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Nruc(ヌルク)とは
Nrucの名の由来
Nrucは、キャンプや山、カメラにミシンと多彩な趣味を楽しむオーナーが、2018年に立ち上げたガレージブランドになります。
まず、Nruc?
「何て読むんだろう?」という疑問から入りますよね。
ヌルク→ヌルイ→温い。
そう、「温い」から来ているそうなんです。
Nrucのポリシー
山に登頂することだけを目的にしなくても良い。
山自体を楽しもう!という、良い感じで力の抜けた「ヌルさ」。
季節の花を見るために、お子さんと難易度の低い山の中腹まで行ってみたり、普段は話せない事も大自然の山の中なら話せそうな気がしてアノ人をフラッと誘ってみたり。
山に立ち向かうのではなく、山にいる時間を楽しめれば、それで良い。
そんな「ヌルさ」が由来のようです。
そんなスタンスで良いんだ!と、肩の力がスッーっと抜けませんか。
Nrucギアの特徴
ここ数年、アウトドアギアは軽量化やシンプルさへの追及を求めたデザインが多く見られるようになりました。
バックパックに関しても同じような傾向です。
軽量でシンプルなギアは、機能的でスタイリッシュでありコナレ感もあります。
飽きもこないので最終形として理想的だと、筆者も感じていました。
しかし、Nrucのギアはシンプルさの本質を認めつつ、あえて、その対等にある「無駄」を提案しているのです。
少し前の時代では、現代において「無駄」と思えるようなモノも、ユニークさと人々の心をワクワクさせる要素を持ち合わせていました。
所有して使いこなす中で、「自分のギア」に成長させていく楽しさがあったのです。
Nrucのギアも、「無駄」を前向きにとらえ使いこなす過程を楽しむことを提案しています。
例えば、Nrucを代表するバックパック、KARLOF。
前面の長い縦型ポケットを見てネガティブに感じるのか、「どうやって使いこなそうか!」と考えを巡らせるのか。
背中に背負った時の満足感だけでなく、背中に背負うまでの時間までも楽しませてくれるのがNrucのギアなのです。
とことん使い方を楽しんでいる間に、Nrucのコンセプトにもある「無駄の一歩先」のゾーンへ導かれていることでしょう。
会いたくても会えないNrucのギア
オーナー自らミシンをカタカタと動かして始まったNrucですが、今では、縫製スタッフや契約工場などの協力を結集させてモノ作りを行っています。
しかし、バックパックに関してはオーナー自らミシンを爆走させても追いつかない状況で、KARLOFに関しては15ヶ月待ちとのこと!(令和4年2月時点)
このような状況なので、ECサイトやメールオーダーでのバックパックの受注は行っておらず、実店舗のみの受注となっているようです。
近隣の方や熱い想いがある方は受注可能ですが、どうしても距離がハンディになる方には「会いたくても会えないギア」なのかもしれません。
そういう中で、筆者の知り合いがゲット出来ている事実。
何気に見ていた知り合いのバックパックが神々しく感じてきました。笑
Nrucのアイテム
KARLOF(カルロフ)
2つの縦長ポケットに加え両サイド上部にもサイドポケットが付いていて、ゴツゴツとした印象を受けるKARLOF。
「さぁ!使いこなしてごらんなさい♪」という声が聞こえてきそうな外観に、一瞬たじろいでしまいそうですが、ここは果敢にチャレンジしていきたいところです。
みなさんは、縦長ポケットに詰め込みたいものは思い浮かびましたか。
公式instagramで、縦長ポケットにポテトチップスの紙筒が入っている画像を見つけました。
さらに楽しむのなら、ヤマザキ派とカルビー派のために、それぞれの縦長ポケットに1本づつ用意するのはいかがでしょう!
取り出した時に「できるヤツ」と喝采を浴びるかもしれませんよ。
また、サイドポケットは着脱式になっているので、パンツベルトに付け変えたりインナーポーチとして使用したりと様々な活用も出来ますよね。
ただ、チャレンジしている立場としては、あえて装着したままで使い倒したいところです。
公式サイトにも、あえてなのか具体的な活用方法は記してありません。
背負っている時は手が届きにくそうなので、背中から降ろした時に取り出せる物でしょうか。
さらに、KARLOFは最大36Lサイズなので、装備の軽量化を図れば2泊3日の山キャンプをこなす事も可能でしょう。
ここまで無駄を楽しむザックの中身は、あえての最新のシンプルギアばかり!と言うのも、意外性がありますよね。
ただし、前述したように、KARLOFはオーナー自ら1つ1つ手作り作業をされているので、15ヶ月待ちという直ぐにはゲットできない事情があります。
これも、「待たされる」と思うのか「待てば出会える」と思うのか、ですね!
15ヶ月という時を経て出来上がって来た時の喜びは、ヒトシオでしょう。
生産が追いつかず「店舗受付のみ」となっている事だけは、くれぐれもお気を付けくださいね。
サイズ | S (33L) 身長目安:150〜160cm
M(35L) 身長目安:160〜170cm L (36L) 身長目安:170cm〜 *背面長がそれぞれ4〜5cm違います。 |
カラー | X-PAC→コヨーテブラウン、ダークグリーン、ネイビー、グレー、ブラック
CORDURA→タン *ファスナーカラーとジッパータブも約10色から選択可能(複数色選択不可) |
重量 | X-PAC:700g
CORDURA:780g (背面中パッド、ウエストベルト込み) |
その他 | 内ポケット、ハイドレーション等の有料オプションあり |
STREISAND(ストライサンド)
Nrucのザックは3種類ありますが、普段使いから山などのアウトドアまで楽しめる25LタイプがSTREISANDになります。
前面にある大きなポケットと両サイド下部にある縦長のサイドポケットが特徴的です。
重心が下寄りの安定感のあるデザインですね。
前面のポケットには大きなマチが取ってあるので、立体的なギアなどでもポーンと入れられるみたいです。
画像のような雪山用のギアやトレランシューズなどは、向いているかもしれません。
シューズをバックパックの中に入れてしまうと、複雑な形状であるがゆえに他のギアとの無理な干渉が起きてしまい、収納する事へのストレスが大きくなりがちです。
STREISANDの大きなポケットなら、ポンと放り込んでサクッと取り出せそうですよね。
例えば、ハイキングの際に、全員がSTREISANDを背負っていたらどうでしょう。
目の前を歩く仲間の大きなポケットに自分用のおやつを入れてもらえれば・・・先頭でない限り楽しいハイキングが出来そうです。(笑)
また、縦長のサイドポケットは350ml缶を縦に2本入れることが出来るサイズみたいです。
そんな余裕がある収納サイズなので何を入れるか迷ってしまいそうですが、初めから無理に何かを押し込む必要はありません。
入れる物に悩むときは、入れない決断もあるのではないでしょうか。
そして、愛用していくうちに自分とSTREISANDが程よく馴染み、無くてはならない「使える縦長ポケット」になることでしょう。
トレッキングと言えば、トレッキングポールを使用されている方も見かけますよね。
未使用時はザック前面の左右4箇所のゴムコードで留められ、STREISANDのデザインにすんなりと溶け込んでくれます。
オシャレな見た目に、思わずトレッキングポールは未使用のまま自力のみでハイキングしてしまいそうですね。
容量 | 25L (本体23L、サイドボックス各1L) |
重量 | X-PAC:380g
CORDURA:420g ※背面パッド無しの重さ |
Shelt Bottle Holder 〜Nruc別注ver.〜
Shelt Bottle Holder〜Nruc別注ver.〜は、Nrucと同じ栃木県を拠点として活動されているガレージブランド「Shelt」さんの名作ボトルホルダーの別注バージョンになります。
カッコイイですよね!
初めて「ボトルホルダーが欲しい!」と思いました。
SheltとNrucの違いは、使用されている生地。
画像は本家のSheltのボトルホルダーでX-PACを使用しています。
NrucはCORDURA500を使用しているようです。
生地の質感の違いと、Nrucのボトルホルダーにはワンポイントが入っているので、個人の好みで選択する感じでしょうか。
ただし、Nrucでは抽選販売が既に終了しており完売状態です。
どうしても気になる方は、SheltのECサイトをのぞいて見るのも良いかもしれません。
サイズ | W15cm × D14cm × H10cm |
重量 | 45g |
Mini Gadget Case ”TARS”
こんなオシャレなガジェットケースなら、トレッキング仲間と差別化するために(笑)中身は空でも付けたくなりませんか。
カラー展開だけでも4色あって、ちょっと迷ってしまいそうです。
このMini Gadget Case ”TARS” は、コンデジとスマホが一緒に入るという想定で他のメーカーよりも奥行きをつけているそうです。
ハイキングの際、手の届きやすい同じポジションにあるのは嬉しいポイントです。
最近では、スマホの画質性能が上がったことでスマホのみで撮影される方も多いかと思います。
ケース容量の余裕があり過ぎると、内部でスマホが固定されず活動時のストレスが増えますが、Mini Gadget Case ”TARS” であれば、サイドのバンジーコードを活用すれば内部の不安定さを最小限に抑える事ができるようです。
厚めのハンカチなどで防御する煩わしさに苦慮されている方、いかがですか。
また、ケース内でガジェット同士が干渉しないように取り外し式のネオプレーンポケットが付属されているので、デジカメ持参の場合でもストレスはないでしょう。
さらに、バンジーコードがある事で自分なりの使用方法が発見出来たりと、小さいながらも無限の可能性を期待させますよね。
DTS-T
DTS-Tは、Nrucの歴史と共に歩んできた相棒とも言えるTシャツです。
デザインがステキですよね!
子供用もあるので、家族コーデで楽しみたくなります。
ECサイトには、グレイ、カーキ、ホワイトの3色展開しか記載がありませんが、Instagramを覗くとサンドカラーもあるようです。
うーん・・・迷う。(完売なのに)
ポリエステル系のメッシュ素材なので真夏でもサクッと着れそうですし、そんな理由なら着替え用に数枚購入しても罪悪感はないような・・・。
ちょっとクスッとしてしまうのが、ネーミングの由来です。
このDTS-Tのフロントデザインには「ULTRA SUPER MIRACLE HAPPY MOUNTAINEERING」の文字が入っています。
このフレーズを見て「どんだけ(D)、登山が(T)、好きなんですか(S)。」と、誰かが言ったとか言わないとか。
その頭文字を取って、DTS-Tと名付けられたようですよ。
Nrucのギアには、あちらこちらに楽しいエッセンスが散りばめられていますよね。
365 〜Nruc別注ver
こちらは、山梨県の「TORAYA EQUIPMENT」さんの365というパンツを、Nrucの別注パンツとして限定販売されていた商品になります。
TORAYA EQUIPMENT の365と比べると、生地が少し厚めでストレッチが効いているようです。
前述のTシャツに続き、こちらもカッコイイですよね!
ただ、残念なのが手に入りにくいという事。
2つのブランド共に「モノ作り」に拘っていらっしゃるので、大量生産ではなく品質を大切された販売方法をされています。
Nruc別注verの購入は難しいかもしれませんが、気になる方はTORAYA EQUIPMENTのECサイトをご覧ください。
こちら、本家のTORAYA EQUIPMENTの365画像ですが、いかがでしょう。
めちゃくちゃカッコイイですよね!
素材の違いで4種類あり、ユニセックスで6パターンのサイズ展開のようです。
美しく履きこなすためにも試着がしたいところですが、気になる方はECサイトを覗いてメールでの問い合わせを行ってみましょう。
Nrucの「無駄を楽しむ感覚」の先にある必要なものを見つけにいこう!
Nrucのポリシーを象徴するギアとして、バックパックには一針一針にオーナーの想いが存分に詰まっていましたね。
一見、無駄なように思えるが、それは自分が考える事を止めたからではないか。
無駄と思えるモノでも、前向きにトライして自分なりの使い方や楽しみ方が広がれば、無駄ではなく必要なものになる。
「無駄を楽しめる感覚」をNrucのギアで呼び起こしましょう。