涼しく過ごしやすい秋は、キャンプにぴったりのシーズン。
虫も少なくなってくるため、虫NGのキャンパーにも最適です。
しかし……油断は禁物!中には、秋に活動が活発になる虫もいるんです。
そこで今回は、秋キャンプで発生する虫の種類と対策方法を紹介します。
秋キャンプに行く前に一読必須ですよ!
当記事のコンテンツ
秋キャンプで発生する虫はどんな虫?
スズメバチ
秋キャンプで一番気を付けたいのは、スズメバチです。
スズメバチは8~10月に活動が活発になり、凶暴性も高まります。全国で毎年20人前後の死亡事故が起こる虫です。
スズメバチに刺されると激しい痛みやしびれを感じます。
さらに怖いのがアナフィラキシーショック。一度刺されるとハチ毒に対する抗体が体内にでき、再度刺されたときにショックを起こす可能性があるのです。
アナフィラキシーショックが起こると、1時間で死に至るケースも。
ハチに刺されないようにするとともに、刺されたときの対策を知ることが大切です。
蛾
苦手な人が多い蛾は、秋キャンプでも引き続き多く見られます。
蛾は人を刺したり、噛んだりすることはありませんが、大量にいると不快な印象がありますし、ドキッとしますよね。
また、肌の弱い方が触れると発疹が出る場合もあります。
蛾は光に集まる習性があるので、一番明るいランタンを遠ざける、こまめにトイレや炊事場の電気を消すなどの対策が効果的です。
ムカデ
個人的に一番出会いたくないムカデ。ムカデは春と秋に活動が活発化します。
ムカデはハチと同様に毒を持つ虫で、痛みやしびれなどの症状が特徴です。
また、一度噛まれたことがある場合は、アナフィラキシーショックを起こし、最悪の場合死に至る可能性もあります。
ハチや蛾とは異なり音もなく近づいてくるので、十分な対策が必要です。
蚊
刺されると厄介な蚊。
夏よりは少なくなるものの、秋にも発生しないわけではありません。
小さな隙間も潜り抜けてテント中へ侵入するので、虫よけスプレーや蚊取り線香などでしっかり対策を行いましょう。
秋キャンプでおすすめの虫対策7選
虫対策①肌を露出しない
虫対策で一番大切なのは「肌を露出しないこと」。
肌の露出を極力避けることで、虫による被害を大幅に減らせます。
また、ハチは黒いものに寄っていく習性があるので、アウトドアの際は淡い色の服を選ぶのがおすすめです。
最近では虫を寄せ付けない「スコーロン素材」を使用した服も販売されていますよ。
虫対策②虫取り線香を焚く
簡単にできる対策としては、虫取り線香を焚くのがおすすめ。
虫取り線香には蚊取り線香のほか、上の写真にもある「パワー森林香」などがあります。
パワー森林香は蚊取り線香よりもより強力な防虫成分を配合しているのが特徴です。
なんとその効果は、蚊取り線香の10倍ともいわれています。公式ではユスリカ・チョウバエ・アブに効果があるとされていますが、含まれている成分は蚊にも効果があります。
虫対策③虫よけスプレーを使う
虫よけスプレーには大きく分けて空間用と人体用の2種類があります。
空間用
空間用の虫よけスプレーは、テントやタープなどにシュッと1吹きするだけ。商品によっては屋外で使用できるタイプも販売されています。
私のおすすめは、写真にもある「アース おすだけノーマット」。
屋外でも使用できる強力タイプで、室内で使用する場合も最大24畳(3プッシュ)まで効果があります。
24時間効果が続くので、使うのは設営の時だけで充分ですよ!
また、ムカデや蛾の駆除にはこちらの「イヤな虫 ゼロデナイト」もおすすめです。
テント内だけでなく、出入り口の部分にもスプレーしておくとより効果がアップしますよ。
人体用
人体用の虫よけスプレーには、主に有効成分の「ディート」と「イカリジン」を使用したものがあります。
ディートは幅広い虫に対応している一方、「高濃度の商品は子どもに使えない」「洋服に付くと変色する可能性がある」などのデメリットがあります。
イカリジンの虫よけスプレーは、効果のある虫の種類が少ないものの、子どもでも使用できるのが魅力です。
強力さを求めるならディート配合商品、ファミリーキャンプならイカリジン配合商品を選ぶと良いでしょう。
虫対策④スクリーンタープを使う
スクリーンタープは、メッシュ窓が付いているタープです。
基本的には窓をふさぐこともでき、プライベートな空間をつくれます。
虫の侵入を防げるだけでなく、雨が吹き込みにくいのも魅力です。空間用の虫よけスプレーと併用すれば、より虫の侵入を防げるでしょう!
以下の記事ではワンタッチ式のスクリーンタープが紹介されていますので、手軽さを求める方はチェックしてみてください。
虫対策⑤ポイズンリムーバーを常備
ポイズンリムーバーは、体に侵入した毒素を取り除けるアイテムで、ムカデやハチ、ヘビなど幅広く使用できるのが特徴です。
もちろん、虫に刺されないようにするのが大切ですが、対策していても虫に刺されてしまう場合があります。
そこで必要なのがポイズンリムーバー。毒虫との接触は最悪死に至る場合もあるため、必ずひとつは常備しておきましょう。
毒虫に刺されたときの対処法
- 患部を水で洗い流す(ハチの針が残っている場合はピンセットなどで抜く)
- ポイズンリムーバーで毒を吸い出す
- 用意があればステロイド軟膏などを塗り、保冷剤で冷やしておく
ただし、ポイズンリムーバーは応急処置。刺された後はできるだけ早く医療機関を受診しましょう。
ポイズンリムーバーについて、詳しくはこちらの記事でも紹介されています。
虫対策⑥においに気を付ける
ハチは香水や整髪料などの香りに反応します。アウトドアを行う際は、余計な香りを身に付けないようにしましょう。
また、中には汗に反応する虫もいるので、汗をかいたらこまめに拭くなど、汗のケアも重要です。
虫対策⑦食材を外に放置しない
キャンプでは絶対に気を付けたい食材の放置。
寝るときはもちろん、昼間も必ず食材を外に放置しないようにしましょう。
食材の放置は虫だけでなく、クマやタヌキ、キツネなどの動物を呼び寄せる場合もあります。
ゴミやドリンクの残りなども同様で、強い香りがするものは車内などに片付け、外に臭いが漏れないようにしましょう。
虫対策万全でキャンプを楽しもう!
秋キャンプは夏に比べて虫が少なくなりますが、完全にいなくなることはありません。
特に蛾やスズメバチは、秋も続けて多いままです。
虫対策はやりすぎということはないので、徹底して行いましょう。