日中はまだ暑さの残る秋のキャンプも、就寝時はぐっと冷え込むことが予想されます。
冬キャンプほど重装備にならず、身軽に楽しめるのも秋キャンプの大きな魅力。
今回は、秋の冷え込みに対応する1000g前後の軽量シュラフを厳選して紹介します。
「軽量シュラフと言えばダウン」と考えがちですが、価格的にも入手しやすくメリットの多い化繊モデルもおすすめです。
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秋キャンプのの特徴
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秋キャンプの一番の特徴は、過ごしやすい気候にあります。
暑い夏が過ぎ、過ごしやすくなった秋はキャンプに最適な季節です。
他にも、紅葉や秋の味覚が楽しめたり、虫が少なくなったりと秋はメリットがたくさんのシーズンです。
ただし、注意しなければいけないのが昼と夜の気温差。
標高の高いキャンプ場などでは、予想以上に就寝時に冷え込むことがあります。
就寝時の寒さ対策を忘れずに、秋のキャンプを快適に楽しみましょう。
秋キャンプで活躍するシュラフの選び方
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日中との気温差の大きい秋のキャンプに、快適な睡眠をとるためにはそれなりに暖かさのあるシュラフを使う必要があります。
日中暑かったからといって、夏用のシュラフで寝てしまうと寒い思いをすることもありますので、3シーズン用のシュラフを用意するのがおすすめです。
快適温度が0℃~10℃のものシュラフを選ぶといいでしょう。
また、時期によっては寝汗をかくことも考えられますので、家庭で丸洗いできてメンテナンスのしやすい化繊のシュラフの方が清潔に保つことができるのでおすすめです。
ダウンと化繊の違い
シュラフの中綿は、主にダウンと化繊の2種類に分かれます。
ダウンの方がハイスペックなイメージがありますが、平地のキャンプ場では時にオーバースペックになってしまうことも。
性能の高い化繊のシュラフもたくさん販売されています。
使用環境に応じて適した中綿のシュラフを選ぶことが重要です。
ダウンのメリットとデメリット
ダウンのメリットは、軽量コンパクトでありながら高い保温力にあります。
使用するダウンと化繊が同じ量の場合、保温力はダウンの方が高くなります。
厳冬期の山岳地帯や、高山などのハードな環境で使用できるのもダウンのシュラフです。
デメリットは、水に弱いこと。
水分を含み、ダウンがつぶれると本来の保温力を発揮することができなくなってしまいます。
結露のひどい時期などは、シュラフカバーなどを使用して水濡れから守る対応が必要です。
また、家庭で丸洗いすることはできず保管方法にも気を遣うので、メンテナンスに手間がかかります。
化繊のメリットとデメリット
化繊のシュラフとは、中綿がポリエステルや、アクリル、ポリウレタンなどの素材のものを総称して呼ばれています。
メリットは水濡れに強く速乾性の高さにあります。
汗をかきやすい夏のキャンプや、結露のひどい冬のキャンプまで安心して使用できます。
家庭で洗濯できるものが多いので、清潔に保つことができるのも大きなメリットです。
そしてなにより、ダウンに比べて低価格で手に入るので、初心者でも購入しやすいのも魅力です。
デメリットは、ダウンに比べて保温力が劣ること。
同じスペックを求めるとどうしても大きく、重くなってしまいます。
軽量タイプの化繊シュラフのおすすめ
mont-bell シームレス バロウバッグ #3
出典:mont-bell
モンベル独自の化学繊維「エクセロフト®」を使用し、濡れても保温力をキープする優れた耐久性を備えています。
高い伸縮性により快適な睡眠をサポートする、シームレスバロウバッグシリーズ。
表地に縫い目が出ない特徴的な構造は、中綿のかさを高く保ち、保温力も向上しています。
本体は933gと軽量でありながら、幅広い気温に対応するので、秋キャンプでも安心して使用できるトータルバランスに優れたモデルとなっています。
素材 | 裏地:30デニール・スーパーマルチ・ポリエステル・タフタ 中綿:エクセロフト® |
重量 | 933g(963g) ※( )内はスタッフバッグを含む総重量 |
収納サイズ | ∅17×34cm(6.8L) |
快適温度 | 5℃ |
使用可能温度 | 3℃ |
mont-bell シームレス バロウバッグ #3の口コミ・レビュー
11月、秋のキャンプで使用。
夜の気温はおそらく6℃くらいまで下がったと思います。
寒さを感じることなく朝まで快適に眠れました。
ISUKA アルファライト 500X
出典:ISuKA
ISUKA アルファライト 500Xに使われている中綿「マイクロライト」は、1.5デニールのマイクロ繊維と、ポリエステルを組み合わせてコンパクトな収納性と保温性を両立させました。
屋根の瓦を並べたような、瓦ぶき構造にすることでマイクロライトの優れた保温性を最大限に発揮します。
快適な睡眠のために、身体に沿った独自の3D構造を採用することで、保温性の下がる原因となる無駄なスペースを排除しながら、適度な余裕を保っています。
生地 | 表/ポリエステル100% 裏/ポリエステル100% |
平均重量 | 1000g |
収納サイズ | φ18×34cm |
最低使用温度 | 0℃ |
中綿 | マイクロライト500 |
ISUKA アルファライト 500Xの口コミ・レビュー
軽くて暖かくて最高です。
長い季節に対応しているので、災害時にも役立つよう常に車に積んでいます。
finetrack ポリゴンネストイエロー
出典:finetrack
ファイントラックに採用されている中綿は、世界初のシート状立体保温素材「ファインポリゴン®」です。
ファインポリゴンは、水濡れに強く乾きが速いのが最大の特徴です。
他の素材に比べ、圧倒的の速く乾き濡れた状態からでも本来の保温力を取り戻すのに時間がかかりません。
使用シーズンに合わせて5つのスペックで販売されており、その中でもイエローは春から秋に活躍するオールラウンドモデルです。
暑がりも寒がりも、それぞれの体感によって選ぶことができるのが魅力のシリーズです。
素材 | 表:ナイロン100% 裏:ナイロン100% 中間層:ポリエステル100%(ファインポリゴン®)” |
使用可能温度(ヨーロピアンノームに準拠) | T Comfort:7℃ T Limit:3℃ |
重量 | 695g |
収納サイズ | Φ17cm×30cm |
finetrack ポリゴンネストイエローの口コミ・レビュー
濡れに強いところに惹かれて購入しました。
思ったより暖かく、コンパクトです。
シュラフカバーが必要ないので軽量化になり助かります。
秋キャンプには化繊シュラフがおすすめ
化繊のシュラフは、「保温力が低く、重くてかさばる…」というイメージがあるかもしれません。
しかし、最近では各メーカーが独自の繊維を開発するなどして、そんなデメリットを解消する商品も増えてきました。
秋のキャンプでは、化繊のシュラフでも充分快適に眠ることができますよ。
持ち運ぶ時にはダウンの方がコンパクトですが、保管の際は化繊の方が圧倒的にコンパクトです。
sea to summit トレイルヘッドThII
ダウンと化繊のメリットを併せ持つ、シンセティック中綿を採用。
価格を抑え、 気軽に使用できるモデルです。
マミー型よりゆったりした、テーパーレクタンレギュラー型で、ジッパーを開いてキルトとして使用することもできます。
独自のウェーブロフトで、保温性も確保。
さらに1040gと軽量で、秋キャンプに最適なアイテムです。
収納寸法=18×34cm
sea to summit トレイルヘッドThIIの口コミ・レビュー