お肉の王様といえばステーキ。だからこそ美味しく焼きたいですよね。アウトドアで景色を見ながら食べるステーキは、また格別です。
よく「A5」ランクのお肉は最高!と思っている方も多いと思います。いいお肉であることは確かですが、実は美味しさレベルとは全く関係ないのはご存知でしたか。
アルファベットは「生産性」の高さの評価。数字は「霜降り度合い」の評価なのです。品質上のランクであり「A5」ランクのステーキが、最高の美味しさの指標値ではないのです。
今回は、筆者の経験を元に安いお肉でも焼き方次第で、美味しく楽しめる方法をご紹介します。参考にしてみて下さい。
当記事のコンテンツ
ステーキを焼く為に必要なもの
ステーキを焼くために、是非揃えておきたいもの、持っておいた方がいいものをご紹介します。
鉄製の調理器具
焼く調理器具については、網ではなく鉄製の調理器具をおすすめします。
まず、網の場合余計な油も取れますが、必要な肉の旨みも一緒に落ちてしまいます。従って旨みを封じ込めるには、網はあまり適さない調理器具です。
鉄は非常に熱伝導率に優れています。鉄製の調理器具を使用することで、高温でムラなく焼けるので、肉の旨みも均一になり美味しいステーキが楽しめます。
調理器具としては、鉄板や鉄製のフライパン・スキレットがおすすめです。
ステーキを美味しくするポイント
今回使用したステーキ:PRIME Beef(アメリカ農務省が行う格付けで最高ランク)
それでは、ステーキを焼いていきましょう。今回は、スキレットで焼いてみました。
今回のステーキはPRIME Beef。レジで20%offの税込500円代!。国産和牛だと1,600円以上でした。どちらも焼き方次第です。
ステーキを美味しくするポイントには、いくつかの工程をふむ必要があります。工程といっても決して難しいことではないので、これからご紹介する6つのポイントを是非参考にして下さいね。
ステーキを必ず常温に戻す
ステーキは必ず常温に戻しましょう。
焼く直前の30分〜1時間前には常温にしておくといいでしょう。冷蔵状態のまま焼いてしまうと、表面だけ焼き色がつき、中まで火が通りません。
常温にしておくことで表面に綺麗な焼き色と、中までムラなく加熱されます。
筋切りや穴を空ける
次に焼く前の下準備です。筋切りは、ステーキの繊維質を切ることで、肉自体が縮むのを防ぎ、柔らかく仕上がります。
筆者はここでの工程を、最も重要なポイントとして丹念に行います。
筋切りをしないステーキは、値段に関係なく硬い食感になり、失敗するケースが多々あります。
今回、筋が多い肩の部位なので、ここまで切りました
更にフォーク等で穴を空けることで、味付けも染み込みやすくなります。ただ、筋切りをすることで、十分下味が染み込むので、穴あけは省略しても問題ありません。
塩コショウは焼く直前に行う
塩コショウは、焼く直前に行いましょう。
以前は、塩コショウを振ってある程度寝かせておきました。多くの方は、その方が味が染み込むだろうという認識だと思います。筆者も同様に考えていました。
ある時、焼く直前に塩コショウをしていない事に気づき、慌てて味付けし焼いたところ、非常にジューシーに仕上がりました。
塩を振ってから時間が経つと、肉の水分もなくなってしまい、肉本来の旨みも抜けてしまいます。
ステーキをジューシーに焼く為にも、塩コショウは焼く直前に振り軽く手で叩いてから、焼くことをおすすめします。
シンプルな味付けが肉を引き立てる
味付けはクレイジーガーリックとコショウにしました
筆者は、割と肉肉しいのが好みなので、味付けはにんにくと塩コショウのみが多いです。油は牛脂を使用することでコクが出ます。
更におすすめとしては、黒瀬スパイスやほりにし等の万能スパイスやクレージーガーリックを使用するのもおすすめです。
今回は最後の工程でバターを落とすと風味豊かなステーキに仕上がります。
強火で短時間勝負
ステーキを柔らかく焼く時のポイントとしては、短時間で焼くことが重要です。
鉄製の調理器具を高温で熱々に熱し、そこにステーキを片面2分〜3分程度で焼き色をつけます。その時に一度投入した肉は、あまり動かさないのがポイント。ムラなく綺麗に仕上がります。
肉の厚みにもよりますが、横から見て1/3程度肉の色が変化していれば、ひっくり返すタイミング。そこからさらにもう片面を同様に焼いていきましょう。
柔らかく仕上げる為には、中まで火を通しすぎないことが重要です。
余熱で中まで熱を通す
表面が焼けたら、熱々を頬張りたいところですが、ここでもう1行程。アルミホイルでくるみ5分程度粗熱をとり肉を休ませます。
バターを使用する方は、このタイミング。余熱で溶かしていきますが、バターもある程度常温しておいた方が、肉が冷たくならずに済みます。
これを行うことによって、余熱で中まで加熱され、肉汁を逃さず閉じ込めることができます。余熱で待っている間に、付け合わせの副菜を調理することも可能です。
食べる時に熱々を食べたければ、包んだアルミホイルごと、サッと温めれば十分熱々のステーキが食べられます。この時、焼く感覚ではなく炙る感覚でサッとですよ。
野外で頬張るステーキは焼き方次第で至福のひと時に!
野外でステーキと向き合って焼いている時間は、ワクワク感と期待感に満ち溢れていませんか。
失敗したくないからこそ、成功させたい。誰もが思っている事でしょう。
筆者は、キャンプでステーキをする時は、大体1,000円未満のアメリカンビーフです。600円位の時もあります。
もし、ご家族4人の場合でも3,000代でステーキを美味しく食べられたら、BBQ代よりも安く抑えられるのではないでしょうか。
今回は、安いステーキでも焼き方次第で極上に楽しめる方法をご紹介しました。
ぜひ、楽しいキャンプの1品料理にステーキを選んでみてはいかがでしょうか。
野外で頬張るステーキは最高のひと時ですよ!