ソロキャンプも回数を重ねていくと、荷物の軽量化にチャレンジする人も多いのではないでしょうか。
キャンプギアをバックパックにひとまとめにして、キャンプに行けるようになると、選べるキャンプ場や利用サイトの幅も広がります。
しかし、UL(ウルトラライト)と呼ばれるアイテムは、高価なものが多くなかなか手が出せないのも現状です。
そんな中で見つけたのが、ネイチャーハイクのTagarシリーズ。
今回はULキャンプデビューにも最適な、手頃な価格で購入できる超軽量テント「ネイチャーハイクTagar1」をレポートしていきます。
当記事のコンテンツ
UL(ウルトラライト)キャンプとは
UL(ウルトラライト)キャンプとは、装備を軽量化したキャンプのことです。
持って行くアイテムを厳選し、可能な限り身軽に出かけることで、より深く自然と向き合うことができます。
元々は登山スタイルのひとつでしたが、個性のあるキャンプ場やキャンプサイトが増えたことで、ソロキャンパーや、ライダーなどに人気のスタイルとなっています。
ULキャンプのメリット
荷物が少なく、軽くなることでキャンプの負担が大幅に軽減されます。
持ち物がシンプルになることで、設営や撤収の時間も短縮され、ゆったりと過ごす時間を確保できます。
身軽に動き回れることで、身体への負担も減り、行動範囲が広がるのも嬉しいメリットです。
収納場所も省スペースで、メンテナンスも楽々。
ULキャンプのデメリット
軽量化を求めるあまり、アイテムを減らし過ぎると快適性の低下につながります。
テントやシュラフのスペックが落ち、快適な睡眠を得られないということにもなりかねません。
いざというときに必要な物がなく困るなどのデメリットも。
デメリットの解消のためには、何度かキャンプを重ねたうえで、自分のキャンプスタイルを知り、必要なアイテムを厳選することが必要になります。
ファーストエイドキットなどの緊急時に必要なアイテムは省くことはできないので、気を付けましょう。
ネイチャーハイクTagerシリーズの基本情報
出典:amazon
ネイチャーハイクの超軽量テント「Tagar」シリーズ。
Tagarシリーズのテントは、軽さと機能性を両立した、前室付きのシングルウォールテントです。
1人用サイズのTagar1と2人用サイズのTagar2のサイズ展開があります。
カラーはダークグリーンとネイビーの2色で、好みのカラーを選ぶことができます。
ブランド | Naturehike |
フロアサイズ | Tagar1:90×210 Tagar2:135×210 |
重量 | Tagar1:1060g Tagar2:1210g |
カラー | ダークグリーン、ネイビー |
付属品 | グランドシート、ペグ、ガイロープ |
ネイチャーハイクTagarシリーズの特徴
超軽量のULテント
出典:amazon
タガー1の重量はわずか1060g。
ポールには7001高強度アルミニウムを採用し軽量化、耐久性も兼ね備えています。
収納サイズは44×10cmと片手で抱えられるサイズで、ストレスなく持ち運ぶことができます。
広々とした室内スペース
出典:amazon
屋根面にサブフレームを配置することで、広々とした室内空間を確保。
この短いポールがあることで天井部分が広がり、圧迫感を感じないよう工夫されています。
Tagar1は、幅90cm、長さ210cmのフロアサイズで、頭上や足元に荷物を置くスペースもあります。
快適に過ごせる室内
メッシュの面積が大きく、ベンチレーションも多いので快適です。
通気性がいいので、シングルウォールテントの最大のデメリットである結露を軽減させる効果もあります。
出入り口側に前室、さらに反対側には小さな扉からアクセスできる後室が設けられています。
荷物や靴を置くのに非常に便利です。
耐水圧は4000㎜
出典:amazon
テント本体は、防水性、耐風性、耐久性に優れた20D生地を採用。
耐水圧は4000㎜で、雨の日も安心して使えます。
止水ファスナーや反射材のついたトグルなど、随所にこだわりの工夫が見られます。
付属品の充実
出典:amazon
フロアの形状にジャストフィットするグランドシートが付属しています。
底からの浸水を防いだり、底冷えの防止に役立ちます。
ペグは12本、ガイロープも別途購入する必要ありません。
実際につかってみました
収納方法
テントを手にしてみると、思ったより大きいサイズ感。
中には、テント本体、ポール、ペグとガイロープ、テントを束ねるベルトが入っています。
ポールの長さに合わせた収納袋なので、テントはもう少し小さくなるのでは?と思い、ドライバッグに詰め替えてみました。
ポールと別々にすることで、パッキングしやすくなりました。
コンプレッションバックなどの圧縮できる袋を活用すれば、さらに小さく持ち運ぶことができそうです。
設営
設営は、とっても簡単。
メインポールを伸ばしてスリーブに通し、フロアを固定。
最後に短いポールをつけるだけです。
10分もかからず設営完了しました。
室内の様子
マットを入れても余裕があり、足元にはバックパックを寝かせて置けるスペースがあります。
小物を入れるためのポケットや、ランタンフックもあり使い勝手がいいです。
気になるところ
熱がこもりやすい
後室側は上部のベンチレーションのみで、開閉できないのが少し残念。
後室側にもメッシュの扉がついているので、オープンにして風通しを良くしたいところです。
ベンチレーションはありますが、風が抜けにくく夏場はやはり熱がこもります。
テンションがかけにくい
フロアを固定するフープが自在テープではないので、設営後にテンションの調節をするのが困難に感じました。
ゆるみが気になる箇所は、ペグを打ち直すといった作業が必要になります。
綺麗に設営するには、感覚をつかむ必要がありそうです。
ポールが硬い
ポールが硬く、メインポールを立てるのにかなり力が必要です。
コツは、恐れずに思い切りしならせること。
立てる時より、外すときの方が力が必要で苦戦しました。
何度か立てるうちに、力の入れ具合もわかってくるのでスムーズになります。
まとめ
シングルウォールテントということで結露が心配でしたが、暑い季節だったということもあり、滴るほどの結露はありませんでした。
前室と後室がある部分はダブルウォールのような仕組みなので、通常のシングルウォールテントより、結露が軽減されるのかもしれません。
なにより、超軽量テントでありながら1万円台で購入できるのが大きな魅力。
ULキャンプにチャレンジしたい人には、おすすめできるテントです。