こんにちは、もめ(@momecamp0121)です。
いつの間にか冬キャンプの季節になってきましたが、冬キャンプでの寝るときの服装、どうしていますか?
ひたすらに着込めば何とかなると思っているそこのあなた!実は必ずしもそうとは言えないのです。
今回は、寝袋の中で暖かく寝るのに最適な服装を紹介します。
今後の冬キャンプの参考にぜひしてくださいね。
当記事のコンテンツ
寝袋の中の服装はただ着込めばいいわけじゃない!【寝袋の保温の仕組み】
出典:PhotoAC
寝るときの服装、ダウンジャケットを着込めば暖かいんだし、それでいいのでは?と思いますよね。しかし、それはもしかしたら「最適な服装」ではないかもしれません。
寝袋の仕組みを生かした服装にすれば、寝袋の性能を最大限に発揮しながら、快適に眠ることができるのです。その仕組みをこれから解説していきますね。
なんで寝袋は暖かい?
そもそも、寝袋を使うと、なぜ外が寒くても暖かく眠ることができるのでしょうか。キャンプにおける冬用寝袋の役割は、主に以下のポイントにまとめられます。
- 羽毛などの中綿が空気の層となり、断熱材の役目を果たす。
- その断熱材が人間から発する熱を保温する。
- 人間を覆うようなデザインで熱を外に出さない&冷たい外気を中に入れない。
寝袋は、主にダウンタイプと化繊タイプがありますが、どちらも基本的な役割は一緒です。それらのもこもこした素材が、断熱材として保温する役目を果たしてくれています。
出典:NANGA
-ダウンタイプと化繊タイプの違い-
- ダウンタイプとは・・・
中綿に羽毛を使った寝袋。軽く、よりコンパクトになりやすいが、お手入れは大変で値段も高くなりがち。軽量キャンパー向け。
- 化繊タイプとは・・・
中綿に化学繊維を使った寝袋。値段は安くなりやすいが羽毛よりも大きくなりがち。水に強く、お手入れはしやすい。ダウンも化繊も、暖かさは中綿の量や素材の質によるので、どちらが暖かいかは一概には言えない。
ダウンや化繊が断熱材となり、それが人間の発する熱を外に逃がさず、そして冷たい外気が中に入ることを防いでくれるから、寝袋で寝ると暖かいのです。
-冬用寝袋の形はほとんどがマミー型-
冬用寝袋は熱を逃さず、冷たい外気を入れないことが重要なため、顔以外をしっかりと覆う「マミー型」のものがほとんどです。
逆に夏用や3シーズン用はゆったりした寝心地で寝がえりしやすい「封筒型」が使われることもあります。布団に近い形なのはこちら。そこまでシビアに断熱をしなくても問題ない季節に向いています。
ダウンジャケットなどの着込みすぎは、寝袋の保温効果の邪魔をするかも
ここで注目したいのが、寝袋は「人間の発する熱を保温してくれる」ということ。
つまり、たくさん着込んでしまうと(外で活動するときのようにダウンジャケットなどを着込むこと)、人間の熱が寝袋内に伝わらず、せっかくの寝袋の性能が発揮されないということなのです。
これは、ダウンジャケット自体が断熱する役割を果たしてくれるからなんです。
でも、結局ダウンジャケットのおかげで暖かいならそれでいいのでは?とも思いますよね。しかし、今回のテーマは「最適な服装」。
私が言いたいことは、「ダウンジャケットで寝るのって寝心地最悪じゃない?!」ということです。
寝袋自体が断熱する役割を果たしてくれるのに、寝心地が悪くなるダウンジャケットをさらに着込んで、寝袋の性能を生かさないのは、せっかくの冬用寝袋がもったいない!
では、どんな服装が良いのか。
次の見出しで具体的に紹介しますね。
おすすめの寝袋の中の服装の組み合わせ例を紹介
出典:PhotoAC
冬キャンプでの寝袋の中の服装は、ただたくさん着込めばいいわけではないことを解説しました。
寝袋自体が断熱材の役割を果たしているのに、それを邪魔する寝心地の悪いダウンジャケットを着るのはナンセンスだ、ということです。
ただ、この主張には「その時の気温に十分なスペックの寝袋を使っている」という大前提があります。
-寝袋には推奨温度が設定されていることがほとんど-
- 快適温度:この温度より気温が高ければ、寒さを感じることなく眠れる温度
- 限界温度:この温度より気温が高ければ、凍えながらも場合によっては眠れる温度
気温が-5度になるキャンプ場で、快適温度0度の寝袋を使ってしまっている場合、寝心地を重視し、着込まず薄着で寝たら寒くて全く眠れません。肝心の寝袋の断熱効果が不十分なわけですからね。
そこで今回は、寝袋のスペックに余裕がある場合の最適な服装と、スペックにちょっと不安がある場合の最適な服装、2パターンを用意しました。
冬キャンプはもちろん十分な装備で臨むべきですが、やむを得ずスペック不足な寝袋を使うときなどは参考にしてください。
【スペックに余裕のある寝袋で寝心地重視!】インナー+フリース+スウェット+ソックス
外気温よりも寝袋の快適温度が-10度くらいとスペックに余裕があり、寝袋の効果を最大限生かしながら、寝心地を重視する場合の最適な服装はこんな感じ。
インナー | 肌触りの良い肌着 |
トップス | フリース |
ボトムス | 伸縮性のあるスウェット |
つま先 | 保温性のある締め付けないソックス |
まずインナーは、肌触りが良いものを。
私は、いつもユニクロのエアリズムが好きなのでよく着ています。さらさらした触り心地が良いです。
そしてトップスにはフリースを着ます。
出典:Amazon
もこもこした触り心地が気持ちいいし、暑くなったらすぐ脱げるので、体温調節もしやすいです。
ボトムスには伸縮性のあるスウェット。
出典:Amazon
寝袋の中で寝がえりを打っても気にならない、伸縮性のあるものをいつも着ています。
どんなにハイスペックな寝袋でも意外と冷えやすいのが足先。
出典:Amazon
保温性のある、あまり締め付けないソックスを履いておくと足からの冷えをある程度防げます。
イメージは、冬に家の中で過ごす感じの服装。寝袋とインナーマットのスペックが十分なら、逆に暑いくらいに感じることもあります。暑かったらフリースを脱いで調節するといいでしょう。
こんな感じの服装なら寝心地も悪くなく、気持ちよく眠れるはずです。
一点注意点があるとすれば、「寝袋から外に出るときに寒いかもしれない」ということ。
夜中トイレに行くときや、朝起きてテントから出るときなど、体を冷やさないようすぐに着れる場所にダウンジャケットなどを置いておきましょう。
【寝袋のスペック、ちょっと不安かも。】インナー+フリース+ULダウン+ダウンパンツ+ソックス
もし、限界温度ギリギリの寝袋を使うことになってしまった…とか、3シーズン用を二重重ねで使う場合は、多少着込むことにより空気の層をたくさん作り、断熱しましょう。
寝心地は悪くなりますが、寒さには代えられません。
インナー | 肌触りの良いものを。 |
トップス | 着心地の良いミドルウェア+薄手のダウンジャケット |
ボトムス | ダウンパンツ |
足先 | 保温性のある締め付けない靴下 |
インナーはやはり肌触りの良い、お好きなインナーを着ます。
ヒートテックなどでも良いですが、暑くなりすぎて寝苦しくなることがあるのであまりお勧めしません。
トップスには、着心地の良いミドルウェア(フリースなど)に、ULダウンなどの薄手のダウンジャケットを着ます。
出典:Amazon
薄手のダウンジャケットなら多少の寝心地は確保しつつ、保温性もばっちりなのでおすすめです。コンパクトになりますしね。
ボトムスには、ダウンパンツがおすすめ。
出典:Amazon
足先は先ほどと同じように、保温性のある締め付けすぎない靴下を選びましょう。
スペックギリギリの寝袋の場合、これでも寒い場合があるかもしれません。その場合は外で着るようなしっかりしたダウンジャケットを着込むなどして、とにかく寒さから身を守ります。
寒さ対策不足になると、低体温症の危険もありますから、この場合は寝心地なんて言ってられません。
逆にちょっと暑いかもなんて時も、今回のように重ね着をしていれば調節もしやすいので、着込む場合でもいくつかの服を重ねて着ることを意識するのがおすすめです。
温度の感じ方は人それぞれ!自分に合った寝袋の中の服装を見つけよう
出典:PhotoAC
今回は冬に寝袋で寝るときの最適な服装についてでした。
寒さの感じ方は人によるところが大きいので、今回紹介した服装例は一例でしかありません。ただ、考え方は共通すると思います。
- 寝袋のスペックの範囲内なら寝心地重視、着込みすぎないで寝袋の性能を最大限に生かす。
- 寒かったら空気の層をたくさん作るイメージで重ね着をしていく。
このポイントを意識すれば、自ずとその人にとっての最適な服装になるはずです。
ちなみに、寝るときのもう1つの大前提として、「性能十分なインナーマットを用意する」こともとても重要になってきます。
マットが無いと、寝袋服装関係なしに底冷えが襲ってきますからね。本当に眠れません。マットについてはこの記事で少し詳しく触れているので、ぜひ合わせてご覧くださいね。