花粉の時期も終わりに近づき気候も良くなれば、思いっきり外へ飛び出したくなります。春のアウトドアと言えば、花見やトレッキングなどがありますが、座ってお弁当を食べる時にどうされていますか。
荷物を持ち歩くことを考えると、地面にそのまま座る、レジャーシートなどが多いと思いますが、軽量コンパクトチェアはいかがでしょうか。
ここ数年のコンパクトチェアは、技術革新で軽量化が計られると同時にコンパクト化も進んでいます。
さらに、所有欲を満たしてくれるデザイン性がある物が増えているのです。もちろん、アウトドア活動の時に、ザックなどにサクッと入れられる携帯性も向上しています。
そこで今回は、ザックに入る軽量コンパクトチェアをセレクトするポイントとおすすめのコンパクトチェアをご紹介いたします。
当記事のコンテンツ
軽量コンパクトチェアをセレクトするポイント
本当にコンパクト?収納サイズ確認は必須です
コンパクトチェアが欲しいと思って「コンパクトチェア」というワードで検索すると、多くのチェアがヒットします。
「これならお気に入りが見つかりそう!」と思うのですが、検索していくと、思ったよりもコンパクトじゃないチェアなども候補に上がってくる事があります。
大きめのチェアの割にはコンパクトになるチェア、コンパクトではないけれど商品名にコンパクトというワードが入っているチェア等、「コンパクト」と一概に言っても、様々な想定外のチェアがヒットします。
コンパクトチェアのセレクトを間違わないためにも、画像だけではコンパクトさは伝わってこないので、必ず収納時サイズをチェックしましょう。
実際に収納したいザックなどがあれば、具体的な数字を出しておくと比較がしやすいかと思います。
また、実物を見れるのであれば、ショップに行き収納時の大きさを実際に確認するのも良いでしょう。
軽量を求めるならアルミ素材をチェック!
軽量コンパクトチェアをセレクトするポイントとして、フレームの素材も重要になってきます。フレーム素材は、主に、スチール製、アルミ製、木製の3つに分けられますが、軽量化で考えると、アルミ製が適しているでしょう。
スチール製は、安価で強度もあるのですが、錆に弱く重量があるので、コンパクトチェアをセレクトする際には避けたい素材になります。
木製は、オシャレなデザインのものが多くショップなどでもつい目を引き付けられるのですが、やや重量があり、使用されている木の素材によっては強度が弱く、使用中に破損してしまう例もあります。
その点、アルミ製は高価ではありますが、強度があり錆にも強い上に軽量なので、コンパクトチェアに採用すれば、最強の軽量コンパクトチェアとなるのです。
さらに、アウトドアブームの煽りを受けコンパクトチェアの需要が高まっている事と、合金やジュラルミン加工の技術革新もあり、強度と共にコンパクトチェアの軽量化が加速しています。
すでにコンパクトであるコンパクトチェアは、今後も技術革新と並行して益々軽量化へ向かっていくと思われます。
今回紹介する中で最も軽い重量は220gになりますが、すでに200gを切っているコンパクトチェアもあるので、今後が本当に楽しみです。
こだわりに応じて適切なコンパクトチェアを選ぼう
アウトドアブームは収まる気配知らずですが、アウトドアシーンが細分化され多様になってきても、アウトドアを満喫するための重要なツールとして上がってくるのはチェアです。しかし、ザックに入るコンパクトチェアと言っても、様々な種類があります。
みなさんの具体的なこだりは何でしょうか。
とにかく荷物の軽量化に拘りたい派
背もたれ無しの折りたたみコンパクトチェアが、おすすめです。
背もたれが無い分、軽量化が図りやすく折りたたみしやすい構造になっているからです。収納袋が付いている場合が殆どなので、ザックへの出し入れもスムーズで、アウトドア活動時のストレスもかなり軽減されます。
軽量も大事だけどリラックスしたい派
背もたれありのコンパクトチェアが、おすすめです。
背もたれがあることで、ゆったりと寛ぐことが出来るでしょう。蒸れ防止で背もたれ部分がメッシュになっていたり、サイドにドリンクホルダーが付いてるコンパクトチェアもあり、リラックスするには最適と言えます。
人と被りたくない派
メジャーブランドは、ネットや実店舗も多く様々な人が手に取りやすいので避けた方が良いでしょう。
ここ数年はガレージブランドのキャンプギアが熱く、それぞれのブランドがオリジナリティ溢れる拘ったデザインのコンパクトチェアを商品化しています。
欲しいと思っても、生産性が限られていたりするので、多くの人が一斉に購入する事が難しく、それだけにレア商品となっています。
ガレージブランドの動向を自らチェックしていく必要はありますが、その分、必ず自分のお気に入りのコンパクトチェアに出会えるでしょう。
海外ブランドのコンパクトチェアなども個人輸入以外に、ネット販売でも購入可能な事があるので検索してみるとヒットする事がありますよ。
おすすめのコンパクトチェア
mont-bell(モンベル) チェアワン ミニ
モンベルで取り扱っている、ヘリノックス・チェアの中で最軽量・コンパクトなモデルがチェアワン ミニになります。
チェアワンミニの重量は、500mlペットボトルよりも軽い450gとなっています。チェアを持参しているという事を忘れてしまうくらい、どこへでも持って出かけることが出来るでしょう。
この軽量化は、合金加工のリーディングカンパニーDAC社が、優れた強度と柔軟性を併せ持つ独自の超軽量合金製ポールを採用している事から可能となっています。高い技術力を生かして、革新的なアウトドアアイテムを数々と世に送り出しているのです。
また、ショップなどでチェアワンミニの実物を見られた方などは、その小ささと商品名に「ミニ」と付いている事もあり「もしかして子供用?」と思われる方もいるかもしれません。
実際に、座面高が23cmと低いのでお子さんでも座りやすいのですが、耐荷重90kgと大人でも使用できますのでご安心下さい。
税込み金額 | 10450円 |
収納袋 | あり |
重量 | 450g |
耐荷重 | 90kg |
収納時サイズ | 7.5×34cm |
WORKMAN(ワークマン) コンパクトローチェア
熱いアウトドアブームの中で、さらに熱く熱くなっているのがワークマンのキャンプギア部門です。これまでアウトドアウェアのみでしたが、ついにキャンプギア界に参入です。
そのキャンプギアの中でも、入手困難となっているのがコンパクトローチェアです。 店舗に並んでも「御1人様各種1個のみ」という制限がかかるほどで、私も数店舗廻ってみたのですが、コンパクトローチェアどころかキャンプギアに出会えることも出来ませんでした。
ワークマンのコンパクトローチェアの推しは、何と言っても価格でしょう。 税込みで1500円という破格の価格です。
税込み15180円になるヘリノックスのタクティカルチェアの大ヒットで、様々なブランドが追随して類似品を出していますが、ワークマンのコンパクトローチェアは、断トツで低価格です。
このスタイルのコンパクトチェアを所有していない方などには、お試しとしてはおすすめですが、低価格というだけあって、フレームの材質がスチール製になっていて軽量化までは難しく、1.6kgとコンパクトチェアの中では重量が大きい方になります。
実物を見る機会がないので画像のみの判断になりますが、長く愛用するというよりは、おためしで使い倒すというイメージをされていた方が良いかもしれません。
税込み金額 | 1500円 |
収納袋 | あり |
重量 | 1.6kg |
耐荷重 | 100kg |
収納時サイズ | 記載なし |
CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ) トレッカー マイクロFDチェア
今回紹介する中で軽量化と収納性を最も実現したのが、キャプテンスタッグのトレッカーマイクロFDチェアです。
家庭用品を扱うパール金属株式会社のアウトドア部門になるキャプテンスタッグだからこそ220gという軽量かつ強度の優れたジュラルミンフレームを採用することが可能となっています。
そこへ、とことん収納性を追求したコンパクト設計が加わることで、強度と携帯性を兼ね備えたモデルになっているのです。
税込み金額 | 3300円(ネット通販ではバラツキあり) |
収納袋 | あり |
重量 | 220g |
耐荷重 | 60kg |
収納時サイズ | 11×21.5×27.5cm |
LOGOS(ロゴス) 7075キュービックチェア₋AF
ロゴスの7075キュービックチェア₋AFは、折りたたむだけという収束タイプになっていて、収納袋も付いているので、ザックなどに入れて気軽に持ち運べる軽量コンパクトチェアになっています。
折りたたんでザックに入れるまでがスムーズなので、移動と休憩が繰り返しあるトレッキングやフェスなどのアウトドアシーンでは大活躍することでしょう。
また、コンパクトチェアとして、その気軽に持ち運べるという利点を大きく担っているのが、フレームに採用されている抜群の強度を誇る7075超々ジュラルミンです。
7075超々ジュラルミンは、アルミニウム合金の中で最高の強度を誇り、航空機用の素材としても使われる高機能素材のジュラルミンなのです。商品名にも、7075と入る理由が納得できますよね。
さらに、7075キュービックチェア₋AFの座面生地に使用されているポリエステル自体も軽量で耐久性があるのですが、座面の四隅にステンレスのパーツを使用することで、座面の強度をさらにアップしています。
ステンレスなのでサビにも強く、アウトドアシーンで天候を気にせず使用できるのは有難いことですね。
税込み金額 | 2970円 |
収納袋 | あり |
重量 | 300g |
耐荷重 | 120kg |
収納時サイズ | 6×5×27.5cm |
mont-bell L.W.トレールチェア26
L.W.トレールチェア26は、モンベル商品の中では最も軽い331gの超軽量なコンパクトチェアで、ザックのサイドポケットにすんなり入ってくれる収納サイズになっています。
通気性に優れた収納袋が付属していて、蒸れの心配もありません。
2人の山仲間が設立したモンベルならではの機能美と軽量を集約したコンパクトチェアといっても良いでしょう。
また、モンベルには機能美と軽量以外にも迅速というコンセプトもあり、収束タイプになっているL.W.トレールチェア26は組み立ても簡単です。
トレッキングの際もすばやく次の行動に移れるので、ストレスなく使用できるコンパクトチェアになっています。
登山用具に強いモンベルは様々なギアを展開しているので、コンパクトチェア含め軽量なザックやテントなどと組み合わせることで携帯の負担が少なく、快適なトレッキングが可能になっています。
税込み金額 | 2860円 |
収納袋 | あり |
重量 | 331g |
耐荷重 | 80kg |
収納時サイズ | 7.5×34cm |
ADIRONDACK(アディロンダック) マイクロチェア
一過性の流行に左右されることのないモノ創りと、普遍的なデザインや機能を兼ね備えたモノを提案しているアディロンダック。
そんなアディロンダックから発売されているコンパクトチェアが、マイクロチェアになります。約500gという軽量なアルミフレームで作られた折りたたみチェアとなっています。
折り畳むと雑誌一冊分程度になるので、収束タイプのコンパクトチェアに比べると、ザック内の収納順番などを考えずに済むかもしれません。
キャンプや音楽フェスなどのアウトドアシーン以外の小旅行やピクニックなどでも、車や旅行カバンへ入れて出かければ、いつでも便利に使えるでしょう。
マイクロチェアのフレームは頑強なアルミ合金フレームになっていて、アルマイト仕上げを施すことで輝きを失わない工夫がされています。
また、座面は防弾チョッキにも使用されるハードナイロンを使用され耐久性も高くなっています。
マイクロチェアの収納バッグは端切れ生地から作られており、今でこそ言われているSDGsを早くから導入して、資源を有効活用しています。
税込み金額 | 6380円 |
収納袋 | あり |
重量 | 547g |
耐荷重 | 記載なし |
収納時サイズ | 4.3×25×20cm |
アウトドア伸縮スツール
ネット通販でちょっと面白いコンパクトチェアを見つけたので、最後にご紹介します。
蛇腹タイプという特徴的な形状になっていて、未使用時は6cmで最大42cmになるコンパクトチェアになっています。
独自のロック機構によって、捻って引っ張り高さ調整をした後に、逆方向に軽くひねるとロックがかかる仕様になっているので、お子さんから大人まで自分好みの高さに調整できるようになっています。
折りたたんだ状態の大きさは、形状が丸で直径25.5cmになります。
重量は1.25kgなので、これまで紹介してきたコンパクトチェアに比べると重くなります。
持ち手が付いているので、持ち運びやすさを考慮して作られてはいます。
ザックなどに入れて持ち運ぶこともできるでしょう。
また、高強度で頑丈なプラスチックPA66を採用し、強固なバックルや滑り止め加工が施してある底面など安全面への配慮もされています。
ネット上では、同じような商品が多く金額も様々なので、口コミなどでしっかりとユーザーの声を聞いて購入の判断をした方が良さそうです。
税込み金額 | 2480円~(販売ショップにより偏りあり) |
収納袋 | なし |
重量 | 1.25kg |
耐荷重 | 150kg |
収納時サイズ | 6×25.5cm |
使用シーンを選ばない軽量コンパクトチェア
アウトドアブームの勢いもあり、コンパクトチェアだけでも多種多様な商品が発売されていましたね。
今後も、コンパクトチェアに限らずキャンプギアは目覚ましく進化していくでしょう。
多種多様だからこそ、自分の目的や希望をしっかりと持ち「自分のコンパクトチェア」に出会っていただきたいです。
ザックにコンパクトチェアをサクッと入れて、大自然に飛び出していきましょう。