キャンプ用品

【体験レビュー】まるで映画館! プロジェクターで 憧れのキャンプシアター!!

佐藤翔一

「キャンプをしながら大画面で動画が観たい」なんて思っている人は少なくないでしょう。プロジェクターを使ったキャンプシアター、憧れますよね!

今回ご紹介するのは、ホームプロジェクターシェア世界2位、中国では1位を獲得しているXGIMI(ジミー)社の「Halo」。実機を使って、徹底体験してきましたよ!

技術を駆使した最強のプロジェクター

高画質、大画面、コンパクトという3拍子が揃ったHaloは、大手家庭用プロジェクターメーカーXGIMI社が開発したもの。技術力を持った大手メーカーが開発しただけあって、とてもハイスペックです。

ポータブルとは思えないほどの明るさと音響もさることながら、高速オートフォーカスや2K・4K対応など、多彩な機能が搭載されています。

日本のグッドデザイン賞ほか、世界各国から表彰された同製品。まさに、技術大国が生んだ最強のプロジェクターと言えます。

早速キャンプシアターを設営

さて、そんなプロジェクターを肌で感じてみようと思い、キャンプを実施。自分だけの映画館を設営します。プロジェクタースクリーンを持ち出すとなると、荷物が嵩張り設営も大変です。とはいえ、垂直で綺麗な都合の良い壁があるとも限りません。

手軽にキャンプシアターを楽しむなら、ヘキサタイプのタープをスクリーンにしちゃいましょう。片側を直接地面にペグダウンし、4本のポールでL字型になるように立てます。いわゆる垂直張りです。本来は風よけやプライベート空間を演出したい時に張る方法ですが、垂直面をスクリーンとして使うことができます。

ポールが2本しかない時は、垂直面の向かいに車や木などで代用。ポールと同じ高さでロープを括り、高さを確保しましょう。コツは、スクリーンとなる面がシワにならないようにピンと張ること。また、しっかり垂直になるように気を付けてください。

綺麗なL字型が完成したら各ギアを配置。Haloを置くプロジェクター台は中央に。チェアの近くにオットマンやサイドテーブルなどがあると、より快適になりますね。

いざ、Haloを起動

いよいよHaloを起動させます。電源ボタンを押すと、チュートリアルが画面に映し出されました。まずは専用リモコンとのペアリング。スクリーンに分かりやすく手順が示されるので、安心です。

驚くほど簡単なセットアップ

プロジェクターのセットアップと聞くと「接続が面倒で時間がかかる」、「説明書通りに配線したつもりなのに、音が聞こえない」などの経験から、億劫になってしまう人もいるのではないでしょうか。

実際、Haloをセットアップして感じたのは、驚くほど簡単だということ。ぶっちゃけ、配線なんてありません。スマートフォンとリンクさせ、Wi-Fiなどでインターネット回線につなげば終了です。あとはリモコンでテレビ画面を操作するように、好きなチャンネルに行くだけ。

マジで映画館レベルの画質

投影された動画を見て、さらに驚きました。本当に明るくてクリア。これは映画館レベルです。800ルーメンという明るさに加え、解像度は1,920×1,080ピクセル(フルHD)。試しにYouTubeで焚火動画を写してみたのですが、本物と遜色なし。例えば、雨の日のキャンプで焚火ができない時は、プロジェクターで焚火を楽しむのもアリです。

明るさの調節機能があるのもポイント。省エネ、オフィス、動画などシチュエーション別に適切な明るさに設定できます。

他製品と比較してみた

製品名 Halo LSPX-P1
会社名 XGIMI ソニー
ルーメン(輝度) 最大800 100
解像度 1,920×1,080ピクセル 1,366 x 768ピクセル
本体サイズ 11.35cm(幅)14.5cm(奥行き)17.15cm(高さ) 8.1cm(幅)13.1cm(奥行き)13.1cm(高さ)
本体重量 0.9kg 0.93kg
製品名 P3B LEDプロジェクターQ6
会社名 エイスース VIVITEK
ルーメン(輝度) 最大800 800
解像度 1,280×800ピクセル 1,280×800ピクセル
本体サイズ 15.35cm(幅)13.12cm(奥行き)4.3cm(高さ) 16.5cm(幅)10.24cm(奥行き)3.4cm(高さ)
本体重量 0.75kg 0.475kg

では、他の製品はどうなのでしょう。例えば、ソニーの人気プロジェクター「LSPX-P1」は100ルーメン、解像度は1,366 x 768ピクセルです。エイスースの「P3B」は最大800ルーメンの明るさを誇りますが、解像度は1,280×800ピクセルとなっており、鮮明さでHaloに軍配が上がります。

2015年グッドデザイン賞受賞のVIVITEK「LEDプロジェクターQ6」はコンパクトさが高評価。重量475gでありながら800ルーメンを確保しています。しかし、解像度はやはりP3B同様1,280×800ピクセルです。

キャンプでの使用を想定した場合、ルーメン(明るさ・輝度)は非常に重要なポイントです。一般的にモバイルプロジェクターは、本体のコンパクトさを優先させるので、どうしても輝度が確保できません。

自宅で使用する分には、部屋を暗くすれば対応できるので問題ないでしょう。ところが、キャンプなどの屋外で空間の明るさは調整できないのです。輝度が低い製品だと、夕方の陽が出ている時間帯では見えにくいという状況になってしまいます。

また、モバイルプロジェクターの主流は720ピクセル(HD)と言われており、このレベルであれば違和感なく楽しめるでしょう。一方、YouTubeなどの動画コンテンツはフルHDが主流。あらゆる動画を楽しむのであれば、フルHD対応のプロジェクターが吉です。

迫力の大画面と音を堪能

画面の最大サイズはなんと300インチ。こちらも業界最大級です。タープにドカンと映し出された動画はまさに圧巻ですよ。

スピーカーもまた高性能。劇場品質と名高い「Harman Kardon」が搭載されています。Bluetoothスピーカーとして単独で使用することも可能。もちろん、流す時間帯には十分配慮しましょう。

コンパクトな本体ボディ

「あ、小さい。本当に大画面で映るのか」というのが箱から出した時の印象でした。本体サイズは幅11.35cm、奥行き14.5cm、高さ17.15cm。重さは0.9kgです。片手で持つこともできます。

何かと荷物が多くなるキャンプ。コンパクトというのはとても助かります。また、家に置いても邪魔にならないのもポイントでしょう。

当然、家使いも快適

もともと“ホーム”プロジェクターですから、家で使うにもぴったりです。いつもはスマートフォンで見ていた動画も壁に大きく映し出すと、また違った印象を受けます。

家でのオススメ使用方法は天井投影です。星空などの動画を天井に向けて映せば、マイホームプラネタリウムの完成。贅沢なおうち時間を過ごすことができるのです。

プロジェクターに抱くイメージが変わった

ということで、憧れのキャンプシアターを体験してみましたが「プロジェクターに対するイメージが180度変わった」というのが率直な感想です。プロジェクターの映像というと、学生時代の印象からか「暗くて見づらいもの」だと思っていました。機材もたくさん必要で、準備が大変というイメージも持っていました。

ところが、いざHaloを触ってみるとそんなことは全くありません。スマートフォンを操作する感覚でセットアップし、あっという間に映画館気分。ぜひ、最強のプロジェクターでキャンプシアターにトライしてみてください!

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佐藤翔一

趣味はキャンプ、ロードバイク、登山、ゴルフ、釣り、エアガン、ゴルフ、映画、テレビ、マンガ、読書、ゲーム、猫。つまり、ガレージハウスに住みたいフリーライターです。