トランギア社のメスティンは、サイズ・性能ともに使い勝手が良く、アウトドアで大人気のアイテムです。
メスティンは商品名ですが、直訳すると「飯盒」、携帯性の高い炊飯器・食器という意味になります。
メスティンに絡む有名なワードは「ほったらかし料理」。
材料を用意するなど完全にほったらかしという訳ではありませんが、材料を入れたメスティンを火にかけて、ほぼ放置の状態で料理が出来上がるレシピが多数、存在します。
固形燃料やバーナーの直火を使い、屋外や登山での時間を有効に使える「ほったらかし料理」は、今やメスティンユーザーのトレンドです。
そこで今回は、メスティンを使ったほったらかしで作れる3品のレシピをご紹介!
当記事のコンテンツ
ほったらかしで作れるメスティン3つのレシピ
それでは早速メスティンを使ったほったらかしレシピを3つご紹介します!
キャンプ場でもあの味を!すた丼風炊込みご飯
全自動なので炊込みご飯になってしまいますが、すた丼の風味を再現しました。
暑いときや疲れたときに、濃いめの味付けが最高です!
使う道具
- メスティン
- ポケットバーナー
- 固形燃料14g
- シェラカップ
材料
- 豚バラスライス:150g
- 長ネギ:上半分
- 味のり・たくあん:適量
- 卵:1
合わせダレ
- 醤油:大さじ2
- みりん:大さじ2
- 砂糖:小さじ1
- ニンニクチューブ:小さじ2
- ショウガチューブ:小さじ1
- ごま油:小さじ2
- 創味シャンタン:小さじ2
- 塩:ひとつまみ
- 水:1合分
自宅での準備
ちょっと手間がかかりますが、屋外で作るなら生肉には火を通しておきたいですね。
合わせダレは混ぜるだけなので5分もかかりません。
1.合わせダレの材料を全部混ぜる
2.豚バラ肉は湯通し食べやすいサイズに切り、長ネギは3cmほどに切る
オリジナルは食感をやわらかくするため最初に油へ通すそうですが、省略してお湯へ通します。
また、生肉は手軽に持ち出せませんが、湯通しすることで携帯しやすくなります。
3.豚バラと長ネギ・合わせダレ・研いだお米1合・卵を準備
豚バラと合わせダレ、長ネギはあわせて密閉袋に入れます。
ここまでが自宅での準備です。
調理手順
調理は入れて火をかけるだけです!
1.普通の炊飯と同じようにメスティンにお米1合、上に具をのせる
調理の最初に、豚バラの袋にネギと合わせダレをいれて、よく馴染ませておきましょう。
2.自動炊飯開始!
オリジナルは生卵ですが、今回はシェラカップで温泉卵を作りました。
3.固形燃料の火が消えたら、逆さにして10分ほど蒸らす
メスティンが熱くなっているので、逆さにするときは気をつけましょう。
シェラカップの卵はお好みの硬さで、硬めにしたいときは蒸らしている間ものせておきましょう。
4.シェラカップで作った温玉をのせ、たくあん・味のりをお好みでトッピングして完成!
ご飯は白米ではなく炊込みご飯風になります。
濃いめが好きなら合わせダレの量で調整できますよ。
トロトロ濃厚チーズ!ベーコンチーズペンネ
チーズとニンニクを多めに入れた濃厚チーズペンネです。
疲れた身体に塩気がベストマッチですよ。
使う道具
- メスティン
- ポケットバーナー
- 固形燃料14g+4g
材料
- ペンネ:60g
- ナチュラルチーズチーズ:60g
- コンソメ:3g
- オリーブオイル:大さじ1
- ニンニクチューブ:小さじ1
- ベーコン:2切れ
- 水:200ml
- 胡椒・パセリ:適量
調理手順
全自動とは言ってますが、固形燃料を2回使うので少し手をかけます。
でも燃焼中はほったらかしでOKですよ!
1.ペンネ・コンソメ・水をメスティンに入れ、30分漬け置く
ペンネとコンソメはひとつの袋で持ち出してもいいですね。
2.オリーブオイルとニンニクチューブを入れてかき混ぜ、上にナチュラルチーズをのせる
味の濃さはコンソメとニンニクで調整できます。
ナチュラルチーズは、板状にカットしておくとパッキングすやすいですよ。
3.隙間ができるように蓋を置き、固形燃料14gに着火する
水分を逃がすために蓋をずらしておきましょう。
焦げつきが心配なときは、たまにかき回します。
4.炎が消えたら、よくかき混ぜて固形燃料4gに着火する
このままでもスープパスタのように食べられますが、濃いチーズの味を楽しみたいなら、煮詰めるのがおすすめです。
5.炎が消えたら、パセリと胡椒をお好みでかけて完成!
チーズとニンニクの塩気に、多めの胡椒がよくあいます。
ふわふわ食感が美味しい!メスティンバナナケーキ
アウトドアのおやつに焼きたてのバナナケーキも、メスティンなら可能です。
丸ごと1本入るので栄養補給にも最適です!
使う道具
- メスティン
- ポケットバーナー
- 固形燃料14g
- クッキングペーパー
材料
- 薄力粉:50g
- 砂糖:20g
- ベーキングパウダー:3g
- オリーブオイル:20ml
- 牛乳:20ml
- バナナ:1本
- クルミ:適量
自宅での準備
薄力粉・砂糖・ベーキングパウダーを混ぜて袋に入れる
調理手順
やはりこちらも少し手をかけます。
燃焼中は焦げやすいので、たまに火の位置をずらすといいですよ。
1.自宅から持ってきた粉ものの袋に、牛乳・オリーブオイルを入れて、よく混ぜる
バナナをカット、または指でちぎって袋にいれ、よく混ぜる
バナナの食感が好きな方は粗めに潰してもいいですね
2.メスティンにクッキングペーパーを敷く
生地をメスティンに流し込み、お好みでクルミをトッピング
お好みでチョコチップやスライスアーモンドを入れるのもおすすめです。
3.固形燃料14gに着火し、5分間
メスティンを裏返して3~5分間、元に戻して炎が消えるまで待ち、消えたら10分ほど蒸らします。
焦げやすいので、こまめにメスティンの位置を変えるといいですよ。
4.完成!
メスティンはあまり汚れないので、先にバナナケーキを作ってから他の調理をすることもできますよ。
メスティンと相性の良いアイテム
メスティンを有効活用するために、メスティン本体はもちろんですが、あると便利なアイテムをご紹介!
ポケットストーブ
メスティンと相性抜群のポケットストーブです。
コンパクトな本体はメスティンに入れて持ち運びができますし、燃焼時間も14gの固形燃料で12分と、炊飯にもぴったりです。
アルコールバーナー+ゴトク
燃料使い切りのポケットストーブと違い、アルコールバーナーは使用時間に制約がありません。
クッカーやシェラカップなども使って、幅の広い調理をしたいときや、キャンプでアルコールランタンも使いたいときなどに便利ですよ。
ウインドスクリーン
ポケットストーブもアルコールランタンも、燃焼中は風の影響を大きく受けてしまいます。
温度が下がったり、燃焼時間が変わってしまうので、屋外での安定した使用には必需品です。
メスティンでいろんな調理をしてみよう!
今回は、「炊く」「煮る」「蒸す」の、3つのレシピをご紹介しましたが、メスティンは焼く料理も燻製作りにも使えます。
ほぼ火にかけるだけのレシピがたくさんあるので、活用すればキャンプや登山でいろいろな料理を食べることができますね。
もちろん、家でちょっと一品作ったり、おやつを作るのも手軽にできます。
レシピを参考にいろいろなアレンジをしてみるのも楽しいですよ!