キャンプ場で見かけて、ズキューン!と心を打ち抜かれたスタイリッシュな斧。
きっと、手に入れても私は使わない・・・使うなら主人だろう。
それでも持ってみたい、欲しい!
「それ、どこのブランドですか?」
「どこで買ったんですか?」
と、聞きたい欲望を抑えながらサイトの前を何度も素通りした日から数年。
後に、2014年に誕生したneru design works(ネルデザインワークス)と知りました。
neru design worksは、大手ブランドのような大量生産ではなく職人技術にこだわった高品質なアイテムを生み出しているガレージブランドです。
高品質に加えデザイン性が高いので人気は増すばかりですが、少量生産ということもあり、ここ数年は完売や予約待ちなど直ぐに手に入らないアイテムばかりです。
手に入りにくいからこそ、気になるneru design works。
neru design worksの底なし沼へ、みなさんをご招待いたします。
当記事のコンテンツ
neru design worksとは
neru design worksの誕生秘話
子供のころからキャンプをする環境にあったneru design worksのオーナー。
キャンプにハマっていくのは自然な事だったのかもしれません。
そして、これは読者のみなさんにも共通することかもしれませんが、キャンプにハマっていくにつれて自分が欲しいと思うアイテムがないことにneru design worksのオーナーは気が付きます。
そこから、「売っていないのなら自分で作る」という方向転換をし自ら作り始めたのが、ブランド立ち上げのきっかけになるようです。
また、neru design worksと言うブランド名は、一番最初に手掛けたハンモックが由来となっているらしいのです。
neru design worksのneruは、ハンモックに「寝る」からとったという、面白いエピソードをオーナー自身もメディアなどで話されています。
ハンモックでユラユラと心地良く過ごしている光景と「寝るデザインワークス」というワードを重ねれば、なるほどね!と納得できますね。
「0÷0」の意味に込められた想い
neru design worksと言うブランド名でありながら、ロゴにはneru design worksという文字は小さく印刷され、「0/0」というデザインが大きく主張しています。
「ゼロ分のゼロ」と読むらしいです。
0は0で割ることはできないから、答えはない。
neru design worksのアイテムも決められた答えに縛られずやることに制限をかけない、という想いを「0/0」というデザインに込めているようですよ。
neru design worksのアイテム
Nume 500
neru design worksの記念すべき第一号のアイテムになるのが、Nume 500です。
今では当たり前のようなガス缶カバーですが、発売当時のキャンプ業界にはガス缶にカバーをするという発想はまだ少なかったので、ガス缶カバーの先駆け的な作品でもあります。
まず、Nume 500は贅沢な栃木レザーを使用しています。
栃木レザーとは、手間のかかる昔ながらの鞣し(なめし)工程を頑なに守り続けている会社です。
かつて、「ヌメ革は固くてとても商品にならない」と言われていましたが、栃木レザーの職人達が試行錯誤を重ね創業当時から20にも及ぶ鞣し工程を行う事で、柔らかく堅牢性のあるヌメ革を実現しています。
鞣しには、国内唯一のミモザの樹皮から抽出した樹脂を使用し有害な薬品類は一切使用していないので、安心して長く愛用できるレザーなのです。
そんな本物志向の栃木レザーを使用したNume 500に、派手なデザインは似合いません。
徹底的にシンプルさを追求した姿は、どっしりと落ち着き風格さえ漂います。
キャンプ場でNume 500を使用すれば、サイトが引き締まると同時に「本物が分かるキャンパー」として周囲のキャンパーさんから一目置かれるかもしれませんよ。
レザーの良さは、使っていくごとにオリジナルの味わいを増していくことでしょう。
指でよく触る面やキャンプ中の汚れなどで、自分なりの経年変化が楽しめて愛着も沸くはずです。
時々メンテナンスを行いつつ、キャンプ場ではガンガンに使うのも野性的でステキですよね。
Nume 500はOD缶(500)用のレザーカバーですが、他にもOD缶(250)用とCB缶用があります。
同じサイズ展開で、ブラックシリーズもあるので自分のサイトカラーに合わせて選んでみるのも良いでしょう。
MAKIBASAMI
MAKIBASAMIは、neru design worksの商品の中でも「これぞneru design works!」と言える代表的なアイテムになります。
品薄が続いていており、予約しても納品までに半年以上は時間がかかるというヒット商品になるので、一目惚れした方は、一旦、この記事から離脱してでもECサイトから予約作業をしましょう。
MAKIBASAMIのグリップは、同じガレージブランドであるasimocrafts(アシモクラフツ)が担当しており、asimocraftsとのコラボレーションアイテムになります。
このゴツゴツのグリップと言えば、asimocrafts。
いやでも男前感がダダ漏れしていますよね。
これ以降も、neru design worksとasimocraftsは様々なコラボレーションアイテムを生み出しており、アイテム販売の後のアフター面もシッカリしています。
もし、MAKIBASAMIのグリップの破損などがあってもasimocraftsのECサイトへ行けばグリップ単体の販売があるので、慌てることはないでしょう。
このゴツゴツのグリップだけは止められません。
また、MAKIBASAMIはシンプルな形状でありながら、ナラ材のグリップとアイアンの組み合わせがスタイリッシュでオシャレ感が漂います。
焚き火の管理は主人に任せっきりの筆者も、ついついMAKIBASAMIを触りたくなって焚き火の時の火かきや薪を足す作業を率先してやってしまいそうです。
さらに、ダッチオーブンなどを持ち上げるためのリフターとしても使えるので、一台三役という多機能なアイテムですよね。
Ono Kezuru
neru design worksのアイテムの中でも一番の人気商品になるOno Kezuru。
筆者が、数年前にキャンプ場でくぎ付けになったアイテムになります。
ブランド名を聞かなければ、海外のオシャレで高級なハンドアックス(手斧)と思ってしまうほどのデザイン性の高い斧ですよね。
キャンプ中に意味もなく持ち歩いて他のキャンパーにアピールしたくなりそうですが、「斧」なので、怪しい人と勘違いされないようにしましょう。
Ono Kezuruは、オーク材を削り出した握りやすいグリップと燕三条の鍛冶職人が手掛けた切れ味鋭い刃が特徴的です。
握りやすいグリップと切れ味の良い刃のお陰で、焚き付けを作る作業もサクサクと進み、みなさんの株はグンと上がることでしょう。
愛用することで、その人の手に馴染んだグリップへと進化していくのも楽しみですね。
そんなOno Kezuruをキャンパー達が放っておくわけはありません。
お一人様1点までの予約商品となっていますが、注文数に対しての生産数が追いつかないようで、予約商品は一定数(納期目安1年)の予約が入った段階で新規の受付を休止しています。
購入希望する場合には、ECサイトのチェックを欠かさないようにしましょうね。
kakeru
あると便利な万能性の高いランタンハンガーですが、neru design worksのkakeru は1本1本レザーを美しく巻きあげて仕上げた美しいランタンハンガーになっています。
いざ使おうと思っても、スーパーのレジ袋をかけるのは気が引けるくらいです。
もちろん、高級なだけではなくレザー部分がポールにしっかり絡むので安定感は抜群!
さらに、kakeruには、真鍮(ブラス)バージョンと艶消しブラックバージョンがあるので、サイトの雰囲気に合わせると統一感も出るでしょう。
ブラックのランタンハンガーは見かけますが、kakeruは艶消しになっていているので他のブラックランタンハンガーとは別物のような雰囲気があります。
ちょっと自慢したくなる、あえて目に留まる所にかけたくなるランタンハンガーなのです。
また、それぞれのカラーごとに、ロングとショートの2タイプあり、ロングであればシェード付きの大型ランタンなどのランタンハンガーとしてオススメの長さになります。
さらに、径のサイズも、30~38mmくらいまでのポール径に対応した「サイズ9」と、45mmの「サイズ15」の2種類のサイズがありますので上手に使い分けましょう。
MITSUMATA
MITSUMATA・・・分かりやすいネーミングですよね。
お気に入りのランタンを3灯化にすることができる三股のガス管になります。
薄暗くなる時間、自分のサイトに3つの可愛らしい灯りがポッと灯る光景を想像するだけでもワクワクしませんか。
MITSUMATAは真鍮を削って作られているハンドメイドなので、キャンプなどのアウトドアで一緒に過ごす時間が長ければ長い分だけ、自分にしか出せない経年変化が見られるでしょう。
そこにあるだけで美しいのは、真鍮製にしか出せない雰囲気があるからかもしれません。
出来れば、画像のようにneru design worksのガス管カバーであるNume 500とのコラボレーションであれば、アウトドアギアの枠を超えてインテリアとしても十分通用するレベルですよね。
キャンプ以外の時には、確実にリビングに置いておきたいアイテムです。
また、予算的に三股が難しくても「FUTAMATA」という名の通り、二股のガス管もあります。
こちらも、ガス管が1つ少なくなっただけですが何だか可愛らしいですよね。
「二股」という、ちょっと意味深な別のイメージもあるワードですが、そこは気になさらずに。
「neru design works」のオシャレなアイテムにズキュン!と来たら、早めに予約を入れよう!
ガレージブランドの先駆け的存在でもあるneru design works。
独特な形状の木製グリップを使った斧など男前感がダダ漏れのアイテムばかりで、コアなキャンパーの心をわしづかみにしています。
予約商品や完売など、なかなか手に入れることが難しいアイテムばかりですが、手に入れた時の高ぶる気持ちや使い始めてからの満足度や機能性の高さを考えたら、「待つ」ということも楽しみの1つにしてみませんか。
neru design worksのワクワクする底なし沼へいらっしゃい!