今回は手軽に調理が楽しめるアルコールストーブについてご紹介します。
「アルコールストーブってどうやって使うの?」
「アルコールストーブって何がよいの?」
「おすすめのアルコールストーブは?」
そんな疑問にお答えする内容となっていますので、アルコールストーブを使ったことがないけどちょっと気になるという方はぜひ最後までご覧になってくださいね。
当記事のコンテンツ
アルコールストーブとは?使い方や燃料は?
アルコールストーブとは、アルコールを燃料とする携帯コンロのこと。アルコールバーナーとも呼ばれます。お湯を沸かしてコーヒーを楽しむときやメスティン炊飯など、ちょっとした調理をしたいときに手間暇かからず手軽に使えるのが特徴。軽量コンパクトなので登山やソロキャンプのストーブとして最適です。
使い方は簡単!?
アルコールストーブは特別な組み立てや調整を必要とせず、誰でも簡単に使用することができます。
手順は至ってシンプルな3ステップ。
- アルコールストーブ本体のタンク内に適量の燃料を注入
- ライターなどで燃料に着火
- しばらく時間をおき本燃焼したら使用可能
わずか3ステップで調理が可能。初めてでも手軽に扱えます。
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燃料は?
アルコールストーブはメチルアルコールや消毒用エタノールなどの燃料用アルコールを使います。ドラッグストアやアウトドアショップなどで手軽に入手することができるので、うっかり忘れたときや燃料切れのときでも現地調達が可能です。
アルコールストーブのメリットとデメリットは?
出典:写真AC
アルコールストーブのメリットとは?
アルコールストーブのメリットが以下のとおり。
- 軽量コンパクトなので手軽に持ち運びできる
- 燃焼音が非常に静か
- 燃料が入手しやすくお手軽価格
ひとつひとつ解説していきます。
メリット①:軽量コンパクトなので手軽に持ち運びできる
出典:楽天市場
アルコールストーブは手の平サイズのコンパクトバーナー。シンプルな構造でありパーツが少ないので丈夫で軽いのが特徴です。重量は平均して100g前後と非常に軽量なので手軽に持ち運びでき、荷物を少しでもコンパクトにして持ち運びたいソロキャンプや登山に最適です。
メリット②:燃焼音が非常に静か
アルコールストーブはガスストーブと比較して使用中の燃焼音が非常に静かなのが特徴です。ガスストーブは火力を上げるごとに「ゴォォォ〜」という燃焼音が凄まじく、時間帯によっては周囲の迷惑にならないか気を遣ってしまいます。しかしアルコールストーブは使用中でも無音なので夜間でも騒音とならず静かに使用することができます。
メリット③:燃料が入手しやすくお手軽価格
アルコールストーブはドラッグストアなどで入手できる燃料用アルコールを使用します。いつでもどこでも手軽に燃料が入手できるので、うっかり燃料を忘れてしまったときや燃料切れなどの緊急事態でも安心です。また燃料用アルコールは500mlで300円前後とお手頃価格で入手できます。
アルコールストーブのデメリットとは?
アルコールストーブのデメリットが以下のとおり。
- 五徳がないと使えない
- 火力調整ができない
- 引火しやすく取り扱いに注意が必要
デメリット①:五徳がないと使えない
出典:エバニュー公式サイト
アルコールストーブはその構造上、クッカーや調理器具をのせる五徳が必要となり、別途五徳を準備しなければならないのがデメリット。専用の五徳を購入するかアルコールストーブと五徳がセットになったモデルを購入する必要があります。
もし専用五徳がない場合はミニ焚き火台やポケットストーブなどを五徳として代用するとよいでしょう。
デメリット②:火力調整ができない
アルコールストーブはシンプルな構造のため火力調整ができません。ガスストーブのようにツマミを回して火力を調整することができないので手の混んだ調理には不向きです。弱火調整ができないので煮込み料理や焦がしたくない料理には不向きと言え、お湯を沸かしたり簡単な調理をしたりと限定した使い方になります。
もしアルコールストーブの火力が強く弱火調整がしたい場合はバーナーパッドが有効です。バーナーパッドを使用することで炎を拡散し火力を抑える効果があります。
デメリット③:引火しやすく取り扱いに注意が必要
アルコール燃料は引火性の液体なので使用する際や持ち運びするときなど取り扱いに注意が必要です。そのためアルコールを注入する際は周囲に引火物がないか確認するよう十分注意しましょう。燃料を持ち運ぶ際は液漏れに注意し、ゴムパッキンなどの密閉度の高い専用ボトルに移し替えて持ち運ぶことをおすすめします。
またメチルアルコールは人体に有害なガスを発生させるので、気化ガスを吸引しないよう細心の注意をはらい取り扱うようにしましょう。
アルコールストーブを選びときにチェックしたい3つのポイント
出典:写真AC
初めてのアルコールストーブ購入で、失敗しないためのチェックポイントを3つご紹介します。ぜひ購入する際の参考にしてみてください。
チェックしたいポイントが以下の3つ。
- 燃料の容量と燃焼時間
- 素材の違い
- 五徳の有無や火力調整が可能か?
チェックポイントをひとつひとつ解説していきます。
ポイント①:燃料の容量や燃焼時間
アルコールストーブには燃料容量に違いがあるため使用用途にあった容量サイズを選ぶとよいでしょう。容量が大きいほど燃焼時間も長くなるので時間を掛けて調理したいときに有利です。お湯を沸かすだけの用途なのか簡単な調理用として使用するのかで容量サイズを選ぶことがポイントです。
また燃料を途中で継ぎ足すことは危険ですので、一度の注入で完結できる用途にあった容量を選びましょう。
ポイント②:素材の違い
アルコールストーブには「アルミ」「真鍮」「チタン」など素材による違いがあります。丈夫で手頃な値段のアルミ製や重量はあるがアンティークな趣きの真鍮製、また非常に軽く耐久性に優れたチタン製など種類はさまざま。少しでも軽量化したいバックパックキャンプや登山の場合は軽さに優れたチタン製が最適などなど、それぞれの用途や好みに合わせて選びましょう。
ポイント③:五徳の有無や火力調整が可能か?
前述したようにアルコールストーブを使う場合は五徳が必要です。そのため最初からアルコールストーブと五徳がセットになったモデルを選ぶとすぐに使用することができます。また蓋に火力調整機能が付いていれば微調整ながらも火力を抑えることができ、弱火効果が得られるので使い勝手がよいでしょう。
迷ったらコレ!アルコールストーブおすすめ5選
それではアルコールストーブの超定番モデルを5つご紹介します。
おすすめ①トランギア:アルコールバーナーTR-B25
サイズ | Φ7.5×H4.5cm |
重量 | 110g |
内容量 | 100cc |
アルコールバーナーといえばトランギアと言われるほど知名度が高く半世紀以上の歴史を誇る超定番のアルコールストーブ。アルコールタンクの2/3の注入量で約25分燃焼します。使用には純正の五徳(別売り)が必要です。
おすすめ②エバニュー:チタンアルコールストーブEBY254
サイズ | 外径7.1(内径3.9)×高さ4.2cm |
重量 | 約34g |
燃料容量 | 70ml |
出典:楽天市場
トランギアと常に比較されるほど人気が高い定番のアルコールストーブ。チタン素材を採用しているので非常に軽量であり、中央と側面から炎がでる仕組みなので燃焼効率が高く安定した火力が得られます。30mlの燃料で約5分間燃焼。
おすすめ③エスビット:アルコールバーナー
サイズ | 直径74×高さ46mm |
重量 | 92g |
容量/燃焼時間 | 70ml/約25分 |
出典:飯塚カンパニー公式サイト
固形燃料を使ったポケットストーブで有名なドイツのエスビット製アルコールバーナー。25ml程度の燃料で500mlの水を約8分30秒で沸騰させます。ラバーパッキング付きキャップに火力の微調整がしやすいハンドル付きです。
おすすめ④SOLO STOVE(ソロストーブ):アルコールバーナー
サイズ | 直径7.4×高さ4.6mm |
重量 | 約100g |
材質 | 真鍮製 |
燃焼効率の高いネイチャーストーブで人気のテキサス発SOLO STOVE製アルコールバーナー。ハンドル付きの蓋仕様なので簡単に消火や火力調整ができます。ゴムパッキン式のスクリューキャップを採用しているので燃料を入れたまま運搬できます。
おすすめ⑤VARGO(バーゴ):チタニウムトライアドマルチフューエルストーブ
サイズ | D89×H30mm |
重量 | 30g |
容量/燃焼時間 | 44ml/約20分 |
出典:ケンコー社
バーゴ社の代名詞的アイテムであり衰えぬ人気のアルコールストーブ。耐久性のあるチタン素材を採用し五徳を標準装備しているのが特徴です。折りたたみ式の脚を地面に差し込むことで安定して安全に使用できます。
まとめ
今回はアルコールストーブについてご紹介してみました。
アルコールストーブがあれば面倒な組み立てや調整をすることなく手軽にお湯を沸かしたり簡単な調理ができたりと、キャンプ調理を楽しむことができます。持ち運びも非常に便利で、ソロキャンプや登山などのメインストーブとして、またメイン調理のかたわらにサブストーブとして使うなど利便性に優れた携帯コンロです。
「ちょっとお湯を沸かして簡単な調理に使いたい」というときに最適ですので、ぜひ気になっている方はアルコールストーブをゲットして快適なキャンプライフを楽しんでみてくださいね。