冬のキャンプは想像以上に冷え込むものです。
そんなキャンプの冷え対策に役立つアイテムが「湯たんぽ」
手頃な価格で入手しやすく、使い方も簡単なので愛用しているキャンパーも多い冷え対策のアイテムです。
今回は湯たんぽの効率的な使い方や注意点をはじめ、100均のお店で購入できる商品やおすすめの商品を紹介していきます。
100均のお店は店舗も多く購入しやすいですが、最近では100円ではなく幅広い価格帯の商品も並ぶようになりました。
価格やスペックを比較して、効率的な買い物を楽しみましょう。
湯たんぽの魅力
出典:fashy
熱源を使用しないので安全
湯たんぽは、お湯さえ準備すればその後は電気もガスも不要です。
暖房器具による火事や、ガス漏れといった心配もありません。
キャンプでは暖房器具による一酸化炭素中毒の事故が度々起こりますが、湯たんぽはそのような心配もなく安全です。
環境にやさしい
使い捨てのカイロなどと違い、湯たんぽは再利用が可能。
中のお湯を入れ替えることで、何度でも使用することができます。
使用するとで出る廃棄物は水だけなので、環境にも優しく非常にエコロジーなアイテムです。
経済的
湯たんぽの構造はとてもシンプルで、壊れにくいのが特徴です。
細かい部品もないので、メンテナンスもしやすくとても長持ちします。
湯たんぽ本体も比較的安価で購入できるので、とても経済的。
使用コストもお湯を沸かすガス代だけなので、お財布に優しいのがメリットです。
軽量で持ち運びやすい
湯たんぽには様々なサイズの商品がありますが、どれも中は空洞なので軽量で持ち運びやすいのが魅力です。
その中でも軽い素材の湯たんぽや、折りたたみができる湯たんぽを選べば、さらに持ち運びが簡単になります。
中に入れる水はキャンプ場で調達できることがほとんどなので、持ち運びも必要ありません。
使う場所を選ばない
お湯さえ準備できれば、自宅でもアウトドアでも活躍します。
配線などもないので、どこでも移動できるのがメリット。
日中も就寝中も持ち運んで、活躍シーンが多いのも湯たんぽの魅力です。
シュラフ内をあたためる
シュラフには発熱の効果はなく、自らの体温を保温する方法でシュラフ内のあたたかさを確保しています。
体が冷えているとなかなか寝付けないものです。
あらかじめシュラフ内を温めておくことができる湯たんぽは、快適な睡眠にもつながります。
湯たんぽ使用の注意点
出典:unsplash
お湯の温度
湯たんぽに入れるお湯の温度は60℃~80℃が目安。
沸騰直後のお湯を入れるのは、危険な場合がありますので注意しましょう。
中のお湯の適切な温度は、本体の素材や耐熱温度によって変わってきます。
商品の説明書を確認し、正しい温度のお湯で使用しましょう。
睡眠中の扱い
湯たんぽを使用したまま就寝することで起こる低温やけどの事故が、毎年多く報告されています。
眠くなったら、湯たんぽは布団から出す、もしくは体から離すことが重要です。
熱さを感じない快適な温度と思っていても、低温やけどは起こります。
睡眠中は特に危険性が高まるので注意が必要です。
キャップをしっかり閉める
漏れたお湯で火傷しないよう、キャップをしっかり閉める必要があります。
パッキンの劣化も水漏れの要因となりますので、定期的に確認しましょう。
カバーを付ける
湯たんぽが直接肌に触れると火傷の危険があります。
できるだけ専用のカバーを付けて使用するようにしましょう。
専用のカバーが無い場合は、タオルを巻くなどして直接触れないようにすることが大切です。
湯たんぽの素材
プラスチック
出典:amazon
適度なあたたかさと使いやすさ、手頃な価格が魅力のプラスチック製の湯たんぽ。
100均で購入できるもののほとんどがプラスチック製となっています。
丈夫で難しい手入れも必要ないので、はじめての湯たんぽにぴったりの素材です。
軽量で持ち運びやすく、キャンプにもおすすめです。
金属
出典:amazon
昔ながらの金属製の湯たんぽは熱伝導率が高く、使い始めから熱さを感じるのが特徴です。
直火にかけられるタイプも多く、とても熱くなるので厚手のカバーやタオルで包んで使用する必要があります。
落下による変形や、サビなど、多少メンテナンスが必要ですが、キャンパーの愛用者も多い素材です。
シリコン・ゴム
出典:amazon
素材が柔らかくスペースを取らずに持ち運べるのが特徴です。
氷嚢や水枕として兼用できる冷温両用タイプの商品もあります。
素材の特性上、熱湯を入れることはできないのでお湯の温度を管理する必要があります。
子どもに持たせたり、リラックスタイムに使用したりと寒さ対策だけでなく、やすらぎを与えてくれる素材です。
変形するので、カバーの種類が多いのもメリット。
効果的な体の温め方
出典:unsplash
湯たんぽを使って体を温める時には、温める場所に気を付けると効率的に体を温めることができます。
血流の多いところを温める
体の中心であるおなかを温めることで、温められた血液が全身をめぐり、体全体が温まります。
寝る前に、おなかの上に置いて体を温めるのもおすすめです。
手先が冷えるときは、首のうしろや手首を温めると温かな血のめぐりを感じることができます。
筋肉量の多いところを温める
太ももやお尻などの大きな筋肉がある場所を温めるのも有効です。
筋肉は熱を蓄える性質があるため、足先を直接温めるより効果を感じやすくなります。
チェアに座って太ももの上に湯たんぽを乗せたり、チェアの背に立てかけて座ると仙骨周りが温められ、冬キャンプの寒さ対策にもなります。
100均で購入できる湯たんぽ3選
ダイソー 湯たんぽ610ml
出典:ダイソー
ダイソーで購入できるのはプラスチック製の湯たんぽです。
容量は610mlとコンパクトサイズ。
子どもが持つのにもちょうどいいサイズ感で、使用するお湯も少量で済むのでいくつか同時に準備することができます。
ダイソー 湯たんぽ610mlの基本情報
価格 | 550円(税込み) |
材質 | 本体 ポリエチレン キャップ ポリエチレン |
サイズ | 12cm×18.5cm×7.5cm |
ダイソーでは別売りのカバーも3種類販売しています。
出典:ダイソー
商品名 | 湯たんぽカバー(シャギー) |
価格 | 330円(税込み) |
材質 | ポリエステル100% |
サイズ | 本体:23×32×2cm 紐(伸長時):47×1×0.03cm 紐(収縮時):12×1×0.03cm |
出典:ダイソー
商品名 | 湯たんぽカバー(シープボア) |
価格 | 220円(税込み) |
材質 | ポリエステル100% |
サイズ | 本体:26×18×1cm 紐:収縮33×1×0.04cm、伸長9×1×0.04cm |
出典:ダイソー
商品名 | 湯たんぽカバー(プードルボア) |
価格 | 220円(税込み) |
材質 | ポリエステル100% |
サイズ | 本体:18×26×1cm 紐(伸長)4×1×0.03cm 紐(収縮)30×1×0.03cm |
それぞれ手触りや雰囲気が違うので、お気に入りの物を選ぶといいですね。
キャンドゥ 湯たんぽ1.6L カバー付
出典:キャンドゥ
キャンドゥの湯たんぽは便利なカバー付きです。
広い注水口でお湯が注ぎやすく、使い終わった後は水が捨てやすい形状となっています。
薄型で自立式なので収納もコンパクト。
1.6Lとたっぷり容量で、長時間使用できるのも魅力です。
キャンドゥ 湯たんぽ1.6L カバー付の基本情報
価格 | 990円(税込み) |
材質 | 本体・キャップ/ポリエチレン パッキン/合成ゴム カバー/ポリエステル100%、紐/綿100% |
サイズ | 19.8×26×8.2cm |
容量 | 1.6L |
seria ソフト湯たんぽ
出典:LIMO
ピンクとブルーの2色展開のコンパクトな湯たんぽ。
マットな肌触りの柔らかい素材で、触り心地も抜群です。
お湯を注ぐと湯たんぽの表面が熱くなるので、あらかじめカバーやタオルで包んでおく必要があります。
持続時間はあまり長くないので、部分的に使用したり、ちょっとした時間の利用に最適な商品です。
seria ソフト湯たんぽの基本情報
価格 | 110円(税込み) |
材質 | 【本体】ポリエステル、塩化ビニル樹脂、ポリウレタンフォーム、ポリプロピレン 【キャップ】ポリプロピレン |
サイズ | 約16.5×10.8×3cm |
容量 | 150ml |
耐熱温度 | 100℃ |
おすすめの湯たんぽ3選
100均で購入できる商品でも、価格は100円で購入できないものがほとんどです。
店舗数が多く、気軽に購入できるのが魅力ですが、他にもおすすめの湯たんぽがありますので紹介していきます。
タンゲ化学工業 立つ湯たんぽ オレンジ 2.6L 袋付き
出典:amazon
タンゲ化学工業の立つ湯たんぽは、2.6Lの大容量で温かさ長持ち。
湯たんぽが立つことで、カバーが装着しやすかったり持ち手が熱くならなかったりとメリットがたくさん。
カバー付きやカバー無しなどバリエーションも豊富で、好みに合わせて選ぶことができます。
タンゲ化学工業 立つ湯たんぽ オレンジ 2.6L 袋付きの基本情報
価格 | 1,482円(税込み) |
材質 | 本体/ポリエチレン、キッャプ/ポリプロピレン |
サイズ | 幅220×奥行270×高100mm |
重量 | 450g |
容量 | 2.6L |
生産国 | 日本 |
マルカ(Maruka) 湯たんぽ ミニゆたA(エース)
出典:amazon
直火対応の金属製で600mlのコンパクトなサイズはソロキャンプでも活躍します。
金属製の湯たんぽはお湯が冷めても、そのまま温め直すことができるので便利です。
また、ケトルの用意も必要ないので荷物の軽量化にも役立ちます。
マルカの湯たんぽは、その品質や使いやすさからキャンパーの間でも人気の商品。
使用後は、できるだけ内部を乾燥させて保管するようにしましょう。
サイズ展開も豊富で、温かさが長持ちするのが魅力の商品です。
マルカ(Maruka) 湯たんぽ ミニゆたA(エース)の基本情報
価格 | 1,982円 |
材質 | 溶融亜鉛メッキ鋼板 |
サイズ | 約133×172×55mm |
重量 | 約240g |
容量 | 600ml |
生産国 | 本体=日本/袋=中国 |
fashy 湯たんぽ
出典:fashy
ファシーの湯たんぽの特徴は、カバーの豊富さにあります。
素材やカラーの異なる色とりどりのデザインのカバーを始め、ぬいぐるみの形をしたものまで幅広く展開しています。
自宅用とアウトドア用でカバーを変えたり、その日の気分でカバーを変えるのもいいですね。
fashy 湯たんぽの基本情報
材質 | ボトル : 塩化ビニル樹脂 キャップ : ポリプロピレン |
サイズ | (約)33 × 20 × 5㎝ |
重量 | (約)300g |
容量 | 2ℓ |
原産国 | ボトル : ドイツ カバー : ベトナム 替えカバー : 中国 |
湯たんぽ代わりになるアイテム
出典:amazon
100均で購入できるものや他のキャンプアイテムを、湯たんぽの代わりとして使用することもできます。
使用済みペットボトル
ペットボトルにお湯を入れて湯たんぽ代わりにする方法があります。
ただし、ペットボトルの耐熱温度はそれほど高くなく、およそ50℃前後です。
高温のお湯を入れると縮んでしまうなどの危険があるので注意しましょう。
オレンジのホット専用のペットボトルの方が多少耐熱設計になっています。
100均のドリンクボトル
100均のドリンクボトルも湯たんぽの代用品として使用できます。
ただしこちらも耐熱温度はおよそ60℃ほどの商品が多いので、お湯の温度に注意が必要です。
また、携帯用に設計されていないボトルは傾けると水漏れすることがあるので用途をしっかりと確認しましょう。
ナルゲンボトル
アウトドアショップなどで取り扱いのあるナルゲンボトルの耐熱温度はおよそ100℃。
湯たんぽ代わりに使用するキャンパーも多くいるアイテムです。
サイズが豊富なうえ、幅広い用途に使用できるので1つ持って行くと様々な場面で活躍します。
ステンレスボトル
直火にかけられるステンレスボトルを湯たんぽとして使用する方法もあります。
直火にかけられるステンレスボトルは、金属製の湯たんぽのメリットがありながら、湯たんぽとしてだけでなく、多用途に使用できるのが魅力。
水漏れしないケトルのようなイメージなので、かなり熱くなります。
火傷しないよう扱いに注意が必要です。
湯たんぽの使用は火傷に注意!
出典:unsplash
キャンプの冷え対策に、手軽に使える湯たんぽは大活躍です。
お湯の優しい暖かさは、他の暖房器具からは得られないほっとする優しさを感じることができます。
ポイントを抑えた使い方をすることで、効率的に体を温めることができます。
湯たんぽは季節商品なので、時期によっては販売していないこともあります。
そんな時には代用品を活用するなど、工夫して冷え対策に役立てるといいですね。
注意点をよく守り、くれぐれも低温やけどには気を付けましょう。