焚き火キャンプで煙が目に染みたりニオイが衣服に付着したりして不快に感じた経験はありませんか？
そんなとき、「二次燃焼ができる焚き火台」なら燃えずに残った未燃ガスを再燃焼させることができるので煙やニオイを軽減でき、快適な焚き火キャンプを楽しむことが可能です。
そこで今回は、「二次燃焼の仕組み」や「メリット・デメリット」、また「選び方」や「おすすめ商品」まで網羅してご紹介していきます！
当記事のコンテンツ
二次燃焼とは？
二次燃焼とは、一次燃焼で燃え切らなかった可燃ガス（煙）に高温の空気を送り込み、再度燃焼させることを言います。
一般的な焚き火台では、薪が高温に熱せられることで可燃ガスが発生し、その可燃ガスが燃えることにより炎が燃え上がります。
これを一次燃焼といい、その際、酸素不足や水分が多いなどの理由により燃え切らなかった可燃ガスが煙として発生します。
出典：DOD公式サイト
二次燃焼ができる焚き火台は、一般的な焚き火台と違って二重壁の特殊構造となっているのが特徴であり、熱せられた高温の空気が上昇し、その燃え残った可燃ガスを再度燃焼させることが可能です。
二次燃焼ができる焚き火台のメリット＆デメリット
二次燃焼ができる焚き火台には、以下のようなメリット＆デメリットがあります。
二次燃焼ができる焚き火台のメリット
二次燃焼が出来ることにより、以下のようなメリットがあります。
- 燃焼効果に優れる
- 煙やニオイを軽減できる
- 後片付けが楽になる
それぞれ詳しく解説していきます。
燃焼効率に優れる
二次燃焼ができる焚き火台は、一般的な焚き火台と比較して燃焼効率に優れているので、短時間で効率よく火起こし出来るというメリットがあります。
煙やニオイを軽減できる
出典：DOD公式サイト
高温の空気を送り込むことで燃え残った可燃ガスを再燃焼させることが出来る二次燃焼可能な焚き火台は、ガスの燃え残りを軽減出来るため煙が発生しにくいというのが大きなメリット。
煙の発生を軽減できることで焚き火特有のニオイも抑えることができます。
後片付けが楽になる
出典：写真AC
一般的な焚き火台では、燃え残った炭や灰が多く出てしまいますが、二次燃焼ができる焚き火台は燃焼効果に優れるため灰をサラサラの状態まで燃やし尽くしてくれます。
また煤（スス）汚れも少ないため、灰の始末や調理器具の手入れが簡単に行え、後片付けが楽になるのもメリットのひとつと言えるでしょう。
二次燃焼ができる焚き火台のデメリット
出典：写真AC
燃焼効率に優れ煙やニオイを軽減できるのが二次燃焼できる焚き火台のメリットですが、その反面、以下のようなデメリットがあります。
- 薪の消費が早い
- 火力調整が難しい
- 重量があり嵩張りやすい
薪の消費が早い
出典：写真AC
燃焼効率に優れた二次燃焼できる焚き火台は、効率よく酸素を取り込み燃やしていくので薪の消費が非常に早く、一般的な焚き火台に比べ2〜3倍の薪が必要となります。
火力調整が難しい
出典：写真AC
二次燃焼できる焚き火台は、薪を焚べるとどんどん燃え高火力となるので火力調整が難しく、火加減の調整を必要とする調理には不向きとなります。
重量があり嵩張りやすい
二次燃焼できる焚き火台は、基本的に本体が円筒状の二重壁構造となっているので一般的な焚き火台に比べると重量が重くなり、嵩張りやすいので持ち運びが不便と言えます。
二次燃焼ができる焚き火台の選び方
二次燃焼ができる焚き火台を選ぶときは、以下のポイントに注目することでそれぞれのキャンプスタイルに応じた快適な焚き火を楽しむことが出来るでしょう。
ポイント①焚き火台の「素材」に注目しよう！
出典：ソロストーブ公式サイト
二次燃焼ができる焚き火台には、おもに「チタン製」と「ステンレス製」があります。
| 素材 | 特徴 |
| チタン製 | ◯ 非常に軽量ながら耐久性が高い ◯ 錆に強く手入れがしやすい △ 高額になりやすい |
| ステンレス製 | ◯ 錆びにくく耐久性がある ◯ 手頃な価格が多い △ チタン製に比べると重量がある |
上記の特徴から、軽さを重視するなら「チタン製」を、また手入れのしやすさや使い勝手の良さを重視するなら「ステンレス製」を選ぶと良いでしょう。
ポイント②コンパクトや大型など焚き火台の「サイズ」に注目しよう！
二次燃焼できる焚き火台には、「コンパクト」や「大型」などキャンプスタイルに応じてサイズに種類があります。
スタイルに合った焚き火台のサイズを選ぶことで効率よく快適に焚き火を楽しむことができるので、ソロやバックパックスタイルなら「コンパクト」サイズを、またファミリーやグループなら「大型」を選ぶようにしましょう。
ポイント③「折りたたみ式」だと持ち運びが便利
二次燃焼ができる焚き火台は、高温の二次空気が送れるよう基本的に円筒状の二重壁構造となっているので嵩張りやすく持ち運びが不便となります。
そのため、車で荷物を積載して移動できるオートキャンプなら問題ありませんが、荷物を少しでも抑えたいソロキャンプやバックパックスタイルなら、本体をコンパクトに収納できる「折りたたみ式」が嵩張らず携帯性に優れ便利です。
二次燃焼ができる焚き火台おすすめ5選
それではここから、二次燃焼ができるおすすめの焚き火台をご紹介していきます。
「コンパクト」や「大型」「折りたたみ式」など厳選してピックアップしましたので、それぞれのキャンプスタイルに合ったお気に入りを見つけてみてくださいね！
おすすめ①SOLO STOVE（ソロストーブ） キャンプファイヤー
出典：ソロストーブ公式サイト
全米100万台以上の販売実績を誇り二次燃焼ストーブの先駆的ブランドである「SOLO STOVE（ソロストーブ）」の大型ネイチャーストーブ。
その名の通り、キャンプファイヤー並みの高い火力で焚き火を楽しむことができます。
出典：ソロストーブ公式サイト
二次燃焼効果により燃焼効率が高く、約950mlの水を2〜4分で沸かせるのが魅力ポイント。
複数名で調理したり暖を取ったり焚き火キャンプを楽しみたい方におすすめです。
| サイズ | 使用時：（約）直径17.8×高さ23.5cm 収納時：（約）直径17.8×高さ約17cm |
| 重量 | 約998g |
| 材質 | ステンレススチール（SUS304）、ニクロムワイヤー |
| タイプ | 円筒型 |
SOLO STOVE（ソロストーブ） キャンプファイヤーの購入者レビュー
・二次燃焼が凄い、灰が残りにくい、風の影響をあまり受けない。ソロ〜3人くらいで料理も考えながらの焚き火ならこれがベストです。
・煙がほとんど出ないので気軽に庭で焚き火が出来ます。火の大きさも庭先でやるには丁度よい。
おすすめ②DOD めちゃもえファイヤー
出典：Amazon
四角いボックス型デザインが特徴的なDODの二次燃焼できる「めちゃもえファイヤー」。
40cmの市販の薪がピッタリ入る無駄のないサイズ設計で効率よく燃焼させることができ、二次燃焼の炎が綺麗に見える特殊構造がポイントです。
出典：DOD公式サイト
スチールテーブルが付属しているので地面に優しく焚き火を楽しむことができ、収納バッグ付きなので持ち運びも快適。
ソロからファミリーまで幅広いキャンプスタイルに対応します。
| サイズ | 焚き火台：（約）幅43×奥行14×高さ24cm テーブル：（約）幅45×奥行16.5×高さ13cm 収納サイズ：（約）幅45×奥行16.5×高さ25cm |
| 重量 | 約7.7kg |
| 材質 | 本体：ステンレススチール テーブル：スチール（高耐熱塗装） キャリーバッグ：600Dポリエステル |
| タイプ | ボックス型 |
DOD めちゃもえファイヤーの購入者レビュー
・最高の庭キャン焚き火台！二次燃焼の炎も綺麗です。
・さすがの燃焼効率！よく燃えて綺麗です。煙も少ない。
おすすめ③TOAKS（トークス） BPウッドバーニングストーブ
出典：TOAKS公式サイト
バックパッカーやクライマーから高い支持を得る米国カリフォルニア州発「TOAKS（トークス）」の軽さを追求したチタン製BPウッドバーニングストーブ。
重量わずか225gと非常に軽く、3ピース構造でコンパクトにスタッキング収納が可能です。
出典：TOAKS公式サイト
枯れ枝やウッドチップを燃料として使用できるのでソロキャンプやバックパッカーのストーブに最適。
より携帯性に優れたスモールサイズもラインナップしています。
| サイズ | 使用時：直径112×高さ205cm 収納時：直径112×高さ105cm |
| 重量 | 225g |
| 材質 | チタニウム |
| タイプ | 円筒型（スタッキング収納） |
TOAKS（トークス） BPウッドバーニングストーブの購入者レビュー
・二次燃焼ストーブでこの軽さはバックパッカーには本当にありがたい。分解できるので掃除も楽。
・軽量コンパクトな割に火力が強い。背が高い分、調理する時は若干気をつかうが総合的に◎。
おすすめ④キャプテンスタッグ ファイアブーストストーブ
煙突効果と二次燃焼で燃焼効率に優れたキャンプテンスタッグのファイアブーストストーブ。
暖められた空気が上昇気流をおこし、一次燃焼で燃え残ったガスを再燃焼させることができます。
ゴトクと網がセットになっており、オプションパーツを組み合わせることでさまざまな調理に対応可能。
本体は錆びにくいステンレス製で手入れがしやすく、コンパクトに折りたたんで持ち運ぶことができます。
| サイズ | 使用時：（約）幅250×奥行220×高さ280cm 収納時：（約）幅370×奥行380×厚さ80cm |
| 重量 | 約2.3kg |
| 材質 | 本体・炭受け：ステンレス鋼 網・ゴトク・目皿：鉄（クロムメッキ） 収納バッグ：ポリエステル |
| タイプ | 折りたたみ式 |
キャンプテンスタッグ ファイアブーストストーブの購入者レビュー
・火力も十分で短時間で効率的に火を起こすことが出来ます。
・薪に火が付いたら放置しても火柱が立ちます。期待以上のスペックです。
おすすめ⑤モンベル フォールディングファイヤーピット
出典：モンベル公式サイト
簡単に折りたたんでコンパクトに持ち運びできるモンベルのフォールディングファイヤーピット。
独自の二重深型構造で燃焼効率に優れており、素早く組み立て手軽に焚き火調理を楽しみたいという方におすすめです。
出典：モンベル公式サイト
本体とロストル（火床に敷く網）に丈夫でサビに強いステンレス鋼を採用しているのでメンテナンスも容易。
別売りのクッカースタンドを装着すればダッチオーブンを使用することができます。
| サイズ | 使用時：幅42×奥行22×高さ30cm 収納時：30×42×5cm |
| 重量 | 4.1kg（耐荷重：約20kg） |
| 材質 | 本体・ロストル：ステンレス鋼 焼き網：スチール |
| タイプ | 折りたたみ式 |
モンベル フォールディングファイヤーピットの購入者レビュー
・組み立てが一瞬で終わるほど簡単です。そして燃焼効率が素晴らしい！
・勝手に燃えてくれるし煙も臭いも気にならないレベルで楽ちんです。
DCMやナフコなどホームセンターで購入できる二次燃焼焚き火台がコスパに優れて狙い目！
「DCM」や「ナフコ」などホームセンターでも二次燃焼できる焚き火台を入手することが可能です。
手頃な価格でコスパに優れた人気モデルを取り扱っているため、初めての購入やお試しで二次燃焼の効果を体感してみたいという方は狙い目ですよ！
DCM ファイアブーストコンロ 収納バッグ付き
出典：DCM公式サイト
国内ホームセンター業界でトップクラスの売上高を誇る「DCM」のコスパに優れ人気の高い焚き火台。
二重構造で燃焼効率に優れるほか「かまどスタイル」にもなり、ゴトクや収納バッグが付属しながら1万円を切る手頃な価格が魅力的です。
ナフコ（Field to Summit） フレイムストーブMAX
出典：ナフコ公式サイト
福岡県北九州市に本社を構える家具＆ホームセンター「ナフコ」で取り扱いしている「尋常じゃない燃焼効率」が話題のフレイムストーブMAX（Field to Summit）。
積極的に二次燃焼させる構造により高火力ながら煙がほとんど発生せず、家族やグループで使える大型の焚き火台をお探しの方におすすめです。
まとめ
今回は、二次燃焼ができる焚き火台をご紹介してみました。
二次燃焼とは、一次燃焼で燃え残った可燃ガスを再燃焼させることをいい、一般的な焚き火台に比べ煙や焚き火特有のニオイを軽減できるほか、燃焼効率に優れているのが特徴です。
今回紹介したメリット＆デメリットや選び方、またおすすめ商品を参考に、二次燃焼できる焚き火台を取り入れ快適なキャンプライフを楽しんでみてくださいね！
