「趣味としてキャンプでも始めてみようかな」そんな風に思う方は初めにランタンの購入をご検討する方は多いのではないでしょうか?
しかし、いざ調べてみると「LEDランタン、灯油ランタン、え、ガスランタン…?種類が多くていったい何が違うの!?」と混乱する方も多いと思います。
そこで今回はキャンプ用ランタンの『違い』と『使い方』について初心者にもわかりやすくご紹介します。ぜひ最後までお付き合いください。
当記事のコンテンツ
キャンプ用ランタンって全部で何種類?
キャンプ用のランタンは全部で4種類です。
具体的にはLEDランタン、灯油ランタン、ガスランタン、ガソリンランタンですね。
4種類もあると「面倒だしとりあえず何か1つ適当に選んで使いまわせばいいか」と考えるかもしれません。
ですが、実は用途によってランタンを変えるだけでキャンプの充実度が大きく変わるのです。
なので、必須という訳ではないのですが、それぞれのランタンの違いと使い道を知っておくとキャンプをより楽しめます。
ですが、ランタンの違いや使い道の前に、まずはキャンプ用ランタンの『用途』と『選び方』を知っておきましょう。
キャンプ用ランタンの用途と選び方
キャンプ用ランタンには基本的に3つの用途があります。
- メインランタン
- テント内ランタン
- テーブルランタン
です。
といってもメインランタンとかテント内ランタンってどの種類のランタンを選べばいいのかわからない方も多いですよね。詳しくご紹介いたします。
メインランタン
メインランタンはサイト全体を照らすためのランタンです。
そのため光量の大きいガソリンランタンやガスランタンが一般的に使われています。
しかし、近年ではLEDランタンも大光量のものが増えてきたので、安全でお手軽なLEDライトを使っている方もちらほら見かけます。
テント内ランタン
その名の通りテント内で使うランタンです。
夜や雨で薄暗くなっているときにも重宝します。
こちらはLEDランタンが一般的に使われています。
ガソリンランタンやガスランタンだとテント内で一酸化炭素中毒を引き起こす可能性があるからです。
テーブルランタン
テーブルランタンは食事の時にテーブルに置く用のランタンです。
キャンプでは夜になると本当に何も見えなくなるので、食事の際にもランタンが必要になります。
雰囲気を重視したい方は灯油やガスランタンの明かりが幻想的なのでおすすめ!
光量を目安に選ぶのがおすすめ
「キャンプではメインランタンとかの用途があるのは分かったけど、どうやって選べばいいんだ?」という方も多いと思います。
そこで重要になるのは光量です。
使う場所によってランタンを変えなかった場合、光量が多すぎて雰囲気をぶち壊したり、逆に少なすぎて見えづらくなったりと、不便な思いをしてしまいます。
なので、おすすめとしては
- 光量が必要なメインランタンはガソリンランタンかガスランタン
- それなりに光が必要で、安全性に気を付けたいテント内ランタンはLEDランタン
- テーブルランタンでは雰囲気重視で灯油ランタンかガソリンランタン
というような具合です。
一応、参考としてそれぞれの光量(ルーメン)の目安をご紹介します。
LEDランタン | それ以外 | |
メインランタン | 1000ルーメン以上 | 250w |
テーブルランタン | 200~300ルーメン | 50~100w |
テント内ランタン | 50~150ルーメン | – |
使用用途を決めた後はこれらの値を参考にしてランタンを決めるようにしましょう。
キャンプ用ランタンの種類その①LEDランタン
LEDランタンのメリット
LEDランタンのメリットは安全で便利だということです。
本物の炎ではないのでやけどをする心配もありませんし、スイッチを入れるだけで明かりをつけることができます。
そのためテント内に持ち込める唯一の種類のランタンです。
また、他の種類のランタンと比べてお値段がお手軽というのも魅力的。
そのほかにも「メンテナンスが簡単」で、「電池さえあればどこでも使える」というメリットがあるので初心者には特に人気です。
出来れば一つは持っておきたい種類のランタンですね。
[box01 title=”まとめると”]- 安全で便利
- テント内に持ち込める
- お値段がお手軽
- メンテナンスが簡単
- 電池があればどこでも使える
LEDランタンのデメリット
LEDランタンにはそれほど大きなデメリットはないのですが、強いてあげれば他のランタンに比べると光量が少ないということですね。
なので、メインランタンとして使うにはあまりお勧めできません。
また、LEDランタンは光が白色のものが多いので暖かみにかけるのもデメリットです。
そのため少し寒々しい雰囲気のキャンプになってしまいます。
そこで、どうしても雰囲気を重視したいという方は暖色のランタンがおすすめです。
特に最近では炎の揺らめきを再現したような暖かい雰囲気重視のLEDランタンもありますので、そちらを使ってみるのはどうでしょうか?
[box01 title=”まとめると”]- 光量が少ない
- メインランタンにはおすすめできない
- 光が白色で寒々しい
LEDランタンはこんな方におすすめ
結論として、LEDランタンは以下のような方におすすめです。
- テント内でのランタンが一つ欲しい方。
- 子供がいるので安全なランタンが欲しい方。
- あまりランタンにお金をかけたくない方。
- 面倒くさいメンテナンスをしたくない方。
- ランタンを持ち運びたい方。
- キャンプ初心者の方。
キャンプ用ランタンの種類その②灯油ランタン
灯油ランタンのメリット
とにかく燃料代が安いです。
ガソリンランタンと同じくらいの光量を発揮できますが、比較すると燃料代を約20分の1程度までは抑えることができます。
実際に2020年11月30日現在、Amazonでホワイトガソリンは1L『1677円』で販売されているのに対して灯油は店頭価格で1L『82円』です。
ホワイトガソリンとは・・・ホワイトガソリンとはキャンプ用品として主にガソリンランタンの燃料として使用されるものです。
実際に表で見てみると燃料代の差は一目瞭然です。
燃料 | 1L当たりの値段 |
灯油 | 82円 |
ホワイトガソリン | 1677円 |
それに加えてガソリンスタンドでも燃料を補給できるので、非常にお手軽なのも魅力的。
また、LEDランタンと比べると非常に長時間使用できます。
最近のLEDランタンの発展は著しく、明るさに関しては問題ありませんが、長時間使用すると途中で電源が落ちたりすることが多々あります。
しかし、灯油ランタンではそのような心配がありません。5~6時間ほどは一定の明るさを保てますし、さらに光を保ちたいのなら燃料を追加すれば大丈夫です。
そのため本格的にキャンプをしようという方はぜひ灯油ランタンを使うのをおすすめします。
[box01 title=”まとめると”]- 燃料代が安い
- 光量が大きい
- お手軽に燃料を補給できる
- 長時間使用できる
灯油ランタンのデメリット
灯油ランタンは着火するのが少し難しく、時間がかかる可能性があります。
また、中には燃料が入っているのでLEDランタンに比べると気軽に移動することができません。
さらに、一酸化炭素中毒になる可能性があり、テント内で使うことができません。
他にも灯油はホワイトガソリンよりも気化する温度が高く、プレヒートが必要なので、少し面倒というデメリットもあります。
[box01 title=”まとめると”]- 着火に時間がかかる
- 気軽に移動できない
- テント内で使えない
- プレヒートが面倒で準備が面倒くさい
灯油ランタンはこんな方におすすめ
結論として灯油ランタンはこのような方におすすめです。
- 燃料系のランタンがいいけど燃料代はかけたくない。
- テントサイトを照らせるメインランタンが欲しい。
- 燃料の補給が面倒なのは嫌。
- キャンプでは長時間明かりが欲しい。
キャンプ用ランタンの種類その③ガスランタン
ガスランタンのメリット
ガスランタンは燃料バルブをひねって点火スイッチを押すだけで着火できるので、キャンプ初心者の方でも簡単に使うことができます。
また、メンテンナンスもマントルの破れを確認するだけなので、非常に楽なのも魅力的!
ガソリンランタンに比べると光量は少ないですが、サイトを照らすというだけなら十分なだけの光量があります。
[box01 title=”まとめると”]- 使い方が簡単
- メンテナンスが簡単
- サイトを照らすのに十分な光量がある
ちなみに、ガスランタンには家庭用カセットコンロで使うCB缶とアウトドア用のOD缶の2種類がありますが、個人的にはCB缶がおすすめです。
OD缶のほうが火力が高く光量も安定するのですが、とにかく高いです。
それに対してCB缶はカセットコンロなどで使うガス缶と同じなので100均でも購入することができます。
また、OD缶はアウトドア専門店のような場所でしか販売されていないので、もし途中で燃料が切れてしまうと最悪です。
しかし、CB缶だと比較的どこでも販売されているのでもし燃料が無くなったとしても安心です。
ガスランタンのデメリット
ガスランタンは他のランタンと比べると燃焼時間が少ないので、燃費があまりよくありません。
なので、常に予備の缶を持っていく必要があります。
CB缶ならそれほど苦にはならないのですが、OD缶なら出費もかさんでしまいますね。
他にも山奥や寒冷地ではガスが気化する際に熱が奪われてしまうので、光量や火力不足に陥ります。
OD缶ではあまり見られないですが、CB缶だと顕著です。
[box01 title=”まとめると”]- 燃費が悪い
- 予備の缶を持っていく必要がある
- OD缶なら出費がかさむ
- CB缶だと光量・火力不足
ガスランタンはこんな方におすすめ
結論として、ガスランタンは以下のような方におすすめです。
- 燃料系のランタンがいいけど面倒な操作は嫌な方
- メンテナンスに時間をかけるのが面倒な方
- サイトを照らすだけの光量があれば十分な方
キャンプ用ランタンの種類その④ガソリンランタン
ガソリンランタンのメリット
ガソリンランタンは寒さが厳しい状況でも着火しやすいので、火力が安定しています。
そのうえ火力も強く4種類の中で光量が最も多いのでメインランタンで使う方も多いです。
また、耐久力も非常に高いので長く使うことができます。
[box01 title=”まとめると”]- 安定した火力が欲しい方
- 光量が大きくと火力が高いメインランタンが欲しい方
- 長く使いたい方
ガソリンランタンのデメリット
ガソリンランタンはとにかく初心者には難しいというデメリットがあります。
例えば点火する際には燃料に圧力をかけるための「ポンピング」やマントルに火をつけて予熱する「空焼き」などをする必要があります。
使用後にはメンテナンスも必要なので、準備から片付けまで非常に手間がかかります。
また他のランタンと比べると値段がかなり高いのもデメリットです。
[box01 title=”まとめると”]- 初心者には点火が難しい
- メンテナンスが必要で面倒くさい
- 値段が高い
ガソリンランタンはこんな人におすすめ
結論として、ガソリンランタンは以下のような方におすすめです。
- 燃料系のランタンを使ってみたい方
- 安定した火力が欲しい方
- 強い光量が欲しい方
- 長く使いたい方
- キャンプを本格的にしようと思っている方
結局どのランタンがいいの?
今回色々な種類のランタンについてご紹介しましたが、「結局キャンプを始めるならどれがいいんだ?」という方もいるかもしれません。
そこで個人的におすすめなのは、複数のLEDランタンを購入することです。スイッチを付けるのも簡単ですし、テント内外でも利用できます。さらに安全なのでお子さんがいても安心。
なので、まず初めはLEDランタンをいくつか揃え、キャンプに慣れてLEDランタンに物足りなさを感じ始めたら、燃料系のランタンに手を出していくようにしましょう。そうすることでストレスなくキャンプの質を高めていけます。
ですが、あくまでも個人的なおすすめですので「雰囲気は重視したいから燃料系のランタンがいい!」という方はそれでも全然大丈夫です!
ぜひご自分好みのランタンを買って充実したキャンプライフを過ごしましょう。