座面高を低く抑えることであぐらを組んだり足を伸ばしたり、リラックスした座り心地が得られる「あぐらチェア」。
珈琲タイムやのんびり読書・星空鑑賞などキャンプでゆったりした時間を過ごしたいときやロースタイルの焚き火キャンプに最適ですが、腰痛をお持ちの方には不向きな一面も。
そこで今回は、「あぐらチェアのメリット&デメリット」や「失敗しない選び方」、また「おすすめモデル」まで網羅してご紹介していきます!
あぐらチェアとは?
出典:ヴェントラクス公式サイト
あぐらチェアとは、その名の通り、あぐらを組んだり足を伸ばしたりして座ることができるキャンプ用チェアのこと。
座面高が20cm前後とローチェアよりもさらに低く、地べたに座っているかのような座り心地が特徴であり、珈琲を飲みながらの読書タイムや星空鑑賞などキャンプでリラックスした時間を過ごしたいときに最適です。
そんなあぐらチェアには、快適な座り心地などさまざまな良い点があるほか状況によっては不向きな点もあるため、メリット・デメリットを理解することで最大限の効果を発揮し、快適なキャンプを楽しむことが出来ます。
あぐらチェアのメリット
出典:ヴェントラクス公式サイト
座面高の低いあぐらチェアには、おもに以下のようなメリットがあります。
- あぐらを組んだり足を伸ばしたりリラックスして座れる
- 安定感がある
- 焚き火台やローテーブルの高さに最適
- テントやタープ内に設置しても圧迫感を感じにくい
- リビングなどの室内でもソファ代わりに使用できる
それぞれ詳しく解説していきます。
あぐらを組んだり足を伸ばしたりリラックスして座れる
出典:ロゴス公式サイト
あぐらチェアは、あぐらを組んだり足を伸ばしたりリラックスして座れるのが最大のメリット。
一般的なハイチェアでは、長時間座り続けていると腰の筋肉が緊張して血行が悪くなったり、背中が丸まることで椎間板を圧迫したり腰に負担が掛かりやすいですが、座面高が低いことで自然とカラダをリラックスさせることができ、ゆっくりとくつろぐことが出来ます。
安定感がある
出典:DOD公式サイト
あぐらチェアは、座面高が20cm前後と非常に低いので安定感に優れているのもメリットのひとつ。
座ったり立ち上がったりバランスを崩しやすい状況でも転倒することなく安心してカラダを預けることが出来ます。
また座面高が低く安定感もあるので、子供でも安心して使用することが可能です。
焚き火台やローテーブルの高さに最適
出典:DOD公式サイト
あぐらチェアは、焚き火台で作業をしたりローテーブルで食事をしたりする際の焚き火用チェアに最適です。
座面高が低いことで座りながら薪を焚べやすく焚き火の煙も顔に当たりにくいので快適に焚き火キャンプを楽しみことが出来ます。
また、ハイチェアに比べ上体が低くなるので焚き火を間近にすることができ、足元だけでなくカラダ全体に暖かさを感じやすいのも大きなメリットとなるでしょう。
テントやタープ内に設置しても圧迫感を感じにくい
出典:DOD公式サイト
あぐらチェアは、ロースタイルのテント内やタープ下での使用にも最適です。
天井高の低いパップテント内や前室スペース、またタープ下でも座面高が低い効果で頭上に圧迫感を感じにくく、快適に過ごすことが出来ます。
あぐらチェアにおすすめのテントやタープは、こちらの記事をご参考に!
リビングなどの室内でもソファ代わりに使用できる
出典:写真AC
あぐらチェアは、キャンプや釣りなどのアウトドア用途はもちろん、おしゃれなデザインが多いのでリビングなど室内使用にもおすすめです。
足を伸ばして背もたれにカラダを預け、テレビを見たり読書をしたりリラックスしながらくつろいだ時間を過ごすことが出来ます。
あぐらチェアのデメリット
あぐらチェアには、リラックスした座り心地がメリットである反面、以下のようなデメリットもあります。
- 立ち上がるとき足腰に負担が掛かりやすく、腰痛の方には不向き
- 地面からの冷気を感じやすい
- 前傾姿勢が取りにくい
それぞれ詳しく解説していきます。
立ち上がるときに足腰に負担が掛かりやすく、腰痛の方には不向き
出典:写真AC
あぐらチェアは、深くカラダを預けて座れる反面、立ち上がるときに足腰に負担が掛かりやすいのがデメリット。
そのため、日常的に腰痛をお持ちの方には不向きとなります。
地面からの冷気を感じやすい
出典:写真AC
座面高の低いあぐらチェアは、地面からの冷気を感じやすいのもデメリットのひとつ。
特に寒さの厳しい冬キャンプでは地面からの冷気でカラダを冷やしやすいため、チェアカバーやブランケットなどを併用して対策する必要があります。
チェアカバーやブランケットについては、こちらの記事をご参考に!
前傾姿勢が取りにくい
出典:DOD公式サイト
座面に傾斜を設け深く腰掛けられるあぐらチェアは、背もたれにカラダを預けてのんびりくつろげる反面、前傾姿勢が取りにくいのもデメリットのひとつ。
座りながら作業をすることが多いと使いづらさを感じやすく、食事をする際はお腹が圧迫されるなど不便を感じることがあるでしょう。
あぐらチェアの失敗しない選び方
あぐらチェアを選ぶときは、以下の5つのポイントに注目することで失敗することなく快適に使用することが出来ます。
- 「火の粉に強い素材」だと焚き火キャンプに効果的
- 「背もたれの高さ」や「座面幅」をチェック
- 「ひじ掛け」があると立ち上がりやすい
- 「収納サイズ」や「持ち運びのしやすさ」をチェック
- 安心してカラダを預けられるよう「耐荷重」に注目
それぞれ詳しく解説していきます。
ポイント①火の粉に強い素材だと焚き火キャンプに効果的!
出典:写真AC
ロースタイルの焚き火キャンプに最適なあぐらチェアは、火の粉に強い素材を選ぶことで穴が開きにくく焚き火の近くでも安心して使用することが出来ます。
そのため、難燃性に優れ火の粉に強い「コットン(綿)」や「ポリコットン(TC)」素材がおすすめです。
しかし、コットン素材は火の粉に強い半面、重く汚れやすいというデメリットがあるため、使い勝手を重視したいという方は、難燃加工が施されたポリエステル素材を選ぶことで軽く持ち運べ汚れも落ちやすいなど手入れがしやすいでしょう。
ポイント②背もたれの高さや座面幅をチェックしよう!
出典:フィールドア公式サイト
背もたれに高さがあるハイバックだと、カラダを預けてくつろぎやすく首も疲れにくいのでおすすめです。
また、座面幅が広く奥行もあるとあぐらを組みやすく深く腰掛けられるので、よりリラックスした座り心地を体感することが出来るでしょう。
ポイント③ひじ掛けがあると立ち上がりやすい
出典:ロゴス公式サイト
あぐらチェアにひじ掛けがあると、立ち上がりやすく腰の負担も軽減することが可能です。
しかし、ひじ掛けがあることであぐらが組みづらくなるので、足を組んだ際でも太ももに当たらない形状のひじ掛けを採用したモデルを選ぶのがポイントとなります。
ポイント④収納サイズや持ち運びのしやすさをチェックしよう!
あぐらチェアには、パタンと開閉する「折りたたみ型」と傘のように開閉できる「収束型」の2種類があり、どちらもワンタッチで誰でも手軽に設置・撤収でき便利ですが、収納サイズに違いがあります。
折りたたみ型は、座面幅は変わらないものの薄く折り畳めるのでわずかな隙間に収納することができ、車に積載しやすく保管時も場所を取りません。
収束型は、傘のように閉じることができるので細くコンパクトに収納でき持ち運びしやすいのが特徴です。
ポイント⑤安心してカラダを預けられるよう「耐荷重」に注目しよう!
出典:フィールドア公式サイト
リラックスしてくつろぐためには、安心してカラダを預けられる「耐荷重(静止荷重)」が必要です。
選ぶ際は、この「耐荷重(静止荷重)」に注目するようにし、最低でも80kg、また体格の良い男性の方は100kg以上を目安にすることで安心して使用することが出来るでしょう。
【あぐらチェア】おすすめ7選
それではここから、リラックスした座り心地が得られるおすすめのあぐらチェアをご紹介していきます。
選ぶときのポイントを踏まえたうえで、最適なあぐらチェアを見つけてみてくださいね!
おすすめ①ロゴス Tradcanvas ポータブルあぐらチェア
出典:ロゴス公式サイト
快適な座り心地と安定感に優れたロゴスの超定番あぐらチェア。
座面高20cmのローポジション&ワイド幅であぐらが組みやすく、背もたれが高く座面が傾斜しているのでポケットのようにカラダを受け止め、長時間座っていても疲れにくいデザインが特徴です。
出典:ロゴス公式サイト
ドリンクホルダーを搭載しているのでテーブル要らずでくつろぐことができ、ワイド仕様ながらスリムに収束しコンパクトに持ち運ぶことが可能。
読書や星空鑑賞などリラックスして過ごしたいときにおすすめです。
サイズ | 使用時:(約)幅60×奥行74×高さ91cm 収納時:(約)縦14×横76×高さ20cm |
座面高 | 20cm |
重量 | 約3.4kg |
材質 | スチール・ポリエステル(PVCコーティング) |
耐荷重 | 約120kg |
ロゴス Tradcanvas ポータブルあぐらチェアの購入者レビュー
・身体を預けて座れる感じが楽ですね。座り心地が凄く好き!
・背もたれが高くて首が楽です。軽くは無いですが安定感は良いです。
おすすめ②ヴェントラクス 2WAY TAKIBICHAIR WIDE TC
出典:ヴェントラクス公式サイト
ミリタリー&ラグジュアリーなキャンプギアを展開する大阪泉州発アウトドアブランド「ヴェントラクス」の機能性とデザイン性を兼ね備えた焚き火チェア。
火の粉に強い難燃ポリコットン素材を採用し、大柄の男性でもゆったり座れる60cmの幅広座面が特徴です。
出典:ヴェントラクス公式サイト
ハイとローの2段階に高さを切り替えることが出来る2WAY仕様で地べたスタイルやロースタイルなどキャンプスタイルに応じて対応可能。
航空機にも使用される超々ジュラルミンをフレーム素材に採用しているので安定性と耐久性に優れ、耐荷重120kgを誇ります。
サイズ | 使用時:(約)幅60×奥行60×高さ61/48cm 収納時:(約)幅37×奥行17×高さ17cm |
座面高 | グランドスタイル:11cm ロースタイル:23.5cm |
重量 | グランド:(約)0.9kg ロー:(約)1.0kg |
材質 | 300DポリコットンTC・A7075アルミ |
耐荷重 | 120kg |
ヴェントラクス 2WAY TAKIBICHAIR WIDE TCの購入者レビュー
・座面がゆったりしていて長時間座っていても楽です。しかもデザインが良くて比較的安いのは嬉しいですね。
・TPOで高さが足の着脱で2段階可変なのが簡単で良い。どちらの高さも絶妙で座り心地よくずっと座っていられる。
おすすめ③クイックキャンプ 焚き火チェア
簡単設営で誰でも手軽に扱えコスパに優れたキャンプギアを展開する「クイックキャンプ」の焚き火チェア。
座面高20cmのローポジションであぐらを組みやすく、火の粉に強い防炎加工が施された素材を採用しているので焚き火スタイルにおすすめです。
背面にメッシュポケットやカラビナを装着できるDカン、また座面下に収納スペースを設けるなど使い勝手が抜群。
コンパクトに収束し、付属の収納ケースに入れ手軽に持ち運ぶことが出来ます。
サイズ | 使用時:(約)幅62×奥行57×高さ55cm 収納時:(約)Φ19.5×77cm |
座面高 | 約20cm |
重量 | 約3.1kg |
材質 | フレーム:スチールΦ16mm(粉体塗装) シート:600Dポリエステル(PVCコーティング) 座面クッション材:6mmウレタン |
耐荷重 | 100kg |
クイックキャンプ 焚き火チェアの購入者レビュー
・少し重いけど、作りがしっかりしていて長持ちしそう。
・色々迷った挙げ句、見た目とコスパで購入。組み立ては簡単だし座り心地も良いですし、長時間座っていてもお尻が痛くなることがなかったです。
おすすめ④キャプテンスタッグ エクスギア ロースタイル リクライニングチェア
リクライニング機能を搭載したキャプテンスタッグのロースタイルチェア。
背もたれの角度を4段階に調整出来るので、食事や作業時、またリラックスして座りたいときなどシーンに合わせて最適な座り心地が得られます。
出典:Amazon
フレーム素材にアルミを採用しているので重量約2.5kgと軽く持ち運ぶことが可能。
ウレタンフォームのクッション材を使用し、天然木のおしゃれな肘掛けがポイントです。
サイズ | 使用時:(約)幅580×奥行590・600・700・800×高さ710・680・620・520mm 収納時:(約)580×630×厚さ80mm |
座面高 | 185cm |
重量 | 約2.5kg |
材質 | フレーム:アルミニウム(表面加工:アルマイト) 張り材:ポリエステル、クッション材:ウレタンフォーム 肘掛け部:天然木 |
耐荷重 | 約80kg |
キャプテンスタッグ エクスギア ロースタイル リクライニングチェアの購入者レビュー
・この手の椅子は後方が低くなっているタイプが多く腰が痛くなるので、座面が水平に近いこちらを購入。今のところお気に入りです。
・フルフラットに近い形まで変形して使え、部屋でテレビを見たり本を読んでゆっくり過ごす時間に最高。
おすすめ⑤バンドック 焚き火チェア
出典:バンドック公式サイト
火の粉に強いコットン100%の素材を使用したバンドックの焚き火チェア。
座面高約10cmであぐらを組みやすく、薪を焚べたり調理したりローポジションでの焚き火シーンに最適です。
出典:Amazon
収束して折りたたむことが出来るので設置や撤収を素早く行え、付属のケースに収納し手軽に持ち運ぶことが可能。
強度に優れたスチールフレームを採用しているので安心感のある座り心地がポイントです。
サイズ | 使用時:(約)570×590×高さ560mm 収納時:(約)670×240×120mm |
座面高 | 約110mm |
重量 | 約3.45kg |
材質 | 本体:スチール(焼付塗装) 生地:綿100%(裏面ポリエステル) ひじ掛け:竹集成材 |
耐荷重 | 80kg |
バンドック 焚き火チェアの購入者レビュー
・表面がコットンということでチョイス。爆ぜ飛びで穴が開く心配をしなくてよい。ひじ掛けがあるので立ち上げるときも手を付いて楽に立ち上がれます。
・ローチェアとして最高!焚き火よし、ローテーブルとの相性よしです。何と言ってもフィット感と高さがいい。
おすすめ⑥DOD タキビチェア
出典:DOD公式サイト
火の粉に強い帆布生地を採用し焚き火に特化したDODのロースタイルタキビチェア。
焚き火の煙が当たりにくく、重量感のあるスチールパイプを使用しているので安定感のある座り心地が特徴です。
出典:DOD公式サイト
頑丈な綿100%の帆布生地を2重に縫い合わせているのでタフに使用することが可能。
背もたれに背面ポケットを設けているので焚き火道具を収納できるなど使い勝手も良好です。
サイズ | 使用時:(約)幅60×奥行50×高さ56cm 収納時:(約)幅60×奥行8×高さ80cm |
座面高 | 23.5cm |
重量 | 約3.3kg |
材質 | スチール、帆布(コットン) |
耐荷重 | 約100kg |
DOD タキビチェアの購入者レビュー
・しっかりしてるし低いので焚き火がしやすいです。
・かなりローポジションになるので、座った姿勢をあまり動かすことなく焚き火やローテーブルでの作業が出来ました。
おすすめ⑦フィールドア フィールドチェア ハイバック TC
出典:フィールドア公式サイト
背中を包み込むような座り心地が特徴的なフィールドアのハイバックチェア。
背もたれの高さが78.5cmあり、カラダを預けてリラックスしながら快適に過ごすことが出来ます。
出典:Amazon
難燃性に優れたポリコットンT/C素材を採用しているので火の粉が飛んでも穴が空きにくく、焚き火キャンプに最適。
シックなマットブラックのフレームに天然木を使用したアームレスト(ひじ掛け)が無骨でおしゃれです。
サイズ | 使用時:(約)幅58.5×奥行68×高さ78.5cm 収納時:(約)幅92×奥行24×高さ17cm |
座面高 | 16.5cm |
重量 | 約3.5kg |
材質 | シート:ポリエステル65%、コットン35% |
耐荷重 | 120kg |
フィールドア フィールドチェア ハイバック TCの購入者レビュー
・ゆったり座れて頭も預けられるので焚き火を見ながらのんびりしてます。
・控えめに言っても最高な商品。短いと思っていたひじ掛けも丁度よいです。
まとめ
今回は、リラックスした座り心地が人気のあぐらチェアをご紹介してみました。
座面高を低く抑えることであぐらを組んだり足を伸ばしたり、より自然を感じながらくつろいだ時間が過ごせるあぐらチェアは、ロースタイルのキャンプはもちろん、リビングなどの室内でも大活躍!
今回紹介したメリット&デメリットや失敗しない選び方、またおすすめモデルを参考に、あぐらチェアを取り入れ快適なキャンプライフを楽しんでみてくださいね!