちり防寒!
日中の寒暖差が大きくなってくる季節のキャンプの服装は、重ね着が一番!天気や気温によって衣服を調節する必要があります。
気温に応じた防寒の目安はこちらの通り。
気温 | 防寒の目安 |
~20℃前後 | 過ごしやすく上着なしでも快適 |
20~15℃前後 | 少し肌寒く、フリースやベストなど軽めの上着が必要 |
15~10℃前後 | 寒いです。インナーダウンやウインドブレーカーなど防寒が必要 |
10~5℃前後 | 厳しい寒さで、厚手のジャンパーやダウン、小物などの防寒が必要 |
5~0℃前後 | 極寒です。思っている以上に万全の防寒対策が必要 |
昼と夜で温度調整をしやすい服装がベスト
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9月~10月下旬くらいまでは昼は暑く、夜冷え込むといった気温の変化に悩まされがち。
そんな時は、半袖や長袖に羽織れるシャツやマウンテンパーカ、下は長ズボンに靴下とスニーカーというような体温調節がしやすい服装がベストです。
女性の方は腰回りを暖かくできるラップスカートを重ねても良いですね。
汗をかいた時など着替えを準備していると風邪をひく心配もなくなります。
ヒートテックインナーで体温を保持!
出典:UNIQLO公式サイト
日が落ちてくると一段と寒くなってきます。インナーはユニクロなどに売っているヒートテックを上下に着ておくと体が冷えずに体温が保たれますので、肌寒くなる前に着ることがポイントですよ♪
寝る時もヒートテックを着ると保温性があり、伸びも良いのでおすすめです。
アウターは寒風を防ぐウィンドブレーカーを選ぼう
出典:WORKMAN公式サイト
インナーにダウンを着こんでいると、火の粉や突然の雨のせいで機能性が失われてしまうことも。また、風の侵入を防ぐアウターじゃないと、せっかく保温性能の高いインナーを着こんでも台無しです。
アウターには、火に強い生地のウインドブレーカーやレインウェアがベストですよ♪
アウターを着ないときは、枕の代わりにしたりシュラフの上からかけて保温性をあげたりとアイデア次第で万能に役立ちます。
小物アイテムで余すことなく防寒を!
出典:WORKMAN公式サイト
小物では、ニット帽やマフラー、ネックウォーマー、耳当てや手袋、分厚い靴下、防寒ブーツも準備しておきたいアイテムです。
やはり頭や耳、首まわりや手足は冷えやすいので暖かくしたいですね。
方法②焚火で暖を取ろう!
焚火は冬キャンプには欠かせない!
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焚き火は寒くなると最高の暖炉になります。
焚き火を囲む形でイスを並べて温かいキャンプ飯を楽しむのは、寒い季節のキャンプの醍醐味です。
自然の中にある燃えやすい枯れ枝を拝借すれば薪や炭の節約にもなります。
直火OKのキャンプ場ならば、焚き火台がなくても焚き火ができるのでおすすめですよ。
焚き火の時は、火に強いアウターやコットン製のエプロンを着ることで火の粉からインナーを守ってくれます。
焚き火で役立つエプロンの記事もありますので、こちらもチェックしてみてください。
焚火台がなければ一斗缶でDIY!
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DIYで手作りのストーブはいかがでしょうか?
作り方は一斗缶の底部よりちょっと上に通気口穴を開けるだけ♪
煙突効果で燃焼効率のいい自作ストーブの完成です!
切り口などは、あぶないので十分に気をつけてDIYしてください。
方法③体の芯から温まるキャンプ飯で心も体もほっこり
スープ系のキャンプ飯なら食べた後でもしばらくポカポカ
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焚き火で作るシチュー、クラムチャウダー、ポタージュ、豚汁などのスープ系は体の芯から温まるので寒い季節にはピッタリ♪
生姜・にんじん・かぼちゃ・ごぼう・大根・レンコンなどの根菜は体を温める食材としても有名です。
レシピに積極的に取り入れて寒い季節のキャンプ飯を楽しみましょう。
寝る前に温かい飲み物で体を温めよう
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紅茶、ココアなどの温かい飲み物を一杯飲んでから寝袋に入ると体がポカポカのまましっかり眠ることが出来ますよ。
特にココアには「カカオポリフェノール」という成分が入っており、血行を促進し体をポカポカに温めてくれます。
ちなみに寒い時期にコーヒーや緑茶を飲むのはNG!
カフェインには体を冷やす効果があるので、かえって体温を下げてしまうなんてことも…。
方法④寝る時は底冷え防止!
寝る時は、体が割と温まっていて、そこまで寒さは感じないかもしれませんが、朝方はさらに気温が下がり、地面からの底冷えで目が覚めてしまうなんてこともあります。
安くて保温性抜群の「銀マット」がおすすめ!
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コットやエアマットなどで底冷えも防止できますが、ホームセンターでも売っている低価格の銀マットはお役立ちアイテム。
クッション性と保温効果が高い万能マットです。
見栄えが気になる!という方は、銀マットの上から家で使っているタオルケットなどを敷けば銀マットも隠れて肌触りも良くなりますよ♪
安いシュラフでも重ねることで保温性向上!
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寝袋のシュラフはキャンプにはなくてはならないもので、高い保温性は快適な睡眠を確保するのに必須アイテムですが、機能の高いものは値段も高く購入するのを悩んでしまいます。
費用を抑えたシュラフ選びのポイントは、「シュラフの重ね着」です。
服装と同じ発想ですね。
ホームセンターや通販で売られている1000円台のシュラフを二重にして使っても充分暖かいんですよ。
またシュラフを複数持っていない方でも、自宅に薄手の毛布があればシュラフの中に忍び込ませることで保温性能アップ!
家にあるお布団をキャンプで使用するチート術!
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そもそもキャンプで寝袋を使用しないといけないなんてルールはありません。
家からお布団を持っていけるのであれば、キャンプ場でも自宅と変わらない寝心地を堪能できます♪
持ち運びに若干苦労しますが、家にあるものを使えればキャンプにかける予算が少なくても十分快適に過ごせますよ。
プチプチ&段ボールを使えば底冷え知らず!
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コストを下げて底冷えを防ぐには、プチプチ&段ボールのW使いも大活躍!
下からプチプチ→段ボール→銀マット→ラグ用毛布→シュラフ→毛布
こんな合わせ技で使うと、地面の凸凹も軽減され、クッション性もあり、地面からシュラフまでに空気の層ができるため、驚くほど温かく快適に過ごせますよ。
しかも移動の時には、段ボールにキャンプ道具を入れられるので、一石二鳥の大活躍です。
耐熱用ペットボトルにお湯を入れてゆたんぽ代わりに!
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耐熱用ペットボトル(キャップがオレンジ色か口部が白色)にお湯を入れれば簡易ゆたんぽの出来上がり♪
寝袋の中に何個か入れれば朝までポカポカで過ごせます。
- 普通のペットボトルでは変形の危険性がある。
- 耐熱ペットボトルでも85℃までが限界。沸騰してすぐのお湯は入れない。
- ゆたんぽにタオルなどを巻いて低温やけどをしないように注意。
方法⑤寒さ回避のキャンプ場選び
キャンプ場は、地域によって気温が随分違います。地域の最高気温と最低気温は、しっかりチェックしてからキャンプ場へ行きましょう。
標高の低いキャンプ場を選ぼう
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標高が100m上がると約0.6℃下がると一般的には言われています。
夏場は標高の高いキャンプ場がベストですが、寒い時期は標高の低いキャンプ場を選びましょう!
南の地域にあるキャンプ場で暖かく過ごす
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地域によってかなり気温の差があります。南の地域のキャンプ場は、比較的暖かく、夏のキャンプと違い人も割と少なくゆったりと、希望のキャンプサイトを選ぶこともできるのでおすすめです。
寒風は木に守ってもらおう!
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風も体感温度が下がり、寒さを感じる要素となります。
周りに木々があるキャンプサイトは木々のお陰で直接風が当たりにくいので、風が吹いている日など、テントを立てる時の場所選びの目安にすると良いです。
電気が使えるキャンプサイトなら自宅の家電も使える!
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キャンプサイトの中には電気を使用できるコンセント付きの「電源サイト」という場所があります。
電源サイトはホットカーペットや電気毛布、コタツなど、自宅にある暖房器具を持ち込んで使用することが出来ますよ♪
予約の時に延長コードなど貸してもらえるかなど、事前に確認しておくことを忘れずに!
「持ち込んだ電気器具が使えなくて寒い」というような思いをしなくて済みますよ。
お金をかけない寒さ対策もキャンプの醍醐味
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お金をかけずに寒さを防ぐ方法を大きく分けて5つご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
お金をかけなくてもちゃんと寒さ対策をすれば楽しいキャンプを存分に味わうことができます。これも素晴らしいキャンプの醍醐味です。
涼しく過ごしやすくなった秋~冬のキャンプは、紅葉も美しく、星空がとても綺麗で最高です。
しっかり寒さ対策をしてぜひキャンプに行ってみてはいかがでしょうか?