皆さんは、スタンダードなポリエステル製のテントと、コットン製又はコットンとポリエステルを混紡したポリコットン製のテントがあるのをご存じでしょうか。
実際は夏にも使って頂きたいのがコットンテントであり、夏こそ使って頂きたいテントなのです。
今回の記事でコットンテントは、オールシーズン使える優れものだとお分かりになりますので、是非参考にして夏に向けて検討してみてはいかがでしょうか。
コットンテントとは？
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まず、コットンテントでも2種類あります。
①天然素材のコットン（綿）100％生地
柔らかさと通気性・保温性を実現したテントであり、コットン素材の洋服をイメージして頂くとわかりやすいと思います。
価格も高価なものが多いですが、コットンテントの特徴をフルに味わうことが可能です。
大型なテントが多く重量も重くなります。
②ポリコットン生地
ポリエステルを混紡したポリコットンは、別名TCとも呼ばれており、テトロンとコットンを混紡した繊維製品です。（テトロンは、ポリエステル繊維を開発した、帝人と東レの共同商標です。）
ポリコットンの配分率として、ポリエステル65％・コットン35％が一般的になります。
ポリエステルの速乾性とシワになりにくいという利点と、コットンの吸湿性と通気性、風合いのよさという利点。コットンテントより軽量であり、価格もコットン100%に比べリーズナブル。
良いとこ取りをしたテント生地であり、コットンテントの主流になっている生地です。
本記事においては、両者を含め、「コットン」という名称で解説していきます。
コットンテントの選び方
今や、コットンテントは数多く出回っています。デメリットもありますが、それ以上にメリットが大きいからです。
それでは、選び方のポイントを解説していきます。
人数で選ぶ
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ソロなら重量5kgを基準に考え、ファミリーであれば実際の人数＋1人のサイズを選ぶことをおすすめします。
やや大きいサイズを選ぶことで荷物の収納場所を確保。天井高も基本的にあった方が快適なので、平均基準となる170ｃｍ以上を目途に選ぶといいでしょう。
形状で選ぶ
コットンテントの形状も多岐にわたり様々ですが、ここでは主な形をご紹介します。
ワンポールテント
手間なく設営ができ、人数関係なく人気の形状です。
ペグ打ち後、ワンポールを中心に立てれば完了し、三角錐の形状により多少のデッドスペースはありますが、初心者でも容易に設営ができます。
ベル型テント
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設営の仕方はワンポールテントと同じですが、側面を垂直にすることで、ワンポールテントのデッドスペースを無くし、荷物や就寝スペースを確保できます。
このタイプのテントは大型のものが多く、ファミリーやグループにおすすめです。
ロッジ型テント
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家の形をしている為、天井も大きく広がり空間を有効活用できます。
窮屈さを感じることなく過ごせますが、他のタイプと比較し、設営に多少時間がかかるタイプです。
軍幕型テント
パップテントととも呼ばれ、見た目のカッコよさや、解放感で人気のあるタイプです。
最近では、タープ知らずのキャノピー付きも増え、個性が出せる製品が増えてきています。
長方形タイプにより、ソロや少人数で過ごすのにおすすめです。
機能で選ぶ
コットンテントの特徴である遮光性の高さ、抜群の通気性、寒暖差に強い保温性、吸湿効果による結露のしにくさ、これらの機能を元にスタンダードなポリエステルのテントと比較し、検討するといいでしょう。
色で選ぶ
コットンテントは、無地な商品が多く、持っているギアと合わせやすいのが特徴。
カーキやベージュ、白等にキャンプギアを合わせる事で、統一感や引き締まったキャンプサイトを作れます。
持っているキャンプギアに、イメージしながら配色を合わせるのも楽しいでしょう。
コットンテントのメリット
ポリエステルの場合、加水分解といって使用頻度が多くなってくると、幕内にベタつきが生じたり、シムテープが剥がれ雨漏りの要因となるデメリットがあります。
コットンテントは、乾燥さえすればメンテナンスフリーで半永久的に使用でき、長く使用することが可能です。
ここからは、ポリエステルと比較しながら解説していきます。
遮光性と通気性が高い
夏こそコットンテントがおすすめのメリットが高い遮光性と通気性です。
コットンは、生地が厚いため濃い影を作り、遮光性が高く、強い日差しの中でも涼しく過ごせます。
更に繊維の中心部が空洞になっていることで、通気性も良く快適なキャンプが可能です。
生地が薄いため影も薄く、強い日差しの中では暑く感じてしまいます。
又、ポリエステルの生地には空洞がないため、風通しが悪く通気性もよくありません。
蒸し暑さ解消のメッシュを開ける工夫が必要です。
耐火性が高い
燃え広がりにくい性質を持っているので、多少の火の粉であれば穴の空く心配も要らなく、テントに近い距離での焚き火が可能です。
熱に弱く難熱性はほぼないため、火の粉が飛んできたら一瞬で穴が空きます。
テントから離れた場所での焚き火が必要です。
保温性が高く結露しにくい
寒暖差に強いコットンは、生地が伸縮することで保温性にも優れています。
コットンの効果で外部に熱が逃げにくく、幕内に暖かい空気が溜まるので、冬のキャンプでもおすすめです。
スカート付きであれば、暖房器具などで暖かさは維持できますが、生地の薄さから、コットンほどの保温性はありません。
コットンテントのデメリット
コットンテントをポリエステルと比較すると、どうしても負けてしまう点をご紹介します。
雨が苦手
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雨漏りはしませんが、撥水性は負けてしまいます。
生地の特徴として吸湿する性質上耐水圧は低く、テントそのものが重くなります。逆に吸湿性が高いコットンは、結露が発生しても水分を吸水するので、結露が発生しにくいメリットもあります。
コットンを収納する際は、水分が多いとカビの原因となるので、しっかり乾燥させることが必要です。
生地に空洞が無いため、高い耐水圧と撥水性があります。
重量がかさむ
生地も厚く縫い合わされているため、どうしても重くなります。
バックパッカーや、登山などには重くかさばる収納サイズとなってしまいます。
生地も薄く、限りなく軽量化が可能であり、山岳テント等は軽量コンパクトに収納できるのが魅力です。
おすすめコットンテント10選！
TOMOUNT ベルテント（Bell tent5）
出典：Amazon
冬は最適、夏は快適な、グランピングサイズの大型ベルテント。
TC素材のナチュラルな風合いで丈夫な上、肌触りも抜群です。
高密度のメッシュで、虫を防ぎ通気性も確保。
夏は壁を巻き上げれば大きなタープとして使用可能で、耐熱生地の煙突開口部があり冬でも薪ストーブで快適に過ごせます。
| サイズ | 5mx5mx3m |
| 人数 | 8人 |
| 重量 | 33kg |
TOMOUNT ベルテントの口コミレビュー
コスパ最高のベルテント。縫製もしっかりしていて、アフターケアもちゃんとしてておすすめ
One Tigris ROC SHIELD 軍幕
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変幻自在なTCタープテント。
創意工夫で様々な形状に設営できるのが魅力であり、人と被りたくない方におすすめです。
スカートと煙突口が付いていることで、冬場でも快適。思いっきりキャノピーを広げれば、開放的なタープテントに早変わりし、スカートを巻き上げることで、通気性も確保。
夏場でも使えるオールシーズンなタープテントを楽しめます。
| サイズ | 220x200x160cm |
| 人数 | 2人 |
| 重量 | 7kg |
One Tigris ROC SHIELDの口コミレビュー
張り方がアレンジし放題。アレンジで跳ね上げたサイドが目隠しにもなり、夏場は張り方次第でタープいらず！
BUNDOK ソロティピー（BDK-75TC)
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ポール1本で設営完了のワンポールテント。
リーズナブルな価格でありながらTC素材の特徴が活かされ、人気のある商品です。
大きくテント前のキャノピーを出せるので、風よけや日差しよけとしても使用でき、便利な構造となっています。
メッシュインナーが付属され、本体は巻き上げ式のスカートがついているので、オールシーズン使える商品です。
| サイズ | 240x240x150cm |
| 人数 | 1人 |
| 重量 | 4.8kg |
BONDOK ソロティピーの口コミレビュー
とにかく設営が簡単。フロントフラップのおかげでタープはいらずで便利。
やっぱり人気になる商品だと感じました。
NORDISK アウトドアキャンプ アスガルド
出典：Amazon
白熊ブランドキャラで、お馴染みのノルディスクは、ベルテントの代表格です。
価格も高価であり、キャンプ場でも周りから一目置かれるのが、ひしひしと感じることが素材品質はさすがであり、丈夫に長く使えるのも、100年以上の歴史があるブランドの証でしょう。
夜の幕内の暖色系ライトに照らされた白色のテントは、感動すら覚える美しさです。
| サイズ | 500x470x300cm |
| 人数 | 8~10人 |
| 重量 | 20kg |
NORDISK アウトドアキャンプ アスガルドの口コミレビュー
４〜5人でゆったりとくつろぐと最高！
ノルディスクのテントは、設営している時も一目置かれている感じでさすが！
テンマクデザイン サーカスTC＋
出典：Amazon
夏は木陰のように涼しく、冬は暖気を逃がさない。定番の人気TCテントです。
抜群の遮光性と通気性で夏は快適に、もちろん保温性もバッチリなのでオールシーズン使用できます。
スカートはポリエステルを使用し、速乾性と汚れにくさを実現しているのも、非常に考えられた商品です。
| サイズ | 678x268x264cm |
| 人数 | 2人 |
| 重量 | 10.98kg |
テンマクデザイン サーカスTC＋の口コミレビュー
冬のお篭もりキャンプの定番！
TC素材で保温性もバッチリ設営。
King Camp ロッジ型 2in1
出典：Amazon
TCタープに撥水加工を施しているため、防水加工は抜群なのは嬉しい配慮です。
外観は小屋のように愛らしさを感じ、前後の出入り口と左右の通気口によって、通気性も確保
広々とした空間の中で快適なキャンプライフを楽しめます。
地上高も210cmの箱型なので、余裕をもって着替えもでき、デッドスペースがなくお使いいただけるのでおすすめです。
| サイズ | 340x240x210cm |
| 人数 | 5人 |
| 重量 | 11.5kg |
King Camp ロッジ型 2in1の口コミレビュー
キャンプ場で、1日中過ごす感覚のテントです。設営にはやっぱり時間かかりました。
空間が広い！
DOD カマボコテントソロTC（TC-604-TN）
DODのカマボコシリーズの機能はそのままに、ソロタイプとして誕生した商品。
2ルーム構造の前室の広さは、ソロでは広すぎるくらいの空間であり、実際にインナーも2人でも可能な広さがあります。
夏は出入り口が全て開放又はフルメッシュにでき、冬は風の侵入を防ぐスカート付き。地上高が低いので、あぐらチェアかお座敷スタイルで楽しむのがおすすめです。
| サイズ | 170x450x120cm |
| 人数 | 2人 |
| 重量 | 10.3kg |
DOD カマボコテントソロTCの口コミレビュー
使用に合わせて、色々な形にでき、いいテントです。かっこいい。
8tail パップテント 軍幕（G P02ー212B）
出典：Amazon
大阪八尾市発のアウトドアブランド8tailからのパップテント。
サイドウォールの取り付け方によって様々なスタイルを楽しめるのが魅力です。
メッシュのインナーテントを設置することで、夏の虫を気にせず快適キャンプが実現します。
防水加工も強化し、多少の雨なら問題なく使用でき、焚き火もテントのキャノピー下でやっても問題ありません。
| サイズ | 85x190x110cm |
| 人数 | 2人 |
| 重量 | 6.6kg |
8tail パップテントの口コミレビュー
前室が広く、薪ストーブや石油ストーブが置ける広さ。愛犬と行っても余裕の広さでした
FUTUREFOX FOX-BASE EVO
出典：Amazon
今まで150cmのポールで開放的でしたが、更に30cm高くした180cmのポールにしたことで、パップテントにはないより開放的な空間構造となっています。
サイドウォールやキャノピーをオリジナリティにアレンジ可能であり、両サイドのベンチレーションや煙突口の付加価値をもたせ、より快適に改良した商品です。
| サイズ | 280x420x180cm |
| 人数 | 1~2人 |
| 重量 | 7.4kg |
FUTUREFOX FOX-BASE EVOの口コミレビュー
高さがあり丈夫です。室内も広く満足できる商品です。
テントファクトリーTC ワンポールテント180V（TF-TCP-18V）
出典：Amazon
ワンポールテントでありながらも前室にVポールを採用することで、室内空間を拡張しデッドスペースも最小限にしています。
入り口にはメッシュも付いているので、夏のメッシュインナーテントも不要であり、後方の入口はWファスナーのため、薪ストーブのインストールも可能。
耐水圧2000mmのTC素材により、高い撥水能力があるのも魅力です。
| サイズ | 320x270x180cm |
| 人数 | 3人 |
| 重量 | 9.3kg |
テントファクトリーTC ワンポールテント180Vの口コミレビュー
前後の入り口にメッシュがあるのが良い！
Vポール側とタープ側で色々な使い方ができるのは楽しい
この夏、通気性がいいコットンテントで快適に過ごそう！
スタンダードなポリエステルと比較しながら、コットンテントの魅力について解説してきました。
暖かいイメージのあるコットンテントは、冬に需要が高くなりがちですが、実は夏こそコットンの特徴を活かし活躍できるテントなのです。
真夏の強い日差しから濃い影を作り、遮光性と通気性の威力を発揮できます。
一度入手すればオールシーズン使用可能であり、乾燥さえすれば半永久的に使える素材なので、是非！
コットンテントを1度経験してみて下さい。きっとやみつきになりますよ！
