ソロキャンプでの食事で、たくさんの品数を作ろうと思うと大変です。
それでも、「いろんなメニューを少しずつ食べたい!」という気分の時に活躍するのがシェラカップです。
シェラカップは、そのまま火にかけて調理することができる上に、食器としても使えるので余計な洗い物が増えることもありません。
スタッキングもできるので、個数が増えても持ち運びが便利なところも嬉しいポイントです。
当記事のコンテンツ
シェラカップの選び方
出典:amazon
素材で選ぶ
販売されているシェラカップの素材は、ほとんどがステンレスかチタンとなっています。
種類は少ないですが、アルミや真鍮のシェラカップもあるので、素材ごとの特徴を紹介していきます。
ステンレスの特徴
価格はチタンの半額程度とお手頃で、最も使いやすい素材です。
チタンより熱伝導率がよく、調理にも向いています。
チタンの特徴
ステンレスより軽量で、強度が高いのが特徴です。
直火にかけても取っ手が熱くなりにくいので、調理しやすいメリットもありますが、熱が偏りやすいのでやすいので注意が必要です。
アルミの特徴
ステンレス以上に熱伝導率のいい素材がアルミです。
そのためシェラカップ全体を均等に温めることができますが、扱っているメーカーが少ない印象。
炊飯などムラなく加熱したい料理に活躍します。
真鍮の特徴
最も熱伝導率のいい素材ですが、錆びやすいので手入れが難しいです。
使い込むほどに味が出るので、上級者向けの素材。
形状で選ぶ
台形型
上に向かって広がっている台形型のシェラカップは、フライパンのように使いたい時にも便利です。
寸胴型
スープや鍋などの水分の多い料理の時は、寸胴型が便利です。
取っ手を折りたためるので、コンパクトになります。
容量で選ぶ
200ml~400ml
一般的なシェラカップは300ml前後が標準サイズです。
オプションも豊富で、飲み物やスープ、取り皿としても万能なサイズです。
400ml~600ml
カップとしても調理としても使えるサイズです。
少ないシェラカップで幅広い用途に使いたい方にはおすすめのサイズ
600ml~1,000ml
ほぼクッカーサイズ。
調理メインで使用するのにおすすめ。
お米の1合炊け、ボウルとしても活躍するので、サラダなどの嵩の大きい調理にも便利です
便利なオプション
ハンドルカバー
出典:ベルモント
シェラカップで調理すると、持ち手まで熱くなるのが難点。
そんな悩みを解決するのが、ハンドルカバーです。
レザーやポリエステル、チューブタイプなど様々な商品が販売されています。
自分のシェラカップの目印にも役立ちます。
蓋
出典:ユニフレーム
シェラカップで炊飯するには蓋が必要になります。
アルミホイルや、同径のシェラカップで代用することもできますが、1つあると様々な場面で役立ちます。
スプーン
出典:キャプテンスタッグ
シェラカップにつけられるスプーンであれば、忘れる心配もありません。
調理にも必要になるので、セットして持っていけるスプーンは便利です。
ケース
出典:amazon
シェラカップを複数個持ち運ぶのに便利なのがシェラカップケースです。
取っ手まで収まるものや、ポケットのあるものなど種類は様々。
蒸し網
出典:キャンドゥ
蒸し網があれば、シェラカップで蒸し料理や燻製もできます。
蒸し料理をする時は、同径のシェラカップを蓋として使用すると空間が広く使えるので、食材の幅が広がりますよ。
燻製チップを敷けば、手軽に少量の燻製料理も楽しめます。
シェラカップでできる簡単メニュー
基本の炊飯
シェラカップの調理で抑えておきたいのが基本の炊飯です。
シェラカップ炊飯のメリットは0.5合のお米が美味しく炊けることです。
また、目盛りのあるシェラカップを使用することで軽量の手間も省けます。
炊飯の手順
- しっかり吸水させる
お米を研いだら、最低でも30分は吸水させます。
ボトルに水と一緒に入れて持って行くのもいいですが、長時間の浸水は雑菌の繁殖にもつながるので最長でも9時間以内には炊きはじめましょう。 - 200mlのラインまで水を入れて火にかける。
始めは強火で沸騰するまで時々かき混ぜてお米を循環させます。
ふつふつと泡が立ってきたら蓋をして弱火にします。 - パチパチと音が鳴り始め、蓋がカタカタ動き出したら火を止める。
弱火でおよそ10分ほど火にかけると、パチパチといった音が聞こえてきます。
同時に湯気が立ち、お米のいい香りがしてきたら火を消す合図です。 - 保温しながら10分ほど蒸らす。
火を止めたら、大事な蒸らしの工程です。
タオルでくるんだり、保温バッグに入れるなどして10分程度蒸らしましょう。
蒸らしが終わるまで蓋は開けないように。
保温バッグの中で、蒸らしが完了したら出来上がりです。
吸水時間を除けば、30分もかからずに美味しいご飯が炊きあがりました。
気温や風向きなどの条件で火にかける時間は変わってくるので、音や香りで判断するのが美味しく炊くコツです。
簡単親子丼
作り方
- 少量の水にカットした玉ねぎを入れて火にかける
- 缶詰の焼き鳥(塩味)を入れて軽く煮る
- 卵でとじてお好みの調味料で味をととのえる
市販の缶詰を利用することで、3ステップで簡単にできる親子丼メニューです。
ご飯の蒸らし時間10分の間に完成するので、ガスバーナー1つで熱々の親子丼が完成します。
今回は、味付けにアウトドアスパイスのほりにしを使用。
好みに合わせて、醤油やめんつゆなどの味付けもいいですね。
缶詰の容器で卵を溶くと、洗い物が増えることもないのでおすすめです。
具だくさんアヒージョ
作り方
- つぶしたにんにくと鷹の爪、オリーブオイルを火にかける
- 好みの具材を入れて煮る
- 塩で味付けする
キャンプメニューの定番であるアヒージョも、シェラカップで作ることで少量のオリーブオイルで出来上がります。
今回は、ナス、ズッキーニ、ベーコン、きのこ類とシーフードの苦手な子どもも喜ぶ具材にしました。
どんな具材も受け入れてくれるのがアヒージョの魅力です。
火加減の調整があまり必要ないので、気づいたら出来上がっている簡単メニューです。
バターコーン
シェラカップは、スタッキングできるのでいくつもキャンプ場に持って行けるのが大きな特徴です。
火にかけるだけの簡単料理も、シェラカップの個数があれば存分に楽しめます。
みんな大好きなバターコーンは、バターを乗せて火にかけるだけととても簡単です。
仕上げに粉末醤油をかけると味が引き締まりますよ。
ソロキャンプの調理にはシェラカップが大活躍!
スタッキングして持ち運べるシェラカップは、キャンプ場で大活躍です。
シェラカップの使い勝手の良さから、クッカーを持たずに数個のシェラカップでキャンプに行くこともあるほどです。
価格も手ごろで、サイズも豊富なのでシェラカップを活用して、たくさんの料理にもチャレンジしてはいかがでしょうか。