ノウハウ

2020年8月31日 /

子供を秋~冬キャンプに連れていく際の注意点と用意するべき道具9選

マーボ

出典: Pixabay

キャンプと聞くと真っ先に”夏”をイメージする方が多いと思いますが、個人的におすすめな季節は”秋~冬”です。

「なぜ、そんな寒い日にわざわざキャンプするの?」

と思われるかもしれませんが、秋~冬にかけてのキャンプには、メリットがたくさんあります。とくに子供と一緒の”ファミリーキャンプ”には最適。

なので今回は

  • 秋~冬にかけての、子供連れファミリーキャンプのメリット
  • 子連れキャンプでの注意点
  • 便利なグッズ

を、実際の体験を元に解説していきます。

とくに”注意しないといけないこと”に関しては、命にかかわる重要なことなので、これからファミリーキャンプを計画している方はぜひ参考にしてみてください!

なぜ秋や冬にキャンプに行くのか?メリットを3つ紹介

冒頭でも説明した通り、秋~冬にかけてはファミリーキャンプに最適です。数あるメリットの中から、とくに”ここが良い”と思えるものを3つご紹介します。

メリットその1~人が少ない

出典:Pixabay

秋~冬にかけては、キャンプに最適な時期なのですが、やはり夏に比べると、”人が少ない”です。人が少ないので、

子供が大きな声を出して走り回っていても、あまり気になりません。

人気があるキャンプ場だと、隣の人との距離が近くなります。

そして、隣が落ち着いた感じの雰囲気のいいキャンプをしていると、どうしても我が家の子供の声が、気になってしまいます。

バタバタと走り回るなんてもってのほか。

人が少ないということは、大人にとってもメリットになります。とくにキャンプ初心者の時には、どうしても周りの目が気になってしまいます。

「なんか、やたらとベテランキャンパーさんと目が合う。すっと見られているような気がする…。」

なんて経験をしたことがある、という方も多いと思います。

人が少ないキャンプ場は、少し寂しい感じもしますが、子連れのファミリーキャンプにとってはメリットになります。

メリットその2~虫が少ない

出典:Pixabay

秋~冬にかけてのキャンプ場は人と同様に、虫の数も少なくなります。

とくに”蚊”が少なくなるのは、かなり嬉しいポイントです。

虫よけや、虫刺され対策に神経質にならずに済みます。「虫が苦手」だという方にとっても、秋~冬にかけてのキャンプは最適です。虫に関するアイテムの数も減らすことができるのも嬉しいポイントです。

メリットその3~寒い時期ならではの楽しみ方がある

出典:Pixabay

寒い時期には、どうしても暖かい家の中での活動がメインになり、野外で遊ぶということがありません。

しかし、寒い時期の野外には魅力がたくさん。

とても空気が澄んでいるので、景色も最高。

夏に比べると”日差し”も落ち着いているので、日焼け対策も簡単になります。体もベタ付かないので、寝袋での寝心地も良くなります。

また夜には、都会では絶対に見ることができない”満天の星空”を楽しめます。

水たまりに張った氷を割ったり、雪遊びもできます。

落ち葉を集めて”焼き芋”なども作れます。

日常では体験できない、非日常を思いっきり味わうことができます。

寒い時期に、子供をキャンプに連れて行く際の注意点を3つ紹介

これまでは、秋~冬キャンプの良いところをご紹介してきました。

しかし子連れのファミリーキャンプでは、注意しないといけない点もあります。

とくに注意が必要なのが

  • 火傷・低温火傷
  • 低体温症
  • 脱水症状

の3つです。

「そんなの、当たり前!」

と思うことかもしれませんが、重要なことばかりなので、しっかりチェックしてみてください!

注意点その1~火傷・低温火傷

出典:Pixabay

寒いとどうしても”焚火”や”薪ストーブ””石油ストーブ”など、火を使って暖をとりたくなります。好奇心旺盛な子供はなんにでも手を伸ばし、すぐに触りたがるので火はとても危険です。

軽い火傷で済めばいいですが、ひどい場合だと、火傷したところから菌が入り、感染症を引き起こす場合もあります。

また、寒そうだからといって、カイロなどを長時間使用するのも低温火傷の危険性があるから注意。

低温火傷の症状は一般的な火傷よりも重く、治療に”2週間”かかったという知り合いもいます。

なんでも、「皮膚の奥深くでじっくりと進行する」ということが治りにくい原因みたいです。

子供は、遊びに集中してしまうと他のことが見えなくなってしまうので、大人がしっかりと管理する必要があります。

注意点その2~低体温症

出典:Pixabay

秋~冬のキャンプは寒いといっても、子供は走り回ると汗をかきます。

そして「暑ーい」と言って、上着を脱いでそのまま遊んだりしていませんか?

実は、汗で冷えたシャツを着たまま遊ぶと、体温が一気に奪われてしまい”低体温症”になる可能性があります。

一般的に、体温が34℃を下回ると震えすらおきず、条件(疲労など)によっては3~5時間で死に至る場合もあります。

また、汗以外に”風”も体温を奪う原因になるので、注意が必要です。

注意点その3~脱水症状

出典:Pixabay

寒い時期にも、脱水症状はおこります。脱水症状とは、体の体液が不足している状態のことです。

とくに子供は、大人よりも脱水症状になりやすいです。その原因としては、

  • 体内の水分調節機能がうまく働かない
  • 空気の乾燥により、知らないうちに水分が奪われていた
  • 汗をかいている自覚がなく、のどが乾かない

などがあります。

「人間は、体内の10%以上の水分を失うと生きていけなくなる」といわれているほど水分は重要。

万が一、お子さんに発熱・嘔吐・下痢などの症状がでた場合には、脱水症状の可能性があるので、すぐ水分や栄養を補給させ、お医者さんに行きましょう。

注意点3つの対策・対処法について


出典:Pixabay

注意点で紹介した

  • 火傷・低温火傷
  • 低体温症
  • 脱水症状

この3つの対策や対処法について、詳しく説明していきます。もしもの時のために、しっかり確認しておきましょう。

火傷・低温火傷についての対策・対処法

対策としては、

  • 子供の手の届く位置に火気を置かない。
  • 電気毛布はタイマーを設定しておく・寝る前には消す
  • 子供の様子をこまめに確認する

が重要です。

火傷を起こした際の対処法としては、”流水で冷やす”これが基本です。約15~30分ほどしっかりと冷やしましょう。

この時のポイントとしては、火傷したところに直接水を当てるのではなく、少し上部から水で冷やすようにしましょう。

また、服を着た状態で火傷をしてしまった場合は、服の上からしっかりと冷やしましょう。無理に服を脱がすと、皮膚が剥がれてしまうことがあります。

流水では冷やせない”目”や”耳”を火傷した場合は、保冷剤をタオルに包み冷やします。この時に、タオルで包まずに直接冷やすと、凍傷になる可能性があります。

痛みが落ち着いたら、抗生物質が配合された「軟膏」を塗ります。

低体温症についても対策・対処法

低体温症は、体温が下がりきってしまう前に体を温めると回復します。

  • 汗をかいたらすぐに着替えさせる。
  • 体は震えていないか?
  • 唇は紫色になっていないか?

などの”こまめなチェック”が重要です。

子供は、寒さに対しての対応力が大人よりも低く、自分で服を選べません。大人がしっかりと、防寒用の服を選んだり、着替えをさせたりしましょう。

低体温症の対処法としては、”とにかく体を温める”が基本です。電気毛布や、温かい飲み物で体温を上げましょう。

電源付きのサイトだと、ホットカーペットや電気毛布が使えるので、安心です。

脱水症状についての対策・対処法

こまめな水分補給が重要です。一気に大量の水分を補給しても、体が吸収できずに意味がありません。あくまでも、こまめに水分補給しましょう。

休憩時間を決めて、みんなで水分補給するのがおすすめです。

また、キンキンに冷えた飲み物よりも、人肌に近いぬるめの飲み物のほうが、体に吸収されやすいです。

脱水症状の対処法としては、”すぐに水分をとる”が基本です。しかし、ジュースや水では、脱水症状は改善できません。ミネラルが含まれている”経口補水液”や”むぎ茶”がおすすめです。

用意するべきお役立ちグッズ【9選】

用意しておくべきグッズ【9選】を紹介していきます。万が一に備えてしっかり準備しておきましょう。

その1~子供用の軍手(化繊ではなく綿素材)

出典:Amazon

好奇心旺盛な子供は、珍しいものに興味深々。親としてはなるべく色んな経験をさせてあげたいものです。

焚火など火を扱う際には、しっかりと子供専用の軍手を用意し、素材にもこだわりましょう。火に強い”綿”素材のものだと、火の粉に触れても穴が空きにくいので安心です。

その2~焚火台の周りにはテーブルを設置

出典:Amazon

キャンプの楽しみの1つでもある”焚火”。そんな焚火をする際には、焚火台を取り囲むようにテーブルを設置し、火に近づきすぎないようガードを作ると火傷のリスクを減らせます。

その3~子供には、子供専用のイスを準備する

出典:Amazon

キャンプの時に必要なイスも、子供用サイズものを選びましょう。大人用のものだと、足が付かずに安定しません。

また背もたれが無いものだと、後ろにひっくり返る危険性もあるので、背もたれがあるものを選びましょう。

その4~万が一のための救急セット

出典:Amazon

”救急セット”も忘れずに用意しておきましょう。キズテープや使い捨て手袋・ハサミ・ピンセット・消毒液などがあると、病院に行くまでの応急手当ができます。

”ポイズンリムーバー”もキャンプではかなり重要。虫に刺された際に、すばやく毒を吸い出せます。

その5~ランタンはLEDランタンが安全

出典:Amazon

キャンプの必須アイテム”ランタン”は火を使うのもではなく、LEDのものを選んでおくと安心です。

使い方も簡単で、明るさの調節もできるので、子連れのキャンプではかなり重宝します。

その6~タイマー付きのホットカーペット・電気毛布

出典:Amazon

寒さ対策でおすすなのが”ホットカーペット”と”電気毛布”です。その中でも、タイマー付きものもだと、低温火傷の予防になります。

使う際にはタイマーをセットし、寝る時には電源を切りましょう。

その7~速乾性のある服を着せ、着替えは多めに持って行く

出典:Amazon

子供の下着には、保温効果のあるものではなく、スポーツ用などの”速乾性”のあるものを選びましょう。

汗をかいても服が冷たくならず、体が冷えにくいのでおすすめです。着替えも多めに持って行くと安心です。

その8~吸収のスピードが速いイオン飲料

出典:Amazon

脱水症状を防ぐための、飲料も準備しておきましょう。液体タイプではなく、粉状のものだと、持ち運びも楽で邪魔になりません。

その9~もしものために、GPS付きのスマートウォッチ

出典:Amazon

「遠くに行ったらダメだよ!」と子供に言っても、なかなか言うことを聞いてはくれません。そんな時にGPS機能があると、すぐに子供の居場所が分かるので安心です。

一緒に、防犯ブザーも持たせておくとさらに安心です。

秋~冬はキャンプのベストシーズン!安全に楽しみましょう。

引用:Pixabay

今回は、秋~冬に子連れでキャンプに行く際の、メリットや注意点・便利グッズについて紹介しました。

寒い時期のキャンプには、たくさんの魅力があります。そして、その経験は子供の成長にとても良い影響があります。

万が一起こりうる出来事への、対策や対処法をしっかりと理解しておくことが、安全にキャンプを楽しむ第一歩になります。

また、お金で命は買えないので、道具で安全に過ごせるならば、多少の出費はためらわないようにしましょう。

ぜひこの記事を参考にして、キャンプを楽しんでください。

\ "いいね"と思ったらシェアをお願いします! /

マーボ

福岡在住のアラフォーおじさん。主に格安(無料)キャンプ場をメインに家族3人でファミリーキャンプをしています。料理が得意な妻と、アニメONE PICEが大好きな4歳の息子と一緒に過ごすのが何よりも幸せな時間です。「必要な物はなるべく自分で作る」がモットーなので、最近は築100年以上の古民家を自分で改装中