こんにちは!yusan campです。
近年のアウトドアブームと共に盛り上がりを見せているキャンピングカーシーン。中でも商用車であるハイエースやキャラバン、家族向けのミニバンなどをベースにしてキャンピング仕様にカスタムした普段使いにも便利な「バンコン」が絶大な人気を誇っています。
バンコンの代表的な装備と言えば、サイドオーニング、サブバッテリー、FFヒーター、ベットキット、車載シンク、REVOシート(ベット展開できるシート)など様々ですが、中でも人気が高い装備は「ポップアップルーフ」です。
ポップアップルーフとは簡単に説明すると、車のルーフを上に開けて展開するテントの事です。
この装備があればキャンプや車中泊がさらに楽しく快適になること間違いなし!
今回はバンコンの購入を考えている方なら誰もが憧れるポップアップルーフの魅力を実際のレビューと共に紹介していきます。
当記事のコンテンツ
そもそも「バンコン」ってなに?
バンコンは「バン」をキャンピングカー仕様に「コンバージョン(改造)」した車のことを指します。
ボディサイズ含め外装にはあまり手を加えず、主に内装をカスタムし、車中泊やキャンプシーンで快適に過ごせるような仕様にするケースが多いです。
いま盛り上がりを見せているバンコン仕様。その魅力をまとめてみました!
魅力①普段使いしやすい車体サイズ
バンコンは商用車であるハイエースやキャラバン、家庭用のミニバンがベースになっています。
元々、日本の住宅や道路事情に合わせて作られているので、街乗りの自家用車と変わらない感覚で運転できます。
5~3ナンバーサイズの車体サイズで、最小回転半径も小さく、狭い都市部や山道でも取り回しやすく快適に運転できます。
車高も2M以下に抑えている車が多く、スーパーやモールの立体駐車場にも駐車可能。奥様も安心して運転できますね。
日常使いとアウトドア使いを両立できる汎用性の高い車なのです。
魅力②快適な乗り心地
典:KWORKS
バンコンのベースになっている家庭用のミニバンは元々快適な乗り心地を追求して作られているので、揺れや走行中のロールも少なく、長時間の運転も疲れ知らずです。
同じくベースになっている商用車であるハイエースやキャラバンなどは、元々重い荷物を積載できるように設計してあるので、クッションに元々硬い板バネを使っています。
そのままでは乗り心地が悪いので、多くのキャンピングカービルダーでは、揺れを少なくするスタビライザーやリーフスプリングなどを装備して、乗り心地を改善しているので快適に運転することができます。
魅力③装備の組み合わせやカスタムが自由
出典:KWORKS
最近のバンコンは内装の装備の組み合わせを自由に設定できる車種が存在します。
棚やシンクの色、サブバッテリーの数、シートの素材と色、カーテン、電気製品(レンジや冷蔵庫やテレビ)などをレイアウトと共に自由に選ぶことができます。
元々決まったレイアウトと装備で販売されている車種(特にハイエース系)でもカスタムが可能な場合があるのでキャンピングカービルダーの方に聞いてみましょう。バンコンはカスタムの自由度が高いキャンピングカーなのです。
それではバンコンのカスタム事例で中でも人気の高い「ポップアップルーフ」について紹介していきましょう!
「ポップアップルーフ」ってなに?
ポップアップルーフとは車のルーフ部分を開いて展開するテントの事です。後付けできるルーフテントとは異なり、車と一体になっている構造なので車内からテントに移動することが可能です。
ルーフを閉めておけば車高も2M以内に収まる車種が多く、立体駐車場への駐車など日常使いにも支障をきたしません。
車中泊では下に夫婦2人、ポップアップルーフに子供2人など、家族でのキャンプや車中泊も快適に過ごすことができます。
子供も喜ぶ秘密基地感満載の装備ですね!
もちろんソロキャンプや車中泊でも楽しめます。
「ポップアップルーフ」の種類
斜め開閉タイプ
バンコンのポップアップルーフで主流のタイプです。ガスダンパーの力でルーフの開閉が楽に行えます。後ろ開き、前開きと2種類の開き方があります。
水平開閉タイプ
出典:JRVA
ルーフが水平に持ち上がるタイプです。斜め開閉タイプは寝る時に足元が狭くなりますが、このタイプなら足元も広々!こちらもガスダンパーの力で楽々開閉。主に軽キャンピングカーに多い装備です。
ネオプレン素材
ウエットスーツにも使われている素材で保温製が高いのが特徴です。初冬の車中泊でも寝袋一つで十分暖かく過ごせます。電気毛布を使えば真冬での車中泊も可能です。メッシュ展開も可能なので夏には虫も防げ、風通しが良く涼しく過ごせます。
ただし雨に少し弱いのが難点です。テントを広げると縫い目にテンションが掛かってそこから雨が侵入することがあります。小雨なら防水スプレーなどで対応できますが、雨が強い場合は使用を控えましょう。
防水テント素材
出典:KWORKS
キャンプのテントのように撥水加工してある生地を使ったテントです。
耐候性もあり、耐水性が1000mmを超えるものも存在します。これなら雨の日も安心して使うことができますね。
出典:KWORKS
ただしネオプレン素材に比べて保温性は劣ります。
そのため、このような防寒インナーがオプションで設定されています。FFヒーターや電気毛布を組み合わせれば冬の車中泊も快適に過ごせます。
夏にはメッシュのウインドウによって風通しがよく涼しく過ごせ、虫も防げます。
「ポップアップルーフ」のメリット
出典:KWORKS
- キャンプ場に着いてから短い時間で楽々設営が可能!他の準備に時間を回せる。
- 就寝人数を増やせる。
- メッシュ展開が可能で夏には虫を防げ、風通しが良いので涼しく過ごせる。
- 秘密基地感が子供に大人気!
- 天井が高くなるので車内での着替えにも便利!
- 車と一体になっているのでルーフテントに車内で移動が可能。雨の日に便利。
- ポップアップルーフからの景色が絶景!天体観測や写真撮影が楽しくなる。
このようにポップアプルーフにはメリットがたくさんあるのです。特にキャンプとの相性は抜群です!
デリカD:5CRUSEで「ポップアップルーフ」の使用レビュー!
では実際にポップアップルーフを使用したレビューを紹介します!
今回使用した車はキャンピングカービルダーKWORKS(ケイワークス)のデリカD:5CRUSEです。富士山の見える絶景ポイントで使用してみました!
ポップアップルーフの準備
車を止めた後にまずルーフを固定している左右1箇所ずつのベルトを外します。ズボンのベルトのように簡単に外すことができます。
ベルトを外した後、開口部の取ってを持ちながらルーフを上に持ち上げます。力を入れるのは最初だけで、後はガスダンパーの力で勝手に持ち上がってくれます。子供でも楽に持ち上げられます。
ルーフを持ち上げると大人2人が就寝できる空間が現れます。奥にもテント固定用のベルトがあるので外します。
ルーフを上げると1枚床板が収納されているので、開口部に設置します。これで設営完了です。ここまで3分かからずにあっという間に準備できます。キャンプでテントを設営する手間や時間比べればかなり楽に準備ができます。
メッシュモードとフルオープンモード
テントに付いているジップを開いていくと3面メッシュに展開できます。この日の気温は27度ほどだったのですが、風が中を吹き抜けて気持ちが良かったです。虫の侵入も防げるのでかなり便利な機能です。
メッシュを巻き上げて固定するとフルオープンモードになります。地上2Mから見える景色はかなり開放的でした。
様々な景色を一味違う視点から楽しめるのはポップアップルーフの最大のメリットです。写真撮影や天体観測にも向いています。
ポップアップルーフの撤収方法
ポップアップルーフの収納時にはちょっとしたコツがいります。
- まずルーフを下げる前に車の左右のドアを開けておきます。閉めっぱなしで下げるとテントに空気が入り膨らんで収納しにくくなるためです
- ルーフを下げる時にテント生地を内側に引っ張りながら行います。怠るとルーフと車の接合部にテントが挟まり生地を痛めてしまいます。
- 最後に写真のようにルーフとの接合部にテント生地が挟まっていないか確認しましょう。
- 雨の後はカビの発生を防ぐためになるべく乾燥させましょう。後日でもOKです。
車中泊でのポップアップルーフ内の様子
以前、初冬に車中泊した時の写真です。
ネオプレン製のテントなので保温性が良く、電気毛布と寝袋を使用すれば暖かく過ごすことができました。
この秘密基地感がたまらないですね!
ポップアップルーフでキャンプや車中泊をもっと楽しもう!
ポップアップルーフの魅力、いかがでしたでしょうか?バンコンの購入を考えているなら、ぜひおすすめしたい装備です。キャンプや車中泊が快適になるだけではなく、新しい景色や体験をたくさん得ることができるはずです!ぜひ本記事を参考にしてみてください。