テントやタープを設営時に、うっかりペグを曲げてしまった経験はありませんか?
付属ペグでは強度が低く耐久性に不安があるため、テントを新調したタイミングで丈夫なペグも買い揃えておくと安心です。
「丈夫なペグって?」「いろんな長さがあるけど、どれが正解・・・?」
そんな疑問をお持ちの方に、今回は「失敗しないペグの選び方」や固い地面でもガッツリ打ち込むことができる強度に優れたおすすめの「鍛造ペグ」をご紹介していきます!
当記事のコンテンツ
初心者必見!失敗しないペグの選び方
出典:スノーピーク公式サイト
ペグを選ぶ際は、以下の3つのポイントをチェックするようにしましょう。
- 用途に適した「種類」をチェック
- 地面の状況に合った「素材」をチェック
- テントの種類や地面の状況に合った「長さ」をチェック
それぞれ詳しく解説していきます。
ポイント①用途に適したペグの「種類」をチェックしよう!
まずは、ペグの種類をチェックするようにしましょう。
ペグには「ピンペグ」や「鍛造ペグ」「ネイルペグ」などさまざまな種類があり、それぞれの特徴を理解することで用途に最適なペグを選ぶことができます。
ピンペグ
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ペグのヘッド形状がフック型や丸く円になっている「ピンペグ」は、シンプルな構造で嵩張らず持ち運びやすいのが特徴。
付属ペグに多いタイプで、比較的安価でまとめ買いしやすいというメリットがあります。
しかし素材によっては固い地面に打ち付けたときに曲がりやすいというデメリットがあるので、メインでの用途より補助的な用途がよいでしょう。
鍛造ペグ
出典:Amazon
鍛造ペグは、鉄などの金属素材を高温に熱した状態でハンマーで叩き圧力を加えているので非常に強度が高く、固い地面や砂利が混ざった地面でもガンガン打ち込めるのが特徴。
ピンペグと違い、ヘッド部の打面が大きいので力をロスすることなく伝えることができ、どんな地面でもペグを打ち込むことが可能です。
その反面、重量が重く複数本まとめて持ち運ぶにはデメリットとなるでしょう。
ネイルペグ
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ネイルペグは、ヘッド部にプラスチックなどのパーツを設け釘のように打ち込めるのが特徴。
ピンペグより平らな打面となるのでハンマーで叩きやすく、固い地面でも使用することができます。
しかし細くシンプルな構造のため柔らかい地面では抜けやすく、ヘッドパーツが壊れる可能性があるのがデメリットです。
U・V・X・Y型
出典:Amazon
アルファベットのUやV・X・Y型の構造をしたペグは、表面積があるので抜けにくいのが特徴。
軽く耐久性に優れているので登山系軽量テントの付属ペグに多く採用され、UやV型なら薄く重ねて持ち運べるので携帯性に優れます。
しかし、ヘッド面積が小さいので打ち込むときに注意が必要であり、X・Y型は強度がある反面、溝に土が残りやすいのがデメリットです。
プラペグ
出典:Amazon
プラスチック素材を使用したプラペグは、砂地などの柔らかい地面でも抜けにくいため、ビーチサイドで日除け用のテントやタープを張るときに最適です。
軽く安価なのが特徴ですが、プラスチック製なので強度が低いのがデメリットとなります。
ポイント②地面の固さに合った「素材」をチェックしよう!
出典:スノーピーク公式サイト
ペグには、さまざまな素材の種類があり、強度面に違いがあるので地面の固さに合った素材を選ぶ必要があります。
以下に、素材別の特徴をまとめてみました。
素材 | 特徴 | 地面の状況 |
鉄(スチール) | ・ 強度があり比較的安価 ・ 種類によっては曲がりやすい |
・ 一般的なサイトや芝生サイト |
鍛造 | ・ 非常に強度が高い ・ 重量が重く持ち運びに不便 |
・ 固い地面や砂利が混ざった地面 |
ステンレス | ・ 軽く耐久性があり錆に強い ・ 地面や打ち方によって曲がることも |
・ 一般的なサイトや固い地面 |
チタン | ・ 強度と軽さ・耐食性に優れる ・ 値段が高い |
・ 固い地面や砂利が混ざった地面 |
ジュラルミン (アルミ合金) |
・ 軽く強度がある ・ 地面や打ち方によって曲がることも |
・ 一般的なサイトや固い地面 |
プラスチック | ・ 軽く持ち運びでき安価 ・ 強度に劣る |
・ 砂地などの柔らかい地面 |
強度があり丈夫なペグを選ぶなら、「鍛造」や「チタン」素材がおすすめです。
しかし、チタン素材は高価でありお財布にダメージが大きいため、鍛造素材がベストといえるでしょう。
▽ ガンガン地面に打ち込めるペグハンマーは、こちらをご参考に!
ポイント③テントの種類や地面の状況に合った「長さ」をチェックしよう!
出典:スノーピーク公式サイト
ペグには、おもに20cmから50cm程度まで「長さ」に種類があります。
ソロやファミリーなどテントの大きさや、固い・柔らかいなど地面の状況に合った長さを選ぶことでしっかり固定することができます。
以下に、長さの違いによる特徴をまとめてみました。
長さ | 特徴 | 最適な用途 |
〜20cm | ・ 軽量コンパクトで持ち運びしやすい | ・ 小型軽量テント |
30cm | ・ もっとも汎用性が高く幅広い用途に最適 | ・ 一般的な地面のサイト ・ ソロからファミリーテント |
40cm | ・ 長さがあるので固定力が高い | ・ 大型タープやファミリーテント ・ 風が強い状況で固定したいとき ・ 雨でぬかるんだ柔らかい地面 |
50cm以上 | ・ もっとも長さがあるので固定力に優れる | ・ 砂地など柔らかい地面 |
ペグの長さが長ければ長いほど地面に深く刺さるので固定力が高まります。
雨でぬかるんだ地面や風の影響を受けやすい大型テントやタープを張るときは40cm以上がおすすめ。
また、ビーチサイドなど抜けやすい砂地に固定したい場合は、もっとも長い50cm以上が安心です。
それ以外の用途には、もっとも一般的な30cmの長さを目安に選ぶことで汎用性が高く、幅広い用途に使用することができるでしょう。
これを選べば間違いなし!鍛造ペグおすすめ5選
それではここから、どんな地面でもしっかり打ち込むことができる「鍛造製」のおすすめペグをご紹介していきます。
汎用性の高い30cm前後の長さを厳選しましたので、初めての購入でどれを選んでよいかお迷いの方はぜひ参考にしてみてくださいね!
おすすめ①スノーピーク ソリッドステーク30 6本セット
出典:スノーピーク公式サイト
ペグは消耗品という概念を変え、最強の強度を備えたスノーピークの「ソリッドステーク」。
金属加工の職人の町として有名な燕三条に伝わる鍛造製法で作られ、どんな固い地面にも確実に固定することができます。
出典:スノーピーク公式サイト
20cmから50cmまで全4種類がラインナップし、用途や地面のコンディションに合わせて最適な長さを選ぶことが可能。
フックを地面に刺すことでステークが回転せず、ロープの抜けを防ぐことができます。
サイズ | 300mm(ヘッド部:φ15mm、打ち込み部:φ8mm) |
重量 | 180g(×6本) |
素材 | スチール55C鋼材 |
ソリッドステーク30の口コミ・レビュー
硬い地面でもガンガン打ち込めて、強度も使いやすさも抜群。高いけど至高のペグです。
おすすめ②OGAWA TANZO PEG 28(10本セット)
出典:ogawa公式サイト
高硬度・高強度に優れたクロムモリブデン鋼を使用した強靭なOGAWAの鍛造ペグ。
ハンマーの力が伝わりやすいヘッド形状を採用し、固い地面でもパワーロスなく打ち込むことができます。
出典:ogawa公式サイト
フック部に丸穴を設けているのでペグ抜きやロープ・カラビナを付けることが可能。
金属加工の町として有名な新潟県燕三条で作られた高品質な鍛造ペグとしておすすめです。
サイズ | 28cm |
重量 | 約215g |
素材 | クロムモリブデン鋼 |
TANZO PEG 28の口コミ・レビュー
小回りが利きそうで強靭そうないでたちに満足。次回のキャンプから役立ってくれそうです。
おすすめ③村の鍛冶屋 エリッゼステーク28cm 8本セット
出典:村の鍛冶屋公式サイト
楕円形状を採用し地中で回らずガッチリ固定することができる「村の鍛冶屋」のエリッゼステーク。
ロープの引っ張り方向に対し材料を厚めに設計し、バリでロープが切れないようトリミングされているなど、品質確かな燕三条製で安心して使用することができます。
出典:村の鍛冶屋公式サイト
1,000時間以上の塩水噴霧にも耐える「カチオン電着塗装」が施されており、防腐性に優れているのが特徴。
汎用性の高い28cmのほか、18cm・38cmもラインナップしています。
サイズ | 全長:280mm(ヘッド部:楕円13×17mm/打込み部:太さ9×7mm) |
重量 | 約192g |
素材 | S55Cスチール(カチオン電着塗装) |
エリッゼステーク28cmの口コミ・レビュー
硬い地面にもガッツリ入り、鍛造なので曲がりにくく普通に使いやすくて使い勝手も悪くないです。難点は重さだけです。
おすすめ④IWANO(イワノ) IWANOペグ
出典:Amazon
伝統の和釘をベースにした美しいフォルムが特徴の「IWANO(イワノ)」製鍛造ペグ。
「角柱×2本の溝」を採用した形状により、地中でクルクル回転することなく抜群の固定力を発揮します。
出典:Amazon
ヘッド部に備えた「ツノ」により、ランプや蚊取り線香を吊るしたり、ペグ複数本を使って網をのせ簡易テーブルにしたり、便利に使用できるのが最大の特徴。
打面はワイド設計となっているので、しっかり芯を捉えて打ち込むことが可能です。
サイズ | 全長:300mm(ヘッド部:20×20mm/打込み部:8×8mm) |
重量 | 約190g/本 |
素材 | 鍛造スチール(カチオン電着塗装) |
IWANOペグの口コミ・レビュー
強度も問題なく河原でテントを張ることも平気です。四角いので抜くときにヘッドを回せば楽に抜くことができ、片付けも楽です。テントに付いていたペグは不要です。
おすすめ⑤ゼインアーツ グラートステイク 28
出典:ゼインアーツ公式サイト
2018年長野県松本市に誕生した新鋭アウトドアブランド「セインアーツ」のグラートステーク。
打ち込みやすさや固定力・強度など基本性能を徹底的に追求した高い品質が人気です。
出典:ゼインアーツ公式サイト
「フラット&クサビ型」を採用し、地面への食い付きやすさと少しひねるだけで隙間が生まれ引き抜きやすい「固定力」と「抜きやすさ」を兼ね備えているのが特徴。
フラットなデザインなので重ねて束ねやすく、複数本を片手に持ちペグ打ち作業をスムーズに進めることができます。
サイズ | 10×40×280mm |
重量 | 225g |
素材 | スチール・黒電着塗装 |
整理して持ち運べる「ペグケース」もチェックしよう!
複数本持ち運ぶ必要があるペグは、整理して収納することができる「ペグケース」があると便利です。
ペグと一緒にハンマーやガイロープも収納することができるのでスムーズに作業を進めることができますよ!
まとめ
今回は、「ペグの選び方」や丈夫で曲がりにくい「鍛造ペグ」のおすすめ商品をご紹介してみました。
さまざまな種類がある中で、用途にあった最適なペグを選ぶときは、種類や素材・長さに注目するのがポイント。
丈夫で幅広い用途に使用できるペグをお探しなら、「30cm程度の長さの鍛造ペグ」がおすすめです。
今回紹介した選び方やおすすめ商品を参考に、最適なペグをゲットして快適なキャンプライフを楽しんでみてくださいね!