キャンプで焚き火をするときや火を持続させるためにやっておきたいのが薪割りです。
しかしこれまで一度も薪割りの経験がない方にとっては、何を用意すればいいか分からないのではないでしょうか。
今回は、薪割りをする際にあると便利な道具を5つほどご紹介していきます。
扱う道具は刃物が多いため慎重に利用する必要がありますが、初心者の方でも安全に行えるよう、薪割りをするときの注意点についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。
当記事のコンテンツ
薪割りをするときにあると便利な道具5選
薪割りをするときにあると便利な道具は以下5つです。
- 薪割り台
- ナイフ
- ナタ
- 斧
- クサビ・タガネ
それぞれの用途や特徴を見ていきましょう。
薪割り台を使って平坦な場所を用意しよう
薪割り台は、薪を平坦な場所で安定させるために使われるもので、薪割りを安全に行うための必須アイテムです。
不安定な場所に薪を置くと、どうしても傾いてうまく割れないため、最低1つは用意しておくとよいでしょう。
薪割り台を選ぶときはできるだけ大きな丸太にすると、ケガのリスクを低減できます。
COTTAGE(コテージ)薪割り台
直径 | 25-27cm前後 |
高さ | 15cm |
木種 | 針葉樹 |
コンパクトなつくりでひび割れしにくく、上下面は水平なので安定感が抜群なので、初心者キャンパーにも安全な薪割り台です。
素材は広葉樹よりも軽い針葉樹を使用しており、持ち運びにも重宝します。
安定性が抜群で最高でした。頑丈なのでしばらくは使い込めそうです。
薪割り用に使ってます。サイズも丁度良くて、おすすめです
大きな薪を割るのに最適な斧
斧は薪割りの際にメインで使われる道具です。
細かな作業には向いていませんが、大きな薪をバラしていくには最も効果的といえます。
サイズは250mm程度~800㎜程度まであり、小さいものだと軽いため片手で扱えますが、薪が割りづらいのがネックです。
一方、サイズが大きいものはパワーがあるため、簡単に薪を割れますが、重量があるため持ち運び時に不便になります。
そのため片手で持つことができ、それなりにパワーもある350㎜程度~500㎜程度の手斧が最もオススメです。
手斧の扱い方としては少し薪に刃を食い込ませ、薪を地面にコンコン打ち付けるようなかたちで割ります。
Husqvarna(ハスクバーナ)手斧
商品の重量 | 998g |
商品寸法 (長さx幅x高さ) | 38.1 x 16.5 x 2.5㎝ |
柄はヒッコリーと呼ばれる軽量な木を使用しており、サイズも必要最低限の大きさなので、腕が疲れることなく長時間使用できるつくりになっています。
一方、刃はスウェーデン製の高級なつくりで切れ味が鋭いので、薪にスッと刃が入り、問題なく割ることができます。
柄の後端に空いている穴からベルトを通して腰に吊るせるので、薪集めに便利です。重量も軽めでペグ打ちなどでも使いやすく、直径15cmくらいの薪だったら十分割れます。
コロンビアナイフ、モーラナイフを使っていたのですが、なかなか薪が割れず、しまいにはコロンビアナイフの柄が折れてしまう始末。使ってみたかったハスクバーナは切れ味が鋭く、今までの苦労は何だったのか。
ナタは薪サイズの微調整に便利
ナタは斧よりも薄くて軽いため、小さめの薪を割るのに向いている道具です。
サイズは150㎜~180㎜のものが最もオススメで、できるだけ両刃のものを選ぶといいでしょう。
両刃であればまっすぐきれいに薪を割れますが、片刃だと刃が斜めに入り、うまく割れないことがあります。
横に向いた刃で手を切らないためにも両刃のほうが安全です。
使い方は手斧と同じようにナタ自体を動かすというよりかは、刃を食い込ませた薪を地面に打ち付けて割ります。
Sillcky(シルキー)ナタ
商品の重量 | 240g |
商品寸法 (長さx幅x高さ) | 36.5 x 2.5 x 10㎝ |
刃物の町で有名な兵庫県小野市で生産された高性能な一品。
厚さ1cm~6cmの生木を切断するのにオススメです。
刃は両刃タイプで、グリップはゴム製なので、手が滑る心配もありません。
ラバーグリップなので手が滑る心配はなく、形状も良いのでラクに伐採できる。木製でタガで締めてあるものは徐々に緩んでくることが多く、締め直しをする必要があるが、これであればそんなことをする必要はない。たとえ刃がボロボロになっても交換できるので経済的なのもいいです。
シルキーシリーズを初めて買いましたが、ブレードがかなり美しい!和鉈の打ち物ならではの良さとはまた違う魅力・迫力があります。切れ味も申し分なく、グリップの形状もしっかり滑らないようにできている。重量も軽く、手首が疲れません。
ナイフは火種づくりにもってこい
ナイフは火種となるフェザースティックをつくったり薪のサイズを微調整したりするのに便利です。
フェザースティックとは木の表面を薄く削り、カールさせたもののことで、とても燃えやすいため、フェザースティックを作れば着火剤がいりません。
ただ、ナイフは斧やナタよりはパワーがなく、刃こぼれもしやすいため、大きな薪を割るのにはあまり向いていません。
ナイフを選ぶときは刃渡り100㎜程度、厚み3㎜以上のもので、刃が持ち手の所まで伸びているフルタング構造のものがオススメです。
フルタング構造のほうが扱いやすく、ケガ予防にもなるため初心者の方にも安全といえます。
また、刃の素材はステンレスではなくカーボンスチールのほうが良いでしょう。
カーボンスチールのほうが刃こぼれがしにくく、メンテナンスもしやすいため、薪割りに向いています。
ステンレス素材のものは調理用として使うのがオススメです。
Morakniv(モーラナイフ)Companion Heavy Duty MG
ブレードの材質 | カーボンスチール |
ブレードの長さ | 10.4㎝ |
商品寸法 (長さx幅x高さ) | 12.7 x 20.3 x 12.7㎝ |
スウェーデン中部のモーラ地方で生まれたこのモーラナイフは切れ味、使いやすさ、持ち運びなど、どれをとっても申し分ありません。
ラバーグリップのため手が滑ることはなく、プラスチックのシースもついているため安全性にも優れています。
ラバーグリップのため、握りやすい。刃も丈夫で、研げばよく切れます。こんなコスパの良いナイフはほかにないと思います。
ベテランキャンパーのバトニングに憧れて、フェザースティック作りたいと思い、色々探して値段やレビューを判断しこれを購入しました。使用後にキッチンペーパーで拭いて保管してますが錆びは今も無く、耐久性にも優れているため、下手なバトニングにも耐えてくれてます。
初心者や女性が扱いやすいクサビ・タガネ
クサビやタガネは薪にあて、上からハンマーで叩くようにして使用します。
刃物ではないため安全に使用でき、初心者にも女性にもオススメです。
ハンマーとセットで使う必要がありますが、タガネ自体は小さいのでスペースをとることなく、持ち運びにも便利といえます。
ただクサビとタガネはナイフと同じように薪割りメインで使用するというよりかは、サイズの微調整として使用するものなので、大きな薪を割ることにはオススメできません。
Husqvarna(ハスクバーナ)クサビ
商品の重量 | 2200g |
梱包サイズ | 24 x 14.4 x 11.4㎝ |
高品質・高機能が特徴のハスクバーナ製のクサビ。
丈夫で重量感があるため打ち込みやすく、広い面とねじれ構造で薪をきれいに分割します。
クサビのねじりによって、節周りでもきれいに割れます。1本は持ってて損はないでしょう。
斧だと小さい子どもには危険なので、このクサビを購入。何度もハンマーで撃ち込んでいけば、斧で歯が立たない丸太も割れるので、斧以上に役立ってます。
薪割りをするときの注意点
ここまで、薪割りをするときに用意しておくといい道具について解説してきましたが、これらの道具は刃物が多いため、用心して扱わなければ大ケガをする恐れがあります。
そこで、薪割りをするときの注意点についても紹介します。
安全に楽しくキャンプを行えるよう必ず覚えておきましょう。
薪割り台に薪をセットするときは、なるべく奥に置くようにしよう
薪割り台に薪を置くときは、必ず自分から離れた奥の方にセットするようにしましょう。
例えば斧で薪を割るときに手前側に薪を置いてしまうと、失敗した場合に足に刺さる可能性があります。
奥側に置けば、うまく割れなかったとしても、刃が薪割り台に刺さり、ケガをする心配はありません。
ナイフやナタの刃は手元に近い部分を利用しよう
ナイフやナタを利用するときは手元に近い部分の刃を使うようにしましょう。
手元に近ければ近いほどナイフやナタに力を入れやすく、手の感覚でコントロールしやすくなります。
薪に当てる刃が手元から遠いと、力をいれづらいため割りにくいうえに、刃が傾いて手を切ってしまう可能性もあります。
ナイフやナタは斧と比べて細かな作業で使われることが多く、ケガもしやすいため、十分に注意が必要です。
刃物は地面に置きっぱなしにしない
刃物を地面に放置しておくこともNGです。
人通りが多い場所だと、誰かが踏んだり足に当たったりするリスクがあります。
靴を履いていればまだ安全ですが、サンダルであれば大ケガにつながるでしょう。
またキャンプ場は地面がゴツゴツしているところも多いため、不安定な場所に置いてしまうと、刃が上向きになる可能性もあります。
斧やナタ、ナイフなどを使い終わったらその都度鞘の中にしまうか、薪割り台に刺しておくのが最も安全です。
用途にあわせて道具を使い分け、安全に薪割りをしよう!
今回は、薪割りをする際にあると便利な道具5つと薪割りの注意点について解説してきました。
- 薪割り台
- ナイフ
- ナタ
- 斧
- クサビ・タガネ
それぞれの道具に向き不向きがあり、状況によっては必ずしもすべてが必要というわけではありませんが、一通り用意しておくと安全かつ効率的に薪割りを行えます。
道具を使い分けられると玄人感も演出できるので、迷ったら買いそろえておくとよいでしょう。