キャンプで快適に眠るための必須アイテムが「シュラフ(寝袋)」です。
キャンプの夜は天候や気温、地面の状態が寝心地に関わることも少なくありません。
シュラフの種類によってそれぞれぴったりな場所や季節など、最適なシチュエーションがあります。
今回の記事では、シュラフにはどのような種類があるのか、それぞれの違いや特徴についてご紹介していきます。
日中思い切り遊んで夜はぐっすり眠るためにも、用途に合ったシュラフを選びましょう。
当記事のコンテンツ
シュラフの形状は4種類!それぞれの特徴を解説
シュラフは大きく分類すると4種類あります。
- レター型
- マミー型
- エッグ型
- 人型
それぞれの特徴や向いているシチュエーションについて解説していきます。
レター型(封筒型)
レター型(封筒型)は下から上まで同じ幅の長方形タイプのシュラフです。
寝返りができるほどのゆったりとした寝心地に加え、ファスナーを開閉することによる温度調節も可能です。
同じシュラフを連結させたり、ダブルサイズのシュラフもあるため、子ども連れのファミリーキャンプにおすすめのモデルです。
広々とした寝心地を得られる反面、体に密着しないため保温性に欠けます。また、収納サイズが大きくかさばりやすいため、車で移動できるキャンプに向いています。
マミー型
マミーとは、ミイラ(Mummy)から名付けられたものです。シュラフで眠る姿がミイラに似ていたため、マミー型と呼ばれています。
体にピッタリと密着し体温を逃しにくいため、保温性はレター型より高くなります。
寒い時期はもちろん、朝晩冷える標高の高い場所でのキャンプにもおすすめです。
また、レター型よりも軽いものが多く、収納時もコンパクトにまとまります。
マミー型は1人用に作られているため、ソロキャンプにも便利です。
マミー型には「適応身長」の表記がある場合も。自分の身長より5~15㎝大きいものを選ぶのがポイントです。あまり大きすぎると保温性が欠けるので注意しましょう。
エッグ型(卵型)
エッグ型はレター型とマミー型を組み合わせた形のシュラフです。
レター型のようにゆったりしたデザインですが、マミー型のように頭部や足元の保温力は高く快適に眠れます。2つの形のいいところが体感できるシュラフです。
マミー型同様、1人用で収納時はコンパクトになるため、ソロキャンプやゆったり眠りたい方におすすめです。
人型
手足が離れている人型のシュラフです。他のシュラフに比べて保温性は落ちますが、寒い夜にテントから出て天体観測をするときなどに役立ちます。
手の部分も出せるので、眠る前にシュラフのまま身の回りの準備ができます。防寒着として活用できるので便利ですね。
シチュエーション別にシュラフを選んでみよう!
キャンプスタイルによって選び方が変わってくるシュラフ。適した使用環境やシュラフの素材についてもご紹介します。ポイントを抑えて自分に合ったシュラフを選びましょう。
寝心地がいい素材かどうか
快適な寝心地のためには、肌触りのいい素材と中綿の種類が重要です。
一般的に表面はナイロン製ですが、裏地はナイロン製のものやコットン製のものがあります。肌に触れる部分がコットンだと肌触りもよく、気持ちよく眠れますね。
中綿の種類は大きく分けてダウンと化繊の2つです。
ダウン
ダウンは軽くて寝心地も抜群!保温性もばっちりです。一方で価格は高く、水に弱いため保管に気を使います。
化繊
化繊は濡れても乾きやすい耐久性を持ち、価格もお手頃なものが多数。ダウンに比べるとかさばりやすく、保温性は低めです。
使用する季節と場所
シュラフは就寝時の保温性が重要です。夏のキャンプと冬のキャンプでは環境、気温が全く違うため、いつどこでキャンプするかによって適切なシュラフを選ぶ必要があります。
寝袋には夏用、冬用、3シーズン用などシーズン別に商品があります。「使用温度目安(耐久温度・快適温度)」が商品ごとに記載されているので、必ずチェックして購入しましょう。
一般的には記載温度+5℃を目安に選ぶといいでしょう。例えば「使用温度目安12℃」の記載がある場合は、気温17℃前後の場所での使用がベストです。
3シーズン用のシュラフを選んでおけば、通常のキャンプであまり困ることはないでしょう。寒い場合は、中に着る防寒具で補うのがおすすめです。
持ち運びやすさ
荷物が多くなりがちなキャンプでは、アイテムの持ち運びやすさは重要ですよね。シュラフの持ち運びやすさから、向いているシチュエーションについてご紹介します。
ファミリーキャンプ、車で移動するならレター型
子ども連れのファミリーキャンプや、車に荷物が沢山詰め込める場合はレター型のシュラフがおすすめです。レター型は収納時にかさばりますが、車での移動であればそれほど気になりません。
また、レター型のシュラフは同じタイプを連結させられる商品があるので、家族みんなで暖かくして眠ることも可能。ファスナーをあけて布団のようにも使えるため、暑がりで良く動く子どもにとっても温度調節ができて便利です。
ソロキャンプやバイク移動にはマミー型
ソロキャンプで1人分のシュラフしか必要ない場合、荷物を沢山運べないバイク移動の場合にはマミー型のシュラフがおすすめです。マミー型は軽量で収納するとコンパクトにまとまるので、ソロキャンプにぴったりです。
より軽量にするために中綿の素材をダウンにするなど、使いやすさにこだわってみてもいいですね。
使用人数
シュラフを何人で使用するかは、シュラフ選びには重要なポイントです。大きさに種類があるため、自分のキャンプスタイルと合わせて考えてみてください。
シングルサイズ
1人で使用する場合は、レター型とマミー型、人型など、全ての種類のシュラフから選べます。子どもサイズのシュラフもありますが、いずれサイズアウトしてしまうので、どのくらいの頻度でどんな場所にキャンプに行くのか、よく考えて選びましょう。
ダブルサイズ
ダブルサイズは一般的に大人2人、子ども1人の使用にぴったりなサイズと言われています。子どもが小さい時期のファミリーキャンプには十分な大きさと言えます。
ファミリーはレター型のシングルサイズ中心に集めるのがおすすめ
家族でキャンプに行く機会が多い人は、レター型のシングルサイズを揃えていくのがおすすめです。連結できるシュラフであれば、シングルサイズをダブルサイズにできます。子どもが小さいうちは繋げて広く使い、大きくなればシングルサイズとして1人ずつ使えるので、一度購入したシュラフを長く使用できます。
メンテナンスのしやすさ
アウトドア環境で汚れたり、眠っているうちに汗をかいたりするので、シュラフはメンテナンスが必要になります。
メンテナンスが楽なのは「丸洗いOK」の記載があるもの。洗濯機で洗うことが可能です。「丸洗いOK」と表示されていない場合は手洗いしましょう。
洗濯機で洗えない場合でも、裏地が取り外し可能なシュラフであればお手入れも簡単です。汗をかいた部分は綺麗に洗えて、丸ごと洗うより乾きが速いです。
頻繁にキャンプに行く人、家族の人数分手洗いするのが面倒な人は、メンテナンスが楽なシュラフを選びましょう。
まとめ
シュラフはキャンプに欠かせないアイテムです。しっかり選ぶことで体の疲れ具合も変わり、翌日の朝はすっきり。キャンプも思い切り楽しめます。
今回ご紹介した情報と合わせて、お気に入りの素材・肌触りのシュラフを見つけてキャンプでの快適な眠りを実感してみてください。