みなさんは、車中泊をしたことがありますか?
一昔前の車中泊と言えば、泊まる場所がないので仕方がなく車で寝る、といったマイナスなイメージがあったかもしれません。しかし最近は、キャンプブームとともに車中泊もブームになっています。
YouTubeなどでも、車中泊の動画をアップされている方が増えてきていますし、最近ではテレビドラマの「絶メシロード」で、主人公が、週末にフリードプラスで車中泊を楽しんでいますよね。
かく言う私も、コンパクトミニバンで車中泊を楽しむ一人であります。
今回は、車中泊できるコンパクトミニバンとして人気が高い「フリード」と「フリードプラス」をご紹介します。これから購入を検討している人や、フリードで車中泊をしてみたい人は参考にしてみてください!
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フリード誕生から現在まで
2008年、「ちょうどいい」を合言葉に、ホンダ「フリード」が発売されました。車名のフリードは「Freedom(自由)」からの造語。コンパクトなボディと優れた居住性で人気の「モビリオ」の後継モデルとして「スタイリッシュなデザイン」をテーマに開発されました。
エンジンは、コンパクトカーを代表する「フィット」と同じ、1.5L直列4気筒エンジンを搭載。そのためミドルクラスのミニバンに比べると維持費も安くなります。
20代〜40代のファミリーを中心に人気があり、発売後の約一ヶ月で月間販売目標台数4,000台に対して約20,000台と、5倍の受注を記録するほどのヒット商品です。
ミドルサイズのミニバンでは少々大きいと感じていた人にとって、コンパクトなボディながら3列シートで7人乗り(ベンチシート仕様は8人乗り)というのは魅了的ですよね。
両側スライドドアや、シートアレンジも多彩であり、実用性の高さで発売以来の人気車種です。
そして5回のマイナーチェンジを経て、2016年に2代目フリードが誕生します。発売後約1ヶ月で、月間販売目標台数6,000台に対し4倍の約27,000台を受注するなど、高い支持を得ました。
2代目フリードと同時に発売したのが、2010年に発売された「フリードスパイク」の後継車「フリードプラス」です。フリードをベースに、2列シート5人乗りとなり、広いラゲッジスペースが特徴。そして超低床化により車中泊が可能な広いスペースが確保されたのです。
そして2019年10月発売のマイナーチェンジモデルが現行となります。
フリードとフリードプラスの比較
それでは、フリードとフリードプラスを比較していきましょう。見た目はほぼ同じですが、大きな違いが2つあります。
乗車定員とシート列
フリードの乗車定員は6〜7人名(グレードによって異なる)で、3列シートです。コンパクトな外観からは想像できない乗車定員ですよね。
一方のフリードプラスの乗車定員は5名です。そしてフリードが3列シートなのに対し、フリードプラスは2列シート。3列目のシートがはずれ、ラゲッジスペースになっています。
家族の人数が多かったり、4名以上の人を乗せる機会が多いのであれば、フリードをおすすめします。しかし、そこまでの人数を乗せる予定がないのであれば、3列目のシートは必要ないですよね。
ラゲッジスペース
フリードはコンパクトなボディに3列シートを搭載しているため、ラゲッジスペースはないに等しいのですが、3列目シートを格納することで、ラゲッジスペースが確保できます。
しかし、フリードの3列目は跳ね上げ式で格納されますので、サイドに圧迫感が出てしまいます。
対するフリードプラスは3列目シートがありませんので、最初から十分なラゲッジスペースが確保されています。
フリードプラスは、底床フロアなのでベット仕様にしても、下段に十分なラゲッジスペースも確保できるのが嬉しいですよね。
車中泊に向いているのは、フリードプラス?
車中泊に向いているのは断然「フリードプラス」です。車中泊専用車とも言えるぐらい、国産車の中で最も車中泊に向いている車です。
フリードプラスは2列目シートを格納することで、ラゲッジスペースまでフルフラットな空間を作り出すことが可能です。
そしてフリードより、フリードプラスが車中泊に向く理由は、ラゲッジスペースが2段になっていることです。車中泊仕様にすると荷物のやり場に困ることがあるのですが、フリードプラスはシートアレンジ後も荷物置き場が十分に確保できるのです。
そして、ラゲッジスペースの左右に、ユーテリティナットが10個づつ設置されています。フックをつけてアレンジできますので便利です。
ちなみに、フリードも1列目2列目をアレンジすれば、フラットになるのですが荷物を置く場所が少なくなるのが難点です。したがって荷物置き場を工夫する必要があります。
車中泊を快適におこなう豆知識【フリード編】
家族が多いとか、普段から4名以上乗せる用途がある場合は、フリードを選択する人が多いと思います。しかし、シートアレンジで車中泊も可能ですが、荷物を置く場所がないのが難点なのです。
私もコンパクトミニバンで、車中泊をしていますが、荷物の置き場所に困っていました。そのような場合の解決策として、荷物入れのボックスを活用しました。車中泊は寝るだけではなく、どうせなら飲食も車で楽しみたいものです。テーブルにもできるボックスは、かなり便利ですよ。
車中泊を快適におこなう為の豆知識【フリードプラス編】
フリードプラスはベット仕様にしても、下段に収納スペースがありますので、車内には余計なものを置きたくないという心理になりませんか?そんな時にグラブレールから吊り下げられるハンモックテーブルがあると快適です。
車中泊を快適にするアイテム
それでは最後に両車共通で、車中泊を快適にするアイテムをご紹介します。
自動膨張マット(枕つき)
車中泊には欠かせないマットですが、私は自動膨張するタイプで枕がついている物をおすすめします。特に女性だと、マットを膨らますのは非常に体力を消耗しますので・・・。
フリードはほぼフラットになりますので、これぐらいの厚みのマット(5cm程度)でも十分快適です!そして、枕付きだと別に枕を用意しなくてすむので便利ですよ。使わない時はコンパクトになりますので荷物もかさばりません。
ポータブル電源
私は車中泊で動画を見るのにiPadを使用しているのですが、すぐに充電がなくなってしまいます。ポータブル充電器では容量が少なくて、途中で車のエンジンをかけて充電することもありましたが、そんな時はポータブル電源があると安心ですね。災害時にも使えますので一つは持っておきたいアイテムです。
LEDランタン
車中泊では基本的にエンジンを切りますので、灯りが必要になります。夜にトイレに行く時にも必要ですよね。
遮光カーテン
車中泊の必需品と言えるのが、やっぱりカーテンです。せっかくカーテンをしても透けてしまっては台無しなので、遮光カーテンがおすすめですよ。
まとめ
今回は「フリード」と「フリードプラス」を比較してご紹介しました。見た目はほぼ変わらない2台ですし、どちらもシートアレンジができるので車中泊が可能です。
しかし、これから車中泊をしたくて購入するなら、断然「フリードプラス」がおすすめです!
本記事を参考に、「フリード」「フリードプラス」で、車中泊を楽しんでいただけると幸いです!