山登りをする人には、必須アイテムである「ツェルト」。
名前は聞いたことあるけど、どんなもの?という方もいるのではないでしょうか。
近年のUL(ウルトラライト)キャンプブームで、軽量コンパクトなテントを探してツェルトにたどり着くこともあると思います。
今回はそれぞれのツェルトのメリットデメリットと、おすすめの非自立式ツェルトを紹介します。
当記事のコンテンツ
ツェルトとは?
出典:ファイントラック
ツェルトとはドイツ語で「テント」という意味です。
日本では一般的に登山の緊急避難時などに使用されるシェルターのことを指します。
雨風がひどく身動きが取れなくなったり、急な体調不良で予定外の野営をする時などに使用します。
1枚の大きな生地で非自立式の商品が多いですが、近年では自立式やロングサイズの商品など、居住性の高いツェルトも販売されています。
緊急用としてではなくテント代わりとすることで、UL(ウルトラライト)キャンプのギアとして使用する人も増えています。
ツェルトの種類
非自立式
出典:mont-bell
軽さを優先したい人におすすめなのが、非自立式のツェルトです。
重量は200~600gほどの軽量の商品が多く、トレッキングポールや木の枝、ロープを使って設営します。
メリット
- 軽量でコンパクト
- ザックの隙間に入れやすい収納性
デメリット
- ツェルト内のスペースは狭く居住性は高くない
- 設営にコツが必要
- 耐久性が低い
自立式
出典:ARAITENT
自立式のツェルトはフレームが付属していてツェルト内が比較的広いのが特徴です。
ドーム型のモデルが多く販売されています。
メリット
- 非自立式に比べて耐風性能が高い
- スペースが広く居住性が高い
- 付属のポールで設営できる
デメリット
- 重量がある
- 収納サイズが大きく嵩張る
- 設営にスペースが必要
ポンチョタイプ
出典:オクトス
レインウェアとしても使えるポンチョタイプのツェルトです。
ポンチョタイプは、かぶるだけという手軽さが魅力です。
トレッキングポールや木の枝で設営できるモデルも販売されています。
メリット
- 軽量でコンパクト
- 設営の手間がない
デメリット
- 居住性は低く
- 宿泊用としては不向き
非自立式ツェルトのおすすめ5選
finetrack(ファイントラック) ツエルト1
出典:ファイントラック
1~2人用のツエルトです。
重量は230gと軽量ながら、ビバーク時には成人2人がなんとか横になることができるサイズです。
座って待機、休憩する際には3~4人で被ることができます。
耐水圧は1000mmとツェルトとして十分な性能を搭載。
透湿度は8000g/m²と優れた性能を有していて、不快な結露を軽減します。
フロアー付きのモデルで、ストックやポールなどを利用して設営できます。
岩場でセルフビレイを取って使用することも可能です。
重量 | 230g |
素材 | 15dリップストップナイロン100% (ポリウレタン防水透湿コーティング) |
サイズ | 奥行200(天頂部120cm)×間口80×高さ90cm [収納時:9.5×4.5×14cm] |
主な目的 | ビバーク |
ファイントラック ツエルト1 の口コミ・レビュー
小さく片手に収まるサイズ感。
テント代わりにするには、居住性が悪いのであくまで緊急用がよさそうです。
oxtos(オクトス) UL透湿防水タフツェルト
出典:amazon
緊急時に1~2人が中で横に慣れるサイズのツェルトです。
ポールやストック、ロープを使用して設営が可能。
結露の発生を防ぐために耐水圧は1000mmに抑え、8000g/m2/24hの透湿性能をもたせています。
素材には15Dナイロンを使用。
マイクロリップストックナイロンを採用し、引裂強度に優れています。
レギュラーとロングの2サイズ展開です。
サイズ | レギュラー / 間口100cm×奥行200cm×高さ100cm(天井部奥行145cm) ロング / 間口100cm×奥行220cm×高さ100cm(天井部奥行165cm) |
収納サイズ | レギュラー / 直径10cm×高さ18.5cm ロング / 直径10cm×高さ20.5cm |
重量 | レギュラー / 355g ロング / 380g |
oxtos(オクトス) UL透湿防水タフツェルトの口コミ・レビュー
他メーカーより安く購入しやすい。
居住性も高く信頼できるメーカーなので、非常時に備えています。
mont-bell カモワッチテンチョ
出典:mont-bell
ポンチョとしても使用できるmont-bellの簡易テントです。
トレッキングポールを支柱にしたり、天頂のループを吊るして設営することができます。
自然に溶け込むカモフラージュカラーは、野鳥観察などにも適しています。
70Dナイロンの生地なので、他の商品に比べて重量はありますが、しっかりした作りで居住性も高いのが魅力です。
サイズ | 幅260×奥行き150×高さ120cm |
重量 | 520g(590g) (ペグ・スタッフバッグを含む総重量) |
付属品 | アルミペグ3本、スタッフサック |
素材 | 70デニール・ナイロン・タフタ[耐水圧1,000mmウレタン・コーティング] |
mont-bell カモワッチテンチョの口コミ・レビュー
ポンチョとしては大きめ、テントとしては小さめです。
ポンチョとして被ると、濡れたくないものを一緒に守れるのでよかったです。
ARAI TENT ビバークツェルト・ソロ
出典:ARAITENT
ARAITENTのビバークツェルト・ソロは、重さ105gの究極のパーソナルシェルターです。
収納サイズはマグカップに入るほどコンパクト。
携行性を重視している人におすすめのツェルトです。
ファスナーもついておらず、かぶって使うことだけを考えて作られた仕様です。。
サイズ | 設営時:間口80×奥行70×高さ90cm 収納時:9×7(幅4)cm |
重量 | 105g |
素材 | 15dnリップストップナイロンPUコーティング |
ARAI TENT ビバークツェルト・ソロの口コミ・レビュー
ソロ登山の備えとして購入しました。
軽量でコンパクトなので、お守りのように必ず持って行きます。
finetrack(ファイントラック) ピコシェルター
出典:ファイントラック
急激な天候悪化の時などに、緊急避難用に使える1~2人用のシェルターです。
成人2人が座って待機、休憩できるサイズ。
ポンチョのようにかぶることも可能なので、雨具代わりのほか、緊急時の防寒具にもなります。
ツェルトとして必要な耐水圧を備えながら、不快な結露を軽減する優れた透湿性を備えています。
ファイントラック独自のシステムで、しっかりとテンションを張って設営できるので広い居住空間を確保できます。
フロアはないモデルです。
サイズ | 奥行75(天頂部90cm)×間口120×高さ95cm [収納時:7×5×9cm] |
重量 | 120g |
素材 | 15dリップストップナイロン100% (ポリウレタン防水透湿コーティング) |
finetrack(ファイントラック) ピコシェルターの口コミ・レビュー
ポンチョとして着れるので、緊急時の着替えやトイレにも使えると思い購入しました。
軽いので、お守りとしてザックに入れています。
ツェルトの使い方は様々
山を登る際には、もしもに備えてツェルトを携行しましょう。
持っているだけでは、緊急時の設営に手間取ってしまうので、事前にしっかり設営方法を確認しておく必要があります。
ツェルトの設営には、木の枝やトレッキングポール、ロープなどが必要です。
UL(ウルトラライト)キャンプのテントとして使うには、快適性に欠けることもありますので、スペックをよく確認しましょう。
使用状況とスタイル、価格などのバランスなどを考えて選ぶといいですね。